第７２回 ラジオＮＩＫＫＥＩ賞のデータ [競馬データ]
９０年以降、９６年と１１年の中山競馬場開催、００年東京競馬場開催を除く３０年、連対馬６０頭、３着馬３０頭からです。
途中で、名称の変更や、０６年に別定戦からハンデ戦に変わるなど施行の内容に変更がありましたが、それに関係なく見ていきます。
まずはレースの傾向の流れを見ていきます。
それは特に９６年の馬場の改装の前後に現れていました。
１番人気を見ていきますと、それ以前では６年中４年で連に絡んでいましたが、改装後の９７年以降の２４年では、０４年、０５年、１２年、１４年、１５年、１６年、１８年の７年のみの連対と極端に連絡みが厳しくなりました。
１３年以降ここ近年の１０年間を見てみると、最初の５年間では３年、１番人気が連対したものの、その後の１８年以降の５年間では、１９年（９着）、２０年（４着）、２１年（６着）、２２年（６着）と昨年までの４年連続、１番人気が連を外しています。
それから、９０年から９５年の６年間と改装後の９７年から９９年の３年間を足した計９年の連対馬の人気ですが、すべて６番人気以上の上位人気同士で決まっていました。
ところが、振り替え開催で東京競馬場で行われた００年の翌年、０１年以降の２１年間（１１年は除く）では、そのうち１３年で７番人気が１頭、８番人気が７頭、９番人気が３頭、１０番人気、１１番人気、１３番人気が各１頭、１４番人気が２頭と、片方、もしくは両方で下位人気の馬が連対していました。
特に、１３年以降の１０年間、４着も含めば、１７年、１９年、２０年、２２年以外の６年で二桁人気の馬が上位に来ています。
ただし、１３年以降、１６年までの出走馬はすべて１６頭、二桁人気の馬が入らなかった１７年の出走は１２頭立てで、３着に９番人気の馬が入っていました。
１９年は１６頭の出走で二桁人気馬は４着まで来ませんでしたが、２着に９番人気の馬が入っていました。
２０年は１２頭立てで、８番人気が１着、７番人気が２着に入りました。
２２年は１３頭立てで、８番人気が２着に入っています。
今年は、１６頭立てでのレースとなりましたので、とりあえずは１番人気馬の取捨選択に加えて、二桁人気を含めての人気薄の馬の検討もまずは必要かと思います。
それから、０６年に別定戦からハンデ戦に変わったわけですが、その０６年から、１１年を除く昨年２２年までの１６年間のハンデ戦での傾向も見ていきたいと思います。
その１６年間の３着以内の重量ですが、
０６年 ５４ｋｇ－５４ｋｇ－５１ｋｇ
０７年 ５２ｋｇ－５４ｋｇ－５６ｋｇ
０８年 ５３ｋｇ－５７ｋｇ－５３ｋｇ
０９年 ５６ｋｇ－５３ｋｇ－５５ｋｇ
１０年 ５５ｋｇ－５５ｋｇ－５５kg
１２年 ５４ｋｇ－５５ｋｇ－５３ｋｇ
１３年 ５４ｋｇ－５５ｋｇ－５４ｋｇ
１４年 ５４ｋｇ－５５ｋｇ－５４ｋｇ
１５年 ５６．５ｋｇ－５５ｋｇ－５３ｋｇ
１６年 ５４ｋｇ－５３ｋｇ－５６ｋｇ
１７年 ５４ｋｇ－５３ｋｇ－５３ｋｇ
１８年 ５６ｋｇ－５４ｋｇ－５３ｋｇ
１９年 ５５kg－５４ｋｇ－５３kg
２０年 ５３ｋｇ－５４ｋｇ－５２ｋｇ
２１年 ５４ｋｇ－５３ｋｇ－５４ｋｇ
２２年 ５５㎏－５３㎏－５５ｋｇ
という組み合わせとなっていました。
今回の出走馬では、最重量ハンデはバルサムノートの５７ｋｇで、対して最軽量ハンデ馬は、５３ｋｇのダイシンヤマトとなっています。
では、いつものようにいろいろなデータを見ていくことにいたします。
まず血統ですが、父か母の父（ＢＭＳ）でノーザンダンサー系が絡んだ馬は、連対馬６０頭中３１頭いました。
また、ノーザンダンサー系絡み同士で１着２着が決まった年も３０年中１０年となっていました。
逆に、ノーザンダンサー系が絡まない馬同士が１着２着で決着した年も９４年、９９年、０６年、０８年、０９年、１４年、１５年、１６年、１７年と９回あり、一概にノーザンダンサー系が絡んだ馬が強いということでもなさそうです。
ちなみに３着馬では、３０頭中２１頭が、ノーザンダンサー系が絡まない馬となっていて、連対馬とは逆の傾向となっています。
また、先ほどの連対馬同士がノーザンダンサー系絡みではない年が９４年、９９年、０６年、０８年、０９年、１４年、１５年、１６年、１７年と９回あったと書きましたが、そのそれぞれの年の３着馬ですが、１５年を除く８回でノーザンダンサー系が絡んでいない馬となっていました。
また、３着馬でノーザンダンサー系絡みとなった残り９年中４年の連対馬は両方ともノーザンダンサー系絡みで、つまりその４年は逆に１着から３着馬までノーザンダンサー系絡みが占めたことになります。
今回の出走馬１６頭では、アグラシアド、ウヴァロヴァイト、グラニット、シルトホルン、スズカハービン、セオの６頭がノーザンダンサー系絡みとなっています。
しかしながら、ちなみにレース名が変わった０６年以降昨年まで、１１年を除く１６年間で見てみますと、
（出走馬数に対してノーザンダンサー系絡みの馬の出走馬数、３着以内に入ったノーザンダンサー系絡みの馬の数）
０６年は１６頭中３頭に対し、３着以内にはゼロ
０７年は１６頭中８頭に対し、３着以内には１頭
０８年は１６頭中６頭に対し、３着以内にはゼロ
０９年は１６頭中８頭に対し、３着以内にはゼロ
１０年は１６頭中９頭に対し、３着以内には２頭
１２年は１６頭中８頭に対し、３着以内には３頭
１３年は１６頭中７頭に対し、３着以内には１頭
１４年は１６頭中５頭に対し、３着以内にはゼロ
１５年は１６頭中６頭に対し、３着以内には１頭
１６年は１６頭中７頭に対し、３着以内にはゼロ
１７年は１３頭中１頭に対し、３着以内にはゼロ
１８年は１３頭中３頭に対し、３着以内には１頭
１９年は１６頭中１２頭に対し、３着以内には２頭
２０年は１２頭中３頭に対し、３着以内には１頭
２１年は１６頭中６頭に対し、３着以内には１頭
２２年は１３頭中４頭に対し、３着以内には２頭
と、関連性がありそうな年もあれば、あまり関連性を感じさせない年もあって、何とも言えないデータとなっています。
さて今年は出走馬１６頭中６頭、どうでしょうか。
次に、臨戦過程の前走のレースの距離別で見てみますと、連対馬では、２５００ｍが１頭、２４００ｍが１２頭、２２００ｍが２頭、２０００ｍが１９頭、１８００ｍが１２頭、１７００ｍが２頭、１６００ｍが１２頭となっていました。
同じく３着馬も見てみますと（このレースが中央初出走１頭を除く２８頭）、２４００ｍが５頭、２０００ｍが５頭、１８００ｍが７頭、１６００ｍ（ダートも含む）が１１頭、１４００ｍが１頭となっています。
また前走のレースの条件別でも見てみますと、前走が重賞だった馬は連対馬６０頭中１８頭いて、そのうち前走が日本ダービーだったのは６頭となっていました。
前走重賞だった１８頭の前走の着順は１着１頭、２着２頭、３着、４着が各１頭、６着が３頭、７着、８着が各２頭、９着が１頭、あと二桁着順が５頭となっていて、特に着順にはこだわらなくてもいいようです。
ただ、９７年以降に限りますと、前走重賞だった馬は連対馬４８頭中１１頭と、それ以前に比べるとかなり減ってはいます。
しかし、その１１頭のうち３頭は前走ダービーを走っていました。
一応は前走ダービー組には注意が必要となっています。
しかしながら、今年も前走ダービーを走った馬はいません。
ちなみに、今回の出走馬で前走重賞を走った馬は、１６頭中５頭となっています。
続いて、前走が５００万条件戦（１勝クラス）だった馬は６０頭中１８頭いました。
その１８頭すべて、その前走では１着となっていました。
その前走の時の人気ですが、１番人気が１１頭、２番人気が３頭、３番人気が１頭、４番人気が１頭、５番人気が１頭、６番人気が１頭となっていました。
特に福島競馬場が大改装した９７年以降の２４年で見てみますと、前走５００万下戦（１勝クラス）１着の馬は、連対馬４８頭中１６頭になります。
今回の出走馬で前走１勝クラス（５００万下）戦勝ちの馬は、１６頭中４頭となっています。
続いて前走がオープン特別だった馬は、６０頭中１６頭（９７年以降では、４６頭中１４頭）で、その１６頭の着順は１着、３着、１着、４着、１着、５着、１７着、２着、２着、１着、３着、３着、１着、４着、１着、１１着と２頭を除いて掲示板に載っていました。
今回の出走馬で前走オープン特別を走った馬は、前走白百合Ｓ３番人気１着だったバルサムノート、同じく４番人気２着だったアイスグリーン、同じく２番人気３着だったセオ、同じく５番人気６着だったスズカハービン、前走スイートピーＳ２番人気１着だったウヴァロヴァイト、同じく３番人気３着だったアグラシアドの６頭となっています。
続いて前走条件戦で１０００万下（９００万下）（２勝クラス）だった馬は、６０頭中８頭（９７年以降では、４４頭中６頭）いて、その８頭の着順は５着、１着、２着、１着、４着、１０着、１着、７着と２頭を除く６頭が掲示板に載っていました。
しかしながら今回、前走２勝クラス（１０００万下）戦を走った馬も、残念ながら出走はありません。
３着馬では、前走が重賞だったのは１１頭（そのうちダービーが３頭）、そして前走がオープン特別（地方競馬も含む）は５頭、前走が１０００万下（９００万下）だったのは５頭、５００万下条件戦だったのは７頭、前走未勝利戦は２頭となっていました。
毛色では、連対馬では鹿毛が２７頭と最も多く、続いて黒鹿毛が１３頭、栗毛が１１頭、青鹿毛が５頭、青毛が２頭、芦毛、栃栗毛が各１頭となっていました。
３着馬では、鹿毛が２０頭、黒鹿毛が４頭、栗毛が３頭、芦毛が２頭、青鹿毛が１頭となっています。
枠の出目では、連対馬は、２枠と８枠が各９頭、７枠が８頭、続いて３枠、４枠、５枠、６枠が各７頭、１枠が６頭となっていました。
３着馬では、２枠と８枠が各６頭、３枠が５頭、１枠と５枠と７枠が各４頭、６枠が１頭、４枠がなしとなっています。
以上ですが、今年も難解ですね。
ともかくも、まずは、上記で触れましたけれど、まず１番人気馬の取捨選択の検討をして、次に、１２年以降、３着以内に毎年入っている７番人気以下の下位人気の馬の検討もしていきたいと思います。
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