SSブログ

第37回 ファルコンステークスのデータ [競馬データ]

元々は3歳馬限定で、中京1200mで行われていた重賞でしたが、12年からは、リニューアルされた中京競馬場で初めて1400m芝として施行されているレースとなっています。
いわば、5月に行われるG1のNHKマイルの前哨戦に当たるレースとなっています。


人気の組合わせと配当ですが、
12年 「4番人気-12番人気-3番人気」 馬連約19180円、3連単は約32万円
13年 「2番人気-11番人気-5番人気」 馬連は8000円台、3連単は約15万円
14年 「1番人気-3番人気-11番人気」 馬連は850円、3連単も4万円台
15年 「14番人気-4番人気-5番人気」 馬連は24640円、3連単は再び63万円台
16年 「2番人気-3番人気-9番人気」 馬連は1960円、3連単は、4万円台
17年 「3番人気-2番人気-6番人気」 馬連1610円、3連単6万円台
18年 「3番人気-7番人気-5番人気」 馬連は5480円、3連単6万円台
19年 「4番人気-3番人気-2番人気」 馬連は2270円、3連単は2万円台
20年 「6番人気-1番人気-8番人気」 馬連は1780円、3連単は5万円台
21年 「3番人気-1番人気-2番人気」 馬連は750円、3連単は6600円
22年 「2番人気-13番人気-6番人気」 馬連は13970円、3連単は23万円台
となっていました。

その10年間の3着以内のそれぞれの人気の組み合わせは、19年、21年を除いて偶然にもよく似た傾向を辿っています。
着順は違いますけれど、その8年では、3着以内には、1番人気から5番人気までの上位人気から1頭ないし2頭が入り、残る1頭ないし2頭では、6番人気が3年、7番人気が1年、8番人気が1年、9番人気が1年、11番人気が2年、12番人気が1年、13番人気、14番人気が1年と、二桁人気が4年を含む、6番人気以下の人気薄の馬がそれぞれ絡んでいました。
その3着に6番人気が来た17年では、4着に12番人気、5着に10番人気が、9番人気が来た16年では、5着に15番人気が、3頭とも4番人気以上だった19年では、4着に11番人気、5着に14番人気、20年では、5着に10番人気が、それぞれ来ていましたので、二桁人気の馬には一応検討が必要かと思います。
ただ18年の二桁人気の馬の最高位は12番人気の9着、21年では10番人気の7着となっています。

その3着以内に入った6番人気以下の馬の内訳は、
12年は「12番人気(単勝オッズ30.8倍)」が2着
13年は「11番人気(同34.4倍)」が2着
14年は「11番人気(同57.6倍)」が3着、
15年は「14番人気(同78.3倍)」が1着
16年は「9番人気(同24.4倍)」が3着
17年は「6番人気(同14.3倍)」が3着
18年は「7番人気(同15.3倍)」が2着
20年は「6番人気(同10.5倍)」が1着、「8番人気(同23.1倍)」が3着
22年は「13番人気(同55.1倍)」が2着、「6番人気(同10.3倍)」が3着となっていました。
そのうち、人気薄の馬が、12年と13年と22年では共に2着、15年では1着に入ったことによって、結果的に馬連、3連単の配当が荒れてしまったようです。
19年と21年では上位人気以内で決まりましたが、それ以外の傾向をもし辿るとすれば、6番人気以下の馬が1頭ないし2頭は入るということになります。
そういうことで、とりあえず人気薄の馬の傾向をまず探ってみようと思います。

まず、12年の2着馬ですが、その12番人気の馬、レオンビスティーは前走シンザン記念で10番人気8着でしたが、それまでは新馬戦で3着、それからダート戦の未勝利戦で3回連続2着を経てから未勝利戦勝ちを収め、初めて芝の1200mのオープン戦を勝ってシンザン記念に挑んでいました。
父はサクラバクシンオー、振り返れば距離の長短が死角になっていたものと思われます。
次に13年の2着馬を見てみますと、その11番人気の馬、カシノピカチュウは前走3歳500万下条件戦で4番人気4着。
それまで、新馬戦で勝ってから前走まで8戦500万下のレースを走って勝てなかったところから人気薄になっていましたが、振り返れば、3走前に同じ中京の1400m芝の500万下条件特別なずな賞で17番人気2着と爆走しており、この辺りが死角になっていたものと思われます。
14年の3着馬では、その11番人気の馬、アルマエルナトは前走500万下条件特別3番人気1着。
新馬戦で4着となってからは、未勝利戦で勝つまで5戦、その次のオープン特別で4着を経て、その次が前走500万下特別1着でした。
その後のこのファルコンSでは11番人気でしたけれど、それまでの8戦ではすべて4番人気以上の上位人気、着順もすべて4着以上の上位着順でした。
この辺りが死角になっていたものと思われます。
15年の1着馬ですが、その14番人気の馬、タガノアザガルは前走オープン特別クロッカス賞で6番人気9着。
新馬戦で2着となって、その次走の未勝利戦ではあっさり勝ち、その後は、小倉2歳SやG1の朝日FS、またオープン特別を走るなど、各上の相手に揉まれた経験がありました。

その辺りが死角になっていたものと思われます
16年の3着馬は9番人気シゲルノコギリザメでしたが、新馬戦から4戦ダートで走っていたものの、5戦目の500万下戦の初芝レースでいきなり勝利、続く重賞のシンザン記念では11番人気で3着と、すでに穴をあける素材を持っていたものと思われます。
17年の3着馬は6番人気メイソンジュニアですが、決して人気薄とは言えませんけれど、前々走でオープン特別福島2歳Sを1番人気1着で勝っていながら、前走は地方のG1で6番人気5着となっていたことから人気を落としていたものと思われます。
18年の3着馬は7番人気のアサクサゲンキでしたが、17年と同じく決して人気薄とは言えませんけど、同じく前走G1朝日杯FSで10着となっていたことから、人気を落としていたものと思われます。
20年の1着馬は6番人気のシャインガーネットでしたが、前走重賞のフェアリーSで2番人気でしたが4着で敗れたことで人気を落としていたものと思われます。
もう1頭、8番人気で3着となったヴェスターヴァルト、前走まで条件戦など3番人気以上の上位人気を続けていましたが、初重賞出走となったことで人気を落としていたようです。
22年の2着馬は13番人気のタイセイディバインでしたが、前々走が重賞の京成杯で10番人気10着でしたけれど、それ以外のレース(6戦)ではすべて1番人気か2番人気か3番人気の上位人気で、すべて1800m芝か2000m芝を走っていました。
距離短縮と前走1勝クラス1番人気6着で敗れていたことで人気を落としていたと思われます。
もう1頭、6番人気で3着となったオタルエバー、前々走まで新潟2歳S3着を含む4戦、3着以内に入っていましたが、前走G1朝日杯フューチュリティステークスで7番人気12着となったことで人気を落としていたようです。
しかしながら、以上はあくまで結果論ですが。
結果論ついでに、この6番人気以下の11頭の共通点として、そのうち12年12番人気のレオンビスティー、14年11番人気3着のアルマエルナト、15年15番人気1着のタガノアガザルの3頭は、血統でナスルーラ系が絡んでいました。
それ以外で、17年では、4着にナスルーラ系絡みの12番人気ダイイチターミナルが、18年では、3着にナスルーラ絡みの5番人気フロンティアが上位に来ています。
3着以内に6番人気以下の馬が来なかった19年の4着馬は11番人気でしたが、そのBMSはサクラバクシンオーとナスルーラ系絡みの馬でした。
また、11頭のうち、13年11番人気2着のカシノピカチュウ、16番人気9番人気3着のシゲルノコギリザメ、17年6番人気3着のメイソンジュニア、18年7番人気2着のアサクサゲンキの4頭はそれぞれの父はノーザンダンサー系でした。
その6番人気以下の馬の父11頭を見てみますと、ノーザンダンサー系が4頭、ナスルーラ系、サンデーサイレンス系、ミスタープロスター系が各2頭、ブランドフォード系(ノヴェリスト)が1頭となっています。
また、この11頭のそれぞれの枠番ですが、1枠が3頭、2枠が3頭、3枠が1頭、4枠が3頭、7枠が1頭と、1頭を除き1枠から4枠の内枠に集中していました。

あと、逆に上位人気の馬の絡みを見てみますと、12年の残り2頭の人気は3番人気と4番人気、13年の残りの2頭の人気は2番人気と5番人気、14年の残りの2頭は1番人気と3番人気、15年の2頭は4番人気と5番人気,16年の2頭は2番人気と3番人気、17年の2頭は3番人気と2番人気、18年の2頭は3番人気と5番人気、19年は4番人気、3番人気、2番人気と3頭共、20年は1番人気、21年は3番人気、1番人気、2番人気と3頭共となっていて、上位5番人気内から3頭入っていた19年、21年、1頭だった20年、22年以外、それぞれ2頭ずつ入っていました。
その過去11年の5番人気以上の33頭中22頭の父の血統を見てみますと、サンデーサイレンス系が11頭と最も多く、ノーザンダンサー系が5頭、ミスタープロスペクター系が4頭、ブランドフォード系(ノヴェリスト)、ロベルト系(モーリス)が各1頭となっています。


次に、それぞれの年の父の血統を見てみますと、
12年のファルコンSの父の血統は、「フジキセキ(サンデーサイレンス系)-サクラバクシンオー(ナスルーラ系)-ストーミングホーム(ミスタープロスペクター系)」という順で決まりました。
13年は、「クロフネ(ノーザンダンサー系)-スタチューオブリバティ(ノーザンダンサー系)-フジキセキ(サンデーサイレンス系)」
14年は、「キングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)-ディープインパクト(サンデーサイレンス系)-ネオユニヴァース(サンデーサイレンス系)」
15年は、「バゴ(ナスルーラ系)-スタチューオブリバティ(ノーザンダンサー系)-キングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)」
16年は、「アンライバルド(サンデーサイレンス系)-トーセンファントム(サンデーサイレンス系)-スーパーホーネット(ノーザンダンサー系)」
17年は、「ヴィクトワールピサ(サンデーサイレンス系)-ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)-メイソン(ノーザンダンサー系)」
18年は、「スキャットダディ(ノーザンダンサー系)-ストーミィアトランティック(ノーザンダンサー系)-ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)
19年は、「ハービンジャー(ノーザンダンサー系)-ロードカナロア(ミスタープロスペクター系)-ノヴェリスト(ブランドフォード系)」
20年は、「オルフェーヴル(サンデーサイレンス系)-リアルインパクト(サンデーサイレンス系)-ノヴェリスト(ブランドフォード系)」
21年は、「モーリス(ロベルト系)-ファンケル(ノーザンダンサー系)-ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)」
22年は、「イスラボニータ(サンデーサイレンス系)-ルーラーシップ(ミスタープロスペクター系)-リオンディーズ(ミスタープロスペクタース系)」
となっています。
まとめますと、過去11年の上位3頭、合計33頭中15頭がノーザンダンサー系絡みで、その内訳は、12年の上位3頭のBMS(母の父)、また13年の1着馬の父、2着馬の父とBMS、3着馬のBMS、14年の2着馬のBMS、15年の2着馬の父、16年の3着馬、17年の3着馬の父、18年の1着馬と2着馬のそれぞれの父とBMS、19年の1着馬の父、20年の2着馬の父、22年の3着馬のBMSが、それぞれノーザンダンサー系となっていました。
また、父だけ見てみますと、ノーザンダンサー系が9頭となっていましたが、そのうち4頭がストームバード系となっていました。
さらに父がサンデーサイレンス系の馬は33頭中13頭で、そのうち4頭がネオユニヴァース系でした。
残り11頭の父は、ミスタープロスペクター系が6頭、ナスルーラ系、ブランドフォード系が各2頭、ロベルト系が1頭となっています。


次に重賞経験ですが、12年のファルコンSの上位3頭とも過去に出走していました。
そのうち2頭は、2歳時に経験がありました。
13年では、1着馬、2着馬はそれまで重賞経験はなく、3着馬だけ3歳時に経験がありました。
14年では逆に、1着馬、2着馬はそれまで重賞経験がありましたが、3着馬は重賞経験はありませんでした。
そのうち1着馬は2歳時、3歳時両方経験があり、2着馬は3歳時に経験がありました。
15年では、1着馬、2着馬、3着馬ともそれまで重賞経験がありました。
そのうち1着馬と2着馬は2歳時、3着馬は3歳時に経験がありました。
16年では、上位3頭とも経験があり、そのうち、1着馬は2歳時、2着馬は両方で、3着馬は3歳時にそれぞれ重賞経験がありました
17年では、1着馬、2着馬、3着馬ともそれまで重賞経験がありました。
そのうち1着馬は2歳時と3歳時、2着馬、3着馬は2歳時に経験がありました。
18年では、2着馬、3着馬がそれまで重賞経験がありました。
その2着馬、3着馬とも2歳時に経験がありました。
19年では、1着馬と3着馬にそれまでの重賞経験がありました。
その1着馬が2歳時、3歳時両方で、3着馬は2歳時に経験がありました。
20年では、2着馬にそれまでの重賞経験がありました。
その2着馬は2歳時に経験がありました。
21年では、1着馬、2着馬、3着馬ともそれまで重賞経験がありました。
そのうち1着馬と2着馬は2歳時、3着馬は3歳時に経験がありました。
22年では、1着馬、2着馬、3着馬ともそれまで重賞経験がありました。
そのうち1着馬と3着馬は2歳時、2着馬は3歳時に経験がありました。


結局重賞経験がなかったのは、13年の1着馬(2番人気)、2着馬(11番人気)、14年の3着馬(11番人気)、18年の1着馬(3番人気)、19年の2着馬(3番人気)、20年の1着馬(6番人気)、3着馬(8番人気)の7頭となっています。


次に枠ですが、
12年は「7枠-4枠-8枠」
13年は「1枠-4枠-5枠」
14年は「7枠-3枠-2枠」
15年は「1枠-2枠-4枠」
16年は「3枠-7枠-1枠」
17年は「5枠-5枠-3枠」
18年は「5枠-4枠-4枠」
19年は「8枠-7枠-3枠」
20年は「3枠-5枠-1枠」
21年は「1枠-3枠-7枠」
22年は「1枠-2枠-7枠」
となっていました。
1枠、3枠、7枠が各6回、4枠(のべ)、5枠(のべ)が各5回、2枠が3回、8枠が2回それぞれ3着以内に入っています。(6枠はまだありません)


それから臨戦過程ですが、リニューアル後のファルコンSのそれぞれの前走の着順は、
12年「7着(重賞)-8着(重賞)-6着(重賞)」
13年「1着(500万下)-4着(500万下)-6着(500万下)」
14年「2着(重賞)-1着(500万下)-1着(500万下)」
15年「9着(オープン特別)-5着(重賞)-6着(重賞)」
16年「1着(オープン特別)-12着(重賞)-12着(重賞)」
17年「14着(重賞)-3着(重賞)-5着(重賞)」
18年「1着(500万下)-10着(重賞)-8着(重賞)」
19年「5着(重賞)-1着(500万下)-12着(重賞)」
20年「1着(1勝クラス)-1着(オープン特別)-1着(1勝クラス)」
21年「2着(重賞)-1着(重賞)-10着(重賞)」
となっていました。
また、その前々走は、
12年「10着(重賞)-1着(オープン特別)-2着(重賞)」
13年「1着(未勝利戦)-3着(500万下)-2着(500万下)」
14年「1着(500万下)-6着(重賞)-4着(オープン特別)」
15年「10着(重賞)-6着(重賞)-1着(500万下)」
16年「1着(500万下)-7着(重賞)-4着(オープン特別)」
17年「4着(重賞)-2着(重賞)-1着(オープン特別)」
18年「2着(500万下)-3着(重賞)-4着(重賞)」
19年「3着(重賞)-1着(新馬)-1着(500万)」
20年「1着(新馬)-8着(重賞)-4着(1勝クラス)
21年「1着(未勝利戦)-1着(未勝利戦)-1着(重賞)」
22年「2着(オープン特別)-6着(1勝クラス)-12着(重賞)」
となっていて、前々走は重賞を除けば比較的上位着順になっています。


毛色は、
12年「青毛-鹿毛-栗毛」
13年「鹿毛-鹿毛-青鹿毛」
14年「鹿毛-黒鹿毛-栗毛」
15年「黒鹿毛-黒鹿毛-栗毛」
16年「栗毛-鹿毛-黒鹿毛」
17年「鹿毛-栗毛-鹿毛」
18年「鹿毛-鹿毛-栗毛」
19年「鹿毛-鹿毛-青毛」
20年「栗毛-鹿毛-鹿毛」
21年「鹿毛-鹿毛-鹿毛」
22年「鹿毛-鹿毛-黒鹿毛」
全体的には、3着以内33頭で、鹿毛馬が15年以外1頭ないし、2頭、3頭絡んでいて、18頭と最も多く、続いて栗毛馬が7頭、黒鹿毛馬が5頭、青毛が2頭、青鹿毛馬が1頭となっていました。


以上ですが、とりあえず今年も、人気面のデータを特に重視して検討し結論を出していこうと思っています。

nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:競馬