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第82回 皐月賞のデータ [競馬データ]

89年以降、11年の東京競馬場代替開催を除く32年、連対馬64頭、3着馬33頭(92年の3着同着を含む)からです。


まず、前走のレース別の傾向からです。
連対馬から見ていきますと、一番多かったのは「弥生賞」で18頭いました。
その着順は4着以上で、前々走は09年7番人気1着のキャプテントゥーレ(前々走朝日杯FS3着)、18年9番人気2着のサンリヴァル(前々走ホープフルS5番人気4着)、21年8番人気2着のタイトルホルダー(前々走ホープフルS7番人気4着)の3頭以外はすべて連対していました。
今回前走弥生賞(ディープインパクト記念)で4着以上の登録馬は、3番人気1着のアスクビクターモア、1番人気2着のドゥデュース、9番人気3着のボーンディスウェイ、4番人気4着のジャスティンロックの4頭となっています。

この4頭の前々走ですが、ボーンディスウェイの10番人気5着だった以外の3頭は1着連対していました。

続いて前走「若葉S」が16頭となっていました。
途中で開催が中山から阪神に変わりましたが、その内訳は中山開催9頭、阪神開催7頭となっています。
その阪神に変わってからの傾向ですが、連対した7頭のうちノーリーズン(若葉賞2番人気7着)とシックスセンス(若葉賞2番人気4着)の2頭は、いずれもこの皐月賞では単勝オッズが万馬券でした。(ノーリーズンは15番人気1着、単勝オッズ115.9倍、シックスセンスは12番人気2着、単勝オッズ124.0倍)
あと残り5頭は、
07年1着となったヴィクトリー(若葉賞1番人気1着)で、7番人気単勝オッズ17.3倍となっていました。
09年2着のトライアンフマーチ(若葉賞4番人気2着)で、8番人気単勝オッズ51.3倍となっていました。
10年2着のヒルノダムール(若葉賞1番人気2着)で、6番人気単勝オッズ10.7倍となっていました。
12年2着のワールドエース(若葉賞1番人気1着)で、それまでと一転、2番人気単勝オッズ3.2倍と上位人気となりました。
19年4番人気2着のヴェロックス(若葉賞1番人気1着)で、4番人気単勝オッズ9.0倍となっていました。
今回前走若葉Sで、4番人気以上で走っていた登録馬は、2番人気1着のデシエルトの1頭となっています。

続いて「スプリングS」が15頭となっていました。
その連対馬15頭ですが、前々走が1着かそうでなければ1番人気となっていました。
今回前走スプリングSの登録馬は、5番人気1着のビーアストニッシド、6番人気3着のサトノヘリオス、9番人気9着のオウケンボルト、10番人気12着のグランドライン、15番人気13着のトーセンヴァンノの5頭となっています。
そのうち、前々走が1着、もしくは1番人気だった馬は、今回はいません。

あと残りの15頭の前走ですが、共同通信杯が5頭、毎日杯、アーリントンC、ホープフルSが各2頭、朝日杯FS、きさらぎ賞、400万下、500万下がそれぞれ1頭ずつで、15年1着馬のドゥラメンテ(前走共同通信杯1番人気2着))以外の13頭ともその前走は1着でした。
今回の登録馬で、上記の前走残りのレースで1着だったのは、ダノンベルーガ(前走共同通信杯3番人気1着)、キラーアビリティ(前走ホープフルS2番人気1着)の1頭となっています。
あと、前走上記のレース以外で1着だった登録馬は、オニャンコポン(前走京成杯6番人気1着)、イクイノックス(東京スポーツ杯2歳S1番人気1着)の2頭となっています。


続いて3着馬の臨戦過程も見てみますと、前走のレースで一番多かったのは弥生賞で、33頭中16頭も占めていました。
その着順は、1着が6頭、2着が3頭、3着が4頭、4着、6着、8着が各1頭となっています。
その次に多かったのは、スプリングSの6頭(1着が3頭、2着が2頭、5着が1頭)、そして共同通信杯の4頭(3頭が1着、1頭が1番人気5着)、若葉Sの2頭(1着、2着)、京成杯の2頭(すべて1着)、それから毎日杯(1着)、若草S(1着)、きさらぎ賞(1着)の各1頭となっています。
また3着馬の前々走ですが33頭中、89年2番人気3着のアンシストリー(前走弥生賞3番人気3着、前々走京成杯3番人気5着)、17年12番人気3着のダンビュライト(前走弥生賞5番人気3着、前々走きさらぎ賞2番人気3着)、20年8番人気3着のガロアクリーク(前走スプリングS6番人気1着、前々走1勝クラス特別6番人気4着)の3頭以外すべて連対していました。


次に血統ですが、連対馬で一番多かった父の血統はヘイルトゥリーズン系で39頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンス系が31頭(サンデーサイレンスが12頭、ディープインパクトが6頭、フジキセキが3頭、ネオユニヴァースが2頭、アグネスタキオン、ゴールドアリュール、スペシャルウイーク、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、オルフェーヴル、ジャスタウェイ、ハーツクライが各1頭)、ロベルト系が8頭(ブライアンズタイムが6頭、シンボリクリスエス、エピファネイアが各1頭)となっています。
06年初めてサンデーサイレンス産駒の出走がなくなりましたが、それでも06年から、11年を除く21年までの15年間でサンデーサイレンスの孫が30頭中17頭、ひ孫は2頭(シャスタウェイ産駒、オルフェーヴル産駒)連対しています。
(ただし、13年のサンデーサイレンスの孫は4着が最高、21年では5着が最高位で、この2年は上位3着以内には入りませんでした)
次に多かったのはノーザンダンサー系の9頭、次いでミスタープロスペクター系の5頭、ナスルーラ系、の4頭と続いていました。
その中のミスタープロスペクター系産駒は、13年までは連対がなかったのですが、14年に初めてキングカメハメハ産駒のトゥザワールドが2着に入り、15年では同じキングカメハメハ産駒のドゥラメンテが1着、18年ではルーラーシップ産駒のサンリヴァルが2着、19年ではロードカナロア産駒のサートゥルナーリアが1着、21年ではドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが2着と、その7年中連対馬14頭中5頭が連対しています。

3着馬では、一番多かったのは連対馬と同じくヘイルトゥリーズン系で16頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、ディープインパクトが各3頭、リアルシャダイ、タイキシャトル、グラスワンダー、スペシャルウイーク、ブラックタイド、スクリーンヒーロー、キンシャサノキセキが各1頭となっていました。
このディープインパクト産駒での3着ですが、そのうち初めて入った1頭は12年のことで、実にこれが中山開催での初めてのサンデーサイレンスの孫の3着となりました。(11年の東京代替開催では、3着にディープインパクト産駒がすでに入っていました。)
また、その後の14年ではスペシャルウイーク産駒が、15年ではブラックタイド産駒、そして、16年、19年ではディープインパクト産駒がそれぞれ3着に入り、サンデーサイレンス系の孫は、過去10年中5年3着に入ったことになります。
また、ひ孫は20年の3着馬、キシャサノキセキ産駒ガロアクリークが入り、初めて3着に入ったこととなりました。
続いて多かったのはノーザンダンサー系で6頭となっていました。
しかしながら、98年以降昨年21年までは1頭もノーザンダンサー系は3着に入っていません。
あと、ミスタープロスペクター系が4頭、ナスルーラ系も4頭(グレンソブリン系が2頭、ボールドルーラ系、レッドゴッド系が各1頭)、ハイペリオン系、サッカーボーイ、トウカイテイオーが各1頭となっていました。

ここで昨年までも取り上げていた、ミスタープロスペクター系産駒の過去の掲示板に載った馬を挙げていきたいと思います。
03年 3番人気3着のエイシンチャンプ
06年 1番人気4着のアドマイヤムーン
10年 11番人気3着のエイシンフラッシュ
10年 2番人気4着のローズキングダム
13年 3番人気3着のコディーノ
14年 1番人気2着のトゥザーワールド
15年 3番人気1着のドゥラメンテ
16年 4番人気4着(5着から繰り上げ)のエアスピネル
16年 2番人気5着(4着から降着)のリオンディーズ
17年 12番人気3着のダンビュライト
17年 5番人気5着のレイデオロ
18年 9番人気2着のサンリヴァル
19年 1番人気1着のサートゥルナーリア
19年 14番人気5着のクラージュゲリエ
21年 8番人気2着のタイトルホルダー
21年 3番人気4着のアドマイヤハダル
の16頭となっています。
13年以降20年を除く昨年までの9年では、毎年少なくとも1頭掲示板に載り、連対馬18頭中5頭連対、3着馬9頭中2頭入っていました。
今年の登録馬では、オニャンコポン、グランドライン、ジャスティンロック、ダンテスヴュー、メイショウラナキアの5頭のミスタープロスペクター系がいます。

それから、毎年取り上げていますが、前走弥生賞からの連対馬17頭の中でBMS(母の父)がノーザンダンサー系だった馬は、05年1着のディープインパクト、08年2着のタケミカヅチ、16年2着のマカヒキ、21年2着のタイトルホルダーの4頭のみとなっています。
例えば、該当する有力どころでは、スペシャルウィーク、メイショウボーラー、アドマイヤジャパンなどは3着となっていました。
今回登録している前走弥生賞6頭では、ラーグルフのBMSがノーザンダンサー系となっています。

また臨戦過程に戻りますが、前走の人気では、1番人気が32頭、2番人気が15頭、3番人気が4頭とここまでで連対馬64頭51頭を占めていました。
さらに前走の着順ですが、1着が35頭、2着が10頭、3着が9頭、4着が6頭、5着が1頭、7着が2頭、8着が1頭となっていましたが、4着以下の10頭は07年の前走スプリングステークス4番人気8着のサンツェペリン、08年の前走弥生賞5番人気4着のキャプテントゥーレ、18年の前走弥生賞5番人気4着のサンリヴァルの3頭を除きすべて前走1番人気か2番人気でした。
そしてまた、前走1着馬と2着馬の計45頭の前々走ですが、17年1着のアルアイン(前々走シンザン記念2番人気6着)、同じく2着のペルシアンナイト(前々走シンザン記念1番人気3着)、21年2着のタイトルホルダー(前々走ホープフルS7番人気4着)の3頭以外の42頭は連対していました。

また、前々走を全体的に見てみますと、連対馬64頭中56頭が連対しており、連対をはずした8頭は、3着だった97年のサニーブライアンと08年のキャプテントゥーレと17年のペルシアンナイト、4着だった04年のダイワメジャーと05年のシックスセンス、サンリヴァル、5着だった91年のシャコーグレイド、6着だったアルアイン(直線で不利を受ける)となっていました。
また前々走の人気ですが、64頭中56頭が3番人気以上でした。


毛色は、連対馬では鹿毛が31頭、黒鹿毛が14頭、芦毛が7頭、栗毛が6頭、青鹿毛が3頭、青毛が1頭となっています。

割合を考えますと、鹿毛以外の健闘が目立っています。(15年は掲示板に載った5頭とも、また16年は上位3頭が鹿毛馬でした)

3着馬の毛色では、鹿毛が15頭、黒鹿毛が10頭、栗毛が4頭、青鹿毛が2頭、青毛が1頭となっています。

 

 

枠の出目ですが、連対馬で1番多いのは8枠が11頭で、続いて7枠が10頭、1枠と4枠が各9頭、3枠が8頭、2枠が7頭、5枠と6枠が各5頭となっています。
3着馬では、4枠と6枠と7枠と8枠が各5頭、続いて1枠が4頭、2枠と3枠と5枠が各3頭となっています。

ちなみに、ここのところよく知られたことですが、4枠が結構上位に絡んでいます。
特に17年から昨年21年までの5年連続、1頭、4枠が連対していました。
その4枠の過去20年を見てみますと、01年から10年までの10年では、1着から3着まで33頭中2頭(1番人気1着、6番人気3着)のみでしたが、11年の阪神での開催を除いて、12年から昨年21年までの10年間では、33頭中7頭(1着3頭、2着3頭、3着1頭)と一気に増えていました。
その7頭の人気ですが、1番人気1頭、2番人気1頭、3番人気1頭、4番人気3頭、7番人気1頭とほぼ上位人気となっていました。
ただ、3着以内を外した残り13頭の中には、3番人気11着、1番人気7着、1番人気15着と上位人気でも大幅に負けていた馬がいました。
枠番が発表されてから4枠の馬を再度検討しようと思っていますが、何気に難解ですね。


さてもう一つ、過去の連対馬の追い切りのデータも載せておきます。

データは、95年以降(11年を除く)26年連対馬52頭からです。
まず、連対馬の中で一番多かったのは、栗東のCWコースの16頭となっていました。
「栗東CWコース」では、「キリ」のため時計不明だった03年のネオユニヴァース以外の15頭では、1200mで最高が79.2秒、一番かかったのは85.9秒。
最後の1ハロンでは、最高が11.5秒、一番かかったのは12.5秒となっていました。
続いて美浦南のWコースの15頭となっていました。
その美浦南Wコースですが、06年までのデータでは、1200mでは、最高が78.4秒、一番かかったのは84.5秒、1000mでは、最高が62.4秒、一番かかったのは72.5秒、最後の1ハロンでは、最高が11.7秒、一番かかったのは13.6秒となっていました。
続いて、栗東「坂路」で追われていた連対馬は12頭で、06年までのデータ(4頭)では、800mは、52秒台が2頭、51秒台が2頭、最後の1ハロンが、最高が12.7秒、一番かかったのは13.5秒となっていました。
ところが、07年優勝したヴィクトリーは、800mが53.1秒、最後の1ハロンが14.5秒で上記の圏内には入っていませんでした。
この馬も実際連対したのですから、坂路の時計がかかった馬にも注意は必要かと思います。
ちなみに、08年1着だったキャプテントゥーレも栗東の坂路で追われていましたが、800mが51.0秒、最後の1ハロンが12.0秒とかなりの好時計をマークしていました。
また、10年2着だったヒルノダムールも栗東の坂路で終われ、800mが51.5秒、最後の1ハロンが12.1秒とこちらも好時計でした。
12年の1着馬ゴールドシップも坂路で追われましたが、800mが55.3秒とそれまでではもっともかかった時計となりました。
しかし最後の1ハロンは12.5秒とまとめています。
同じく12年の2着馬ワールドエースも坂路で追われ、800mが53.0秒、最後の1ハロンが12.7秒となっていました。
15年の2着馬リアルスティールは、800mが52.1秒、最後の1ハロンが12.3秒と好時計となっています。
20年の1着馬コントレイルは、800mが52.9秒、最後の1ハロンが12.4秒と好時計となっています。
次に多かったのは、「栗東DWコース」で追われた4頭で、1200mでは、最高が80.3秒、一番かかったのは85.0秒。最後の1ハロンでは、最高が11.4秒、一番かかったのは12.3秒となっていました。
あと、「栗東芝コース」で過去3頭(キングヘイロー、トライアンフマーチ、ヴェロックス)追われていましたが、時計は標準以上のものでした。
また、08年2着となったタケミカヅチは美浦「坂路」で追われましたが、初めてここで追われた馬が連対いたしました。
時計も標準以上のものでした。
あと残り1頭ですが地方の門別で追われたものでした。(コスモバルク)


以上ですが、今年は結構そうそうたるメンバーが揃いましたので、かなり悩むことになりそうです。
ともかく今年も、上記のデータを丁寧に展開しながら結論を出していこうと思います。


タグ:皐月賞
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