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第72回 ダイヤモンドステークスのデータ [競馬データ]

施行が2月に変更になった97年以降、03年の中山競馬場開催を除く24年、連対馬48頭、3着馬24頭からです。
04年から3200mから3400mに変更になっていますが、臨戦過程など影響がないように思われますので昨年までと同様そのままでいきます。
また、11年からはそれまでより1週施行が遅くなっています。


最初に今年も馬体重のデータから始めます。
まず、06年までは一度も500kg以上の馬が連対したことがなかったレースでした。
特に、毎年取り上げていることですが、04年では、出走馬11頭中上位3着までが500kg以下、4着以下はすべて500kg以上の馬という面白い結果が出ていたほど、500kg以上の馬体重の馬に縁のないレースでした。
しかし07年に、2着に初めて当日馬体重500kg(前走498kg)の6番人気エリモエクスパイアが入ってからはそれまでと傾向が変わりました。
続く08年も、2着に当日516kg(前走も同じ)の2番人気コンラッドが入りました。
さらに09年には、1着の2番人気モンテクリスエスが当日536kg(前日530kg)、2着の12番人気ブレーヴハートが当日522kg(前日520kg)と、2頭ともそれまでの馬体重の最高馬体重の記録を更新してしまいました。
結局、06年まで1頭も連対していなかった当日馬体重が500kgを越えた馬が、07年以降の3年間で連対馬6頭中4頭も占めたことになります。
ところが、続く10年は1着馬2着馬共に484kgと、06年以前に戻った感がいたしました。
しかしながら、その3着馬ドリームフライトは当日の馬体重504kg(前走506kg)で、一応前年までの傾向を違う形で引き継いだことになりました。
実に、馬体重500kg以上の馬が3着に入ったのはこれが初めてでした。
そして続く
11年の上位3頭は、「466kg-516kg-444kg」
12年の上位3頭も、「506kg-492kg-540kg」
13年の上位3頭も、「480kg-484kg-532kg」
14年の上位3頭も、「452kg-494kg-508kg」
という順番で、07年以降8年連続で毎年500kgを超える馬が少なくとも1頭が3着以内に入った記録が続いたことになりました。
やはり、07年以降、それまでの傾向から変わってしまったのでしょうか。
しかし翌15年は、500kg以上の馬が5頭出走して、そのうち528kgのネオブラックダイヤの5着が最高位と、06年以来9年ぶりに馬体重500kg以上の馬が3着以内に入らなかった年となりました。
そして続く16年も500kg以上の馬は16頭中5頭が出走しましたが、最高位は13番人気のマイネルメダリスト(504kg)の5着でした。

よって、
15年は、「456kg-488kg-474kg」
16年も、「468kg-470kg-486kg」
ということで、この2年連続、500kg以下の馬で上位3頭で占められることになりました。
17年は、同じく500kg以上の馬は14頭中5頭出走し、
「478kg-476kg-516kg」という順番で、
3着に、516kgの2番人気のカフジプリンスが入り、3着以内に1頭500kg以上の馬が入りました。
18年は、500kg以上の馬は5頭出走しましたが、上位3頭の馬体重は、

「462kg-444kg-490kg」
と3着以内に1頭も500kg以上の馬は入りませんでした。
最高位は7番人気のリッチーリッチー(512kg)の4着でした。
19年は、500kg以上の馬は2頭出走し、そのうち546kgの3番人気のカフェブリッツが最高位として3着に入りました。
この年の上位3頭の馬体重は、
「484kg-438kg-548kg」
となっていました。
20年は、500kg以上の馬は5頭出走し、最高位は530kgの4番人気レノヴァールとなっていました。
そのレノヴァールは4着でした。
この年の上位3頭の馬体重は、
「498kg-456kg-484kg」
となっていました。
21年は、500kg以上の馬は3頭出走し、最高位は540kgの4番人気グロンディオーズとなっていました。
そのグロンディオーズが1着となっています。
この年の上位3頭の馬体重は、
「540kg-510kg-492kg」
となっていました。

一応ここで、その500kg以上の馬体重の傾向をまとめたデータを今年も載せておきます。
昨年までの該当する24年間(中山開催を除く)で、当日馬体重500kg以上で出走したのは全部で100頭いました。
その中で3着以上の上位となったのは、上記で挙げました07年から14年まで8年間での、エリモエクスパイア、コンラッド、モンテクリスエス、ブレーヴハート、ドリームフライト、コスモヘレノス、ケイアイドウゾジン、スマートロビン、メイショウカドマツ、タニノエポレットの10頭に17年のカフジプリンス、19年のカフェブリッツ、21年のグロンディオーズをプラスして、計13頭ということになります。
この13頭の中で、前走も500kg以上だったのは、エリモエクスパイア(前走498kg)以外の12頭となっています。
また、13頭の中で、ブレーヴハート、ケイアイドウソジン、メイショウカドマツ、カフジプリンス、グロンディオーズの5頭を除く8頭の血統ですが、ノーザンダンサー系が父かBMS(母の父)のどちらかで絡んでいました。
また、500kgの一歩手前の馬体重490kg台もあげておきますと、連対馬は7頭(98年1着、02年2着、05年1着、06年2着、12年2着、14年2着、20年1着)、3着馬は3頭(08年、18年、21年)入っているのみとなっていました。
どちらにせよ、一部の例外を除けば、基本的に大型馬が有利なレースとは言えないものとなっています。
ちなみに、除いた2003年の中山開催では、1着から3着の上位3頭はすべて500kgを超える馬となっていました。
このあたり、長距離戦はスタミナ勝負だと思いますので、やはり馬体重の重い馬の方が有利だと思うのが常識のような気がいたします。
そういう意味では、中山でのこの結果は順当だと思うのですが、東京ではどうもそうではないようですね。
ただ、07年以降あたりから重い馬が上位3着以内に絡みだしたのは、もしかしたら、東京競馬場の改修に関係があるのかも知れません。


さて、当日500kgを超える出走馬ですが、はっきりわかるのはやはり発走1時間ちょっと前ですので、予想する段階では推測で考えなければなりません。
ちなみに、今回の登録馬16頭で前走馬体重500kg以上の馬は、アンティシペイト(514kg)、ヴァルコス(510kg)の2頭となっています。
この2頭の中で、ノーザンダンサー系絡みとなっている馬は、今回はいません。
また、前走馬体重490kg台の登録馬ですが、カレンルシェルブル(498kg)、ゴースト(490kg)、マンオブスピリット(492kg)、ランフォザローゼス(498kg)、レクセランス(494kg)の5頭となっています。
その5頭の中でノーザンダンサー系絡みの馬は、カレンルシェルブル、レクセランスの2頭となっています。
逆に言えば、馬体重500kg以上の馬が上位に絡み出した07年以降昨年までの15年間の上位3着以内の計45頭のうち、500kg以上は14頭、490kg台は6頭でしたので、490kg未満だった馬は25頭となります。
このあたりも含めて、当日(予想の範囲となりますが)の馬体重からの取捨選択には今年もかなり悩むことになりそうです。


次に、ハンデ戦なのでその傾向を見てみますと、一番連対が多かった重量は55kgと54kgの各8頭で、続いて56kgの7頭、53kgの6頭となっています。
あと、50kgと51kgと52kgと57kgと58.5kgが各3頭、そして、57.5kg、58kgが各2頭なっていました。
3着馬では54kgが10頭と最も多く、続いて55kgが5頭、50kg、52kg、57.5kgが各2頭、51kg、53kg、56kgが各1頭となっています。
つまり、連対馬48頭中23頭、3着馬24頭中16頭が54kg以下の重量ということになります。
ハンデ頭ですが、97年から順に、9着、13着、13着、3着(57.5kg)、8着、2着(57.5kg)、1着(56kg)、9着、3着(57.5kg)、5着、13着、1着(57.5kg)、7着、9着、12着、5着、12着、10着、14着、2着(58.5kg)、2着(56kg)、1着(58kg)、2着(58.5kg)、1着(58kg)、1着(58.5kg)、8着(56kg)、8着(57kg)、13着(57kg)、15着(57.5kg)となっていて、29頭中9頭が連対、2頭が3着という結果となっています。
今回の登録馬のハンデ頭は、57.5kgを背負う、ステイフーリッシュの1頭となっています。


臨戦過程ですが、前走及び前々走で両方か片方で連対していた馬は、連対馬48頭中31頭いました。
今回の登録馬では、ヴェローチェオロ、カレンルシェルブル、グレンガリー、テーオーロイヤル、メロディレーン、レクセランスの6頭が該当します。
残りの前走または前々走で連対していなかった残り17頭のうち9頭は、ハンデでの重量がそれぞれ、50kg、52kg、54kg、50kg、53kg、53kg、54kg、50kg、54kgと54kg以下の軽ハンデとなっていました。
今回の登録馬16頭でこれに該当するのは、アドマイヤアルバ(53kg)、ヴァルコス(54kg)、ゴースト(54kg)、セントレオナード(53kg)、マンオブスピリット(54kg)、ランフォザローゼス(54kg)の6頭となっています。
また、その前走または前々走で連対していなかった17頭の中の6頭は、前走か前々走で3000m芝の万葉Sを走っていました。(4番人気3着、2番人気6着、8番人気6着、3番人気3着、6番人気4着、1番人気5着)
前走、前々走共に連対がなく前走万葉Sに出走していた登録馬ですが、マンオブスピリット(前走で4着)の1頭となっています。
あと、前走か前々走で万葉Sを走っていなかった11頭は、00年1着のユーセイトップラン、06年2着のメジロトンキニーズ、07年2着のエリモエクスパイア、12年1着のケイアイドウソジン、13年1着のアドマイヤラクティ、14年1着のフェイムゲーム、14年2着のセイクリッドバレー、16年2着のフェイムゲーム、19年2着のサンデームーティエ、20年1着のミライヘノツバサ、20年2着のメイショウテンゲンで、そのうち、ユーセイトップラン(前走新春日経杯13着)、ケイアイドウゾジン(前走オープン特別ダート戦14着)、16年2着のフェイムゲーム(前走オーストラリアのメルボルンC13着)、サンデームーティエ(前走1000万下特別9着)、ミライヘノツバサ(前走オープン特別8着)の5頭を除く6頭の前走は掲示板に載っていました。(3着3頭、4着3頭)
その前走掲示板に載らなかった5頭のうち、ユーセイトップランは、その2年前のこのレースの勝ち馬でしたし、フェイムゲームはその1年前と2年前の勝ち馬、ハイフレンドトライは前々走で万葉Sを走っていました。
あと、12年の15番人気1着馬ケイアイドウソジンはノーマークの楽な手応え、19年の8番人気2着馬サンデームーティエは軽ハンデに助けられ無理なくと、それぞれマイペースでの逃げ粘りで残ったということで、やはり展開に助けられた部分が大きかったと思われます。
ただ、ケイアイドウソジンはそれまで東京8戦3勝(6着以下5回)、サンデームーティエはそれまで東京11戦2勝、2着1回、3着3回、4着、5着各1回(6着以下3回)でしたので潜在的に結果として東京巧者的だったと思います。
ちなみに、今回の登録馬で、前走、前々走共に連対がなく、かつ前走万葉S以外で掲示板に載っていたのは、ゴースト(前走ステイヤーズS5着)、ステイフーリッシュ(前走香港ヴァーズ5着)、トーセンカンビーナ(前走ステイヤーズS4着)の3頭となっています。


次に臨戦過程での前走及び前々走のレースに関してですが、その中で注目せねばならないのは、「万葉ステークス」組でしょう。
該当期間の過去24年、上位1着から3着馬まで計72頭で見てみますと、その万葉S組が1頭も出走しなかった00年と12年、13年、15年(この3年はそれぞれ4頭が出走)、20年(2頭が出走)21年(2頭が出走)を除く18年で、少なくとも1頭は必ず入っていました。(そのうち97年、98年、99年、02年、05年、19年の6年では、3着以内に2頭入っていました)
結局全部で72頭中24頭(前走が20頭、前々走が4頭)が3着以内に入ったことになります。
その3着以内に入った万葉S組24頭の、それぞれの万葉S時の着順は、1着が7頭、2着が6頭、3着が4頭、4着が2頭、5着が1頭、6着が3頭、7着が1頭となっています。
今回の登録馬で、前走もしくは前々走で万葉Sを走っていたのは、レクセランス(前走で2着)、マンオブスピリット(前走で4着)、カウディーリョ(前走で7着)の3頭となっています。

もう一つ注目せねばならないのは前走条件組でしょう。
1着馬から3着馬の上位では、72頭中全部で20頭(準オープン特別(3勝クラス)14頭、1000万下(900万下)特別6頭)となっています。
その前走の施行距離ですが、2200mの3頭を除けば、残る17頭は2400mか2500mのレースとなっていました。
今回の登録馬では、前走芝の条件戦を走った馬は、3勝クラスそれぞれ1着だったヴェローチェオロ(2500m芝)、テーオーロイヤル(2400m芝)、3勝クラス3着だったカレンルシェルブル(2200m芝)、3勝クラス7着だったセントレオナード(2400m芝)となっています。


次に年齢ですが、連対馬では4歳が16頭、5歳が15頭と拮抗しています。

続いて6歳が8頭、7歳が7頭、8歳が3頭、9歳が1頭となっています。
3着馬では、4歳が9頭と最も多く、6歳が8頭、5歳が4頭、7歳が2頭、8歳が1頭となっています。


毛色ですが、連対馬では鹿毛が20頭と最も多く、あと栗毛が11頭、黒鹿毛が8頭、青鹿毛が5頭、芦毛が3頭、青毛が1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が12頭、栗毛が6頭、芦毛と栃栗と黒鹿毛が各2頭となっています。


父の血統は、連対馬ではヘイルトゥリーズン系が26頭、ミスタープロスペクター系が9頭、ナスルーラー系が6頭、ノーザンダンサー系が5頭、マンノウオー系、トゥルビョン系が各1頭となっていました。
3着馬では、ヘイルトゥリーズン系が14頭、ノーザンダンサー系が6頭、ナスルーラー系が2頭、ミスタープロスペクター系とサッカーボーイが各1頭となっています。


それから牝馬ですが、全部で17頭出走し、過去から順に、10着、12着、7着、2着(メジロトンキニーズ)、6着、6着、10着、15着、7着、10着、12着、12着、11着、12着、3着、10着、12着となっていて2着、3着と2頭が掲示板に載っていました。
今回の登録馬では、メロディレーン1頭が登録しています。


あともう一つ、配当面ですが、東京3400m芝となった04年以降3連複の配当は、04年、11年、13年、14年、15年、17年、18年、19年、21年を除いた18年中9年は、万馬券となっています。
また、3連単が始まった05年以降3連単の配当は、06年、11年、13年、14年、15年、16年、17年、18年、19年、21年を除いた18年中9年は、10万を超える配当となっています。


以上ですが、昨年までも書きましたけれど、結構荒れる可能性のあるレースですので、今年も予想も難しいですね。

特に過去18年で、04年、06年、11年、13年、14年、15年、16年、17年、18年、19年、21年を除く7年で、3着以内に二桁人気の馬が1頭入っていますので、この二桁人気の馬にも注意が必要かと思います。
ただ、除いた年を見てもわかる通り、11年以降12年と20年を除く9年では思ったほど荒れていませんので、傾向も変わってきているのかも知れません。
ただし一昨年20年の1着に16頭中16番人気で単勝325,5倍のミライヘノツバサが来て、2着は3番人気、3着は2番人気でしたけれど、3連複の配当は25万円台、3連単の配当は350万円台と大荒れとなったのは記憶に新しいところです。
とりあえず今年も、二桁人気(場合によっては三桁人気)の馬今年が3着以内に、入るか入らないかの二者択一をまずはしなければならないようですね。
ともかくも、今年も馬体重など上記のデータと照らし合わせながら、まずは本命馬から決めていきたいと思います。

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