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第57回 フィリーズレビューのデータ [競馬データ]

92年以降、94年中京、95年京都開催を除く29年、連対馬58頭(19年は1着同着)、3着馬29頭からです。
途中で名称変更や96年に開催期日の若干の変更、そして06年暮れには馬場の改装がありましたが、通して施行は変わっていませんし、改装後の内回りもそれまでとほぼ変わっていませんので、そのまま通して見ていきたいと思います。


まず今年も人気の傾向から見ていきます。
よく知られたことですが、1番人気の馬がほぼ期待に応えて連絡みしています。
29年中17年で連絡みしていました。
1番人気で外したのは、
98年のロンドンブリッジ(4着)
02年のキタサンヒボタン(3着)
06年のサンヴィクトワール(12着)
08年のエイムアットビップ(10着)
09年のミクロコスモス(4着)
11年のドナウブルー(4着)
13年のサンブルエミューズ(11着)
14年のホウライアキコ(5着)
18年のモルトアレグロ(10着)
19年のアウィルアウェイ(7着)
20年のカリオストロ(4着)
21年のオパールムーン(9着)
の12頭となっています。
ただ、阪神競馬場改装後の07年以降昨年までの16年間の中では、9回連を外していますので、改装前より若干期待に応えていないように見受けられます。
ちなみに、連を外した馬のそれぞれの単勝オッズは順に、1.3倍、3.7倍、2.2倍、2.6倍、1.6倍、3.4倍、3.3倍、2.6倍、3.8倍、3.0倍、3.7倍、3.9倍となっていました。
その1番人気をはずした12頭を1頭1頭検証していきますと、まずロンドンブリッジ(98年4着)とキタサンヒボタン(02年3着)は、前年のファンタジーS1番人気1着で制していました。
そのファンタジーSの過去20年の1着馬ですが、このフィリーズレビュー(4歳牝馬特別)を走ったのは11頭いて、そのうち連絡みしたのは5頭となっています。
ちなみに最近では、13年出走したファンタジーS2番人気1着馬のサウンドリアーナは2番人気7着と敗れましたが、14年出走したファンタジーS4番人気1着のベルカントは見事1着に輝いています。
しかし15年では、14番人気でファンタジーSを制したクールホタルビは、11番人気13着と敗れています。
16年では、5番人気で制したキャンディバローズは、2番人気3着となっていました。
その後、17年、1番人気で制したミスエルテ、18年、5番人気で制したベルーガ、19年、圧倒的1番人気で制したダノンファンタジー、20年6番人気で制したレシステンシア、21年1番人気で制したメイケイエールの登録はありませんでした。
今年も、昨年のファンタジーSで2番人気1着で制したウォーターナビレラは、続くG1阪神JFで3着、その後先週のチューリップ賞に出走、1番人気で5着となりました。


それから、サンヴィクトワール(06年12着)の前走ですがエルフィンSで3番人気1着となっていました。
そのエルフィンSの過去28年の1着馬ですが、このフィリーズレビュー(4歳牝馬特別)を走ったのは5頭いて、そのうち連絡みしたのは3頭(07年キョウエイマーチ、00年サイコーキララ、04年マルターズヒート)でした。
しかしながら、今年は、4番人気1着でエルフィンSを制したアルーリングウェイの登録はありません。
あと1番人気ではずした残り9頭のうち3頭は、エイムアットビップ(08年10着)とミクロコスモス(09年4着)の前走は共にG1の阪神JF3着で、ホウライアキコ(14年5着)は同じくG1の阪神JF7着でした。
その阪神JF(阪神3歳牝馬S)の上位1着~3着の馬で、このフィリーズレビュー(4歳牝馬特別)を走ったのは9頭いて、そのうち連絡みしたのは5頭でした。
今年の前走阪神JF上位3頭ですが、今回のフィリーズレビューでの出走はありません。
あとの6頭のうち5頭の前走は、11年の1番人気4着のドナウブルーは、シンザン記念で1番人気5着、13年1番人気11着のサンブルエミューズは、フェアリーS2番人気3着、18年1番人気10着のモルトアレグロは、紅梅S2番人気1着、19年1番人気7着のアウィルアウェイは、京王杯2歳S1番人気2着、21年1番人気9着のオパールムーンは、阪神JF5番人気6着で、いずれも重賞(4頭)、オープン特別(1頭)で、G1の阪神JF以外は1番人気か2番人気となっていました。
残り1頭は、20年1番人気4着のカリオストロで、前走は1勝クラス2番人気1着でした。

ちなみに、その1番人気が連はずした12回のそれぞれの人気の組み合わせは、
98年は「3番人気-6番人気-2番人気」
02年は「7番人気-5番人気-1番人気」
06年は「3番人気-6番人気-5番人気」
08年は「11番人気-7番人気-4番人気」
09年は「6番人気-3番人気-15番人気」
11年は「3番人気-6番人気-5番人気」
13年は「3番人気-4番人気-11番人気」
14年は「2番人気-13番人気-6番人気」
18年は「8番人気-2番人気-5番人気」
19年は「(12番人気、3番人気)-6番人気」
20年は「5番人気-2番人気-12番人気」
21年は「8番人気-2番人気-11番人気」
となっていて、12年中6年で3番人気が、4年で2番人気がそれぞれ連対していました。
ちなみに、阪神競馬場リニューアル後の07年以降昨年までの16年間の間で連対した1番人気の7頭の単勝オッズを見てみますと、
07年1着のアストンマーチャン(1.1倍)
10年2着のラナンキュラス(3.7倍)
12年1着のアイムユアーズ(3.5倍)
15年1着のクイーンズリング(3.6倍)
16年2着のアットザシーサイド(3.3倍)
17年2着のレーヌミノル(1.8倍)
22年2着のナムラクレア(1.7倍)
となっていました。
クイーンズリング(前走500万下特別2番人気1着)以外の6頭の前走は、いずれも前走か前々走はG1の阪神JF(2着2頭、3着、4着、5着、5着)でした。

3着馬の人気も見てみますと、1番人気から5番人気までは29頭中18頭占めていて、あとの下位人気11頭は
7番人気(93年、単勝オッズ29.3倍)
15番人気(97年、単勝オッズ105.3倍)
8番人気(99年、単勝オッズ45.2倍)
15番人気(09年、単勝オッズ79.6倍)
7番人気(12年、単勝オッズ12.8倍)
11番人気(13年、単勝オッズ38.4倍)
6番人気(14年、単勝オッズ11.7倍)
6番人気(17年、単勝オッズ24.1倍)
6番人気(19年、単勝オッズ13.1倍)
12番人気(20年、単勝オッズ45.9倍)
11番人気(21年、単勝オッズ23.4倍)
となっていました。
その下位人気11頭がそれぞれ3着に入った年の1着には、その11年のうち4年で1番人気の馬が入っていました。(残り7年の1着馬は6番人気、3番人気、2番人気、2番人気、12番人気、5番人気、8番人気)


次に前走での人気を見てみることにします。
連対馬で前走1番人気だった馬は58頭中16頭いました。
3着馬では、前走1番人気だったのは28頭中6頭のみでした。
続いて、連対馬で前走2番人気だったのは8頭、続いて3番人気が11頭、4番人気が7頭、5番人気が5頭となっていました。
結局、連対馬の前走1番人気から5番人気までの上位人気は、58頭中48頭も占めていることになります。
それ以下の10頭の前走の人気ですが、
6番人気(フェアリーS1着)
11番人気(阪神JF2着)
7番人気(フェアリーS2着)
8番人気(阪神JF2着)
14番人気(阪神JF17着)
8番人気(エルフィンS4着)
7番人気(阪神JF5着)
11番人気(阪神JF17着)
10番人気(阪神JF5着)
6番人気(阪神JF5着)
となっていました。

3着馬も同じく、前走1番人気から5番人気までの上位人気は29頭中23頭占めています。
あとの前走下位人気6頭の前走の人気ですが、
7番人気(エルフィンS3着)
9番人気(エルフィンS9着)
12番人気(阪神JF10着)
9番人気(クイーンC4着)
12番人気(阪神JF4着)
14番人気(阪神JF6着)
となっていました。


次に前走のレースの条件別では、連対馬では重賞が23頭、オープン特別が15頭、500万下戦が17頭、未勝利戦が3頭となっていました。
その前走500万下条件戦の馬17頭ですが、そのうち06年6番人気2着馬のユメノオーラ(前走3番人気1着)、07年10番人気2着馬のアマノチェリーラン(前走4番人気1着)、08年7番人気2着馬のベストオブミー(前走2番人気1着)、13年1着のメイショウマンボ(前走2番人気1着)、同4番人気2着のナンシーシャイン(前走5番人気1着)、15年1着のクイーンズリング(前走2番人気1着)、15年2着のペルフォカ(前走2番人気1着)、18年2着のアルコールブリュ(前走3番人気1着)の8頭を除く9頭は前走1番人気でした。
今回の出走馬18頭中で前走1勝クラス(500万下条件戦)だった馬は8頭いますが、その中で前走1番人気だった馬の出走はありません。
前走2番人気から5番人気の間で1着だったのは、ポリーフォリア(4番人気1着)、ルーフ(2番人気1着)の2頭となっています。
3着馬の前走では、重賞だったのは9頭(阪神JF6頭、クイーンカップ3頭)、オープン特別だったのは9頭、500万下戦(1勝クラス)が11頭(そのうち1番人気は5頭)となっていました。


毛色は、1着馬では、鹿毛が13頭、栗毛が9頭、黒鹿毛が6頭、芦毛と青毛が各1頭となっていました。
2着馬では、鹿毛が13頭、黒鹿毛が6頭、栗毛が5頭、青鹿毛が2頭、栃栗毛と青毛が各1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が16頭、黒鹿毛と芦毛が各4頭、栗毛が3頭、青鹿毛が2頭となっていました。
いずれにせよ、鹿毛馬の強いレースとなっています。(ここ12年では、11年の鹿毛馬の最高位は4着、12年では最高位は8着とこの2年は上位3頭には入っていませんでしたが、13年は上位3頭とも鹿毛馬、14年、15年はどちらも最高位3着、16年は2着、3着、17年は3着、18年は1着、19年は1着、2着、20年は2着と8年連続少なくとも1頭3着以内に入っていました。
昨年22年は最高位1着と再び複勝圏内に入りました)


父の血統の主なところでは、連対馬ではヘイルトゥリーズン系が24頭(そのうちサンデーサイレンスが6頭)、続いて、ミスタープロスペクター系が14頭、とノーザンダンサー系が9頭、ナスルーラー系が7頭となっています。
3着馬の主なところでは、ヘイルトゥリーズン系が12頭(9頭がサンデーサイレンス系統、1頭がブライアンズタイム系)、ナスルーラー系も6頭、ノーザンダンサー系が5頭となっていました。


以上ですが、今年もまずは1番人気馬の取捨選択からですね。
ここ16年では1番人気は7連対とちょっとその取捨選択も難解ですね。
とりあえず今年も人気とオッズが出てから、上記のデータを検証しつつ検討していこうと思っています。

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