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第68回 有馬記念のデータ [競馬データ]

84年から39年、連対馬78頭、3着馬39頭からです。


まずは今年も例年通り、「毛色」と「当日の人気」の関係とそれに付随する事柄から始めたいと思います。

まずは、全体的な毛色のデータですが、
連対馬では、鹿毛が38頭、黒鹿毛が16頭、栗毛が10頭、芦毛が7頭、青鹿毛が4頭、栃栗毛が3頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が17頭、栗毛が9頭、黒鹿毛が7頭、芦毛が4頭、栃栗毛、青鹿毛が各1頭となっていました。

まずその中の栗毛ですが、連対馬ではその当日の人気は1番人気から6番人気となっていて、当日単勝オッズも1.7倍から14.5倍とほぼ上位となっています。
また、その10頭中8頭が優勝していました。
それからその栗毛の連対馬の前走の人気ですが、22年2着のボルドグフーシュ(菊花賞7番人気2着)を除く9頭は、1番人気から4番人気の間となっていました。
また前々走は、同じくボルドグフーシュ(神戸新聞杯4番人気3着)を除く9頭は1番人気か2番人気となっていました。

同じく3着馬の栗毛9頭の人気も見てみますと、それぞれ14番人気、5番人気、13番人気、3番人気、6番人気、10番人気、11番人気、3番人気、9番人気となっていて、連対馬と違ってほとんどが人気薄となっていました。
またその単勝オッズも連対馬と違って、最低が6.7倍、最高が81倍と、全体的に結構高いオッズとなっています。
そしてその栗毛の3着馬の前走の人気ですが、1番人気が9頭中4頭で、着順も1着が3頭と2着が1頭と連対していました。
あと残り5頭の前走は、それぞれ
15番人気5着(ジャパンカップ)
8番人気5着(天皇賞(秋))
11番人気5着(ジャパンカップ)
5番人気1着(ジャパンカップ)
5番人気4着(ジャパンカップ)
となっていました。
そして前々走は、7番人気9着と12番人気8着だった2頭以外の6頭の人気が1番人気から4番人気となっていて、その着順は1着2頭、2着1頭、3着1頭、4着1頭、5着1頭、9着1頭となっていました。
また、連対馬と3着馬の栗毛馬計19頭中10頭が、父かBMS(母の父)のどちらかでノーザンダンサー系が絡んでいました。

ちなみに今回の栗毛の馬の登録は、ウインマリリンの1頭となっています。
その前走の人気は4番人気(アメリカ ブリダーズカップフィリー4着)、前々走の人気は9番人気(オールカマー9着)となっています。

次に黒鹿毛ですが、まず連対馬16頭の有馬記念での内訳は1着が6頭、2着は10頭となっていました。
この黒鹿毛も、当日の人気オッズは、1番人気が5頭、2番人気が4頭、3番人気が2頭、5番人気、6番人気、7番人気が各1頭、8番人気が2頭となっていました。
単勝オッズは、11年7番人気2着エイシンフラシュの26.8倍、17年8番人気2着クイーンズリングの33.1倍を除けば、1.2倍から19.1倍の間でほぼ上位となっていました。
そして前走は、84年3番人気2着カツラギエースの前走ジャパンカップ10番人気1着、10年2番人気1着のヴィクトワールピサの前走ジャパンカップ8番人気3着、11年番人気7番人気2着のエイシンフラッシュの前走ジャパンカップ5番人気8着、15年5番人気2着のサウンズオブアースの前走ジャパンカップ5番人気5着、17年8番人気2着のクイーンズリングの前走エリザベス女王杯8番人気7着、19年3番人気2着のサートゥルナーリアの前走天皇賞(秋)2番人気6着の16頭中6頭以外は、1番人気から4番人気、着順も1着から4着と上位人気上位着順でした。
また前々走は、同じくヴィクトワールピサの凱旋門賞での10番人気7着以外は、1番人気から4番人気の間、着順は6着以上となっていました。

それから3着馬の黒鹿毛馬7頭ですが、その当日人気は、2番人気が1頭、3番人気1頭、4番人気が3頭で、あと8番人気、11番人気の下位人気が各1頭となっていました。
前走では、栗毛と同じような傾向で、1頭が6番人気10着以外は、1番人気が2頭、2番人気が3頭、3番人気が1頭となっていました。
また7頭の前走の着順は、1着2頭、2着2頭、4着1頭(以上の4頭はジャパンカップ以外のレースの着順)、10着2頭(いずれもジャパンカップの着順)となっていました。
今回の黒鹿毛馬の登録馬は、シャフリヤール(前走はアメリカ ブリダーズカップターフ5番人気3着、前々走札幌記念5番人気11着)、スターズオンアース(前走はジャパンカップ5番人気3着、前々走はヴィクトリアマイル1番人気3着)、ドゥラエレーデ(前走はチャンピオンカップ(ダート)9番人気3着、前々走はセントライト記念9番人気8着)、マテンロウレオ(前走はチャレンジカップ6番人気5着)の4頭となっています。
いずれにせよ、黒鹿毛馬も当日の人気には要注意です。

次に芦毛ですが、連対馬6頭の有馬記念での内訳は、1着が3頭、2着が3頭という結果となっていました。
そのうち5頭はいずれも88年から93年の間での連対、あと1頭は12年1着馬のゴールドシップとなっています。
この連対した芦毛の当日の人気とオッズですが、1番人気が4頭、2番人気が1頭、4番人気が1頭、そしていずれも単勝オッズは一桁となっていました。
その前走の人気は、1番人気4頭、3番人気と4番人気が各1頭、前々走の人気は、1番人気が5頭、2番人気が1頭となっていました。

芦毛の3着馬ですが、90年1番人気3着のホワイトストーンと、13年2番人気で、14年1番人気で、連続3着となったゴールドシップ、21年2番人気3着となったクロノジェネシスの3頭(延べ4頭)となっていました。
その前走、前々走の人気ですが、ホワイトストーンは前走が5番人気、前々走が2番人気、ゴールドシップは、13年は前走2番人気、前々走1番人気、14年は前走7番人気(凱旋門賞)、前々走1番人気、クロノジェネシスは前走3番人気(凱旋門賞)、前々走1番人気となっていました。

しかしながら、今回の登録馬で芦毛馬の登録はありません。

それから、あとの毛色では、青鹿毛は過去01年1着のマンハッタンカフェ、15年1着のゴールドアクター、21年2着のディープポンド、22年1着のイクイノックスの4頭で、当日人気、オッズは、マンハッタンカフェが3番人気の7.1倍、ゴールドアクターが8番人気の17.0倍、ディープポンドが5番人気の20.9倍、イクイノックスが1番人気1着の2.3倍となっていました。
前走、前々走は、マンハッタンカフェの前走が菊花賞6番人気1着、前々走がセントライト記念4番人気4着、ゴールドアクターの前走がアルゼンチン共和国杯1番人気1着、前々走が準オープン1番人気1着、ディープポンドの前走が凱旋門賞6番人気、前々走が同じくフランスのフォア賞で5番人気、イクイノックスの前走は天皇賞(秋)1番人気1着、前々走が日本ダービー2番人気2着となっています。
3着馬では、16年3着だった、その前年の優勝馬ゴールドアクターで、当日人気とオッズは3番人気の7.9倍、前走、前々走は、ジャパンカップ3番人気4着、セントライト記念1番人気1着となっていました。

今回、青鹿毛馬の登録馬は、ジャスティンパレス(前走天皇賞(秋)6番人気2着、前々走宝塚記念2番人気3着)、ディアスティマ(前走アルゼンチン共和国杯3番人気10着、前々走目黒記念6番人気2着)、ディープポンド(前走ジャパンカップ8番人気10着、前々走京都大賞典1番人気3着)の3頭となっています。

それから、今回青毛のヴェラアズールが出走予定ですが、84年以降昨年まででは青毛馬が3着以内に入っていませんのでデータ的な記録はありません。

あと、今回の登録馬の残りはすべて鹿毛馬となりますので、その鹿毛馬についてまとめてみたいと思います。
今回の鹿毛馬の登録馬ですが、20頭中12頭となっています。
さて、過去の鹿毛馬のデータを見ていきますと、その連対した鹿毛馬38頭ですが、優勝馬とは密接な関係があります。
まず過去38年の鹿毛馬の勝った年をあげていきますと、84年から87年までの4年連続、89年の1年、91年から93年までの3年連続、そして05年から07年までの3年連続、09年の1年、14年の1年、16年17年18年の3年連続と、39年中16年なっていました。
見ていただければわかるとおり、89年、09年、14年を除けば2年以上連続優勝をしているかと思えば、94年から04年までの11年間で1頭も鹿毛馬の優勝がないという極端な結果となっています。
とりあえず、過去39年の連対した鹿毛馬38頭の傾向をあげてみたいと思います。
まず有馬記念での内訳は、1着馬が17頭、2着馬が21頭で、その当日人気は1番人気から15番人気まで多岐にわたっており、単勝オッズも一桁台は1番人気から4番人気の間で21頭、単勝オッズ10倍台は、4番人気から7番人気の間で5頭、あと20倍台以上(24.1倍~137.9倍)は6番人気から15番人気の間で12頭となっていました。
つまり、連対馬として人気薄を狙うのであれば、鹿毛馬ということになります。
例えば、08年、2着に入ったのは14頭中14番人気で単勝オッズ90.2倍だった「鹿毛馬」のアドマイヤモナークという具合です。
その連対した鹿毛馬39頭の前走は、二桁人気が6頭、二桁着順も9頭もいるなど巻き返しも可能となっています。
対して前々走の人気は前走と違って上位人気の傾向があって、5番人気以上の上位人気がそのうち34頭を占め、あと残りの4頭のうち3頭も6番人気、7番人気(2頭)と準じていました。
その残る1頭が、08年2着となったアドマイヤモナークで、初めて前々走の人気、着順として、二桁台(前々走は天皇賞(秋)の13番人気12着)が出た形となっています。

もっと細かく見ていきますと、その連対した鹿毛馬の中の3歳馬(連対11頭)の前走は、15年2着に入ったトゥザワールドの前走菊花賞2番人気16着以外、すべて4着以上の上位着順となっていました。
今回、3歳馬の鹿毛馬は、ソールオリエンス(前走菊花賞1番人気3着、前々走セントライト記念1番人気2着)、タスティエーラ(前走菊花賞2番人気2着、前々走日本ダービー4番人気1着)、ハーパー(前走エリザベス女王杯3番人気3着、前々走秋華賞2番人気3着)の3頭となっています。

次に鹿毛馬の連対した4歳馬(11頭)では、前走の人気は、07年1着のマツリダゴッホの8番人気、12年2着のオーシャンブルーの6番人気を除くと、11頭中9頭は5番人気以上の上位で、前走の着順も87年1着のメジロデュレンの10着、07年のマツリダゴッホの15着を除けば、11頭中9頭は4着以上の上位着順でした。
また前々走も、オーシャンブルーの5番人気を除けば人気は、11頭中10頭は3番人気以上の上位人気、着順も昨年のディープインパクトの失格前の3着を入れれば6着以上の上位でした。
それから当日の人気は、メジロデュレンの10番人気、マツリダゴッホの9番人気、オーシャンブルーの10番人気を除けば、11頭中8頭は4番人気以上の上位人気となっていました。
今回鹿毛馬の4歳馬の登録馬は、ドゥデュース(前走ジャパンカップ3番人気4着、前々走天皇賞(秋)2番人気7着)、プラダリア(前走京都大賞典5番人気1着、前々走新潟記念3番人気4着)、ブローザホーン(京都大賞典2番人気競争中止、前々走札幌日経オープン1番人気1着)、ライラック(前j走エリザベス女王杯4番人気4着、前々走府中牝馬ステークス10番人気3着)の4頭となっています。

鹿毛の連対した5歳馬(10頭)では、前走の着順は10頭中3頭が二桁着順、当日の人気も3頭が二桁人気で、また残り1桁人気の7頭の当日人気も、1番人気、2番人気が各1頭、4番人気が4頭、6番人気が1頭となっていて、穴馬を狙うのであればこの5歳の鹿毛馬という構図となっています。
また、鹿毛の5歳馬の3着馬(6頭)では、前走の着順は5頭中3頭が二桁着順、当日の人気は1頭が二桁人気、あと2番人気(2頭)、6番人気(2頭)、9番人気となっていました。
そして、6頭中5頭が前走、または前々走で天皇賞(秋)を、また同じく6頭中4頭の前走がジャパンカップでした。
今回、5歳の鹿毛馬は、スルーセブンシーズ(前走凱旋門賞4番人気4着、前々走宝塚記念10番人気2着)、タイトルホルダー(前走ジャパンカップ4番人気5着、前々走オールカマー1番人気2着)の24頭が登録しています。

それから連対した鹿毛の6歳馬(3頭)ですが、すべて当日人気2桁台で、当日オッズもそのうち2頭(ダイユウサク、アメリカンボス)が3桁台となっています。
その3頭とも前々走はG1を走っていました。
一方、鹿毛の6歳馬の3着馬ですが、まだ入っていません。
今回の6歳馬の鹿毛馬の登録は、アイアンバローズ(前走ステイヤーズステークス8番人気1着、前々走京都大賞典13番人気11着)、ヒートオンビート(前走アルゼンチン共和国杯4番人気3着、前々走京都大賞典4番人気9着)、ホウオウエミーズ(前走福島記念3番人気1着、前々走新潟牝馬ステークス1番人気2着)となっています。

あと、7歳馬の鹿毛馬は、04年2着で2回目の連対となったタップダンスシチーと08年2着のアドマイヤモナークの2頭となっていますが、タップダンスシチーは当日人気が3番人気、前走が7番人気17着、前々走が1番人気1着、アドマイヤモナークは当日が14番人気、前走16番人気12着、前々走が13番人気12着となっていました。

しかしながら、今回7歳馬の鹿毛馬の登録もありません。


あと、今年も気になるデータを一つ二つ挙げておきます。
当日単勝オッズで20倍(20.9倍)より大きい下位人気の馬は連対馬78頭中15頭いますが、その15頭の血統を見てみますと、07年の1着馬マツリダゴッホ、12年の2着馬オーシャンブルー、17年の2着馬クイーンズリング、20年の2着馬サラキア、21年2着馬のディープポンドを除く10頭がヘイルトゥリーズン系以外の父となっていました。
ヘイルトゥリーズン系の連対馬は、78頭中41頭いましたが、そのうち6番人気以下の人気薄だった馬は、オーシャンブルーの10番人気(27.6倍)、マツリダゴッホの9番人気(52.3倍)、ゴールドアクターの8番人気(17.0倍)、クイーンズリングの8番人気(33.1倍)、マヤノトップガンの6番人気(13.0倍)、サラキアの11番人気(74.9倍)、ボルドグフーシュの6番人気(14.1倍)の7頭となっていました。
つまりヘイルトゥリーズン系の連対馬41頭中34頭が5番人気以上の上位人気だったということになります。
ちなみに連対したサンデーサイレンス産駒に関しては、14頭連対馬がいましたが、9番人気のマツリダゴッホと10番人気のオーシャンブルーを除く12頭の人気は1番人気から4番人気の間となっていました。
また、サンデーサイレンスの仔の産駒、いわゆるサンデーサイレンスの孫の連対ですが、
07年初めてアグネスタキオン産駒のダイワスカーレットが2着

08年でもこの馬は1着と連続連対を果たしました。
09年は、1着がステイゴールド産駒のドリームジャーニー、2着がスペシャルウィーク産駒のブエナビスタ
10年では、1着がネオユニヴァース産駒のヴィクトワールピサ、2着が2年連続でブエナビスタと、2年連続でサンデーサイレンスの孫のワンツーとなりました。
11年は、1着にステイゴールド産駒のオルフェーヴルが1着
12年も1着ゴールドシップ、2着オーシャンブルーと2頭ともステイゴールド産駒、
13年も1着に再びステイゴールド産駒のオルフェーヴル、2着にはハーツクライ産駒のウインバリアシオン、
14年の1着には、意外にも初の連対となったディープインパクト産駒のジェンティルドンナが1着
15年には2着にネオユニヴァース産駒のサウンズオブアースが入りました。
16年は、連対としては2頭目のディープインパクト産駒サトノダイヤモンドが1着、ディープインパクトの全兄ブラックタイド産駒キタサンブラックが2着となりました。
17年は、前年2着のキタサンブラックが1着、マンハッタンカフェ産駒のクイーンズリングが2着となりました。
よって、07年以降17年までサンデーサイレンスの孫が11年連続連対、そのうち、08年から14年までの7年連続と、16年、17年で1着を記録(15年の1着は、同じヘイルトゥリーズン系のロベルト系ゴールドアクター)
また、07年以降、09年、10年、12年、13年、15年、16年、17年、20年で、12年中9年で、サンデーサイレンスの孫が2着となっています。
実に、07年以降17年まで、サンデーサイレンスの孫の産駒が、連対馬22頭中17頭が連対していました。
07年1着もサンデーサイレンス産駒のマツリダゴッホでしたから、結局22頭中18頭がサンデーサイレンス系でした。
ところが、翌18年の連対馬2頭ともサンデーサイレンス系ではなく、12年連続連対とはなりませんでした。(3着には、ハーツクライ産駒のシュヴァルグランが入っています)
そのあと、19年では、1着にハーツクライ産駒のリスグラシューが入りました。
20年では、2着にディープインパクト産駒のサラキアが入っています。
21年では、2着にキズナ産駒のディープポンドが入り、初めてサンデーサイレンスのひ孫が連対いたしました。
昨年22年は、1着にキタサンブラック産駒のイクイノックスが入り、前年に続きサンデーサイレンスのひ孫が連対いたしました。
これで、07年以降22年までの16年間、連対馬32頭中22頭がサンデーサイレンス系ということになります。
結局、07年以降昨年22年までの16年間でサンデーサイレンス系以外の産駒が10頭連対したことになりますが、その10頭は、
08年14番人気2着のアドマイヤモナーク(ノーザンダンサー系)
11年 7番人気2着のエイシンフラッシュ(ミスタープロスペクター系)
14年 9番人気2着のトゥザワールド(ミスタープロスペクター系)
15年 8番人気1着のゴールドアクター(ヘイルトゥリーズン系ロベルト系)
18年 3番人気1着のブラストワンピース(ノーザンダンサー系)
18年 1番人気2着のレイデオロ(ミスタープロスペクター系)
19年 3番人気2着のサートゥルナーリア(ミスタープロスペクター系)
20年 1番人気1着のクロノジェネシス(ナスルーラ系)
21年 1番人気1着のエフフォーリア(ロベルト系エピファネイア産駒)
22年 6番人気2着のボルドグフーシュ(ロベルト系スクリーヒーロー産駒)
となっています。
それから余談として、94年に初めてナリタブライアンでヘイルトゥリーズン系が1着となって以来29年、96年(ナスルーラ系のサクラローレル、00年(ノーザンダンサー系のテイエムオペラオー)、18年(ノーザンダンサー系のブラストワンピース)、20年(ナスルーラ系のクロノジェネシス)以外すべてヘイルトゥリーズン系が1着となっています。
結局、01年以降ヘイルトゥリーズン系産駒が17年連続勝利中でしたが、18年、ブラストワンピースがその連続記録更新をストップさせてしまいました。
その後、19年はまたヘイルトゥリーズン系のリスグラシューが1着になりましたが、翌20年はナスルーラ系のクロノジェネシスが1着となり、連勝とはなりませんでした。
その後21年は、ヘイルトゥリーズン系(ロベルト系)、昨年22年もヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)と、2年連続1着となっています。
さて今年はどの血統の系列の馬が1着となるのでしょうか。
ドゥラメンテ産駒など、初めてミスタープロスペクター系産駒の有馬記念馬が誕生するかも知れませんし、一方、今回も有力なヘイルトゥリーズン系産駒、ノーザンダンサー系産駒も登録していますので、今年も非常に注目されるところです。

さて、話を下位人気馬に戻しますと、3着馬の人気薄馬ですが、20倍(22.7倍)より大きい下位人気の馬は39頭中13頭いますが、その父の血統は連対馬と違って、ヘイルトゥリーズン系が約半分の7頭(サンデーサイレンスが5頭、あと2頭はサンデーサイレンスの仔マーベラスサンデーとハーツクライ)、ノーザンダンサー系が3頭、ミスタープロスペクター系が2頭、ナスルーラ系が1頭となっていました。
この3着馬でもヘイルトゥリーズン系ががんばっていますが、98年3着にサンデーサイレンス産駒のステイゴールドが3着になって以来25年中19年でヘイルトゥリーズン系が3着となっています。
残り6頭は、
99年  5番人気3着 テイエムオペラオー(ノーザンダンサー系)
00年 10番人気3着 ダイワテキサス(ノーザンダンサー系)
10年 14番人気3着 トゥザグローリー(ミスタープロスペクター系)
11年  9番人気3着 トゥザグローリー(ミスタープロスペクター系)
12年  2番人気3着 ルーラーシップ(ミスタープロスペクター系)
21年  2番人気3着 クロノジェネシス(ナスルーラ系)
となっています。

もう一つ気になるデータとして、94年に1番人気のナリタブライアンの父がヘイルトゥリーズン系として初めて1着になって以来、13年までの20年間、「父がヘイルトゥリーズン系で1番人気になったのは13頭(94年以降20年中)で、連をはずした馬はいません。」というものがありました。
しかし14年、それまでの100%だったデータが、1番人気になったゴールドシップが3着で連対できなかったということで、14頭目にして崩れたこととなりました。
さらに、翌15年、そのゴールドシップが再び1番人気となりましたが、今度は8着と沈み、2年連続外れたこととなりました。
16年は、1番人気のディープインパクト産駒サトノダイヤモンドが1着、続く17年でも1番人気のブラックタイド産駒のキタサンブラックが1着となり、また1番人気のヘイルトゥリーズン系が連対馬として返り咲くようになりました。
そのあと、続く1番人気馬は、18年2着のレイデオロ(ミスタープロスペクター系)、19年9着のアーモンドアイ(ミスタープロスペクター系)、20年1着のクロノジェネシス(ナスルーラ系)で、3年連続ヘイルトゥリーズン系以外の産駒が1番人気となっています。
その後、21年の1番人気はヘイルトゥリーズン系(ロベルト系)産駒のエフフォーリアで、17年以来の1着となりました。
続く22年も、ヘイルトゥリーズン系のイクイノックスが1着となり、ここ2年は連続でヘイルトゥリーズン系が1番人気1着となっています。
ともかくも、94年以降29年、1番人気となったヘイルトゥリーズン系の馬、計19頭中17頭が連対ということであれば、今年もまた、1番人気にそのヘイルトゥリーズン系産駒がなったとすれば、一応重要視しなければなりませんね。

参考までに、初めて父がヘイルトゥリーズン系の馬が連対(1着)して以来のデータをまとめて下記に載せておきたいと思います。
(  )内は単勝オッズです。
94年 1番人気(1.2倍)1着 ナリタブライアン  ブライアンズタイム産駒
97年 1番人気(3.0倍)2着 マーベラスサンデー サンデーサイレンス産駒
99年 1番人気(2.8倍)1着 グラスワンダー シルヴァーホーク産駒
03年 1番人気(2.6倍)1着 シンボリクリスエス クリスエス産駒
04年 1番人気(2.0倍)1着 ゼンノロブロイ サンデーサイレンス産駒
05年 1番人気(1.3倍)2着 ディープインパクト サンデーサイレンス産駒
06年 1番人気(1.2倍)1着 ディープインパクト サンデーサイレンス産駒
08年 1番人気(2.6倍)1着 ダイワスカーレット アグネスタキオン産駒
09年 1番人気(3.4倍)2着 ブエナビスタ スペシャルウイーク産駒
10年 1番人気(1.7倍)2着 ブエナビスタ スペシャルウイーク産駒
11年 1番人気(2.2倍)1着 オルフェーヴル ステイゴールド産駒
12年 1番人気(2.7倍)1着 ゴールドシップ ステイゴールド産駒
13年 1番人気(1.6倍)1着 オルフェーヴル ステイゴールド産駒
14年 1番人気(3.5倍)3着 ゴールドシップ ステイゴールド産駒
15年 1番人気(4.1倍)8着 ゴールドシップ ステイゴールド産駒
16年 1番人気(2.6倍)1着 サトノダイヤモンド ディープインパクト産駒
17年 1番人気(1・9倍)1着 キタサンブラック ブラックタイド産駒
21年 1番人気(3.1倍)1着 エフフォーリア エピファネイア産駒
22年 1番人気(2.3倍)1着 イクイノックス キタサンブラック産駒
となっています。


あと、一般的なデータを載せておきます。
まず1番人気ですが、39年中26年で連対していました。
つまり13頭が連をはずしたことになります。
そのうち1頭は競争中止、3頭が3着でした。
その4頭を除く連をはずした8頭の父の血統ですが、ノーザンダンサー系が4頭、ネイティヴダンサー系、パーソロン系、ハイペリオン系、ヘイルトゥリーズン系が各1頭となっていました。
対して、ヘイルトゥリーズン系で1番人気となった馬は19頭(94年以降29年間)、前述したように13年までは連をはずした馬はいませんでしたが、14年初めて連対をはずして3着となり、15年はさらに沈んで8着となりました。
しかし、16年、17年、21年、22年と連対(1着)馬に返り咲いています。
逆に、父がノーザンダンサー系だった馬が1番人気になったのは過去5頭で、前述したようにそのうち連をはずしたのは4頭ですから、結局その人気に応えたのは1頭(00年1着のテイエムオペラオー)だけだったということになります。
あと、18年、初めてミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)産駒レイデオロが1番人気になりましたが、2着でしたけれども見事連対を果たしています。
しかし、19年、再びミスタープロスペクター系(ロードカナロア)産駒アーモンドアイが1番人気になりましたが、残念ながら9着と連対を果たせませんでした。
20年の1着馬は、ナスルーラ系(バゴ)産駒のクロノジェネシスが1番人気1着となっています。


次に、年齢からの傾向をまとめてみたいと思います。
まず3歳馬ですが、連対馬は29頭となっていて、また3着馬では9頭となっていました。
その連対馬29頭のうち前走で菊花賞を走っていたのは16頭で、その時の着順は、1頭(14年2番人気16着だったトゥザワールド)を除いていずれも1着~4着と上位着順でした。
また、3着馬9頭のうち同じく前走で菊花賞を走っていたのは4頭で、その時の着順は5着、4着、1着、1着でした。
今回前走菊花賞だった3歳馬は、タスティエーラ(菊花賞2番人気2着)、ソールオリエンス(菊花賞1番人気3着)の2頭が登録しています。
それから、前々走で菊花賞を走っていてこの有馬記念で連対したのは過去2頭いて、その時の菊花賞での人気は2頭とも1番人気(1着、5着)でした。
同じく、前々走で菊花賞を走っていてこの有馬記念で3着となったのは過去3頭いて、こちらはいずれも菊花賞では2番人気(2着、4着)となっていました。
しかしながら今回の出走馬で前々走菊花賞を走った馬はいません。
前走菊花賞以外の連対馬残り12頭の前走の内訳は、前走ジャパンCが6頭(着順は3着(4頭)、4着、5着(各1頭))、前走エリザベス女王杯が3頭(いずれも2着、前走の人気はすべて1番人気、着順は1着(2頭)、3着(1頭))、前走天皇賞(秋)が2頭(2番人気6着、1番人気1着)、前走アルゼンチン共和国杯も1頭(1番人気6着)となっています。
今回の前走菊花賞以外の3歳馬の登録馬は、チャンピオンカップ9番人気3着だったドゥラエレーデ、エリザベス女王杯3番人気3着だったハーバーの2頭となっています。


4歳馬では、連対馬28頭、3着馬11頭となっていますが、前走で最も多かったのはジャパンカップでした。
連対馬では17頭、3着馬では7頭います。
その前々走ですが、連対馬では天皇賞(秋)が13頭(その時の人気は1番人気~4番人気)は、それ以外では富士S、凱旋門賞、京都大賞典(2頭)の計4頭(そのうち3頭は1番人気、もう1頭は2番人気)となっています。
それから、前々走が天皇賞(秋)以外の連対馬は4頭いたわけですが(京都大賞典が2頭、凱旋門賞、富士Sが各1頭)、いずれも1番人気か2番人気でした。
そして、3着馬7頭の前々走は、そのうち5頭が天皇賞(秋)となっていました。(そのうち4頭の人気は1番人気~4番人気、あと1頭は10番人気)
残る1頭の前々走は、京都大賞典1番人気5着となっています。
今回の4歳馬の登録馬は8頭いますが、そのうち前走がジャパンカップだったのは、3番人気4着だったドゥデュースの1頭となっています。
あと、4歳馬の前走ジャパンカップ以外の連対馬11頭ですが、まず前走は天皇賞(秋)が6頭(2番人気が5頭、8番人気が1頭)、鳴尾記念(2番人気)、毎日王冠(1番人気)、金鯱賞(6番人気)、アルゼンチン共和国杯(1番人気)、凱旋門賞(6番人気)が各1頭となっていました。

前々走の人気は、1番人気が6頭、2番人気が2頭、3番人気、5番人気が各1頭となっていました。
今回の4歳馬の前走ジャパンカップ以外の7頭で、前々走の人気は5番人気以上の上位人気となっているのは、ジャスティンパレス、スターズオンアース、ディープポンド、プラダリア、ブローザホーン、マテンロウレオの6頭となっています。
同じく前走ジャパンカップ以外の4歳の3着馬では6頭いますが、その前走の人気は1番人気3頭、4番人気2頭、5番人気が1頭で、いずれも3着以内でした。

前々走の人気は、1番人気が1頭、2番人気が2頭、4番人気、5番人気、6番人気が各1頭となっています。
今回の4歳馬では、スターズオンアース、ブレークアップの2頭がクリアしています。
ブローザホーンは、前走競争中止以外はクリアしています。

5歳馬では、連対馬16頭、3着馬13頭、計29頭となっていましたが、上記の毛色のところで若干触れたようにその当日の人気は結構下位人気となっていました。
連対馬と3着馬の合計29頭で見てみますと、1番人気が5頭、2番人気が5頭、3番人気が3頭、4番人気が7頭、6番人気が3頭、8番人気、9番人気、10番人気、11番人気、13番人気、15番人気が各1頭となっていました。
同じように前走のレース別で見ていきますと、前走天皇賞(秋)だったのは、連対馬3頭、3着馬も3頭、計6頭いました。
その天皇賞(秋)での人気と着順はそれぞれ、連対馬3頭では10番人気17着、1番人気3着、4番人気6着、3着馬では2番人気1着、5番人気10着、5番人気2着となっていました。
前々走の人気ですが、連対馬は1番人気1頭(2着)、2番人気2頭(2着、9着)、3着馬は2番人気4着、6番人気2着、1番人気1着となっていました。
しかしながら、今回前走が天皇賞(秋)だった5歳馬の登録はありません。

それから前走ジャパンCだった5歳馬ですが、連対馬4頭、3着馬6頭と計10頭いました。
その前走のジャパンCでの着順ですが、連対馬(4頭共1着)は、4頭中2頭は3着、4着(いずれも1番人気)、残り2頭は共に11着(8番人気と4番人気)となっていました。
前々走は、連対馬4頭共天皇賞(秋)で、人気は1番人気が2頭、2番人気、4番人気が各1頭となっていました。
今回の5歳馬で前走ジャパンカップだった馬は、4番人気5着だったタイトルホルダーの1頭ですが、前々走はオールカマー1番人気2着とデータ的にはクリアしています。
3着馬6頭では、前走ジャパンカップは15番人気7着、11番人気14着、9番人気4着、2番人気3着、3番人気4着、5番人気1着となっていました。

また前々走は、6頭中3頭が天皇賞(秋)で、人気は2番人気2頭、3番人気1頭となっていました。
残り3頭の前々走は、エリザベス女王杯4番人気1着、オールカマー1番人気1着、京都大賞典1番人気3着となっています。
それから、前走ジャパンCと天皇賞(秋)以外の5歳馬残りの連対馬7頭と3着馬4頭、計11頭も見てみます。
前走に関しては、その前走が有馬記念で11着だった93年の1着馬トウカイテイオー、同じく前走がエリザベス女王杯8番人気7着だった17年の2着馬クイーンズリング、同じく前走が凱旋門賞14着だった14年の3着馬ゴールドシップ、同じく前走が凱旋門賞7着だったクロノジェネシスを除く5頭はすべて前走掲示板に載っていて、前々走に関しては海外で7着だった06年2着のポップロックを除く10頭は同じく掲示板に載っていました。
今回、前走ジャパンC、もしくは天皇賞(秋)の二つのレース以外を走っていた5歳馬の登録馬は残走海外で走ったシャフリヤール(前走ブリダーズカップターフ5番人気3着、前々走札幌記念5番人気11着)とスルーセブンシーズ(前走凱旋門賞4番人気4着、前々走宝塚記念10番人気2着)の2頭ですが、2頭共、前走掲示板に載っていました。

6歳馬では、連対馬3頭、3着馬1頭の計4頭となっていますが、その連対馬3頭はすべて鹿毛馬、3着馬1頭は栗毛馬となっていました。
また、連対馬3頭の当日の人気は3頭とも二桁人気で、前走は、ジャパンカップが2頭(11番人気10着、14番人気10着)、オープン特別が2番人気1着、3着馬1頭は当日6番人気、前走はG1のマイルCS1番人気1着、前々走は、連対馬3頭、3着馬1頭ともG1を走っていました。
今回の6歳馬の登録馬は、アイアンバローズ、ウインマリリン、ディアスティマ、ディープポンド、ヒートオンビート、ホウオウエミーズの6頭ですが、そのうち前走ジャパンカップだったのは、8番人気10着だったディープポンドで、前々走は京都大賞典1番人気3着となっています。
前々走に関しては、6歳の登録馬の6頭共、前々走はG1ではありませんでした。

7歳馬では、連対馬(2着)2頭、3着馬2頭の計4頭となっていますが、6歳と同じく連対馬は2頭とも鹿毛馬、3着馬2頭とも栗毛馬となっていました。
連対馬の方は、まず1頭は04年3番人気2着のタップダンスシチーで、前走は凱旋門賞で7番人気17着、前々走は宝塚記念で1番人気1着、そしてもう1頭は08年14番人気2着のアドマイヤモナーク(14番人気)で前走はジャパンカップ16番人気12着、前々走は天皇賞(秋)13番人気12着となっていました。
また、3着馬の方は、まず1頭は00年13番人気3着のダイワテキサスで、前走はジャパンCで15番人気5着、前々走は天皇賞(秋)で7番人気9着、そしてもう1頭は08年10番人気3着のエアシェイディで、前走は天皇賞(秋)8番人気5着、前々走はオールカマー2番人気5着となっていました。
また、この4頭ですが、いずれも血統でノーザンダンサー系絡みとなっていました。
しかしながら、今回7歳馬の登録はありません。

そして8歳馬以上ですが、09年初めて3着にその8歳馬のエアシェイディが入りました。
その人気は11番人気、単勝オッズは32倍となっていました。
前走はジャパンカップ11番人気5着、前々走は天皇賞(秋)12番人気8着となっていました。
しかしながら今回は、8歳馬の登録はありません。


次に枠順のデータですが、08年は「8-8」で決まりましたが、この極端な外枠同士での連対は初めてで、過去39年の連対馬で1枠~4枠の内枠が絡んだレースはそのうち35年と圧倒的に多く、残りは、「6-7」(88年)、「5-7」(94年)、「8-8」(08年)、「5-7」(20年)となっていました。
さらに1枠~3枠の内枠で絞っても39年中27年とかなりの連対率となっています。


あと他にも、いろんな方面からのデータがありますが、昨年までと同様ここまでで十分しつこくなっていますので、以上とさせていただきます。
そのデータですが、結構絞れる利点はあるものの、逆にデータが裏目に出てエライ目にあうこともしばしばありました。
とにもかくにも有馬記念はやっぱり勝ちたいレースですね。
今回は、イクイノックスとリバティアイランドの強力な2頭が出走しない中、有力馬と伏兵馬がひしめきあって、なかなか予想も難解を極めそうです。
とりあえず、昨年までと同様、今年も上記のデータ、特に毛色のデータを丁寧になぞらえながら、また勝負勘も働かせながら、しっかり検討して結論を出していこうと思っています。

タグ:有馬記念
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