SSブログ

第55回 函館2歳ステークスのデータ [競馬データ]

9月下旬から8月初旬前後に変わった97年以降、札幌競馬場で行われた09年を除く25年間、連対馬50頭、3着馬25頭からです。
ただし、12年からその8月初旬前後からさらに今週の7月中旬に日程が変更になっています。


毎年取り上げていますが、このレースの特徴である、「牝馬が強い」、「血統でノーザンダンサー系絡みが強い」、それに「毛色で鹿毛の馬はそれほど強くない」という3つの観点から今年も検証していきたいと思います。


まず「牝馬が強い」ということですが、連対馬では01年、14年、16年、19年以外必ず牝馬が絡んでいて、50頭中28頭が連対していました。
特に99年、03年、07年、11年、13年、15年、21年の計7回、牝馬のワンツーとなっていました。
牡馬のワンツーとなった01年は3着~5着が牝馬、同じく14年の4着馬が牝馬、同じく16年の4着、5着が牝馬、19年は4着馬、5着馬、6着馬が牝馬でした。
また、13年では、それまでなかった牝馬のワンツースリーを達成、15年も牝馬のワンツースリーを達成しています。
つまり、その01年の3着馬は牝馬ということですので、過去25年間の中で、14年、16年、19年を除く22年もの年で少なくとも1頭は牝馬が3着以内にいたということになります。
その中で、14年は4着に12番人気の人気薄の牝馬、16年にも4着に8番人気の下位人気の牝馬が来ていましたので、ともかくもまずは牝馬からの検討がセオリーかと思います。
逆に、19年は4着馬が3番人気の牝馬、5着馬が1番人気の牝馬と上位人気の牝馬が入っていました。
しかしながら最近、14年、16年、19年の3年で上位3頭牡馬が占めていましたので、ちょっと気になるところです。

一応全体的なデータも出しておきますと、1着馬では牡馬が13頭、牝馬が12頭と牡馬が優勢となっています。
2着馬では9頭が牡馬、16頭が牝馬と圧倒的に牝馬が多くなっています。
3着馬では16頭が牡馬、9頭が牝馬で、こちらは牡馬の数が勝っています。
ちなみに、09年に札幌競馬場で行われたこの函館2歳ステークスでは、1着馬と3着馬が牝馬でした。
今回の登録馬16頭では、牝馬は10頭となっています。


次に、「血統でノーザンダンサー系絡みが強い」ということですが、父もしくはBMS(母の父)のどちらかかまた両方でノーザンダンサー系が絡んだ馬は、50頭中29頭となっていました。
その残りの21頭、つまり父にもBMSにもノーザンダンサー系が見られなかった連対馬は、
98年1着 リザーブユアハート
03年1着 フィーユドゥレーヴ
06年1着 ニシノチャーミー
07年1着 ハートオブクイーン
07年2着 ジョイフルスマイル
08年1着 フィフスペトル
10年2着 マイネショコラーデ
11年1着 ファインチョイス
12年2着 コスモシルバード
13年1着 クリスマス
13年2着 プラチナティアラ
15年1着 ブランボヌール
16年2着 モンドキャンノ
17年2着 ウインジェルベーラ
18年2着 ラブミーファイン
19年1着 ビアンフェ
20年1着 リンゴアメ
21年1着 ナムラリコリス
21年2着 カイカノキセキ
22年1着 ブトンドール
22年2着 クリダーム
と06年以降、09年の札幌開催を除く16年中、14年を除く15年で連対していました。
また、21頭中12頭が勝っていました。
またその21頭中15頭の前走は新馬戦1着で、あと5頭はラベンダー賞1着と2着、未勝利戦1着が4頭となっています。
余談ですが、07年と13年と21年と22年の連対馬2頭はノーザンダンサー系絡みではない馬の独占となりましたが、そのうち07年は、3着、4着、5着がノーザンダンサー系絡み、13年は、初めて1着から3着まで1頭もノーザンダンサー系絡みの馬が入らなかった年となりましたが、4着、5着がノーザンダンサー系絡みの馬が入りました。
21年では、3着、4着、22年では、3着、5着にノーザンダンサー系絡みの馬が入っています。
いずれにせよ、ノーザンダンサー系絡みの馬は要検討ですね。
それから3着馬では、97年以降25頭中13頭と、連対馬ほどではないにしてもそれなりの結果となっています。
ちなみに札幌で行われた09年は16頭中8頭のノーザンダンサー系絡みの馬が出走し、掲示板に載ったのは2着馬(2番人気)1頭で、あとはそのうち5頭が二桁着順と奮いませんでした。
この辺り、函館競馬場と札幌競馬場との違いがあるのかも知れませんね。
今回の登録馬16頭では、半分の8頭がノーザンダンサー系絡みとなっています。


それから、「鹿毛の馬がそれほど強くない」ということですが、連対馬50頭の毛色の内訳は鹿毛が15頭、栗毛が14頭、黒鹿毛が11頭、青鹿毛、芦毛が各5頭となっていて、一応鹿毛は栗毛より1頭、黒鹿毛より3頭多くトップとなってはいますが、割合から言えば鹿毛の15頭はそれほど高い数字とは言えないと思われます。
ただ、3着馬では、鹿毛が25頭中11頭と多く、あと栗毛が6頭、黒鹿毛が4頭、芦毛が3頭、青鹿毛が1頭となっていました。
ちなみに札幌開催09年は、「栗毛-鹿毛-栗毛」の順番で上位は決着しています。
今回の登録馬で鹿毛馬は16頭中11頭となっています。


あと、他のデータも列挙しておきたいと思います。

まず前走ですが、もちろん新馬戦勝ちの馬が圧倒的に多く、50頭中33頭となっています。
ちなみに、その33頭の前走での人気ですが、1番人気が17頭、2番人気が6頭、3番人気が4頭、4番人気が2頭、5番人気が4頭(2頭は12年の連対馬、残りは14年と18年のそれぞれの1着馬)となっていました。
3着馬では、前走新馬戦だったのは25頭中19頭で、その人気は1番人気9頭、2番人気2頭、3番人気2頭、4番人気2頭、5番人気2頭、8番人気1頭、10番人気1頭となっています。

次に目立っていたのが前走「ラベンダー賞」組で9頭連対しています。
そのうち8頭はラベンダー賞の連対馬で、残り1頭は3着となっていました。
ちなみに、97年以降(11年まで)ラベンダー賞連対馬は28頭中18頭が函館2歳Sに出走しています。
また、連対したラベンダー賞組9頭のうち07年1着のハートオブクイーン、10年2着のマイネショコラーデの2頭を除く7頭がノーザンダンサー系絡みの馬となっていました。
3着馬では、前走「ラベンダー賞」組は14頭中3頭が入っており、そのうち2頭はラベンダー賞では2着で、もう1頭も降着で11着でしたが入線では2着に入っていました。
しかしながら、12年から函館2歳ステークスが日程繰上げとなったためラベンダー賞は廃止となってしまいました。

あと連対馬残り8頭ですが、前走未勝利戦勝ちとなっていました。
その人気は1番人気が6頭、3番人気と5番人気が各1頭となっていました。
3着馬でも残り3頭の前走は未勝利戦勝ちで、それぞれの人気は1番人気、2番人気、3番人気となっています。
ちなみに札幌で行われた09年は、1着馬が前走新馬戦5番人気1着、2着馬が前走ラベンダー賞1番人気1着、3着馬が前走新馬戦2番人気1着となっていました。


以上ですが、今年もとりあえず牝馬の検討からでしょうか。
15年は、16頭中牝馬の出走は12頭で、1着から4着まで独占
16年は、16頭中牝馬の出走は6頭で、3着以内には1頭も入りませんでしたが4着、5着に入りました。
17年は、17頭中11頭で、2着、3着、5着と3頭掲示板に入りました。
18年は、16頭中8頭出走し、2着、4着、5着と3頭掲示板に載りました。
19年は、出走馬15頭中(除外馬1頭除く)牝馬は8頭と結構出走していましたが、上位3着まで1頭も入らず、4着、5着、6着と準じる結果となりました。
20年は、出走馬15頭中9頭出走し、1着、3着、4着と3頭掲示板に載りました。
21年は、出走馬11頭中6頭出走し、1着、2着と、2頭掲示板に載りました。
22年は、出走馬13頭中5頭出走し、1着、4着、5着と3頭掲示板に載っています。
と、とりあえず今年も特に牝馬の検討は丹念にする必要があるかと思います。
あとは、残りの上記のデータを丁寧に検討しながら結論を出していこうと思います。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント