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第78回 皐月賞のデータ [競馬データ]

89年以降、11年の東京競馬場代替開催を除く28年、連対馬56頭、3着馬29頭(92年の3着同着を含む)からです。


まず、前走のレース別の傾向からです。
連対馬から見ていきますと、一番多かったのは「弥生賞」で16頭いました。
その着順は4着以上で、前々走は09年1着馬のキャプテントゥーレ(前々走朝日杯FS3着)以外はすべて連対していました。
今回前走弥生賞で4着以上の登録馬は、2番人気2着ワグネリアン、4番人気3着のジャンダルム、5番人気4着のサンリヴァルの3頭となっています。(出走回避の1番人気1着のダノンプレミアムは除いています)

この3頭の前々走ですが、ワグネリアンとジャンダルムの2頭は連対していました。(サンリヴァルの前々走はホープステークス5番人気4着)

続いて前走「若葉S」が15頭となっていました。
途中で開催が中山から阪神に変わりましたが、その内訳は中山開催9頭、阪神開催6頭となっています。
その阪神に変わってからの傾向ですが、連対した6頭のうちノーリーズン(若葉賞2番人気7着)とシックスセンス(若葉賞2番人気4着)の2頭は、いずれもこの皐月賞では単勝オッズが万馬券でした。(ノーリーズンは15番人気単勝オッズ115.9倍、シックスセンスは12番人気単勝オッズ124.0倍)
あと残り4頭は、まず1頭は07年1着となったヴィクトリー(若葉賞1番人気1着)で、7番人気単勝オッズ17.3倍となっていました。
もう1頭は09年2着のトライアンフマーチ(若葉賞4番人気2着)で、8番人気単勝オッズ51.3倍となっていました。

そしてもう1頭は10年2着のヒルノダムール(若葉賞1番人気2着)で、6番人気単勝オッズ10.7倍となっていました。
最後の4頭目は12年2着のワールドエース(若葉賞1番人気1着)で、それまでと一転、2番人気単勝オッズ3.2倍と上位人気となりました。
今回前走若葉Sを走っていた登録馬は、8番人気1着のアイトーン、3番人気2着のダブルシャープ、1番人気5着のタイムフライヤー、5番人気7着のジュンヴァルロの4頭となっています。

続いて「スプリングS」が14頭となっていました。
その連対馬の共通点は、前々走が1着かそうでなければ1番人気となっていました。
今回前走スプリングSの登録馬は、1番人気1着ステルヴィオ、3番人気2着エポカドーロ、6番人気3着マイネルファンロンの3頭となっています。

その3頭のうち、エポカドーロ1頭が前々走は1着(1番人気)となっています。

あと残りの11頭の前走ですが、共同通信杯が4頭、毎日杯、アーリントンCが各2頭、きさらぎ賞、400万下、500万下がそれぞれ1頭ずつで、15年1着馬のドゥラメンテ(前走共同通信杯1番人気2着))以外の10頭ともその前走は1着でした。
今回の登録馬で、上記の前走残りのレースで1着だったのは、オウケンムーン(共同通信杯6番人気1着)の1頭となっています。
あと、前走上記のレース以外で1着だった登録馬は、キタノコマンドール(オープン特別すみれS3番人気1着)、ジェネラーレウーノ(京成杯1番人気1着)の2頭となっています。
今回は、前走共同通信杯2着馬の登録はありません。

続いて3着馬の臨戦過程も見てみますと、前走のレースで一番多かったのは弥生賞で、29頭中16頭も占めていました。
その着順は、1着が6頭、2着が3頭、3着が4頭、4着、6着、8着が各1頭となっています。
その次に多かったのは、スプリングSの5頭(1着、2着、5着、2着、1着)、そして若葉Sの2頭(1着、2着)、共同通信杯の2頭(共に1着)、それから毎日杯(1着)、若草S(1着)、京成杯(1着)、きさらぎ賞(1着)の各1頭となっています。
また3着馬の前々走ですが29頭中、89年3着のアンシストリー(前々走京成杯3番人気5着)、17年3着のダンビュライト(前々走きさらぎ賞2番人気3着)の2頭以外すべて連対していました。


次に血統ですが、連対馬で一番多かった父の血統はやはりヘイルトゥリーズン系で34頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンス系が27頭(サンデーサイレンスが12頭、ディープインパクトが5頭、フジキセキが3頭、ネオユニヴァースが2頭、アグネスタキオン、ゴールドアリュール、スペシャルウイーク、マンハッタンカフェ、ステイゴールドが各1頭)、ブライアンズタイムが6頭、シンボリクリスエスが1頭となっています。
06年初めてサンデーサイレンス産駒の出走がなくなりましたが、それでも06年から11年を除く17年までの11年間でサンデーサイレンスの孫が22頭中14頭連対しています。
(ただし、13年のサンデーサイレンスの孫は4着が最高で上位3着以内には入りませんでした)
次に多かったのはノーザンダンサー系の9頭、次いでナスルーラ系の4頭、ミスタープロスペクター系の2頭と続いていました。
その中のミスタープロスペクター系産駒は、13年までは連対がなかったのですが、14年に初めてキングカメハメハ産駒のトゥザワールドが2着に入り、さらに15年では同じキングカメハメハ産駒のドゥラメンテが見事1着となっています。

3着馬では、一番多かったのは連対馬と同じくヘイルトゥリーズン系で13頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンスとブライアンズタイムが各3頭、ディープインパクトが2頭、リアルシャダイ、タイキシャトル、グラスワンダー、スペシャルウイーク、ブラックタイドが各1頭となっていました。
このディープインパクト産駒での3着ですが、そのうち初めて入った1頭は12年のことで、実にこれが中山開催での初めてのサンデーサイレンスの孫の3着となりました。(11年の東京代替開催では、3着にディープインパクト産駒がすでに入っていました。
また、その後の14年ではスペシャルウイーク産駒が、15年ではブラックタイド産駒がそれぞれ3着に入り、サンデーサイレンス系の孫が3着でも活躍するようになっています)

続いて多かったのはノーザンダンサー系で6頭となっていました。
しかしながら、98年以降昨年17年までは1頭もノーザンダンサー系は3着に入っていません。
あと、ミスタープロスペクター系が4頭、グレンソブリン系が2頭、ハイペリオン系、ナスルーラ系(ブレイベストローマン)、サッカーボーイ、トウカイテイオーが各1頭となっていました。

ここで昨年までも取り上げていた、ミスタープロスペクター系産駒の過去の掲示板に載った馬を挙げていきたいと思います。
03年 3番人気3着のエイシンチャンプ
06年 1番人気4着のアドマイヤムーン
10年 11番人気3着のエイシンフラッシュ
10年 2番人気4着のローズキングダム
13年 3番人気3着のコディーノ
14年 1番人気2着のトゥザーワールド
15年 3番人気1着のドゥラメンテ
16年 4番人気4着(5着から繰り上げ)のエアスピネル
16年 2番人気5着(4着から降着)のリオンディーズ
17年 12番人気3着のダンビュライト
17年 5番人気5着のレイデオロ

の11頭となっています。
今年は、キングズベスト産駒のアイトーン、ルーラーシップ産駒のサンリヴァル、ロードカナロア産駒ステルヴィオの2頭のミスタープロスペクター産駒が登録しています。


それから、毎年取り上げていますが、前走弥生賞からの連対馬16頭の中でBMS(母の父)がノーザンダンサー系だった馬は、05年1着のディープインパクト、08年2着のタケミカヅチ、昨年16年2着のマカヒキの3頭のみでかなり厳しいデータとなっています。
例えば、該当する有力どころでは、スペシャルウィーク、メイショウボーラー、アドマイヤジャパンなどは3着となっていました。
しかしながら、
今回出走を予定をしている前走弥生賞3頭のBMSですが、いずれもノーザンダンサー系ではありませんでした。


また臨戦過程に戻りますが、前走の人気では、1番人気が28頭、2番人気が15頭、3番人気が3頭とここまでで連対馬56頭46頭を占めていました。
さらに前走の着順ですが、1着が29頭、2着が9頭、3着が9頭、4着が5頭、5着が1頭、7着が2頭、8着が1頭となっていましたが、4着以下の9頭は07年の前走スプリングステークス4番人気8着のサンツェペリン、08年の前走弥生賞5番人気4着のキャプテントゥーレの2頭を除きすべて前走1番人気か2番人気でした。
そしてまた、前走1着馬と2着馬の計38頭の前々走ですが、17年1着のアルアイン(前々走シンザン記念2番人気6着)、同じく2着のペルシアンナイト(前々走シンザン記念1番人気3着)の2頭以外の36頭は連対していました。

また、前々走を全体的に見てみますと、連対馬56頭中49頭が連対しており、連対をはずした7頭は、3着だった97年のサニーブライアンと08年のキャプテントゥーレと17年のペルシアンナイト、4着だった04年のダイワメジャーと05年のシックスセンス、5着だった91年のシャコーグレイド、6着だったアルアイン(直線で不利を受ける)となっていました。
また前々走の人気ですが、56頭中50頭が3番人気以上でした。


毛色は、連対馬では鹿毛が27頭、黒鹿毛が12頭、芦毛が7頭、栗毛が6頭、青鹿毛が3頭、青毛が1頭となっています。
割合を考えますと、鹿毛以外の健闘が目立っています。(15年は掲示板に載った5頭とも、また16年は上位3頭が鹿毛馬でした)
3着馬の毛色では、鹿毛が15頭、黒鹿毛が8頭、栗毛が4頭、青鹿毛と青毛が各1頭とこちらは鹿毛が抜けています。


枠の出目ですが、連対馬で1番多いのは8枠が11頭で、続いて1枠、3枠、7枠が各8頭となっていました。
そして2枠が7頭、4枠と5枠が各5頭、6枠が4頭となっています。
3着馬では、4枠と6枠と7枠が各5頭、続いて1枠と8枠が各4頭、3枠が3頭、5枠が2頭、2枠が1頭となっています。


さてもう一つ、過去の連対馬の追い切りのデータも載せておきます。

データは、95年以降21年連対馬42頭からです。

まず、連対馬の中で一番多かったのは、栗東のCWコースの13頭となっていました。
「栗東CWコース」では、「キリ」のため時計不明だった03年のネオユニヴァース以外の11頭では、1200mで最高が79.2秒、一番かかったのは83.8秒。

最後の1ハロンでは、最高が11.5秒、一番かかったのは12.5秒となっていました。

続いて
美浦南のWコースの12頭となっていました。
その美浦南Wコースですが、06年までのデータでは、1200mでは、最高が78.4秒、一番かかったのは84.5秒、1000mでは、最高が62.4秒、一番かかったのは72.5秒、最後の1ハロンでは、最高が11.7秒、一番かかったのは13.6秒となっていました。

続いて、
坂路で追われていたのは11頭となっていました。
栗東「坂路」で追われていた連対馬は11頭で、06年までのデータ(4頭)では、800mは、52秒台が2頭、51秒台が2頭、最後の1ハロンが、最高が12.7秒、一番かかったのは13.5秒となっていました。
ところが、07年優勝したヴィクトリーは、800mが53.1秒、最後の1ハロンが14.5秒で上記の圏内には入っていませんでした。

この馬も実際連対したのですから、坂路の時計がかかった馬にも注意は必要かと思います。
ちなみに、08年1着だったキャプテントゥーレも栗東の坂路で追われていましたが、800mが51.0秒、最後の1ハロンが12.0秒とかなりの好時計をマークしていました。
また、10年2着だったヒルノダムールも栗東の坂路で終われ、800mが51.5秒、最後の1ハロンが12.1秒とこちらも好時計でした。
12年の1着馬ゴールドシップも坂路で追われましたが、800mが55.3秒とそれまでではもっともかかった時計となりました。
しかし最後の1ハロンは12.5秒とまとめています。
同じく12年の2着馬ワールドエースも坂路で追われ、800mが53.0秒、最後の1ハロンが12.7秒となっていました。
15年の2着馬リアルスティールは、800mが52.1秒、最後の1ハロンが12.3秒と好時計となっています。

次に多かったのは、「栗東DWコース」で追われた4頭で、1200mでは、最高が80.3秒、一番かかったのは85.0秒。最後の1ハロンでは、最高が11.4秒、一番かかったのは12.3秒となっていました。

あと、「栗東芝コース」で過去2頭(キングヘイロー、トライアンフマーチ)追われていましたが、時計は標準以上のものでした。

また、08年2着となったタケミカヅチは美浦「坂路」で追われましたが、初めてここで追われた馬が連対いたしました。
時計も標準以上のものでした。

あと残り1頭ですが地方の門別で追われたものでした。(コスモバルク)


以上ですが、今回1強と目されていたダノンプレミアムが回避となって、伏兵馬による混戦ムードの様相となってきました。
今年もかなり悩むことになりそうですね。
ともかく今年も、上記のデータを丁寧に展開しながら結論を出していこうと思います。 

タグ:皐月賞
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