第４７回 函館２歳ステークスのデータ [競馬データ]
23日に出走馬が確定しましたので、修正更新いたしました。
９月下旬から８月初旬前後に変わった９７年以降、札幌競馬場で行われた０９年を除く１７年間、連対馬３４頭、３着馬１７頭からです。
ただし、１２年からその８月初旬前後からさらに今週の７月中旬に日程が変更になっています。
毎年取り上げていますが、このレースの特徴である、「牝馬が強い」、「血統でノーザンダンサー系絡みが強い」、それに「毛色で鹿毛の馬はそれほど強くない」という３つの観点から今年も検証していきたいと思います。
まず「牝馬が強い」ということですが、連対馬では０１年と昨年１４年以外必ず牝馬が絡んでいて、３４頭中２０頭が連対していました。
特に９９年、０３年、０７年、１１年、１３年の計５回、牝馬のワンツーとなっていました。
牡馬のワンツーとなった０１年は３着～５着が牝馬、同じく昨年１４年の４着馬が牝馬でした。
また、１３年では、それまでなかった牝馬のワンツースリーを達成しています。
つまり、その０１年の３着馬は牝馬ということですので、過去１７年間の中で、昨年１４年を除いて少なくとも１頭は牝馬が３着以内にいたということになります。
その１４年も４着に１２番人気の人気薄の牝馬が来ていましたので、ともかくもまずは牝馬からの検討がセオリーかと思います。
一応全体的なデータも出しておきますと、１着馬では牡馬が９頭、牝馬が８頭とほぼ互角となっています。
２着馬では５頭が牡馬、１２頭が牝馬と圧倒的に牝馬が多くなっています。
３着馬では１１頭が牡馬、６頭が牝馬で、こちらは牡馬の数が勝っています。
ちなみに、０９年に札幌競馬場で行われたこの函館２歳ステークスでは、１着馬と３着馬が牝馬でした。
今回の出走馬では、１６頭中牝馬は、アルマククナ、タイニーダンサー、ドナルチア、ヒルダ、ブランボルーヌ、ペイシャオトメ、メジェルダ、メジャータイフーン、ラッキーボックス、ラプレシオーサ、リンダリンダ、レディトリスの１２頭と、かなりの出走数となっています。
次に、「血統でノーザンダンサー系絡みが強い」ということですが、父もしくはＢＭＳ（母の父）のどちらかかまた両方でノーザンダンサー系が絡んだ馬は、３４頭中２３頭となっていました。
その残りの１１頭、つまり父にもＢＭＳにもノーザンダンサー系が見られなかった連対馬は、９８年１着のリザーブユアハート、０３年１着のフィーユドゥレーヴ、０６年１着のニシノチャーミー、０７年１着のハートオブクイーン、同２着のジョイフルスマイル、０８年１着のフィフスペトル、１０年２着のマイネショコラーデ、１１年１着のファインチョイス、１２年２着のコスモシルバード、１３年１着のクリスマス、同２着のプラチナティアラで、１１頭中７頭が勝っていました。
またその１１頭中７頭の前走は新馬戦１着で、あと４頭はラベンダー賞１着と２着、未勝利戦１着が２頭となっています。
余談ですが、０７年と一昨年１３年の連対馬２頭はノーザンダンサー系絡みではない馬となりましたが、そのうち０７年のノーザンダンサー系絡みの出走馬は１１頭中３頭と例年になく少ないものでした。
しかし、この３頭の成績は、２番人気３着（イイデケンシン）、１０番人気４着（ホウザン）、９番人気５着（アポロフェニックス）とすべて掲示板に載っていました。
善戦しても連対しなければそれまでですが、それでもこの結果はこのレースでのノーザンダンサー系絡みの強さを物語るものがあります。
また一昨年１３年は、初めて１着から３着まで１頭もノーザンダンサー系絡みの馬が入らない年となりましたが、ノーザンダンサー系絡みの出走馬は１６頭中６頭とそこそこ出走はしていました。
ただそのうち、２番人気４着（オールパーパス）、５番人気５着（ハッピースプリント）の２頭が掲示板に載りました。
一転、昨年１４年は１着から３着までノーザンダンサー系絡みが占めてしまいました。（４着馬もノーザンダンサー系絡みでした）
この年のノーザンダンサー系絡みの馬は、出走馬１６頭中９頭となっていました。
それから３着馬では、９７年以降１７頭中１０頭と、連対馬ほどではないにしてもそれなりの結果となっています。
ちなみに札幌で行われた０９年は１６頭中８頭のノーザンダンサー系絡みの馬が出走し、掲示板に載ったのは２着馬（２番人気）１頭で、あとはそのうち５頭が二桁着順と奮いませんでした。
この辺り、函館競馬場と札幌競馬場との違いがあるのかも知れませんね。
今回の出走馬16頭では、オデュッセウス、コスモフレンチ、タイニーダンサー、ヒルダー、ペイシャオトメ、メジェルダ、メジャータイフーン、リンダリンダの８頭がノーザンダンサー系絡みとなっています。
それから、「鹿毛の馬がそれほど強くない」ということですが、連対馬３４頭の毛色の内訳は鹿毛が１０頭、黒鹿毛が９頭、栗毛が８頭、青鹿毛が４頭、芦毛が３頭となっていて、一応鹿毛は黒鹿毛より１頭多いトップとなってはいますが、割合から言えば鹿毛の１０頭はそれほど高い数字とは言えないと思われます。
ただ、３着馬では、鹿毛が１７頭中９頭と最も多く、あと栗毛が３頭、黒鹿毛、芦毛が各２頭、青鹿毛が１頭となっていました。
ちなみに札幌開催０９年は、「栗毛－鹿毛－栗毛」の順番で上位は決着しています。
今回の出走馬で鹿毛馬は１６頭中９頭と、そこそこの出走数となっています。
あと、他のデータも列挙しておきたいと思います。
ちなみに、その２０頭の前走での人気ですが、１番人気が１１頭、２番人気が４頭、３番人気が２頭、５番人気が３頭（２頭は１２年の連対馬、１頭は１４年の１着馬）となっていました。
３着馬では、前走新馬戦だったのは１７頭中１２頭で、その人気は１番人気６頭、２番人気１頭、３番人気２頭、４番人気１頭、８番人気１頭、１０番人気１頭となっています。
次に目立っていたのが前走「ラベンダー賞」組で９頭連対しています。
そのうち８頭はラベンダー賞の連対馬で、残り１頭は３着となっていました。
ちなみに、９７年以降（１１年まで）ラベンダー賞連対馬は２８頭中１８頭が函館２歳Ｓに出走しています。
また、連対したラベンダー賞組９頭のうち０７年１着のハートオブクイーン、１０年２着のマイネショコラーデの２頭を除く７頭がノーザンダンサー系絡みの馬となっていました。
３着馬では、前走「ラベンダー賞」組は１４頭中３頭が入っており、そのうち２頭はラベンダー賞では２着で、もう１頭も降着で１１着でしたが入線では２着に入っていました。
しかしながら、１２年から函館２歳ステークスが日程繰上げとなったためラベンダー賞は廃止となってしまいました。
あと連対馬残り５頭ですが、前走未勝利戦勝ちとなっていました。
その人気は１番人気が３頭、３番人気と５番人気が各１頭となっていました。
３着馬でも残り２頭の前走は未勝利戦勝ちで、それぞれの人気は１番人気と３番人気となっています。
ちなみに札幌で行われた０９年は、１着馬が前走新馬戦５番人気１着、２着馬が前走ラベンダー賞１番人気１着、３着馬が前走新馬戦２番人気１着となっていました。
以上ですが、今年もとりあえずは「牝馬」の出走馬の検討からですね。
あとは、昨年までと同様に他のデータを丁寧に検討して結論を出していこうと思います。
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