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第40回 マイルチャンピオンシップのデータ [競馬データ]

今年は4年振りに京都競馬場に戻っての開催となります。
再度、19年までの京都競馬場施行でのデータを挙げていこうと思います。
第1回の84年から19年までの京都競馬場での36年、連対馬72頭、3着馬36頭からです。


まず今年も、ステップレースとしての前走「スワンS」組の検討から入ってみます。
前走スワンS組は、ステップレースとしては72頭中22頭(1着8頭、2着14頭)の連対馬を生み出しています。
しかしながら、そのうち16頭は97年以前のものでした。
97年までの14年間、連対馬28頭中16頭と、かつてはある程度ステップレースの役目を果たしていました。
しかし、97年、スワンS1着だったタイキシャトルがマイルCSで優勝してからその後まったく連絡みをしなくなってしまいました。
しかし、ようやく07年、スーパーホーネットが2着となり、10年ぶりにスワンS組が連対しました。
その後、10年ではエーシンフォワードが勝って、タイキシャトル以来13年ぶりの勝利となりました。
翌年11年は連に絡みませんでしたが、翌12年は2着に前走スワンS1着のグランプリボスが、続いて13年2着には前走スワンS2着のダイワマッジョーレが、そして14年は、同じく2着に前走スワンS3着のフィエロが入り、続いて15年にも2着に、フィエロが前走スワンS2着にと、連続4年それぞれ入りました。
しかし、翌16年は連対せず5年連続とはなりませんでした。
続く17年も連対せず、陰りがまた見えてきたようでしたが、かろうじて3着に前走スワンS1着馬サングレーザーが入っています。

しかし、18年、19年と、1着から3着まで1頭も入りませんでした。
結局前走スワンS組は近年では、98年から06年までの9年間、連絡みはありませんでしたが、07年以降19年までの13年間、連対馬26頭中6頭が連絡みしたことになります。
でも、これでもかつてのステップレースとしての勢いはありませんので、今年は再び絡むのか、07年以降の、08年、09年、11年、16年、17年、18年、19年のように連に絡まないのか、ここは悩むところです。

では3着馬ではどうだったのか。
3着馬の前走スワンS組は、36頭中15頭が入っています。
そのうち半分近くの7頭が、連対馬が不振だった98年以降08年までの11年の中で入ったものでした。
しかしその後、09年以降16年までの8年連続で、3着に前走スワンSの馬は入っていませんでした。

しかし、前述しました通り、17年の3着に08年以来9年ぶりに入りました。
3着馬も、この極端なデータから連対馬と同様、前走スワンS組で悩みそうですね。
でも一応、ステップレースの観点から、スワンS組はとりあえず今年も最初に検討すべき対象のレースにはなりそうです。
ちなみに、前走スワンS組で、07年以降連対した6頭と、98年から08年までと17年に3着に入った8頭の、計14頭のスワンS時の着順ですが、1着5頭、2着5頭、3着2頭、5着1頭、8着1頭となっていて、1頭を除く13頭は掲示板に載っていました。
ちなみに、その掲示板をはずした8着の馬は、10年に1着になったエーシンフォワードでした。
ただし、前走スワンSの8着の時の人気は1番人気でした。
しかしながら、今回の登録馬で前走スワンSを走った馬の登録はありません。

あと、連対馬で、前走スワンS以外の馬ですが、残り50頭中前走G1を走っていた馬は25頭いました。
その内訳ですが、天皇賞(秋)が17頭(1着11頭、2着6頭)、スプリンンターズSが5頭(1着4頭、2着1頭)、安田記念が1頭(1着)、秋華賞が1頭(2着)、海外G1が1頭(1着)となっていました。
あと、残り25頭ですが、富士Sが11頭(1着4頭、2着6頭、5着1頭)、毎日王冠が6頭(1着1頭、2着5頭)、アイルランドTが4頭(1着1頭、2着3頭)、函館記念、武蔵野S、府中牝馬S、京都大賞典が各1頭(いずれも1着)となっています。
その25頭のうち、富士Sで6番人気5着、アイルランドTで8番人気1着だった2頭を除く23頭の前走の人気は、5番人気以上の上位人気でした。(1番人気8頭、2番人気5頭、3番人気3頭、4番人気5頭、5番人気2頭)

3着馬の前走で、スワンS以外の21頭ですが、G1は9頭で、内訳は、天皇賞(秋)が5頭、海外G1がのべ2頭、スプリンターズS、秋華賞が各1頭となっていました。
その他の残り12頭ですが、札幌記念、神戸新聞杯、エプソムC、根岸S、阪急杯、府中牝馬S、富士S、毎日王冠、カシオペアS、アイルランドT、1600万下条件特別が各1頭と、昨年までではすべて違うレースとなっています。
その3着馬を98年以降の22年の前走スワンS以外の残り14頭で絞ってみますと、そのうち8頭の前走は「G1」となっていました。
その内訳は、天皇賞4頭(10着、11着、3着、4着)、秋華賞1頭(2着)、スプリンターズS1頭(9着)、イギリスのG1サンチャリオットS(1着)がのべ2頭(いずれもサプレザ)となっていました。
あと残り前走スワンS組以外で、前走G1でなかった6頭は、10年6番人気3着のゴールスキー、12年5番人気3着のドナウブルー、13年1番人気3着のダノンシャークで、14年9番人気3着のグランデッツァ、16年7番人気3着のネオリアリズム、19年6番人気3着のペルシアンナイトで、ここ8年中6年の3着馬となっています。
それぞれの前走は準オープン1番人気1着、府中牝馬S1番人気3着、富士S1番人気1着、毎日王冠2番人気5着、札幌記念5番人気1着、毎日王冠4番人気4着となっていました。

ちなみに、今回の登録馬で、前走G1だったのは、前走安田記念3番人気2着だったセリフォス、前走宝塚記念8番人気13着だったダノンザキッド、前走地方のG1のJBCスプリント(ダート)で4番人気7着だったバスラットレオンの3頭となっています。
また、前走スワンSと前走G1以外の重賞で5番人気以上の上位人気だったのは、前走毎日王冠4番人気1着だったエルトンバローズ、前走京成杯オータムハンデ2番人気1着のソウルラッシュ、前走富士S1番人気1着だったナミュールなど、登録馬で9頭がいます。
あと、例外の2頭のように、前走6番人気以下の人気で掲示板に載った馬は、前走富士S6番人気3着だったソーヴァリアントの1頭がいます。


次に「枠番」について見てみます。

連対馬72頭の内訳ですが、1枠6頭(90年以降11年に連対するまで連対なし、続く12年でも連対、ちなみに続く13年は4着、昨年18年は「1-1」と2頭が連対)、2枠5頭(87年以降08年まで連対なし、09年、13年に各1頭連対)、3枠12頭、4枠12頭、5枠6頭、6枠10頭、7枠12頭、8枠9頭となっています。
この中で特筆すべきことは、毎年書いていますが、このマイルCSは、「4」「5」「6」のいわゆる中枠がよく連に絡んでいることが挙げられます。
実際36年中25年で絡んでいて、特に97年以降08年までの12年間この中枠が連続して連に絡んでいました。
ところが、なぜかこの「4」「5」「6」の中枠同士での組み合わせは、06年に「4-5」が出るまで一度もありませんでした。
ところが、07年にも「4-4」で決まり、2年連続で出てしまいました。
しかしながら、08年は「4-8」という結果で3年連続とはなりませんでした。
また、09年は「2-7」で決まり、中枠そのものの連対記録は12年でストップしました。
そして10年は「4-7」とまた中枠が再び連対しましたが、続く11年は「1-3」と中枠が絡まなかったどころか、90年以降一度も絡まなかった「1枠」が久々に入りました。
そして翌12年は「1-4」と、その久々に絡んだ「1枠」が2年連続絡み、そして「4枠」が絡んだということで、また中枠が復活しました。
しかし13年は、「2-3」と、また中枠は絡みませんでした。
そして14年は「4-6」、15年は「5-8」、16年は「4-8」、17年は「6-8」と4年連続中枠が連に絡んでいます。
しかし、18年は「1-1」、昨年19年は「3-7」とここ2年連続絡みませんでした。
このように06年以降ずれが生じているようで、枠順で絞るのはちょっと厳しくなった感がいたします。
それでも、この一連のデータは頭に入れる必要はありそうです。
それと、86年の第3回以降、3着以内に二桁馬番が入っていたのですが、18年「1-1-2」で決まって、実に33年ぶりに二桁馬番が3着以内を外しました。
ただ、4着に8枠の16番(18頭中16番人気の3歳馬カツジ)が入っています。
19年は2着に14番と二桁馬番が入りました。

それから、3着馬の枠番の出目ですが、一番多かったのは7枠の7頭、続いて8枠の6頭と外枠が目立っています。
次に多かったのは1枠、2枠、4枠、6枠の各5頭、続いて5枠の2頭と続き、連対馬で最も多かった3枠は1頭、同じく7枠は0頭となっています。


次に、当日の「1番人気」を取り上げます。
とりあえず1番人気馬の着順を順に並べていきますと1、1、2、1、1、1、2、2、2、1、1、4、1、12、1、1、2、9、7、8、1、8、1、1、2、1、2、5、2、3、13、3、5、13、2(着)となっていました。
かつて84年から94年まで11年連続1番人気が連に絡んでいたように、このレースの当時の大きな特色は「1番人気馬から買え」というものでした。
ところが、記録の途切れた95年以降25年間で見てみますと、25頭中連対したのは12頭と信頼度は落ちてしまいました
ちなみに、単勝オッズ1倍台で出走した馬は10頭いて、連をはずしたのは05年、1.5倍で3年連続連覇を逃したデュランダル(8着)のみで、他の9頭は連対しています。
さて今回はこの1倍台は出るのでしょうか。
それから、3着馬ですが、12年までなぜか1番人気で3着になった馬は1頭も出ていませんでしたが、13年、1番人気トーセンラーが3着に入って、初めて1番人気馬が3着になりました。
そして15年も1番人気イスラボニータも3着となっています。

また、連対馬の当日の人気全体で見てみますと、72頭中60頭(83.3%)が当日5番人気以上の上位人気でした。
その60頭の中で、00年1番人気2着のダイタクリーヴァ(前々走日本ダービー2番人気12着)、05年3番人気1着のハットトリック(前々走毎日王冠8番人気9着)、08年1番人気2着のスーパーホーネット(前々走安田記念1番人気8着)、12年4番人気1着のサダムパテック(前々走安田記念1番人気9着)、12年1番人気2着のグランプリボス(前々走毎日王冠14番人気6着)、13年3番人気2着のダイワマッジョーレ(前々走安田記念6番人気9着)、14年3番人気2着のフィエロ(前々走安田記念6番人気8着)、16年2番人気2着のイスラボニータ(前々走安田記念4番人気5着)、18年5番人気1着のステルヴィオ(前々走日本ダービー6番人気8着)、18年3番人気3着のペルシアンナイト(前々走安田記念2番人気6着)、19年1番人気2着のダノンプレミアム(前々走安田記念2番人気16着)の11頭を除く49頭が前々走掲示板に載っていました。

ちなみに、今回の登録馬で、例外の11頭のように、まず前々走G1もしくはG2を走って掲示板をはずした馬は、前々走安田記念7番人気10着だったイルーシヴパンサー、前々走安田記念6番人気9着だったソウルラッシュ、前々走安田記念14番人気13着だったダノンスコーピオン、前々走安田記念9番人気16着だったナミュール、前走安田記念15番人気11着だったマテンロウオリオン、前々走安田記念10番人気6着だったレッドモンレーヴ、前々走NHKマイル2番人気9着だったエエヤンの7頭となっています。
以上の7頭の中で、とりあえず当日人気が5番人気以上の上位人気の馬がいれば要注意ということになりますね。

それから残りの6番人気以下の下位人気馬12頭ですが、共通項としては、11年の2着馬フィフスペトル(中6週)を除く11頭のレース間隔は中2週から中4週でした。
またその前走のレースを見てみますと、これもフィフスペトル(前走はスプリンターズSの1200m芝)を除くと、京都1400m芝のスワンSが4頭(86年、90年、95年、10年)、ダートも含め東京1600mだったのが6頭(93年、96年、98年、00年、02年、09年、14年)と偶然かどうか、この二つの距離となっていました。
また、95年16番人気2着のメイショウテゾロ(前走スワンS9番人気9着)、09年14番人気2着のマイネルファルケ(前走富士S5番人気9着)、10年13番人気1着のエーシンフォワード(前走スワンS1番人気8着)、14年8番人気1着のダノンシャーク(前走富士S1番人気7着)の4頭を除き、残り8頭は前走掲示板に載っていました。
さらに、その12頭のマイル成績ですが、4勝が1頭、3勝が3頭、2勝が5頭、1勝が2頭、未勝利が1頭(00年1着のアグネスデジタル)となっていました。
ちなみに、前走スワンSの登録馬はいませんので、あと、前走東京1600mでかつ間隔が中2週から中4週だったのは、前走富士ステークス1番人気1着だったナミュールを始め、前走富士ステークスを走った登録馬の5頭となっています。
あと、前走スプリンターズSだった馬ですが、今回登録はありません。
以上、当日人気6番人気以下の下位人気であれば、一応注意が必要かと思います。

3着馬では、当日の人気が5番人気以上の上位人気となっていたのは、36頭中20頭(55.6%)で連対馬より劣っていました。
その残りの6番人気以下の16頭ですが、そのうち14頭の前走は5着以上の上位着順でした。
その当日6番人気以下の前走5着以上14頭の上位着順の前走のレースの内訳ですが、前走スワンSが8頭、前走毎日王冠が2頭、前走札幌記念、前走エプソムC、前走オープン特別、前走準オープン特別が各1頭となっていました。
残る6着以下の2頭の前走の内訳は、阪急杯2番人気14着、天皇賞(秋)9番人気14着となっています。


次に父の血統ですが、連対馬ではヘイルトゥリーズン系が28頭(そのうちサンデーサイレンスが10頭)、ノーザンダンサー系が18頭と拮抗しています。
続いて、ナスルーラ系が7頭、トゥルビョン系が4頭と続いています。
BMS(母の父)は、ノーザンダンサー系が26頭、ナスルーラ系が13頭、ハイペリオン系が8頭と続いています。

3着馬では、父では、ヘイルトゥリーズン系が12頭、ミスタープロスペクター系が7頭、ノーザンダンサー系が6頭、ナスルーラ系が4頭と続いています。
BMSの主なところは、ノーザンダンサー系が12頭、ナスルーラ系が8頭となっています。


年齢は、連対馬では、4歳馬が36頭と圧倒的に多く、次に5歳が19頭、3歳が11頭、6歳が7頭、8歳が1頭(09年1着のカンパニー)となっています。
3着馬では、5歳馬が15頭と最も多く、3歳馬が10頭、4歳馬が8頭、6歳馬が3頭となっています。
ちなみに、昨年は、出走馬18頭中、3歳馬4頭、4歳馬5頭、5歳馬7頭、6歳馬なし、7歳馬1頭という内訳で、1着と2着が4歳馬、3着が5歳馬となりました。
ちなみに3歳馬の1着馬ですが、88年のサッカーボーイ、97年のタイキシャトル、00年のアグネスデジタル、17年のペルシアンナイト、18年のステルヴィオの5頭となっています。

ちなみに、今年の登録馬16頭での内訳は、3歳馬2頭、4歳馬7頭、5歳馬7頭となっています。
さて今年はどうでしょうか。


毛色は、連対馬では、鹿毛が30頭と一番多いのですが、次いで栗毛が18頭と割合から言えばかなり高いものとなっています。
あと、黒鹿毛が11頭、青鹿毛が10頭、芦毛が2頭、栃栗毛が1頭となっていました。
これを「1着馬」に限定いたしますと、36頭中鹿毛が13頭、栗毛が10頭と拮抗しています。
続いて、黒鹿毛が8頭、青鹿毛が3頭、栃栗毛と芦毛が共に1頭となっていました。

面白いことに、96年以降09年カンパニーが勝つまで13年間鹿毛馬の1着馬は出ていませんでした。
しかしながら、さらに翌10年は鹿毛馬のエーシンフォワードが勝って2年連続鹿毛馬の勝利となりました。
それ以降は、11年は栗毛馬のエイシンアポロン、12年は鹿毛馬のサダムパッテック、13年は黒鹿毛馬のトーセンラー、14年は鹿毛馬のダノンシャーク、15年は鹿毛馬のモーリス、16年は鹿毛馬のミッキーアイル、17年は黒鹿毛馬のペルシアンナイト、18年は鹿毛馬のステルヴィオ、19年は鹿毛馬のインディチャンプと、09年以降11年間で鹿毛馬が8頭も勝っていて、ここのところに来て鹿毛馬が盛り返して来ています。
ちなみに、96年より前では、93年、94年、95年と3年連続鹿毛馬が勝利していました。

3着馬では、鹿毛が18頭と圧倒的に多く、次いで黒鹿毛が8頭、栗毛が7頭、青鹿毛が2頭、芦毛が1頭となっています。


以上ですが、今回の登録馬ではなかなかの有力馬が数頭いますので、何となく固く収まりそうな気もしますが、上位人気の中で決まっても、3連単の配当は組み合わせで万馬券以上となることが多いれーすなので、勝負目は思案のしどころですね。
また、上記の馬番のデータでも触れましたように、二桁馬番の馬の検討はしっかりやっていきたいと思っています。


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