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第84回 皐月賞のデータ [競馬データ]

89年以降、11年の東京競馬場代替開催を除く34年、連対馬68頭、3着馬35頭(92年の3着同着を含む)からです。


まず、前走のレース別の傾向からです。
連対馬から見ていきますと、一番多かったのは「弥生賞」で19頭いました。
その着順は4着以上で、前々走は09年7番人気1着のキャプテントゥーレ(前々走朝日杯FS3着)、18年9番人気2着のサンリヴァル(前々走ホープフルS5番人気4着)、21年8番人気2着のタイトルホルダー(前々走ホープフルS7番人気4着)、23年5番人気2着のタスティエーラ(前々走共同通信杯2番人気4着)の4頭以外はすべて連対していました。
今回前走弥生賞(ディープインパクト記念)で4着以上の登録馬は、6番人気1着のコスモキュランダ、3番人気2着のシンエンペラー、9番人気3着のシリウスコルトの3頭となっています。

この3頭の前々走ですが、シリウスコルトの前々走ホープフルS9番人気6着だった以外の2頭は共に前々走2着と連対していました。

続いて前走「若葉S」が16頭となっていました。
途中で開催が中山から阪神に変わりましたが、その内訳は中山開催9頭、阪神開催7頭となっています。
その阪神に変わってからの傾向ですが、連対した7頭のうちノーリーズン(若葉賞2番人気7着)とシックスセンス(若葉賞2番人気4着)の2頭は、いずれもこの皐月賞では単勝オッズが万馬券でした。(ノーリーズンは15番人気1着、単勝オッズ115.9倍、シックスセンスは12番人気2着、単勝オッズ124.0倍)
あと残り5頭は、
07年1着となったヴィクトリー(若葉賞1番人気1着)で、7番人気単勝オッズ17.3倍となっていました。
09年2着のトライアンフマーチ(若葉賞4番人気2着)で、8番人気単勝オッズ51.3倍となっていました。
10年2着のヒルノダムール(若葉賞1番人気2着)で、6番人気単勝オッズ10.7倍となっていました。
12年2着のワールドエース(若葉賞1番人気1着)で、それまでと一転、2番人気単勝オッズ3.2倍と上位人気となりました。
19年4番人気2着のヴェロックス(若葉賞1番人気1着)で、4番人気単勝オッズ9.0倍となっていました。
今回前走若葉Sで、4番人気以上で走っていた登録馬は、1番人気1着のミスタージーティー、6番人気2着のホウオウプロサンゲ、4番人気5着のジューンテイクの3頭となっています。

続いて「スプリングS」が15頭となっていました。
その連対馬15頭ですが、前々走が1着かそうでなければ1番人気となっていました。
今回前走スプリングSの登録馬は、9番人気2着のアレグロブリランテ、4番人気3着のルカランフィースト、2番人気9着のウォーターリヒトの3頭となっています。
そのうち、前々走が1着、もしくは1番人気だった馬は、ルカランフィースト(前々走1勝クラス4番人気1着)となっています。

あと残りの18頭の前走ですが、共同通信杯が6頭、毎日杯、アーリントンC、ホープフルSが各2頭、朝日杯FS、きさらぎ賞、東京スポーツ杯2歳S、京成杯、400万下、500万下がそれぞれ1頭ずつで、15年1着馬のドゥラメンテ(前走共同通信杯1番人気2着))、22年1着馬のジオグリフ(前走共同通信杯1番人気2着)以外の16頭ともその前走は1着でした。
今回の登録馬で、上記の前走残りのレースで1着だったのは、ジャスティンミラノ(前走共同通信杯4番人気1着)、ダノンデサイル(前走京成杯5番人気1着)、ビサンチンドリーム(前走きさらぎ賞1番人気1着)、メイショウタバル(前走毎日杯5番人気1着)、レガレイラ(前走ホープフルS2番人気1着)、サンライズアース(前走オープン特別すみれS7番人気1着)、サンライズジパング(オープン特別若駒S1番人気1着)の7頭となっています。
あと、前走共同通信杯1番人気2着のジャンタルマンタルも登録しています。

続いて3着馬の臨戦過程も見てみますと、前走のレースで一番多かったのは弥生賞で、35頭中17頭も占めていました。
その着順は、1着が6頭、2着が4頭、3着が4頭、4着、6着、8着が各1頭となっています。
その次に多かったのは、スプリングSの6頭(1着が3頭、2着が2頭、5着が1頭)、そして共同通信杯の5頭(4頭が1着、1頭が1番人気5着)、若葉Sの2頭(1着、2着)、京成杯の2頭(すべて1着)、それから毎日杯(1着)、若草S(1着)、きさらぎ賞(1着)の各1頭となっています。
また3着馬の前々走ですが35頭中、89年2番人気3着のアンシストリー(前走弥生賞3番人気3着、前々走京成杯3番人気5着)、17年12番人気3着のダンビュライト(前走弥生賞5番人気3着、前々走きさらぎ賞2番人気3着)、20年8番人気3着のガロアクリーク(前走スプリングS6番人気1着、前々走1勝クラス特別6番人気4着)、23年3着のファントムシーフ(前走ホープフルS2番人気4着)の4頭以外すべて連対していました。


次に血統ですが、連対馬で一番多かった父の血統はヘイルトゥリーズン系で41頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンス系が33頭(サンデーサイレンスが12頭、ディープインパクトが6頭、フジキセキが3頭、ネオユニヴァース、キタサンブラックが各2頭、アグネスタキオン、ゴールドアリュール、スペシャルウイーク、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、オルフェーヴル、ジャスタウェイ、ハーツクライが各1頭)、ロベルト系が8頭(ブライアンズタイムが6頭、シンボリクリスエス、エピファネイアが各1頭)となっています。
06年初めてサンデーサイレンス産駒の出走がなくなりましたが、それでも06年から、東京開催の11年を除く23年までの17年間でサンデーサイレンスの孫が34頭中17頭、ひ孫は4頭(キタサンブラック産駒が2頭、シャスタウェイ産駒、オルフェーヴル産駒が各1頭)連対しています。
(ただし、13年のサンデーサイレンスの孫は4着が最高、21年では5着が最高位で、この2年は上位3着以内には入りませんでした)
次に多かったのはノーザンダンサー系の11頭、次いでミスタープロスペクター系の5頭、ナスルーラ系の4頭と続いていました。
その中のミスタープロスペクター系産駒は、13年までは連対がなかったのですが、14年に初めてキングカメハメハ産駒のトゥザワールドが2着に入り、15年では同じキングカメハメハ産駒のドゥラメンテが1着、18年ではルーラーシップ産駒のサンリヴァルが2着、19年ではロードカナロア産駒のサートゥルナーリアが1着、21年ではドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが2着と、その14年以降10年連対馬20頭中5頭が連対しています。

3着馬では、一番多かったのは連対馬と同じくヘイルトゥリーズン系で17頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、ディープインパクトが各3頭、リアルシャダイ、タイキシャトル、グラスワンダー、スペシャルウイーク、ブラックタイド、スクリーンヒーロー、キンシャサノキセキ、ハーツクライが各1頭となっていました。
このディープインパクト産駒での3着ですが、そのうち初めて入った1頭は12年のことで、実にこれが中山開催での初めてのサンデーサイレンスの孫の3着となりました。(11年の東京代替開催では、3着にディープインパクト産駒がすでに入っていました。)
また、その後の14年ではスペシャルウイーク産駒が、15年ではブラックタイド産駒、そして、16年、19年ではディープインパクト産駒、22年ではハーツクライ産駒がそれぞれ3着に入り、サンデーサイレンス系の孫は、過去11年中6年3着に入ったことになります。
また、ひ孫は20年の3着馬、キシャサノキセキ産駒ガロアクリークが入り、初めて3着に入ったこととなりました。
続いて多かったのはノーザンダンサー系で7頭となっていました。
98年以降22年までは1頭もノーザンダンサー系は3着に入っていませんでしたが、昨年23年、ハービンジャー産駒のファントムシーフが久々にノーザンダンサー系産駒として3着となりました。
あと、ミスタープロスペクター系が4頭、ナスルーラ系も4頭(グレンソブリン系が2頭、ボールドルーラ系、レッドゴッド系が各1頭)、ハイペリオン系、サッカーボーイ、トウカイテイオーが各1頭となっていました。

ここで昨年までも取り上げていた、ミスタープロスペクター系産駒の過去の掲示板に載った馬を挙げていきたいと思います。
03年 3番人気3着のエイシンチャンプ
06年 1番人気4着のアドマイヤムーン
10年 11番人気3着のエイシンフラッシュ
10年 2番人気4着のローズキングダム
13年 3番人気3着のコディーノ
14年 1番人気2着のトゥザーワールド
15年 3番人気1着のドゥラメンテ
16年 4番人気4着(5着から繰り上げ)のエアスピネル
16年 2番人気5着(4着から降着)のリオンディーズ
17年 12番人気3着のダンビュライト
17年 5番人気5着のレイデオロ
18年 9番人気2着のサンリヴァル
19年 1番人気1着のサートゥルナーリア
19年 14番人気5着のクラージュゲリエ
21年 8番人気2着のタイトルホルダー
21年 3番人気4着のアドマイヤハダル
の16頭となっています。
14年以降20年と22年と23年を除く昨年までの10年では、毎年少なくとも1頭掲示板に載り、連対馬20頭中5頭連対、3着馬10頭中1頭入っていました。
今年の登録馬では、サンライズアース、ジャンタルマンタル、シリウスコルト、ミスタージーティーの4頭のミスタープロスペクター系がいます。

それから、毎年取り上げていますが、前走弥生賞からの連対馬18頭の中でBMS(母の父)がノーザンダンサー系だった馬は、05年1着のディープインパクト、08年2着のタケミカヅチ、16年2着のマカヒキ、21年2着のタイトルホルダーの4頭のみとなっています。
例えば、該当する有力どころでは、スペシャルウィーク、メイショウボーラー、アドマイヤジャパンなどは3着となっていました。
今回登録している前走弥生賞3頭では、シンエンペラーのBMSがノーザンダンサー系となっています。

また臨戦過程に戻りますが、前走の人気では、1番人気が34頭、2番人気が17頭、3番人気が4頭とここまでで連対馬68頭55頭を占めていました。
さらに前走の着順ですが、1着が38頭、2着が11頭、3着が9頭、4着が6頭、5着が1頭、7着が2頭、8着が1頭となっていましたが、4着以下の10頭は07年の前走スプリングステークス4番人気8着のサンツェペリン、08年の前走弥生賞5番人気4着のキャプテントゥーレ、18年の前走弥生賞5番人気4着のサンリヴァルの3頭を除きすべて前走1番人気か2番人気でした。
そしてまた、前走1着馬と2着馬の計47頭の前々走ですが、17年1着のアルアイン(前々走シンザン記念2番人気6着)、同じく2着のペルシアンナイト(前々走シンザン記念1番人気3着)、21年2着のタイトルホルダー(前々走ホープフルS7番人気4着)の3頭以外の44頭は連対していました。

また、前々走を全体的に見てみますと、連対馬68頭中58頭が連対しており、連対をはずした10頭は、3着だった97年のサニーブライアンと08年のキャプテントゥーレと17年のペルシアンナイト、4着だった04年のダイワメジャーと05年のシックスセンス、サンリヴァルと23年のタスティエーラ、5着だった91年のシャコーグレイド、22年のジオグリフ、6着だったアルアイン(直線で不利を受ける)となっていました。
また前々走の人気ですが、68頭中60頭が3番人気以上でした。


毛色は、連対馬では鹿毛が33頭、黒鹿毛が14頭、芦毛、栗毛が各7頭、青鹿毛が4頭、青毛が1頭となっています。

割合を考えますと、鹿毛以外の健闘が目立っています。(15年は掲示板に載った5頭とも、また16年は上位3頭が鹿毛馬でした)

3着馬の毛色では、鹿毛が17頭、黒鹿毛が10頭、栗毛が4頭、青鹿毛が2頭、青毛が1頭となっています。

 

 

枠の出目ですが、連対馬で1番多いのは7枠と8枠が各12頭で、続いて1枠が10頭、4枠が9頭、3枠が8頭、2枠が7頭、5枠と6枠が各5頭となっています。
3着馬では、4枠と6枠が各6頭、7枠と8枠が各5頭、続いて1枠が4頭、2枠と3枠と5枠が各3頭となっています。

ちなみに、ここのところよく知られたことですが、4枠が結構上位に絡んでいます。
特に17年から一昨年21年までの5年連続、1頭、4枠が連対していました。
ただし、その5年連続連対した馬はすべて一桁人気で、翌22年の4枠2頭はいずれも二桁人気で10着、14着となっています。
ちなみに昨年23年では、1番人気だった4枠の1頭、ファントムシーフが3着に入りました。


さてもう一つ、過去の連対馬の追い切りのデータも載せておきます。
データは、95年以降(11年を除く)28年連対馬56頭からです。
まず、連対馬の中で一番多かったのは、美浦南のWコースの19頭となっていました。
その美浦南Wコースですが、1200mでは、最高が78.4秒、一番かかったのは84.8秒、1000mでは、最高が62.4秒、一番かかったのは72.5秒、最後の1ハロンでは、最高が11.2秒、一番かかったのは13.6秒となっていました。
続いて栗東のCWコースの16頭となっていました。
「栗東CWコース」では、「キリ」のため時計不明だった03年のネオユニヴァース以外の15頭では、1200mで最高が79.2秒、一番かかったのは85.9秒。
最後の1ハロンでは、最高が11.5秒、一番かかったのは12.5秒となっていました。
続いて、栗東「坂路」で追われていた連対馬は12頭で、06年までのデータ(4頭)では、800mは、52秒台が2頭、51秒台が2頭、最後の1ハロンが、最高が12.7秒、一番かかったのは13.5秒となっていました。
ところが、07年優勝したヴィクトリーは、800mが53.1秒、最後の1ハロンが14.5秒で上記の圏内には入っていませんでした。
この馬も実際連対したのですから、坂路の時計がかかった馬にも注意は必要かと思います。
ちなみに、08年1着だったキャプテントゥーレも栗東の坂路で追われていましたが、800mが51.0秒、最後の1ハロンが12.0秒とかなりの好時計をマークしていました。
また、10年2着だったヒルノダムールも栗東の坂路で終われ、800mが51.5秒、最後の1ハロンが12.1秒とこちらも好時計でした。
12年の1着馬ゴールドシップも坂路で追われましたが、800mが55.3秒とそれまでではもっともかかった時計となりました。
しかし最後の1ハロンは12.5秒とまとめています。
同じく12年の2着馬ワールドエースも坂路で追われ、800mが53.0秒、最後の1ハロンが12.7秒となっていました。
15年の2着馬リアルスティールは、800mが52.1秒、最後の1ハロンが12.3秒と好時計となっています。
20年の1着馬コントレイルは、800mが52.9秒、最後の1ハロンが12.4秒と好時計となっています。
次に多かったのは、「栗東DWコース」で追われた4頭で、1200mでは、最高が80.3秒、一番かかったのは85.0秒。最後の1ハロンでは、最高が11.4秒、一番かかったのは12.3秒となっていました。
あと、「栗東芝コース」で過去3頭(キングヘイロー、トライアンフマーチ、ヴェロックス)追われていましたが、時計は標準以上のものでした。
また、08年2着となったタケミカヅチは美浦「坂路」で追われましたが、初めてここで追われた馬が連対いたしました。
時計も標準以上のものでした。
あと残り1頭ですが地方の門別で追われたものでした。(コスモバルク)


以上ですが、今年は例年になく混沌とした感があって、かなり悩むことになりそうですね。
ともかく今年も、上記のデータを丁寧に展開しながら結論を出していこうと思います。

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