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第76回 皐月賞のデータ [競馬データ]

89年以降、11年の東京競馬場代替開催を除く26年、連対馬52頭、3着馬27頭(92年の3着同着を含む)からです。


まず、前走のレース別の傾向からです。
連対馬から見ていきますと、一番多かったのは「若葉S」と「弥生賞」で共に15頭いました。
まずは若葉Sですが、途中で開催が中山から阪神に変わりました。
その内訳は中山開催9頭、阪神開催6頭となっています。
その阪神に変わってからの傾向ですが、連対した6頭のうちノーリーズン(若葉賞2番人気7着)とシックスセンス(若葉賞2番人気4着)の2頭は、いずれもこの皐月賞では単勝オッズが万馬券でした。(ノーリーズンは15番人気単勝オッズ115.9倍、シックスセンスは12番人気単勝オッズ124.0倍)
あと残り4頭は、まず1頭は07年1着となったヴィクトリー(若葉賞1番人気1着)で、7番人気単勝オッズ17.3倍となっていました。
もう1頭は09年2着のトライアンフマーチ(若葉賞4番人気2着)で、8番人気単勝オッズ51.3倍となっていました。
そしてもう1頭は10年2着のヒルノダムール(若葉賞1番人気2着)で、6番人気単勝オッズ10.7倍となっていました。
最後の4頭目は12年2着のワールドエース(若葉賞1番人気1着)で、それまでと一転、2番人気単勝オッズ3.2倍と上位人気となりました。
今回前走若葉Sを走っていた登録馬は、1番人気1着のアドマイヤダイオウ、2番人気2着のナムラシングン、4番人気7着のリスペクトアースの3頭となっています。

弥生賞では、その着順は4着以上で、前々走は09年1着馬のキャプテントゥーレ(前々走朝日杯FS3着)以外はすべて連対していました。
今回前走弥生賞で4着以上の出走馬は、2番人気1着のマカヒキ、1番人気2着のリオンディーズ、3番人気3着のエアスピネルの3頭となっています。
この3頭の前々走ですが、3頭とも連対していました。

続いて「スプリングS」が14頭となっていました。
その連対馬の共通点は、前々走が1着かそうでなければ1番人気となっていました。

今回前走スプリングSの登録馬は、4番人気1着マウントロブソン、1番人気3着ロードクエスト、2番人気5着ミッキーロケット、3番人気7着のドレッドノータス、7番人気11着のアドマイヤモラールの5頭となっています。

その5頭のうち、アドマイヤモラールを除く4頭の前々走は1着かもしくは1番人気となっています。

あと残りの8頭の前走ですが、共同通信杯が3頭、きさらぎ賞、毎日杯、アーリントンC、400万下、500万下がそれぞれ1頭ずつで、共同通信杯の中の1頭15年1着馬のドゥラメンテ以外の7頭とも1着でした。
今回の登録馬で、上記の前走残りのレースで1着だったのは、サトノダイヤモンド(きさらぎ賞)、ディーマジェスティ(共同通信杯)、ミライヘノツバサ(500万下特別)の3頭となっています。
あと、前走上記のレース以外で1着だった登録馬は、ジョルジュサンク(オープン特別のすみれS)、ユニゾンデライト(未勝利戦)の2頭となっています。
今回は、前走共同通信杯2着馬の登録はありません。

続いて3着馬の臨戦過程も見てみますと、前走のレースで一番多かったのは弥生賞で、26頭中15頭も占めていました。
その着順は、1着が6頭、2着が3頭、3着が3頭、4着、6着、8着が各1頭となっています。
その次に多かったのは、スプリングSの5頭(1着、2着、5着、2着、1着)、そして若葉Sの3頭(1着、2着、2着)、続いて共同通信杯の2頭(共に1着)、それから毎日杯(1着)、若草S(1着)、京成杯(1着)の各1頭となっています。
また3着馬の前々走ですが27頭中、89年3着のアンシストリー(前々走京成杯3番人気5着)1頭以外すべて連対していました。


次に血統ですが、連対馬で一番多かった父の血統はやはりヘイルトゥリーズン系で31頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンス系が24頭(サンデーサイレンスが12頭、フジキセキが3頭、ネオユニヴァース、ディープインパクトが各2頭、アグネスタキオン、ゴールドアリュール、スペシャルウイーク、マンハッタンカフェ、ステイゴールドが各1頭)、ブライアンズタイムが6頭、シンボリクリスエスが1頭となっています。
06年初めてサンデーサイレンス産駒の出走がなくなりましたが、それでも06年から11年を除く15年までの9年間でサンデーサイレンスの孫が18頭中11頭連対しています。
(ただし、13年のサンデーサイレンスの孫は4着が最高で上位3着以内には入りませんでした)

次に多かったのはノーザンダンサー系の8頭、次いでナスルーラ系の4頭、ミスタープロスペクター系の2頭と続いていました。
その中のミスタープロスペクター系産駒は、13年までは連対がなかったのですが、14年に初めてキングカメハメハ産駒のトゥザワールドが2着に入り、さらに15年では同じキングカメハメハ産駒のドゥラメンテが見事1着となっています。

3着馬では、一番多かったのは連対馬と同じくヘイルトゥリーズン系で12頭いました。
その内訳は、サンデーサイレンスとブライアンズタイムが各3頭、リアルシャダイとタイキシャトル、グラスワンダー、ディープインパクト、スペシャルウイーク、ブラックタイドが各1頭となっていました。
このディープインパクト産駒での3着ですが、これは12年のことで、実にこれが中山開催での初めてのサンデーサイレンスの孫の3着となりました。(11年の東京代替開催では、3着にディープインパクト産駒がすでに入っていました。また、その後の14年ではスペシャルウイーク産駒が、15年ではブラックタイド産駒がそれぞれ3着に入り、サンデーサイレンス系の孫が3着でも活躍するようになっています)
続いて多かったのはノーザンダンサー系で6頭となっていました。
しかしながら、98年以降15年までは1頭もノーザンダンサー系は3着に入っていません。
あと、ミスタープロスペクター系が3頭、グレンソブリン系が2頭、ハイペリオン系、ナスルーラ系(ブレイベストローマン)、サッカーボーイ、トウカイテイオーが各1頭となっていました。

ここで昨年までも取り上げていた、ミスタープロスペクター系産駒の過去の掲示板に載った馬を挙げていきたいと思います。
03年 3番人気3着のエイシンチャンプ
06年 1番人気4着のアドマイヤムーン
10年 11番人気3着のエイシンフラッシュ
10年 2番人気4着のローズキングダム
13年 3番人気3着のコディーノ
14年 1番人気2着のトゥザーワールド
15年 3番人気1着のドゥラメンテ
の7頭となっています。

今年は、キングカメハメハ産駒のエアスピネル、ミッキーロケット、リオンディーズの3頭のミスタープロスペクター産駒が登録しています。

それから、毎年取り上げていますが、前走弥生賞からの連対馬15頭の中でBMS(母の父)がノーザンダンサー系だった馬は、05年1着のディープインパクトと08年2着のタケミカヅチの2頭のみでかなり厳しいデータとなっています。
例えば、該当する有力どころでは、スペシャルウィーク、メイショウボーラー、アドマイヤジャパンなどは3着となっていました。

今回登録している、前走弥生賞の中でBMSがノーザンダンサー系の1着馬マカヒキはどうでしょうか。

また臨戦過程に戻りますが、前走の人気では、1番人気が27頭、2番人気が13頭、3番人気が3頭とここまでで連対馬52頭43頭を占めていました。
さらに前走の着順ですが、1着が25頭、2着が9頭、3着が9頭、4着が5頭、5着が1頭、7着が2頭、8着が1頭となっていましたが、4着以下の9頭は07年の前走4番人気8着のサンツェペリン、08年の前走5番人気4着のキャプテントゥーレの2頭を除きすべて前走1番人気か2番人気でした。
そしてまた、前走1着馬と2着馬の計34頭の前々走はすべて連対していました。

また、前々走を全体的に見てみますと、連対馬52頭中47頭が連対しており、連対をはずした5頭は、3着だった97年のサニーブライアンと08年のキャプテントゥーレ、4着だった04年のダイワメジャーと05年のシックスセンス、5着だった91年のシャコーグレイドとなっていました。
また前々走の人気ですが、52頭中46頭が3番人気以上でした。


毛色は、連対馬では鹿毛が24頭、黒鹿毛が11頭、芦毛が7頭、栗毛が6頭、青鹿毛が3頭、青毛が1頭となっています。
割合を考えますと、鹿毛以外の健闘が目立っています。(昨年は掲示板に載った5頭とも鹿毛馬でした)
3着馬の毛色では、鹿毛が14頭、黒鹿毛が7頭、栗毛が4頭、青鹿毛と青毛が各1頭とこちらは鹿毛が抜けています。


枠の出目ですが、連対馬で1番多いのは8枠が10頭で、続いて1枠、3枠、7枠が各8頭となっていました。

そして2枠が6頭、5枠が5頭、4枠が4頭、6枠が3頭となっています。
3着馬では、4枠と7枠が各5頭、続いて1枠と6枠と8枠が各4頭、3枠が3頭、2枠、5枠が各1頭となっています。


さてもう一つ、過去の連対馬の追い切りのデータも載せておきます。
データは、95年以降19年連対馬38頭からです。

まず、連対馬の中で一番多かったのは、美浦南のWコースも11頭となっていました。
その美浦南Wコースですが、06年までのデータでは、1200mでは、最高が78.4秒、一番かかったのは84.5秒、1000mでは、最高が62.4秒、一番かかったのは72.5秒、最後の1ハロンでは、最高が11.7秒、一番かかったのは13.6秒となっていました。

続いて栗東のCWコースと坂路の各10頭でした。
「栗東CWコース」では、「キリ」のため時計不明だった03年のネオユニヴァース以外の9頭では、1200mで最高が79.2秒、一番かかったのは83.6秒。
最後の1ハロンでは、最高が11.5秒、一番かかったのは12.5秒となっていました。

栗東「坂路」で追われていた連対馬は10頭で、06年までのデータ(4頭)では、800mは、52秒台が2頭、51秒台が2頭、最後の1ハロンが、最高が12.7秒、一番かかったのは13.5秒となっていました。
ところが、07年優勝したヴィクトリーは、800mが53.1秒、最後の1ハロンが14.5秒で上記の圏内には入っていませんでした。
この馬も実際連対したのですから、坂路の時計がかかった馬にも注意は必要かと思います。
ちなみに、08年1着だったキャプテントゥーレも栗東の坂路で追われていましたが、800mが51.0秒、最後の1ハロンが12.0秒とかなりの好時計をマークしていました。
また、10年2着だったヒルノダムールも栗東の坂路で終われ、800mが51.5秒、最後の1ハロンが12.1秒とこちらも好時計でした。
12年の1着馬ゴールドシップも坂路で追われましたが、800mが55.3秒とそれまでではもっともかかった時計となりました。
しかし最後の1ハロンは12.5秒とまとめています。
同じく12年の2着馬ワールドエースも坂路で追われ、800mが53.0秒、最後の1ハロンが12.7秒となっていました。
昨年15年の2着馬リアルスティールは、800mが52.1秒、最後の1ハロンが12.3秒と好時計となっています。

次に多かったのは、「栗東DWコース」で追われた4頭で、1200mでは、最高が80.3秒、一番かかったのは85.0秒。最後の1ハロンでは、最高が11.4秒、一番かかったのは12.3秒となっていました。

あと、「栗東芝コース」で過去2頭(キングヘイロー、トライアンフマーチ)追われていましたが、時計は標準以上のものでした。

また、08年2着となったタケミカヅチは美浦「坂路」で追われましたが、初めてここで追われた馬が連対いたしました。
時計も標準以上のものでした。

あと残り1頭ですが地方の門別で追われたものでした。(コスモバルク)


以上ですが、今年も有力馬ばかりでかなり悩むことになりそうですね。
ともかく今年も、上記のデータを丁寧に展開しながら結論を出していこうと思います。

タグ:皐月賞
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