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第50回 金鯱賞のデータ [競馬データ]

中京競馬場の名物レースです。

11年までは5月に行われていましたが、12年からこの12月に移行になりました。
5月の時は宝塚記念の前哨戦という意味合いが強かったのですが、ここに移したというのは、有馬記念への前哨戦の意味合いが含まれているかと思われます。
しかしながら、有馬記念まで「中2日」というのはちょっと強行スケジュールと思われたので、それはやっぱりないかなあと昨年は思いました。
しかし、12年のこのレースを制したオーシャンブルーは、中2日で有馬記念に出走し、初G1挑戦にもかかわらず、一瞬ゴール前先頭に立つなどの好走をし、10番人気で2着に入りました。
そして昨年13年、1年5ヵ月ぶりでこのレースに出走し、結果3着となったウインバリアシオンは、同じく中2日で有馬記念に出走し、見事4番人気2着に入りました。

十分、前哨戦たるレースであることを証明したかと思います。
「ステップレース」としては、12年では、オーシャンブルー以外に
金鯱賞から有馬記念に挑んだのは、アーネストリー(金鯱賞3番人気10着、有馬記念14番人気11着)ただ1頭のみで、「ステップレース」という位置づけはやはり厳しいと見た方がいいように思われました。

しかし昨年13年では、金鯱賞上位4頭が有馬記念に出走しましたので、2年目にしてすでに「ステップレース」としての位置を確立したのかも知れませんね。
実際、過去にも、「中2日」または「中1日」で、有馬記念で上位3着以内に入った馬もいますので、今年も金鯱賞から有馬記念に向かう馬がいたとしたら要注意かと思います。

その「中1週」並びに「中2週」で有馬記念に挑んで3着以内に入った馬のデータを始めに挙げておきます。
84年以降有馬記念の上位3着以内の馬です。
(中1週)
91年 1着 ダイユウサク  前走オープン特別     2番人気1着
91年 3着 ナイスネイチャ 前走鳴尾記念       1番人気1着
10年 3着 トゥザグローリー 前走中日新聞杯     1番人気1着

(中2週)
85年 3着 ニシノライデン 前走阪神大賞典      1番人気1着
87年 1着 メジロデュレン 前走鳴尾記念        2番人気10着
99年 3着 テイエムオペラオー 前走ステイヤーズS 1番人気2着
12年 2着 オーシャンブルー 前走金鯱賞        6番人気1着
13年 2着 ウインバリアシオン 前走金鯱賞       8番人気3着


以上8頭いますが、金鯱賞出走のオーシャンブルーとウインバリアシオンの2頭を除きいずれも前走1番人気か2番人気となっていました。


さて金鯱賞に話を戻して、12年初めて12月に行われた金鯱賞は、大改装で馬場が大きく変わった中京競馬場で行われました。
それまでは、5月頃に、10年、11年に中京競馬場の大改装のため京都競馬場で行われた以外は、改装前の中京競馬場で行われていました。

よって、昨年からこの12月に行われている金鯱賞は、それまでの施行とはまったく別物のレースと言わざるを得ないように思います。
それでも、一応、これまでの09年までの「金鯱賞」のデータを再掲し、それにプラスして、この12月の時期に同じ2000m芝の施行(ただしハンデ戦)で行っていた、同じく09年までの「中日新聞杯」のデータも再掲しておきます。

では、まず09年までの5月に行われた「金鯱賞」のデータからです。
まったく同じ内容を載せておきます。
G2競争となった96年以降14年、連対馬28頭、3着馬14頭からです。


まず当日の人気ですが、1番人気は8頭連対していて、その8頭中6頭は、02年から07年の6年連続連に絡んだものでした。(08年は6着、09年は1着)
その1番人気が連をはずした残り6年ですが、そのうち5年は、2番人気が1番人気の代役を果す形で連に絡んでいました。
あとの残り1年は、3番人気と4番人気との組み合わせとなっていました。
さらに細かく見てみますと、1番人気が連に絡んだ8年での連の相手は、2番人気が1回、3番人気が2回、4番人気が1回、5番人気が1回、6番人気が2回、8番人気が1回となっていました。
また、1番人気の代役を果たした時の2番人気が絡んだ5年での連の相手は、3番人気、5番人気、8番人気、9番人気、11番人気の各1回となっていました。
以上から見てみますと、ほぼ固く収まる時と、「ひも穴」が相手に来る時とだいたい半々という傾向となっています。

次に、連対馬を単勝オッズでの組み合わせで見てみますと、それが顕著に現れています。
14年間、連対馬の少なくとも1頭は、一桁オッズの馬が連に絡んでいるのですが、そのうち一桁オッズ同士の組み合わせは6年、一桁オッズと二桁ないし三桁との組み合わせは8年と、若干後者の方が上回っています。
また、片方の1頭の単勝オッズが4倍を切っていたのは14年中10年で、いずれも1番人気か2番人気でした。
さらに当日の人気のデータを3番人気も含めて見てみますと、まず、1番人気で3着になったのは2頭いましたから、結局1番人気は14年中10年で3着以上の上位着順に入っていたことになります。
残り4年は、いずれも2番人気が連対していました。
また、1番人気2番人気3番人気の3頭のうち2頭が3着以上の上位着順に入っていたのは、14年中10年となっていました。
また、単勝オッズが一桁の馬が2頭以上1着~3着まで入ったのは、14年中11年もありました。
しかしながら、そのうち3頭とも単勝オッズ一桁だったのは2年のみとなっています。


次に毛色ですが、連対馬では、鹿毛が17頭、栗毛が7頭、黒鹿毛が3頭、青鹿毛が1頭と、とにかく鹿毛の強いレースとなっています。
3着馬では、14頭中11頭が鹿毛で、こちらも圧倒的に多くなっています。
それから、3着馬のあと残りは、栗毛、黒鹿毛、芦毛が各1頭となっています。
連対馬としては、09年を除いて毎年必ず鹿毛が絡んでいて、また鹿毛同士で決着した年も5年ありました。
また、連対馬の毛色別の当日の人気を見てみますと、鹿毛の連対馬では、8番人気9番人気が各1頭以外残り15頭は5番人気以上でした。
栗毛の連対馬では、1番人気が2頭、2番人気が3頭、6番人気が2頭となっていました。
あと、黒鹿毛の連対馬3頭は1番人気と8番任期、そして11番人気となっていました。

また、青鹿毛の連対馬1頭は3番人気となっています。

3着馬では、栗毛と黒鹿毛のそれぞれ1頭は共に3番人気で、芦毛1頭は5番人気となっていました。
残り鹿毛の11頭は、1番人気2頭、2番人気3頭、5番人気3頭、7番人気8番人気10番人気が各1頭となっていました。


次に臨戦過程ですが、連対馬では、宝塚記念の前哨戦らしく過去にG1を経験してきた馬の連対が目立っています。
特に、01年以降7年では、02年1着のツルマルボーイ、04年2着のブルーイレヴンの2頭以外はすべてG1を経験していました。
また、このG1を経験していなかった2頭の共通点ですが、「大阪杯」を近走で走っていました。

そして連対馬の前走の人気ですが、14年間連対馬28頭中、前走5番人気以上の上位人気だったのは20頭となっていました。
その残り前走6番人気以下の8頭ですが、毛色を見てみますと5頭が鹿毛となっていました。
それから3着馬ですが、14頭中5頭の前走が天皇賞(春)となっていました。
その着順は2着から18着まで幅広かったのですが、その5頭のこの金鯱賞での当日の人気はすべて3番人気以上の上位人気となっていました。
また、前走天皇賞(春)以外の9頭ですが、3頭(前走6番人気1頭と前走10番人気2頭)を除く6頭の前走の人気は5番人気以上となっていました。


枠順の出目ですが、連対馬では8枠が7頭と一番多く、次いで3枠4枠5枠7枠が各4頭、2枠6枠が各2頭、1枠が1頭となっています。
3着馬では、5枠が5頭と最も多く、次いで3枠6枠7枠が各2頭、1枠2枠8枠が各1頭、4枠は無しとなっています。


年齢ですが、連対馬では4歳が10頭、5歳が7頭、6歳が7頭、7歳が2頭、8歳が2頭となっていました。
3着馬では、4歳5歳が各5頭、4歳がそれぞれ4頭となっています。


金鯱賞の97年から09年までの14年間のデータは以上です。


次に、12月に行われていた時の「中日新聞杯」のデータを挙げていきたいと思います。
まったく同じ内容を載せておきます。
この中日新聞杯が12月に変更になった2000年以降10年、連対馬20頭、3着馬10頭から見ていきます。
ただし、距離が00年から05年まで1800m芝、06年以降は2000m芝という変更による違いはありますが、今年も関係なく見ていきます。
また、08年からそれまでの父内国産馬限定の重賞から混合競争の重賞に変更となりましたが、そのまま見ていきたいと思います。


最初に当日の人気ですが、1番人気は10年中6年連絡みしていました。
1番人気が連をはずした4年中2年は、共に2番人気と3番人気の組み合わせでした。
あと2年は、3番人気と5番人気、2番人気と10番人気の組み合わせでした。
また、連対馬では、05年の1着馬グランリーオの8番人気、07年の2着馬ダイレクトキャッチの8番人気、昨年08年の2着馬フサイチアソートの10番人気の3頭を除く17頭が、1番人気から5番人気以内の上位人気でした。
3着馬では、00年から順に、8番人気、4番人気、6番人気、2番人気、5番人気、10番人気、4番人気、2番人気、9番人気、10番人気となっています。


次に毛色ですが、連対馬では、鹿毛が8頭、栗毛が6頭、黒鹿毛が5頭、青毛が1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が7頭、栗毛が2頭、黒鹿毛が1頭となっています。


次に臨戦過程での前走のレースを見ていきますと、連対馬では20頭中6頭がG1レースとなっていました。
続いて、オープン特別レースと条件特別が各5頭、重賞レースが4頭となっています。
3着馬では、10頭中条件特別が4頭、G1レースが3頭、G3レースが2頭、G2レースが1頭となっていました。


枠の出目では、1着馬では、4枠が5頭、3枠が2頭、1枠、5枠、7枠が各1頭となっていました。
2着馬では、1枠が3頭、4枠、7枠、8枠が各2頭、3枠が1頭となっていました。
3着馬では、5枠と8枠が各3頭、1枠と3枠と4枠と7枠が各1頭となっています。
全体的に、4枠が目立っています。


年齢では、1着馬では、3歳馬4歳馬が各4頭、5歳馬が2頭となっていました。
2着馬では、4歳馬が5頭、3歳馬が4頭、5歳が1頭となっていました。
3着馬では、3歳馬が4頭、4歳馬と5歳馬が各2頭、6歳馬7歳馬が各1頭となっています。


それから連対馬の父の血統も見ていきますと。
20頭中13頭がヘイルトゥリーズン系となっていました。
続いてノーザンダンサー系(共にアンバーシャダイ)、ナスルーラ系(タマモクロスとメイショウホムラ)、ミスタープロスペクター系(アグネスデジタルとトワイニング)が各2頭、トウルビョン系(シンボリルドルフ)が1頭となっていました。
その中のミスタープロスペクター系2頭は、一昨年初めて混合戦で行われた時の連対馬2頭となっています。
ただし、その2頭のBMS(母の父)は2頭ともサンデーサイレンスでした。
3着馬では、ヘイルトゥリーズン系が4頭、ナスルーラ系(グレイソブリン系)が3頭、ノーザンダンサー系が2頭、トウルビョン系(トウカイテイオー)が1頭となっています。
その中で混合戦となった08年と09年の3着馬ですが、父は共にヘイルトゥリーズン系で、父内国産馬のマヤノトップガン、そして同じくアグネスタキオンでした。
また、08年の3着馬のBMSは連対馬2頭と同じくサンデーサイレンスでした。
よって08年の上位3頭ともBMSはサンデーサイレンスだったことになります。

そのBMSを全体的に見てみますと、連対馬で最も多かったのはノーザンダンサー系で20頭中8頭でした。
続いてサンデーサイレンスが5頭、ナスルーラ系が4頭、テディ系、ボワイセル系、ブライアンズタイムが各1頭となっています。
3着馬では、ノーザンダンサー系が4頭、トゥルビョン系が3頭、ナスルーラ系が2頭、サンデーサイレンスが1頭となっていました。

中日新聞杯の00年から09年までのデータは以上です。


さて、12年からのまったく新しい施行となった金鯱賞の過去2年のデータも羅列していこうと思います。


まず人気ですが、
12年は、
1着のオーシャンブルーは、6番人気(単勝オッズ7.3倍)
2着のダイワマッジョーレは、8番人気(同27.0倍)
3着のアドマイヤラクティは、4番人気(同6.4倍)
ちなみに1番人気(4.0倍)サトノギャラントは6着でした。

13年は、
1着のカレンミロティックは、3番人気(単勝オッズ6.6倍)

2着のラブリーデイは、6番人気(同9.4倍)
3着のウインバリアシオンは、8番人気(同11.0倍)
ちなみに1番人気(3.4倍)メイショウナルトは14着でした。

 


毛色は、
12年は、上位3頭とも「鹿毛」でした。
13年は、順に「栗毛-黒鹿毛-鹿毛」となっていました。



臨戦過程ですが、
12年はそれぞれ、

アルゼンチン共和国杯5番人気5着
準オープン特別2番人気1着
オープン特別2番人気3着
となっていました。
13年はそれぞれ、

オープン特別1番人気8着
小倉記念5番人気2着

前年の宝塚記念3番人気4着
となっていました。


枠番は、
12年は順に、「5枠」-「7枠」-「5枠」となっていました。
13年は順に、「7枠」-「8枠」-「3枠」となっていました。



年齢は、
12年は順に、「4歳」-「3歳」-「4歳」となっていました。(4歳馬の出走馬は4頭、3歳馬は4頭、5歳馬は3頭)
13年は順に、「5歳」-「3歳」-「5歳」となっていました。(4歳馬の出走馬は1頭のみ(7着、ちなみに3歳馬も1頭のみ、5歳馬は6頭)


父の血統は、
12年は順に、「ステイゴールド」-「ダイワメジャー」-「ハーツクライ」と、上位3頭ともヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンス系となっていました。
13年は順に、「ハーツクライ」-「キングカメハメハ」-「ハーツクライ」と、上位3頭のうち2頭がヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンス系となっていました。
特に、ハーツクライ産駒が目立っています。
ちなみに、今回の登録馬でハーツクライ産駒は、ウインバリアシオン、カポーティスターの2頭がいます。


以上ですが、今年もまたよけいにややこしくしてしまいました。
もう一つ、ややこしいついでに昨年の予想のところで挙げた臨戦過程のデータも載せておきます。

新しく施行が変わって今回で3回目。
金鯱賞は2回しかレースをしたことがないので、中京競馬場大改装をした後の、中京2000m芝の重賞のレース、中日新聞杯3回(12年、13年、14年)、愛知杯2回(12年、13年)、金鯱賞2回(12年、13年)の7レースの特に臨戦過程を見てみます。

その7レースの3着以上21頭を見てますと、前走1着4頭、同2着4頭、3着3頭、4着4頭、5着2頭、6着1頭、8着1頭、9着1頭、12着1頭となっていて、21頭中17頭の前走が掲示板に載っていました。
前走掲示板をはずした4頭のうち1頭の前走は有馬記念12着、2頭の前走はオープン特別で1番人気8着、8番人気9着、もう1頭は準オープン1番人気6着。

今回の登録馬で前走掲示板に載っていた馬は、エアソミュール(1着)、トゥザグローリー(5着)、ドコフクカゼ(1着(ダート戦))、マルカプレジオ(4着(ダート戦))、ラストインパクト(1着)、ラブリーデイ(5着)、ルチャドルアスール(2着)の7頭となっています。

このデータも含めて、上記のデータを一つ一つ整理しながら、検討していこうと思います。


タグ:金鯱賞
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