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第53回 フローラステークスのデータ [競馬データ]

今年も昨年までと同じく、オークスのトライアルレースとしての検証から始めたいと思います。
89年以降、このフローラS(4歳牝馬特別)から計156頭オークスに出走していますが、結局10頭のみの連対(約6.4%)となっています。
連対した馬の
内訳は、
89年1着のライトカラー(2番人気5着から)
94年2着のゴールデンジャック(6番人気1着から)
01年1着のレディパステル(1番人気2着から)
01年2着のローズバド(3番人気3着から)
07年2着のベッラレイア(1番人気1着から)
10年1着同着のサンテミリオン(1番人気1着から)
11年2着のピュアブリーゼ(3番人気3着から)
13年2着のエバーブロッサム(2番人気2着から)
16年2着のチェッキーノ(3番人気1着から)
17年2着のモズカッチャン(12番人気1着から)

となっていました。
少ない連対率ながら01年にワンツーがあるように、一応はトライアルとしては重要なレースに違いはないので、今年もオークスの検討時は、しっかりと見ていきたいと思っています。


では、昨年までと同じ展開で見ていきます。
89年以降29年、連対馬58頭、3着馬29頭からです。
途中で、01年に「4歳牝馬特別」からこの「フローラステークス」への名称変更になっていて、施行も00年に1週早く変更になっています。


まずは臨戦過程の前走ですが、G1の「桜花賞」、オープン特別の「忘れな草賞」、500万下条件戦の「ミモザ賞」の3レースの中からの連対が目立っています。
連対馬58頭中半分の29頭を占めています。
また、00年にそれまでその3レースとの間隔が「中2週」だったのですが、施行が早くなり「中1週」へと変わりました。
それ以降多少傾向が変わってきています。
(ただ、そのあと、ミモザ賞だけは02年に施行が1週早くなり、また「中2週」に戻りました。さらに11年に1週早くなり「中3週」になっています。)
その00年以前と以降に分けて詳細を見てみますと、まず00年より以前では、前走この3レースのいずれかを走ったのは22頭中実に19頭も占めていました。
対して00年以降では、中1週も影響しているのでしょうか、36頭中4分の1の9頭となっています。
このデータも、00年以降ではあまり重要な要素ではなくなったのかも知れません。
ただ、16年の2着馬パールコードの前走は、中3週のミモザ賞で1番人気1着となっていましたので、ちょっとは気にとめてもいいかも知れません。

それでは、前走のレースごとで見ていきましょう。
まず89年から99年までの11年間、前走が桜花賞だった馬は44頭出走して10頭連対していました。
対して00年以降18年間では、桜花賞組は12頭出走して連対馬はまだ出ていません。
さて今回の出走馬17頭ですが、前走桜花賞の馬の出走はありません。
続いて前走忘れな草賞だったのは、00年より前では、26頭出走して8頭連対馬を出しています。

対して00年以降18年では、20頭出走して3頭連対していました。
しかしながら、今回の出走馬で前走忘れな草賞だった馬の出走もありません。
それから前走ミモザ賞だったのは、00年より前では18頭出走し1頭という結果でした。
対して00年以降では38頭出走し7頭連対しています。
今回の出走馬で前走ミモザ賞の馬ですが、1番人気1着のレッドベルローズ、10番人気4着のハイヒールの2頭がいます。

あと、残り前走が上記3レース以外の29頭ですが、まず00年より前ではそのうち3頭が連対していました。
その前走の内訳は、500万下条件1800ダート戦で1番人気1着が2頭、あともう1頭は、フラワーC5番人気2着となっていました。
この3頭の当日の人気ですが、2番人気、3番人気、1番人気と上位となっていました。
00年以降では、前走が上記3レース以外は26頭連対していて、そのうち11頭は、前走フラワーC(8頭)、アネモネ賞(2頭)、フィリーズレビュー(1頭)のいわゆる桜花賞トライアルにあたるレースを走っていました。
その前走ですが、着順は6着以上、また当日の人気は6番人気以上の上位人気に推されていました。
今回の出走馬で、これらのレースで6番人気以上の上位人気かつ6着以上だったのは、フラワーC4番人気3着のノームコアの1頭となっています。

あと、前走上記のレース以外のトライアルレースでの出走馬ですが、前走クイーン6番人気4着のオハナ、前走チューリップ賞4番人気4着のサラキアの2頭がいます。

あと桜花賞トライアル以外の残りの15頭は、
00年の前走牝馬未勝利戦1番人気1着から挑んだマニックサンデー
03年の前走500万下条件戦9番人気7着から挑んだシンコールビー
06年の前走牝馬未勝利戦3番人気1着から挑んだブロンコーネ
07年前走500万下条件特別戦1番人気1着から挑んだベッラレイア
09年前走毎日杯6番人気7着から挑んだワイドサファイア
同じく09年前走500万下条件特別戦5番人気1着から挑んだアグネスワルツ
11年前走未勝利戦1番人気1着から挑んだバウンシーチューン
同じく11年前走500万下条件戦13番人気9着から挑んだマイネソルシエール
12年前走500万下条件特別1番1着から挑んだミッドサマーフェア
13年前走未勝利戦1番人気1着から挑んだデニムアンドルビー
14年前走500万下条件特別2番人気4着から挑んだサングレアル
同じく14年500万下条件特別2番人気1着から挑んだブランネージュ
15年前走500万下特別2番人気1着から挑んだシングウィズジョイ
17年前走500万下条件2番人気1着から挑んだモズカッチャン
同じく17年前走500万下特別4番人気2着から挑んだヤマカツグレース
となっていました。
その15頭のそれぞれフローラSの当日人気は、ベッラレイア、ミッドサマーフェア、デニムアンドルビーが各1番人気、シングウィズジョイが2番人気、ワイドサファイアが3番人気、サングレアルが4番人気と、この4番人気以上の上位人気の全6頭以外の9頭は順に、9番人気、14番人気、8番人気、8番人気、9番人気、15番人気、6番人気、12番人気、10番人気の下位人気となっていました。
この15頭ですが、バウンシーチューン、ミッドサマーフェア、デニムアンドルビー、シングウィズジョイ以外の11頭はこのフローラSが初めての東京コースで、また前走は、1600mのアグネスワルツ以外は1800mあるいは2000mといわゆる中距離を走っていました。
そのうちシンコールビー、ワイドサファイア、マイネソルシエール、サングレアル、ヤマカツグレース以外の10頭は前走1着で、またマニックマンデーとブロンコーネの2頭は、レース間隔が桜花賞や忘れな草賞と同じ「中1週」でした。(シンコールビー、ワイドサファイア、マイネソルシエール、ミッドサマーフェア、ブランネージュ、シングウィズジョイ、モズカッチャン、ヤマカツグレースは中3週、デニムアンドルビーは中2週、ベッラレイアは中4週、バウンシーチューンは中6週の間隔で、アグネスワルツは5ヶ月、サングレアルは3ヵ月半のそれぞれ休養明けとなっていました)

それから3着馬の前走もここでまとめておきます。
こちらは、連対馬と違って前走の施行云々とは関係ないように見えますので、全体的に3着馬29頭で見てみます

まず、連対馬で最初に挙げた3レースを前走で走ったのは29頭中8頭(桜花賞4頭、ミモザ賞3頭、忘れな草賞1頭)で、それ以外の重賞レースを前走で走ったのは7頭(フラワーC3頭、クイーンC2頭、フィリーズレビュー、チューリップ賞が各1頭)となっていました。

あと残り14頭は、オープン特別1頭、500万下条件戦(ミモザ賞以外)9頭、未勝利戦4頭となっていて、04年3着ムーンフェイズの前走500万下条件特別6番人気5着、11年3着のピュアブリゼの前走500万下条件戦2番人気2着、12年3着のダイワデッセーの前走500万下条件特別7番人気6着、15年3着のマキシマムドパリの前走500万下条件特別1番人気2着、16年3着のアウェイクの前走500万下条件特別6番人気8着の5頭以外はすべて前走1着でした。


次に毛色ですが、連対馬では鹿毛が25頭、黒鹿毛が13頭、栗毛が12頭、青鹿毛が6頭、芦毛が2頭となっています。
特に、99年以降から06年、09年、11年、13年の4年を除く15年で、黒鹿毛か青鹿毛が絡んでいました。
今回の出走馬17頭では、黒鹿毛、青鹿毛とも、それぞれ3頭ずつ出走しています。
3着馬では、29頭中鹿毛が15頭、栗毛が9頭、芦毛が2頭、それ以外は、黒鹿毛、青鹿毛、青毛が各1頭となっていました。


次に父の血統ですが、サンデーサイレンスがこのレースで初めて連対した95年以降23年連対馬46頭から見てみますと、連対馬ではヘイルトゥリーズン系が31頭、ナスルーラ系、ノーザンダンサー系が各5頭、ミスタープロスペクター系が各3頭、ディクタス系(ナリタトップロード)、トゥルビョン系(メジロマックイーン)が各1頭連対していました。
3着馬は、95年以降23頭では、ヘイルトゥリーズン系が12頭、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系、ミスタープロスペクター系(エルコンドルパサー、ウオーエンブレム、キングカメハメハ)が各3頭、トゥルビョン系(シンボリルドルフ)、ブランドフォード系が各1頭となっています。


馬体重ですが、450kg以下の軽い馬は、89年以降58頭中28頭連対していました。
3着馬では、29頭中15頭となっています。
最高馬体重ですが、連対馬では16年2番人気2着となったパールコードの502kg、3着馬では91年3番人気3着となったミルフォードスルーの492kgとなっていました。


枠番の出目ですが、連対馬では、8枠が10頭、3枠が9頭、2枠と7枠が各8頭、1枠と6枠が各7頭、4枠が6頭、5枠が3頭となっていました。
3着馬では、4枠と7枠が各6頭、3枠と6枠と8枠が各4頭、5枠が3頭、1枠が2頭、2枠がなしとなっています。


以上ですがこのレース、15年のように、「2番人気-1番人気-3番人気」と固く収まる時もあれば、3年前の14年のように、「4番人気-6番人気-13番人気」と3連単の配当が100万馬券と大荒れになった時もあって、毎年予想で悩む難解なレースとなっています。
今年も難解ですね。
ともかく、上記のデータをひとつひとつ整理して検討し、結論を出していこうと思います。


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