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第51回 スプリンターズステークスのデータ [競馬データ]

G1になった90年以降、99年までの12月開催と00年以降のこの時期での開催の計25年(02年と14年の新潟競馬場での開催は除く)、連対馬50頭、3着馬25頭から見てみます。


まずは当日の人気の組み合わせからですが、連対馬では、01年に3番人気と4番人気、10年に10番人気と3番人気、11年に3番人気と9番人気で決まったこの3年以外の22年は、1番人気か2番人気の片方かまたは両方(6回)が絡んでいました。
その01年の3番人気と4番人気での組み合わせも含め、1番人気から4番人気までの中で決まった年は12回ありました。
さらに広げて1番人気から5番人気の中で決まった年は16回ありました。
基本的には、このように比較的上位人気内で決まるレースとなっています。
ちなみに残り9回は、「2番人気-11番人気」(91年)、「1番人気-7番人気」(97年)、「7番人気-2番人気」(98年)、「16番人気-1番人気」(00年)、「1番人気-10番人気」(06年)、「6番人気-2番人気」(09年)、「10番人気-3番人気」(10年)、「3番人気-9番人気」(11年)、「1番人気-11番人気」(15年)となっていました。

また、3番人気と4番人気の組み合わせで決まった01年ですが、2番人気の馬がハナ差で3着となっていました。
しかし、10番人気と3番人気の組み合わせで決まった10年の3着馬は7番人気、3番人気と9番人気で決まった11年の3着馬も7番人気でした。
ということは、09年まで20年間続いていた3着以内に1番人気か2番人気、もしくはその両方が入っていた記録は10年で途切れ、さらに続いて11年も入らなかったということになります。
しかしながら、その翌年12年は「2番人気-1番人気」、その次の年13年も「1番人気-2番人気」と固い決着となりましたので、また元に戻った感があります。
ちなみに、新潟開催の02年の新潟開催は「1番人気-3番人気」での組み合わせ、14年は「13番人気-2番人気」での組み合わせで、中山開催での「1番人気か2番人気のどちらかか両方絡んだのは25年中22年」というデータに習った感がいたします。
そして一昨年15年も、「1番人気-11番人気」と荒れましたけれど、きっちり1番人気が絡んでいましたし、昨年16年も「3番人気-2番人気」の組み合わせで、12年以降5年連続、「1番人気か2番人気のどちらかか両方絡んだのは25年中22年」というデータを維持していることになります。
とりあえず、1番人気馬と2番人気馬のそれぞれの取捨選択の検討がまず大事かと思います。


さて、反対に人気薄が絡んだ時はどうだったのでしょう。
連対馬で6番人気以下の馬が絡んだのは結局9回ということになりますが、その組み合わせは上記でも載せましたが、再度挙げますと

2番人気と11番人気(91年)
1番人気と7番人気(97年)
7番人気と2番人気(98年)
16番人気と1番人気(00年)
1番人気と10番人気(06年)
6番人気と2番人気(09年)
10番人気と3番人気(10年)
3番人気と9番人気(11年) 
1番人気と11番人気(15年)

と結構荒れた結果となってはいましたが、片方は1番人気もしくは2番人気、あるいは3番人気となっていますので、基本的には1番人気、2番人気、3番人気の上位人気馬をどうするかから始めるのがセオリーのようですね。
さらにもう少し突っ込んで、先ほど挙げた6番人気以下の下位人気で連対した9頭の詳細を見ていくことにします。
91年11番人気2着のナルシスノワール、97年7番人気2着のスギノハヤカゼ、98年7番人気1着のマイネルラヴ、00年16番人気1着のダイタクヤマト、06年10番人気2着のメイショウボーラー、09年6番人気1着のローレルゲレイロ、10年10番人気1着のウルトラファンタジー、11年9番人気2着のパドトロワ、15年11番人気のサクラゴスペルですが、この9頭の臨戦過程を見てみますと、ナルシスノワールとローレルゲレイロを除く7頭は、前走か前々走のどちらかで連対していました。(その7頭のうちウルトラファンタジー、パドトロワを除く4頭の前走か前々走で連対しなかったレースの着順は、なぜか4頭とも7着でした)
また、ナルシスノワールは前走12着でしたが、実質前々走だったG1の安田記念では5着と健闘していました。
また、ローレルゲレイロは、前走セントウルS14着、前々走安田記念15着と二桁着順が続きましたが、その前の3走前は高松宮記念で見事優勝していました。

次に3着馬ですが、1番人気は1頭(98年の単勝1.1倍の1番人気のタイキシャトル)、2番人気は3頭、3番人気は3頭、4番人気は2頭、5番人気は1頭と、5番人気以上の上位人気は25頭中10頭なっていました。
あと6番人気以下の下位人気15頭ですが、6番人気3頭、7番人気3頭、8番人気2頭、9番人気3頭、そして12番人気、13番人気、15番人気、16番人気が各1頭となっていました。
ちなみに、新潟開催での02年の3着馬は2番人気、14年の3着馬は5番人気でした。


次に血統ですが、毎年書いていますが、中山競馬場は結構ノーザンダンサー系が絡んでいます。
連対馬で父がノーザンダンサー系だったのは14頭で、またBMS(母の父)がノーザンダンサー系だったのは18頭(父もBMSもノーザンダンサー系だった馬3頭も含む)いました。
3着馬では、父がノーザンダンサー系だったのは8頭、BMSがノーザンダンサー系だったのは5頭となっています。
3着以上でノーザンダンサー系の中で多かったのは、ダンチヒ系がのべ11頭(そのうち8頭が2着)、次にノーザンテーストがのべ8頭、続いてニジンスキー系が7頭、ヴァイスリージェント系が5頭、リファール系が4頭、ヌレイエフ系、フェアリーキング系が各3頭、ストームバード系が2頭、ノーザンディクティテターが各1頭となっていました。
今回の登録馬では、父がノーザンダンサー系なのは、リファール系のダイアナヘイロー、ストームバード系のネロ、サドラーズウェルズ系のフィドゥーシア、ダンチヒ系のメラグラーナの4頭がいます。

BMSでノーザンダンサー系は、BMSがダンチヒ系のティーハーフ、ヴァイスリージェント系のノボバカラ、フェアリーキング系のラインミーティアの3頭、両方では、父がヌレイエフ系、BMSがダンチヒ系のブリザードの1頭となっています。

続いて3着以上で多かった父の血統は、11頭の連対馬、8頭の3着馬と、3着以上で計19頭の父を出しているヘイルトゥリーズン系となっていました。
また、BMSでは、3頭の連対馬、4頭の3着馬と計5頭いました。
父での内訳は、サンデーサイレンスが6頭(デユランダルが3回、アドマイヤマックスが2回、ビリーヴが1回)、デヴィルズバック系が3頭、サンデーサイレンスの仔フジキセキが3頭、ブライアンズタイム、シンボリクリスエス、ロージズインメイ、サンデーサイレンスの仔サクラプレジデント、オンファイヤ、ディープインパクト、ダイワメジャーが各1頭となっています。
BMSではシルヴァーホークが2頭、ヘイロー、ロベルト、フジキセキ、タイキシャトル、キュアザブルース、サンデーサイレンスが各1頭となっていました。
この父がヘイルトゥリーズン系だった19頭のうち、
1着馬1頭(15年ストレイトガール、《父はフジキセキ、BMはタイキシャトル》)
2着馬のべ3頭(08年と10年キンシャサノキセキ《父はフジキセキ、BMSはリボ―系のプレザントコロニー》、15年サクラゴスペル《父はサクラプレジデント、BMSはキュアザブルース》
3着馬4頭(06年タガノバスティーユ《父はブライアンズタイム、BMSはサクラユタカオー》、10年サンカルロ《父はシンボリクリスエス、BMSはミスタープロスペクター系》、12年ドリームバレンチノ、《父はローズインメイ、BMSはミスタープロスペクター系》、16年ソルヴェイグ《父はダイワメジャー、BMSはジャングルポケット》の計8頭を除く11頭のBMSはノーザンダンサー系となっていました。

今回の登録馬で父がヘイルトゥリーズン系、BMSがノーザンダンサー系の馬は、父がアドマイヤオーラ、BMSがヴァイスリージェント系のノボバカラ、父がメイショウボーラ、BMSがフェアリーキング系のラインミーティアの2頭がいます。
また、父がヘイリトゥリーズン系でBMSがノーザンダンサー系以外では、キングハート、シュウジ、ソルヴェイグ、ナックビーナス、モンドキャンノの5頭となっていました。
また、BMSがヘイルトゥリーズン系の登録馬は、スノードラゴン(父はグレイソブリン系)、ダイアナヘイロー、ネロ、フィドゥーシア(いずれも父はノーザンダンサー系)、ダンスディレクター、トーキングドラム、レッツゴードンキ、レッドファルクス(父はミスタープロスペクター系)の8頭となっています。

続いて、11頭の連対馬、2頭の3着馬の計12頭の父がミスタープロスペクター系となっていました。
また、BMSがミスタープロスペクター系だったのは、連対馬1頭、3着馬5頭の計6頭となっていました。
今回の登録馬では、父がミスタープロスペクター系の馬は、セイウンコウセイ、ダンスディレクター、ティーハーフ、トーキングドラム、ファインニードル、フミノムーン、レッツゴードンキ、レッドファルクス、ワンスインナムーンの9頭で、またBMSがミスタープロスペクター系の馬は、キングハート、シュウジ、ビッグアーサー、フミノムーン、メラグラーナ、ワンスインナムーンの6頭となっています。


次に毛色ですが、1着馬では鹿毛が13頭、黒鹿毛が5頭、栗毛が3頭、芦毛が2頭、青毛、青鹿毛が各1頭となっていました。
2着馬では鹿毛が14頭、黒鹿毛が5頭、栗毛が4頭、青鹿毛と芦毛が各1頭となっていました。
3着馬では鹿毛が9頭、栗毛が7頭、黒鹿毛が6頭、芦毛、青鹿毛、青毛が各1頭となっています。

02年の新潟開催での上位3頭の毛色ですが、「鹿毛-芦毛-鹿毛」、14年の新潟開催では、「芦毛-鹿毛-鹿毛」となっていて、鹿毛馬がやはり活躍していました。


年齢では、1着馬で最も多かったのは4歳馬と5歳馬で、各7頭となっていました。

続いて、3歳馬が5頭、6歳馬が4頭、7歳馬、8歳馬が各1頭となっています。
2着馬では、5歳が14頭と最も多くなっています。
続いて4歳馬が7頭、7歳馬が2頭、3歳馬、6歳馬が各1頭となっていました。
3着馬では4歳馬、5歳馬が各8頭、6歳馬が5頭、3歳馬が3頭、7歳馬が1頭となっていました。

02年の新潟開催では、「4歳-6歳-4歳」となっていました。

14年の新潟開催では、「6歳-5歳-4歳」となっていました。


続いて枠の出目ですが、1着馬で一番多かったのは5枠と7枠の各6頭、続いて4枠の5頭、8枠の4頭、それから1枠が2頭、3枠、6枠の各1頭、2枠がなしとなっています。
2着馬で一番多かったのは2枠の7頭で、続いて7枠の4頭、4枠、5枠の各3頭、あと1枠、3枠、6枠、8枠が各2頭となっていました。

3着馬では、7枠が7頭と最も多く、続いて2枠と6枠が各5頭、3枠が4頭、1枠が3頭、5枠が1頭、4枠8枠はなしとなっています。


それから、一昨年、昨年と追加のデータとして「スプリンターズステークスで連続して3着以内に入った馬」を載せましたが、今年も同じ内容で載せておこうと思います。
このデータは、02年、14年の新潟開催も含みます。
91年以降27年間で連続して3着以内に入った馬を列挙していきます。

ナルシスノワール 91年2着→92年3着
ニシノフラワー 92年1着→93年3着
ヤマニンゼファー 92年2着→93年2着
サクラバクシンオー 93年1着→94年1着
ビコーペガサス 94年2着→95年2着
タイキシャトル 97年1着→98年3着
ブラックホーク 99年1着→00年3着
アグネスワールド 99年2着→00年2着
ダイタクヤマト 00年1着→01年3着
ビリーヴ 02年1着→03年2着
デュランダル 03年1着→04年2着→05年2着
ビービーガルダン 08年3着→09年2着
カレンチャン 11年1着→12年2着
ロードカナロア 12年1着→13年1着
以上14頭います。

その14頭をもう少し詳しく見ていきますと、まず2連覇したのはサクラバクシンオーとロードカナロアの2頭、3年連続3着以内に入ったのはデュランダル1頭となっています。
さらに見ていきますと、2頭が同時に2年連続3着以内に入ったのは、「ニシノフラワーとヤマニンゼファー」と「ブラックホークとアグネスワールド」の2回となっています。

では、上記の14頭の共通点を探してみましょう。
その各馬の2年目の前走の着順はどうであったのか見てみますと、ニシノフラワー(前走マイルCS13着)、ナルシスノワール(前走札幌記念11着)、ビコーペガサス(前走マイルCS4着)、デュランダルの3年目(前走香港のG1 5着)、カレンチャン(前走セントウルS4着)の5頭を除く9頭の前走はいずれも連対していました。(1着5頭、2着4頭)
この中でナルシスノワールとカレンチャンの2頭を除く3頭の前走はG1レースでしたので、これらを例外ととらえるならば(この3頭の前々走はそれぞれG2で3着、G2で2着、G1で1着、カレンチャンの前々走はG1で1着)、前々走、前走共に大きく負けていたのはナルシスノワールただ1頭ということになります。
また、デュランダルの2年目での前走は2着でした。

今年は、昨年1着のレッドファルクス、3着のソルヴェイグの2頭が登録してきました。
レッドファルクスの前走はG1の安田記念3着、前々走は京王杯SC1着、ソルヴェイグの前走はキーンランドカップ2着、前々走はG1のヴィクトリアマイル5着。
どちらも、過去のデータから連続3着以内の可能性はあるように思われます。

それから、連続ではなく1年置いて3着以内に復帰したのは2頭いました。
アドマイヤマックス 03年3着→05年3着
キンシャサノキセキ 08年2着→10年2着
この2頭の2回目の時の前走の着順はそれぞれ12着(G1)と1着でした。
しかしながら、今回の登録馬では、一昨年3着以内に入った馬の登録はありません。


以上ですが、今年も人気とオッズが出てからの検討ということになりますね。
ともかく、上記のデータで一つ一つ丁寧に検討しながら結論を出していこうと思います。

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