第２５回 青葉賞のデータ

重賞となった９４年以降過去２４年、連対馬４８頭、３着馬２４頭からです。


まず父の血統を着順別に見ていきます。
１着馬では、ヘイルトゥリーズン系が２４頭中１８頭占めていました。
その内訳は、サンデーサイレンス系が１４頭と圧倒的に多く、そのうちサンデーサイレンスが７頭、サンデーサイレンスの仔が７頭（ディープインパクトが３頭、アグネスタキオン、ゼンノロブロイ、ハーツクライ、ステイゴールドが各１頭）と同数となっています。
それからクリスエスが１頭、そのクリスエスの仔のシンボリクリスエスが２頭、そしてタニノギムレットが１頭となっていました。
あと、残り６頭は、ノーザンダンサー系が２頭（ビーマイベスト系のダンスホール、サドラーズウェルズ系のカーネギー）、ナスルーラ系も２頭（トニービン、ゴールデンフェザント）、ミスタープロスペクター系も２頭（ザフォニック、キングカメハメハ）となっています。
ただし、ノーザンダンサー系の２頭は９６年と００年、ナスルーラ系（グレイソブリン系）の２頭は９４年と９７年と、００年以前での１着で、０１年以降昨年までの１６年間の１着馬は、ヘイルトゥリーズン系が１４頭、ミスタープロスペクター系が２頭（０１年、１５年）となっていました。

２着馬では１着馬とは異なり、ノーザンダンサー系が２４頭中１２頭（サドラーズウェルズ系が４頭、ノーザンテースト系が３頭、ダンチヒ系が２頭、エルグランセニョール系、リファール系、ヴァイスリージェント系が各１頭）と最も多く占めていました。
あと残り１２頭ですが、そのうちヘイルトゥリーズン系が１０頭（ディープインパクト、ゼンノロブロイが各２頭、サンデーサイレンス、マヤノトップガン、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、マンハッタンカフェ、アグネスタキオンが各１頭）、あと残り２頭はミスタープロスペクター系のジェイドロバリー（９６年）とキングカメハメハ（１０年）となっていました。
今回ノーザンダンサー系を父に持つ登録馬は、カフジバンガード、ノストラダムス（いずれも、ダンチヒ系のハービンジャー産駒）の２頭となっています。

３着馬では、ヘイルトゥリーズン系が１３頭（ディープインパクトが４頭、ザンデーサイレンス、ゼンノロブロイが各２頭、サザンヘイロー、ダンスインザダーク、ゴールドアリュール、ハーツクライ、シンボリクリスエスが各１頭）、ノーザンダンサー系が５頭（９５年～０３年の中）、ナスルーラ系が４頭（９４年～０４年の中）、残り１頭はトゥルビョン系のメジロマックイーン（９８年）となっています。

昨年までも毎年触れていますが、父かＢＭＳ（母の父）でナスルーラ系が入っていたのが連対馬では４８頭中１０頭であったのに対し、３着馬では２４頭中１５頭も占めていたことはちょっとおもしろいデータとなっています。
しかしながら、１０年に１着と３着とナスルーラ系絡みの馬は２頭入ったのですが、それ以降の１１年以降の７年間では、３着では、１５年に入ったのみとなっています。
一方連対馬は、１１年以降の７年間では、１５年１着馬レーヴミストラル１頭、１６年２着馬レッドエルディストの２頭がナスルーラ系絡みとして連対しています。
参考までに、あと残りのナスルーラ系絡みではなかった３着馬９頭（００年マイネルブラウ、０６年エイシンテンリュー、０８年モンテクリスエス、１１年トーセンレーヴ、１２年ステラウインド、１３年ラストインパクト、１４年ヤマノウィザード、１５年ヴェラヴァルスター、１７年アドマイヤウイナー）のＢＭＳですが、ノーザンダンサー系が３頭、あとテディ系、ヘイルトゥリーズン系が各２頭、サーゲイロード系、ミスタープロスペクター系が各１頭ずつとなっていました。
ちなみに今回の出走馬でナスルーラ系絡みの馬は、ダノンマジェスティ、ディープインラヴの２頭となっています。
さて今年はどうでしょうか。


次に当日の人気ですが、１番人気は２４年中１４頭が連対、３頭が３着、また２番人気も９頭が連対と多く、４頭が３着ということで、１番人気と２番人気が結構上位着順に来ていることがわかります
ちなみに、１番人気と２番人気が共に３着以内に入ったのは、２４年中９年ありました。
（そのうち共に連対したのは６年）
ただ、その９年のうち８年は、９４年から０５年までの１２年間の中の出来事で、０６年から昨年１７年までの１１年間の中では、１０年に１回入っただけでした。
逆に、１番人気と２番人気が共に３着以内をはずしたのは、９６年、０１年、０７年の３回で、それぞれの一番の上位人気は、９６年は４番人気、０１年、０７年は共に３番人気となっていました。
あと、３番人気は３頭連対、４頭が３着、４番人気は４頭連対、３着には２頭来ていました。
それから５番人気は４頭連対、１頭が３着、６番人気は２頭連対、３頭が３着、７番人気は４頭が連対、８番人気は２頭が連対、３着馬が１頭、あと９番人気が１頭連対、１０番人気は３頭連対、１５番人気は１頭連対、それから１１番人気が１頭、１３番人気が２頭、それぞれ３着に来ていました。
また、９６年、１１年、１３年、１６年を除く２０年で、片方か両方で１番人気から３番人気の上位の馬が連対していました。
それから１番人気に関して言えば、過去２４年では、０１年１番人気のダイイチダンヒルが単勝オッズ２．４倍で６着、１１年１番人気のトーセンレーヴは２．５倍で３着、１３年１番人気のレッドレイヴンが１．８倍で１１着、１６年のレーヴァテインが４．２倍で３着と、それぞれ連対できませんでしたが、昨年までのところ、それより低いオッズの馬はすべて連対していました。
逆に、４倍以上の単勝オッズで１番人気になった中では、００年のカーネギーダイアン（４．２倍）と１５年のレーヴミストラル（４．１倍）１６年の２頭が１着になっています。


次に臨戦過程ですが、連対馬では、００年より以前の６年の前走を見てみますと、「５００万下条件戦」が５頭と最も多く、「皐月賞」、「オープン特別」が各３頭、「弥生賞」が１頭となっていました。
００年以降では、「５００万下条件戦」が１６頭と最も多く、次いで「毎日杯」が９頭、「弥生賞」が５頭、「スプリングS」とオープン特別の「すみれＳ」が各２頭、「若葉Ｓ」、「未勝利戦」が各１頭となっていました。
このように、００年以降では５００万下条件戦組と毎日杯組の活躍が目立っています。
毎日杯組の連対馬９頭の前々走ですが、すべて連対していました。
今回、前走毎日杯を走った馬は、ノストラダムスの１頭となっています。
その前々走は、未勝利戦で１着となっていました。
それから前走５００万下条件戦組は、００年以前は５頭、以降は１６頭と全体的にもよく連対していますが、その計２１頭の前々走ですが、１着が８頭、２着が５頭（１着からの降着馬１頭含む）、３着が５頭、４着が２頭、７着が１頭（京成杯）となっていました。
今回の登録馬１９頭中で、前走５００万下条件戦だった馬は１０頭ですが、そのうちエタリオウ（前走２着、前々走５００万下戦１着）、シルヴァンシャー（前走３着、前々走５００万下戦４着）、スーパーフェザー（前走１着、前々走５００万下戦２着）、スズカテイオー（前走４着、前々走オープン戦４着）、ダブルフラット（前走２着、前々走未勝利戦１着）、テトラルキア（前走３着、前々走未勝利戦１着、いずれもダート戦）、ミッキーポジション（前走１着、前々走未勝利戦１着、いずれもダート戦）の７頭が前々走４着以上の上位着順でした。
あと、前々走が重賞あるいはオープン特別で５着以下だったのは、ダノンマジェスティ（前走１着、前々走きさらぎ賞９着）の１頭となっています。

続けて３着馬の前走も見てみますと、やはり前走５００万下組が最も多く、２４頭中１６頭も占めています。
あと、毎日杯が３頭、皐月賞が２頭、弥生賞、オープン特別のマーガレットＳ、すみれＳが各１頭となっています。


毛色ですが、連対馬を上記と同じように同じように００年より以前と００年以降に分けてみますと、まず００年以前６年間では、鹿毛が６頭、栗毛が３頭、黒鹿毛が２頭、芦毛が１頭でした。
００年以降１７年間では、鹿毛が１３頭と最も多く、続いて黒鹿毛が１１頭、栗毛が７頭、青鹿毛と芦毛が各２頭、青毛が１頭となっていました。
その黒鹿毛１１頭のうち７頭が、先にあげた００年以降の前走５００万下条件戦１５頭の中の７頭にあたります。
今回の登録馬で、前々走４着以上で前走５００万下条件戦を走った黒鹿毛の馬は、ダブルフラット１頭となっています。
あとの登録馬で、黒鹿毛馬は、前走はスプリングＳ７着、前々走共同通信杯４着だったゴーフォーザサミットの１頭がいます。上記で挙げた、アドマイヤウイナー（前々走オープン特別５着）、イブキ（前々走京成杯１５着）の２頭が黒鹿毛馬となっています。
また、連対した前走毎日杯組９頭も見てみますと、０７年１着の黒鹿毛馬ヒラボクロイヤルを除いて他は黒鹿毛以外の毛色となっていました。
３着馬の毛色ですが、鹿毛が１０頭、栗毛と黒鹿毛が各５頭、あと青鹿毛が２頭、芦毛、栃栗毛が各１頭となっていました。


枠の出目ですが、連対馬では３枠と６枠が各８頭、１枠と５枠が各７頭、７枠が６頭、２枠と４枠が各５頭、８枠が２頭となっています。
３着馬では、７枠が６頭、５枠が５頭、４枠と８枠が各３頭、１枠、２枠、３枠が各２頭、６枠が１頭となっています。

以上ですが、今年もまずは人気が発表されてから上位人気３頭の検討をしていこうと思います。
合わせて、このレースで強い「黒鹿毛馬」、そして「前走５００万下戦組」の馬の検討もしていこうと思います。
それから蛇足として、毎年触れていますが、青葉賞で連対した馬のダービーでの連対率を最後に載せておきます。
８６年以降過去３１年では、青葉賞連対馬６２頭中８頭が連対（約１２．９％）、３着馬は３１頭中３頭（９．７％）となっています。

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