第８回 紫苑ステークスのデータ [競馬データ]
紫苑ステークスは元々秋華賞のトライアルレースとして、２０００年にオープン特別で開設されたレースでしたが、２０１６年から重賞に格上げされました。
今回で８回目になります。
当初は１８００ｍ芝で施行されていましたが、０７年以降は２０００ｍ芝で行われています。
その２０００ｍとなった０７年以降、１４年の新潟競馬場開催を除く、オープン特別８年、重賞となってからの７年、計１５年、連対馬３０頭、３着馬１５頭から見ていきます。
ちなみに、トライアルとしての実績ですが、３着以内の４５頭中３３頭が秋華賞に出走し、２０００ｍになってからの中山開催でのオープン特別としての紫苑ステークスからは１頭も秋華賞３着以内はいませんでしたが、重賞に格上げされてからは、
１６年３番人気１着から秋華賞３番人気１着となったヴィブロス
１７年１番人気１着から秋華賞３番人気１着となったディアドラ
１９年１番人気３着から秋華賞２番人気２着となったカレンブーケドール
２１年２番人気１着から秋華賞２番人気２着となったファインルージュ
２２年１番人気１着から秋華賞３番人気１着となったスタニンングローズ
の５頭が３着以内に入っています。
例外として、１４年の新潟競馬場開催のオープン特別時の紫苑Ｓ１番人気２着となったショウナンパンドラが秋華賞では見事３番人気で優勝しています。
全体的には、紫苑ステークス３着以内に入って秋華賞にも出走した３３頭中、１着が３頭、２着が２頭、４着が２頭、５着が３頭、６着以下が２３頭となっていました。
また、紫苑ステークスで４着以下から秋華賞３着以内に入った馬としては、
１６年２番人気５着から秋華賞４番人気２着となったパールコード
２０年６番人気４着から秋華賞１０番人気２着となったマジックキャッスル
がいます。
さらに、１８００ｍ芝施行時の紫苑Ｓも見てみますと
０１年１番人気１着から秋華賞３番人気３着となったレディパステル
０２年１１番人気２着から秋華賞７番人気３着となったシアリアスバイオ
の２頭がいます。
結局、紫苑ステークスが始まった００年以降、１４年の新潟開催も含む２２年間で３着以内は１０頭（１着４頭、２着４頭、３着２頭）ですが、そのうち重賞に格上げになった７年間で８頭ですから、紫苑ステークスで掲示板に載って、秋華賞に出走した馬には一応要注目ですね。
ちなみに、１頭も入らなかった１８年では、紫苑ステークス２番人気１着となったノームコアは秋華賞を回避し、古馬の牝馬のＧ１エリザベス女王杯に出走、２番人気５着と好走していました。
ではまず、当日の人気別で見てみますと、連対馬では、１番人気は５頭、２番人気は８頭、３番人気は１頭、４番人気は５頭、５番人気は３頭で、５番人気以上の上位人気は３０頭中２２頭となっていました。
６番人気以下の下位人気８頭ですが、６番人気が５頭、８番人気、１０番人気、１１番人気が各１頭となっていました。
しかしながら、上位人気馬が多いものの、馬連の配当は、組み合わせのあやでしょうか、１８年の６８０円、２２年の７９０円を除いて二桁台以上（万馬券は２回）となっています。
３着馬１５頭では、１番人気３頭、３番人気、４番人気が各１頭、５番人気が２頭で、５番人気以上の上位人気はこの７頭。
あと、６番人気が３頭、７番人気が２頭、８番人気が１頭、１２番人気が２頭となっていました。
結局、１番人気馬は、１５年中３着以内に入ったのは８頭となっています。
重賞に格上げになってからの人気を見てみますと、
１６年 １番人気－３番人気－５番人気
１７年 １番人気－６番人気－４番人気
１８年 ２番人気－１番人気－７番人気
１９年 ２番人気－６番人気－１番人気
２０年 ５番人気－１０番人気－３番人気
２１年 ２番人気－４番人気－１２番人気
２２年 １番人気－２番人気－６番人気
となっていて、単勝オッズとしては、２１年と２２年を除く５年で３着以内に、一桁台２頭と二桁台（１１倍台～２５倍）１頭の組み合わせとなっていて（２１年は一桁台１頭、あと１０．２倍、３２．４倍という組み合わせ、２２年は一桁台３頭での組み合わせでした）、３連単の配当は７年中最初の４年間は１万円台でしたが、２０年は一転、１４万円台と荒れて、２１年も６万円台と高配当が出ました。
しかしながら、昨年２２年は７千円弱と、初めて万馬券を外しています。
前走のレースの内訳は、連対馬３０頭では、前走１０００万下戦が８頭（１着２頭、２着３頭、３着１頭、５着１頭、９着１頭）、前走５００万下戦（１勝クラス）が７頭（いずれも１着）、オークスが７頭（３着、５着、９着、１０着、１１着、１６着、２着）、クイーンＳが２頭（１０着、１１着）、桜花賞（９着）、フローラＳ（３着）、スイートピーＳ（６着）、関東オークス（９着）、ラジオＮＩＫＫＥＩ賞（４着）、チューリップ賞（４着）が各１頭となっていました。
３着馬１５頭では、５００万下（１勝クラス）が７頭（１着４頭、２着、４着、５着）、オークスが６頭（６着、１５着、６着、１１着、２着、１１着）、１０００万下戦（１着）、ニュージーランドトロフィ（２着）が各１頭となっています。
重賞になってからの７年間、３着以内の２１頭のみの前走を見てみますと、
オークス１１頭（２着（２頭）、３着、５着、６着、９着、１０着、１１着（３頭）、１６着）
２勝クラス（１０００万下）３頭（１着２頭、２着）
１勝クラス（５００万下）３頭（１着３頭）
フローラＳ（３着）、ラジオＮＩＫＫＥＩ賞（４着）、ニュージーランドトロフィ（２着）、チューリップ賞（４着）各１頭
となっています。
父の血統は、連対馬３０頭では、ヘイルトゥリーズン系が１８頭（サンデーサイレンス系が１５頭、ロベルト系のシンボリクリスエス産駒が３頭）、ミスタープロスペクター系が６頭（ルーラーシップ３頭、キングカメハメハが２頭、ドゥラメンテが１頭）、ノーザンダンサー系が４頭（ハービンジャーが２頭、オース、クロフネ、ハービンジャーが各１頭）、ナスルーラ系が２頭（ボストンハーバー、チチカステナンゴ）となっていました。
３着馬１５頭では、サンデーサイレンス系が９頭、ミスタープロスペクター系（キングカメハメハ、ソングオブウインド）、ノーザンダンサー系（フレンチデピュティ、メイショウサムソン）、ロベルト系が各２頭となっています。
また、１２年中（ナスルーラ－系絡みの出走がなかった３年を除く）、０７年、１０年、１６年、１７年、１８年を除く７年で、父かＢＭＳ（母の父）のどちらかでナスルーラ系絡みが１頭連対していました。
３着馬では、１３年、１５年、１８年の３回入っていました。
今回の登録馬でナスルーラ系絡みの馬ですが、グランベルナデット、ダルエスサラーム、フルール、、ミシシッピテソーロの４頭が登録しています。
重賞になってからの７年の父の血統の組み合わせを見てみますと、
１７年 ノーザンダンサー系（ハービンジャー）－サンデーサイレンス系（ステイゴールド）－サンデーサイレンス系（ダイワメジャー）
１８年 ノーザンダンサー系（ハービンジャー）－サンデーサイレンス系（ディープインパクト）－ロベルト系（ブレイム）
１９年 ミスタープロスペクター系（ルーラーシップ）－ミスタープロスペクター系（ルーラーシップ）－サンデーサイレンス系（ディープインパクト）
２０年 サンデーサイレンス系（キズナ）－ミスタープロスペクター系（ルーラーシップ）－ロベルト系（エピファネイア）
２１年 サンデーサイレンス系（キズナ）－サンデーサイレンス系（ドリームジャーニー）－サンデーサイレンス系（ディープインパクト）
２２年 ミスタープロスペクター系（キングカメハメハ）－ミスタープロスペクター系（ドゥラメンテ）－サンデーサイレンス系（オルフェーヴル）
となっています。
次に毛色ですが、連対馬２８頭では、鹿毛が１３頭、黒鹿毛が８頭、芦毛が３頭、青鹿毛が３頭、青毛が１頭となっています。
３着馬１４頭では、同じく鹿毛が６頭、黒鹿毛が３頭、栗毛が２頭、青鹿毛と芦毛が各１頭となっていました。
重賞になってからの７年での内訳は、
１６年 鹿毛－青鹿毛－鹿毛
１７年 鹿毛－黒鹿毛－芦毛
１８年 芦毛－鹿毛－鹿毛
１９年 鹿毛－鹿毛－鹿毛
２０年 青鹿毛－鹿毛－青鹿毛
２１年 鹿毛－鹿毛－鹿毛
２１年 鹿毛－黒鹿毛－鹿毛
となっています。
枠番は、連対馬では、１枠が４頭、２枠が２頭（０７年の２－２）、３枠が２頭、４枠が２頭、５枠が６頭、６枠が３頭、７枠が４頭、８枠が７頭となっていました。
３着馬では、１枠が２頭、３枠が２頭、４枠が２頭、５枠が１頭、６枠が４頭、７枠が１頭、８枠が２頭で、２枠が１頭となっています。
重賞になってからの枠番の組み合わせは、
１６年 ８枠－５枠－１枠
１７年 ８枠－６枠－４枠
１８年 ７枠－１枠－４枠
１９年 ８枠－４枠－８枠
２０年 ５枠－８枠－８枠
２１年 ６枠－１枠－２枠
２２年 ８枠－８枠－６枠
となっています。
以上ですが、重賞に格上げになった過去７年のみで見てみますと、まずは、７年中５年で３着以内に入っていた（３勝、２着１回、３着１回、９着、１７着）１番人気馬の取捨選択からですね。
あと、３着以内に７年中６年で１頭、１年で２頭入っていた２番人気、３番人気、４番人気の３頭の検討になるかと思います。
そして、残り、７年中６年１頭入っていた単勝オッズ１０倍～３２倍の馬の検討となりますね。
その中で、８枠、もしくは７枠に１番人気馬、２番人気馬、３番人気馬がもし入った時は、本命にするかしないかで悩むことになりそうです。（７年中１着５頭、２着１頭、３着２頭）
あくまで７年間のデータなので、今年がそうなるとは限らないですが。
いずれにせよ、人気、オッズを中心に検討、予想をしていきたいと思います。
コメント 0