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第30回 マーチステークスのデータ [競馬データ]

第1回の94年から、11年の阪神競馬場での開催を除く28年、連対馬56頭、3着馬29頭からです。
(22年、3着同着を含む)


ともかくも捉えどころのない難解なレースです。

3連単が始まった05年以降では、その配当は、05年から08年までは15万円台、25万円台、30万円台、10万円台と連続10万円以上となりましたが、09年、10年はそれぞれ7万円台、8万円台、11年(阪神開催)は除いて、12年は230万円台、13年からは、2万円台、3万円台、7万円台、5万円台とほぼ固く収まり、続く17年は46万円台、18年は15万円台、19年は124万円台と荒れましたが翌20年は7万円台とほぼ固く収まりました。
翌21年は17万円台と再び荒れていました。
昨年22年は、3着同着で3連単の配当は5万円台と6万円台と二通りとなりましたが、同着でなければいずれも10万円は超えていたと思われますので、昨年も荒れた年と言えるかと思います。
過去17年(11年を除く)でまとめますと、100万円以上が2年、10万円台かfら40万円台が7年、2万円台から8万円台が8年となっていました。
このように、ほぼ固く収まったと言っても2万円台から8万円台ですから、もともと基本的には荒れる要素の濃いレースとなっています。
でも、荒れるレースと言ってもどれくらい荒れるのかは走ってみなくてはわからないところがありますね。


まず当日の人気ですが、1番人気は28年中7年の連対のみで、3着馬の1番人気も08年と15年と22年の3頭だけとなっていて、3着以内では28年中計10年となっています。
また、その1番人気が連対をはずした残り20年の1着から3着までの中での最高人気の内訳は、1番人気が前述した08年と15年と22年の3着での3回、2番人気が8回、3番人気が2回、4番人気が4回、5番人気が1回、6番人気が2回、8番人気が1回となっています。
また、6番人気以下の人気薄の連対馬も56頭中30頭も占めていて、さらに28年中11回馬連で万馬券が出るなど、客観的に見ても荒れやすいレースとなっています。
ちなみに、阪神競馬場に代わって行われた11年の人気の組み合わせは、「7番人気-9番人気-6番人気」で、最高人気が6番人気、馬連は万馬券、3連単の配当は28万円台で、傾向的には中山で行われていた時と同じ様相を見せていました。


さて、まず臨戦過程での前走の着順ですが、当日人気が全体的に低い割には結構前走では、上位着順を経た連対馬が多く出ています。
連対馬56頭中、前走で連対した馬は半分近くの25頭、前走掲示板に載った馬まで広げますと39頭にもなります。
前々走も見てみますと、前々走で連対した馬は22頭、掲示板に載ったのは37頭でした。
しかし、一見臨戦過程の成績は良いように見えますが、前々走前走共に掲示板に載った馬を見てみますと、約半分の29頭で、どちらかといえば着順のアップダウンが見られ、そのあたりが当日の人気に現れているように見受けられます。


臨戦過程での前走のレースですが、連対馬で多かったのは仁川Sの12頭となっていました。
過去22年に限って見てみますと、そのうち9年、前走でこのレースを走った馬が片方か両方で絡んでいました。
その前走仁川Sでの着順ですが、掲示板に載っていたのがそのうち11頭で、あともう1頭は3番人気7着でした。
ちなみに、11年の阪神で行われた時の1着馬テスタマッタの前走は仁川S4番人気3着でした。
同じく3着馬では、前走仁川Sだったのは10頭いました。
その仁川Sでの着順は、1着、13着、4着、7着、1着、2着、3着、2着、2着、4着となっていました。
今回の登録馬で前走仁川Sで掲示板に載った馬ですが、今回はいません。
あと、掲示板に載らなかった登録馬ですが、7番人気7着のキタノヴィジョン、14番人気13着のエブリワンブラックの2頭の登録があります。

次に連対馬で、前走で多かったのは9頭の準オープン特別で、その9頭の前々走の着順は、1番人気11着だった1頭を除き、1着が3頭、2着が3頭、3着が1頭、5着が1頭とほぼ上位着順でした。
3着馬で前走準オープン特別だったのは6頭いました。
その6頭の前々走の着順は、1着、3着、4着、5着、6着、6着となっていました。
今回の登録馬で前走準オープン特別(3勝クラス)を走った馬は、前走2番人気1着だったベストリーガード、1番人気1着だったロードヴァレンチの2頭がいます。

それから続いて、前走地方重賞交流戦(海外も含む)が8頭(佐賀記念3頭、ダイオライト記念2頭、名古屋大賞典1頭、韓国のG1コリアカップ1頭、東京大賞典1頭)となっていました。
3着馬では前走地方重賞交流戦は3頭(名古屋大賞典、報知グランプリカップ、佐賀記念、各1頭)となっています。
今回、前走地方重賞交流戦を走っていた登録馬は、前走佐賀記念6番人気2着のデルマルーヴル、前走佐賀記念1番人気3着のカフジオクタゴン、前走TCK女王盃競争3番人気3着のプリティーチャンスの3頭となっています。
ちなみに、11年阪神で行われたマーチS2着ブラボーデイジーの前走は、川﨑でのエンプレス杯2着でした。

次に前走で多かったのはG1のフェブラリーSの7頭で、その着順は6着、2着、12着、13着、4着、12着、13着となっていました。
同じく3着馬で前走フェブラリーSだったのは3頭で、着順は6着、11着、15着でした。
今回前走フェブラリーSだった馬は、12番人気10着だったケンシンコウの登録があります。

あと残りの連対馬20頭ですが、まず重賞が8頭(G1のチャンピオンズC7着、平安S1着と6着、中山記念5着、武蔵野S4着と10着、みやこS12着、東海S8着)、そして仁川Sを除くオープン特別が12頭(すばるS1着、銀嶺S7着、3着、ポラリスS1着、フェアウエルS1着、総武S5着、6着、1着、5着、1着、3着、アルデバランS2着)となっています。
あと3着馬の残りの7頭の前走ですが、前走1200m芝のレースのオーシャンS9着、重賞の根岸S5着、そしてG1のジャパンカップダート10着、オープン特別の師走S1着、同じくオープン特別のポルックスS14着、同じくオープン特別の総武S2着、東海S3着となっていました。
ちなみに11年阪神で行われたマーチSの3着馬インパルコの前走は平安S2着でした。


それから、このレースはハンデ戦となっていますが、55kg以上の重量だった馬は、連対馬56頭中48頭と、比較的重量の重い馬が絡んでいます。
しかし、「50kgと52kg」の組み合わせで馬連8万台が出たこともありますので(96年)、傾向は重い重量が中心であるものの、突然軽ハンデ同士で決まる可能性は依然秘めてはいます。
54kg以下の重量8頭をまとめて見てみますと、
95年の11番人気2着馬53kg
96年の14番人気1着馬の50kg、同じく8番人気2着馬の52kg
98年の4番人気2着馬54kg
99年の9番人気1着馬の53kg
01年の7番人気1着馬の54kg
10年の6番人気2着馬の54kg
16年の8番人気1着馬の54kg
となっています。
これらの重量54kg以下の連対馬の共通点ですが、16年1着だったショウナンアポロン(前走オープン特別6着、前々走オープン特別4着)以外の7頭は、前走か前々走のどちらかで、準オープンか900万下(現在1000万下)の特別レースで連対していました。(1着が6頭、2着が1頭)

3着馬29頭では、そのうち9頭が重量54kg以下の馬でした。
その前走、前々走ですが、そのうち5頭の前走が1着でした。
人気は、2番人気、3番人気、4番人気、5番人気(2頭)、7番人気、8番人気、11番人気(2頭)となっています。
しかしながら、94年から04年までの11年間で7頭が重量54kg以下だったのですが、05年以降昨年までの17年間では、17年11番人気3着、21年3番人気3着の各54kgの馬2頭のみとなっています。
今回の重量が54kg以下の登録馬ですが、クリノフラッシュ(53kg)、ノーブルシルエット(53kg)の2頭となっています。


次に馬体重ですが、連対馬では、56頭中500kg以上が28頭、490kg台が6頭、480kg台が11頭、470kg台が8頭、460kg台が1頭、450kg台が2頭、そして450kg以下はなしとなっていて、比較的重い馬が絡んでいます。
ちなみに3着馬27頭では、500kg以上が9頭、490kg台は4頭、480kg台が4頭、470kg台が5頭、460kg台が5頭、450kg台はなし、そして450kg以下は1頭(426kg)で、連対馬と比べて一般的な傾向となっています。


父の主な血統ですが連対馬では、ヘイルトゥリーズン系が18頭、ミスタープロスペクター系が14頭、ノーザンダンサー系が11頭となっています。
あと、父またはBMS(母の父)でノーザンダンサー系絡みの馬ですが、04年から09年までの6年間の連対馬では1頭もいませんでしたが(3着馬6頭では、そのうち4頭がノーザンダンサー系絡み)、10年以降、阪神開催の11年を除く昨年22年までの12年の連対馬では、15年、18年、19年、20年、21年の1着馬5頭、10年、12年、14年、15年、16年、18年の2着馬6頭の計11頭となっています。
3着馬では、12年中5年の3着馬がノーザンダンサー系絡みとなっていました。
また、父またはBMS(母の父)でミスタープロスペクター系絡みの馬ですが、同じく04年から09年までの6年間では、04年と08年以外の4年の2着馬がミスタープロスペクター系絡みで(05年、06年は1着馬も)、3着馬は05年から08年までの4年間がミスタープロスペクター系絡みとなっていました。
10年以降、同じく11年を除く昨年22年までは、10年の2着馬、13年の1着馬、2着馬、16年の1着馬、17年の1着馬、2着馬、18年の1着馬、22年の2着馬の計8頭がミスタープロスペクター系絡みとなっています。
3着馬は、10年、12年、13年、17年、18年、22年の同着2頭の計7頭がミスタープロスペクター系絡みとなっています。


年齢では、まず連対馬では、6歳馬が20頭と最も多く、続いて5歳馬が18頭と続いています。
あと、4歳が10頭、7歳が7頭、8歳が1頭となっていました。
3着馬では、5歳馬が11頭と多く、次に4歳が6頭、6歳が5頭、7歳が4頭、8歳が2頭となっています。


毛色ですが、連対馬では鹿毛が26頭と最も多く、黒鹿毛が14頭、栗毛が10頭、芦毛が5頭、青毛が1頭となっていました。
3着馬では、黒鹿毛が10頭、栗毛が9頭、次いで鹿毛が7頭、芦毛が2頭、青鹿毛が1頭となっています。


以上ですが、まずは荒れるのか荒れないのかになりますが、この二者択一の選択には今年もかなり悩むことになりそうです。
ホントに予想するものにとって、ホントに厄介なレースですね。
ともかくも、今年も1番人気の馬の取捨選択から検討を始めていこうと思っています。


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