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第12回 ヴィクトリアマイルのデータ [競馬データ]

第1回の06年から16年までの11年間、連対馬22頭、3着馬11頭からです。


まず血統ですが、父を1着~3着馬で見てみますと、06年から08年までの3年間、計9頭すべてヘイルトゥリーズン系となっていました。
その内訳は、サンデーサイレンスが4頭、サンデーサイレンスの仔が4頭(フジキセキが2頭《いずれも1着》、ロイヤルタッチ《2着》、アドマイヤベガ《3着》が各1頭)、ブライアンズタイムの仔タニノギムレット《2着》が1頭となっていました。
ところが09年、1着はその前の年に2着だったヘイルトゥリーズン系のタニノギムレット産駒のウオッカが圧勝しましたが、2着、3着にはこのレースで初めてヘイルトゥリーズン系以外のノーザンダンンサー系(いずれもフレンチデピュティ系統)産駒が来ました。
その翌年の10年は、また1着から3着まで父はヘイルトゥリーズン系で占められてしまいました。(1着2着は共にサンデーサイレンス系(スペシャルウイークとアグネスタキオン)、3着はタニノギムレット)
そして11年は、1着と3着に、初めてミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)が来て、2着にはヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔スペシャルウイーク産駒が来ました。
12年は、1着にノーザンダンサー系(フレンチデピュティ系統)、2着、3着には、両方とも、ヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔ディープインパクト産駒が来ました。
13年は、1着にヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔ディープインパクト産駒、2着にノーザンダンサー系(フレンチデピュティ系統)、3着には、初めてナスルーラ系のグレイソブリン系、トニービン産駒が来ました。
14年は、06年から08年までと10年の計4年と同様、1着から3着までヘイルトゥリーズン系(すべてサンデーサイレンス系、1着がディープインパクト、2着がスズカマンボ、3着がフジキセキ)で占められました。
15年は、1着にヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔フジキセキ産駒、2着にミスタープロスペクター系のキングカメハメハ産駒、3着にヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔スズカマンボ産駒が来ました。
そして昨年16年は、1着に連覇でヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔フジキセキ産駒、2着にヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔ディープインパクト産駒、3着もヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔ディープインパクト産駒が来ました。


ということで、この11年間の父の血統をまとめてみますと、1着から3着までの計33頭では、ヘイルトゥリーズン系が25頭で圧倒的に多く、その内訳は、サンデーサイレンス系が22頭(ディープインパクトが6頭、フジキセキが5頭、サンデーサイレンスが4頭、スペシャルウイーク、スズカマンボが各2頭、ロイヤルタッチ、アドマイヤベガ、アグネスタキオンが各1頭)、ブライアンズタイム系のタニノギムレットが3頭となっています。
あと残り8頭は、ノーザンダンサー系が4頭(いずれもフレンチデピュティ系)、ミスタープロスペクター系が3頭(いずれもキングカメハメハ)、ナスルーラ系のグレイソブリン系が1頭となっています。

ちなみに、それぞれの年の、父がヘイルトゥリーズン系の馬の出走馬数を見てみますと
06年では18頭中13頭(そのうちサンデーサイレンスが10頭、その仔が2頭、もう1頭はディアプロ《10着》)

07年も18頭中13頭(そのうちサンデーサイレンスが4頭、その仔が8頭、もう1頭はブライアンズタイム《17着》)
08年では18頭中10頭(そのうちサンデーサイレンスの仔が8頭、ブラインズタイムが1頭《12着》、ブライアンズタイムの仔タニノギムレットが1頭《2着》)
09年では18頭中10頭(そのうちサンデーサイレンスの仔が9頭、ブライアンズタイムの仔タニノギムレットが1頭《1着》)
10年では18頭中12頭(そのうちサンデーサイレンスの仔が10頭、ブライアンズタイムの仔タニボギムレットが1頭《3着》、もう1頭はシンボリクリスエス《13着》)
11年では17頭中6頭(すべてサンデーサイレンスの仔)
12年では18頭中10頭(サンデーサイレンスの仔が8頭、ブライアンズタイム系が2頭)
13年では18頭中7頭(すべてサンデーサイレンスの仔)
14年では18頭中12頭(すべてサンデーサイレンスの仔)
15年では18頭中11頭(サンデーサイレンスの仔が10頭、ブライアンズタイム系が1頭)
16年では18頭中15頭(サンデーサイレンスの仔が14頭、ブライアンズタイム系が1頭)

となっていました。
ともかくもまずはヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンス系を中心に検討していくのが常套手段のようですね。
今回のヘイルトゥリーズン系の登録馬を見てみますと、17頭中13頭(いずれもサンデーサイレンス系)となっています。

それから、ヘイルトゥリーズン系以外で、特にノーザンダンサー系のこのレースでの戦績も挙げておきます。
06年では18頭中1頭出走して14番人気で14着
07年では18頭中前述したカワカミプリンセス1頭が出走して1番人気10着
08年では18頭中4頭出走して、それぞれ9番人気6着、14番人気10着、17番人気16着、16番人気17着
09年では7頭出走して、それぞれ11番人気2着、7番人気7着3着、14番人気7着、2番人気8着、9番人気12着、16番人気13着、5番人気16着
10年では18頭中6頭出走して、それぞれ13番人気7着、9番人気8着、5番人気9着、15番人気11着、12番人気15着、18番人気16着
11年では17頭中3頭出走して、それぞれ12番人気6着、8番人気8着、16番人気16着となっていました。
12年では18頭中2頭出走して、それぞれ4番人気1着、15番人気13着となっていました。
13年は18頭中6頭出走して、それぞれ12番人気2着、18番人気7着、11番人気8着、15番人気9着、13番人気16着、14番人気17着となっています。
14年は18頭中2頭のノーザンダンサー系が出走して、2番人気4着、8番人気14着となっていました。
15年は18頭中1頭のノーザンダンサー系が出走して、13番人気18着となっていました。
昨年16年はノーザンダンサー系の出走はありませんでした。

今年のノーザンダンサー系の登録馬は、デンコウアンジュとフロンテアクイーンの2頭となっていますが、2頭ともサドラーズウェルズ系のメイショウサムソン産駒となっています。
あと、残りの登録馬も見て見ますと、ミスタープロスペクター系のキングカメハメハ産駒が、アットザシーサイドとレッツゴードンキの2頭となっています。


次に各年の1着から3着までの人気を見てみますと、
06年「2番人気-3番人気-4番人気」
07年「12番人気-9番人気-8番人気」
08年「5番人気-1番人気-4番人気」
09年「1番人気-11番人気-7番人気」
10年「1番人気-8番人気-11番人気」
11年「2番人気-1番人気-3番人気」
12年「4番人気-7番人気-3番人気」
13年「1番人気-12番人気-5番人気」
14年「11番人気-3番人気-6番人気」
15年「5番人気-12番人気-18番人気」
16年「7番人気-1番人気-2番人気」

となっていました。
これではちょっと傾向はつかみにくいですが、大荒れとなった07年、15年、そこそこ荒れた12年のこの3年以外の連対馬は1番人気と2番人気から1頭ないし2頭入っていました。

それとこれは余談ですが、一昨年まで毎年二桁人気の馬が4着以内に1頭(15年は2頭)入っていました。
その内訳は
06年16番人気4着
07年12番人気1着
08年13番人気4着
09年11番人気2着
10年11番人気3着
11年14番人気4着
12年11番人気4着
13年12番人気2着
14年11番人気1着
15年12番人気2着、18番人気3着
となっていました。
昨年16年は、初めて二桁人気の馬は4着以内に入りませんでした。(二桁人気の最高位は、15番人気ウキヨノカゼの7着)



次に枠の出目ですが、順に、
06年「1枠-8枠-7枠」
07年「2枠-2枠-8枠」
08年「3枠-5枠-1枠」
09年「3枠-1枠-1枠」
10年「6枠-1枠-5枠」
11年「8枠-7枠-2枠」
12年「6枠-8枠-1枠」
13年「6枠-3枠-1枠」
14年「7枠-2枠-1枠」
15年「3枠-4枠-8枠」
16年「7枠-5枠-7枠」

となっていて、一昨年まで1枠から3枠までの内枠から3着以内に、1頭(5年)ないし2頭(4年)、3頭(1頭)入っていました。
昨年16年、初めて3着以内に入りませんでした。(1枠が4着に入っています)
また、さらに06年から13年まで毎年1枠か2枠が3着以内に入り、14年は1枠、2枠両方が3着以内に入りました。

しかしながら、一昨年15年は、初めて1枠、2枠の馬が1頭も入らなかった年となりました。(4着に2枠、5着に1枠が入っています。)
また、11年、12年、16年を除いて1枠から3枠までの内枠が片方か両方連に絡み、また、前半の4年間の1着馬はすべて3枠から内枠、その後の7年間の1着馬は、15年(3枠)を除いて6枠から外枠となっていました。


それから毛色ですが、同じく順に、
06年「青鹿毛-鹿毛-栗毛」
07年「栃栗毛-鹿毛-栃栗毛」
08年「鹿毛-鹿毛-黒鹿毛」
09年「鹿毛-芦毛-栗毛」
10年「黒鹿毛-栗毛-鹿毛」
11年「鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
12年「芦毛-鹿毛-鹿毛」
13年「青毛-芦毛-鹿毛」
14年「青毛-鹿毛-鹿毛」
15年「鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
16年「鹿毛-鹿毛-鹿毛」
となっていました。
トータルで見てみますと、連対馬22頭では、鹿毛が11頭と最も多く、続いて芦毛と黒鹿毛が各3頭、青毛が2頭、青鹿毛、栃栗毛、栗毛が各1頭となっていました。
3着馬11頭では、鹿毛が7頭、栗毛が2頭、栃栗毛、黒鹿毛が各1頭となっています。


年齢も見てみますと、同じく順に、
06年「5歳-4歳-4歳」
07年「4歳-4歳-5歳」
08年「4歳-4歳-5歳」
09年「5歳-4歳-6歳」
10年「4歳-4歳-6歳」
11年「4歳-5歳-4歳」
12年「4歳-4歳-4歳」
13年「4歳-5歳-5歳」
14年「5歳-4歳-5歳」
15年「6歳-6歳-5歳」
16年「7歳-4歳-5歳」
となっていて、14年までの9年間は毎年4歳馬が片方か両方連に絡んでいて、4歳馬の活躍が特に目立っています。(15年は4着が4歳馬)
今回の登録馬17頭中では7頭の4歳馬が登録しています。


次に臨戦過程ですが、この11年間の連対馬と3着馬の計33頭のうち、08年2着、09年1着のウオッカと、10年1着と11年2着のブエナビスタの2頭(のべ4頭)がそれぞれ前走外国(ドバイ)であった以外の前走は、阪神牝馬Sが10頭、中山牝馬Sが4頭、大阪杯、マイラーズC、福島牝馬Sが各3頭、高松宮記念、ダービー卿Cが各2頭、京都牝馬S、準オープン特別が各1頭となっていました。

そのそれぞれの人気と着順の内訳は、

阪神牝馬Sの10頭では、2番人気2着、2番人気8着、5番人気1着、1番人気2着、3番人気13着、2番人気2着、6番人気14着、5番人気11着、3番人気9着、1番人気2着
マイラーズC3頭では、2番人気2着、4番人気3着、4番人気4着
ダービー卿C2頭では、9番人気2着、6番人気6着
中山牝馬S2頭では、4番人気1着、10番人気1着、2番人気5着、4番人気11着
大阪杯3頭では、4番人気6着、3番人気7着、4番人気3着
福島牝馬S3頭では、7番人気1着、3番人気2着、14番人気5着
高松宮記念では、1番人気3着、1番人気13着
京都牝馬Sでは、9番人気1着
準オープン特別1頭では、10番人気1着となっています。
それから1番人気の馬ですが、順に9着、10着、2着、1着、1着、2着、5着、1着、8着、6着、2着となっていました。
この連対をはずした5頭、まず9着馬はミスタープロスペクター系エンドスィープ産駒のラインクラフト、10着馬はノーザンダンサー系キングヘイロー産駒のカワカミプリンセス、5着馬はミスタープロスペクター系のキングカメハメハ産駒のアパパネ、8着馬はヘイルトゥリーズン系ディープインパクト産駒スマートレイアー、6着馬はヘイルトゥリーズン系ハーツクライ産駒のヌーヴォレコルトとなっていました。
対して連対した6頭はすべてヘイルトゥリーズン系となっていました。
連対した6頭中4頭とはウオッカとブエナビスタがそれぞれ2回ずつ連対した延べの頭数で、その辺り後押しするデータとしては何とも言えないものがありますが、残りもう1頭はヘイルトゥリーズン系が1番人気になってきっちり連対(1着)したもので、一応は、ヘイルトゥリーズン系産駒が1番人気になった時は気に留めた方がいいかも知れません。
また、連対をはずした4頭の中のヘイルトゥリーズン系産駒のスマートレイアーは、直線スムーズさを欠いての消化不良のレース、同じくヌーヴォレコルトは久々のマイルに戸惑ったようでしたので、結果論ですけどそれぞれレースそのものに対応できなかったのが敗因だったようです。


以上ですが、今年もまずはその1番人気の馬の取捨選択からとなりますね。
でも、今年の登録馬から見ると、昨年の1番人気2着の馬ミッキークイーンとなりそうですがどうでしょうか。
それから、15年に3連単の配当が2千万円を超えたように、昨年は入らなかったものの、それまで毎年少なくとも1頭4着以内に入っている二桁人気の馬を今年もしっかり検討しなくてはならないですね。
ただ、「3着以内」と「4着」ではエライ違いなので、そのあたりは勝負運にまかせるしかないですね。
あとは、毎年のように、上記のデータを丁寧になぞらえながらしっかり検討して、結論を出していこうと思います。

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