SSブログ

第73回 オークスのデータ [競馬データ]

17日に出走馬が確定しましたので、修正更新いたしました。


昨年までと同じ流れで見ていきます。
86年以降26年、連対馬52頭、3着馬26頭からです。


毎年最初に触れていますが、このオークスは当日の馬体重の軽い馬の連対が目立っています。
過去26年の450kgより小さい馬の連対ですが、52頭中30頭にもなっています。
また逆に、その26年の中で、連対馬2頭共、馬体重が450kg以上となったのは、96年のエアグルーヴとファイトガリバー、05年のシーザリオとエアメサイア、06年のカワカミプリンセスとフサイチパンドラ、そして10年の1着同着となったアパパネとサンテミリオンのこの4年のみとなっていました。
また、参考までに、1着~3着まで450kg以上の馬が占めたのは、06年と10年の2年のみとなっています。
つまり、残り22年では、必ず連対馬のどちらか1頭かまたは両方の2頭が、450kgより小さい馬となっていたということになります。
その内訳ですが、450kgより軽い馬同士の組み合わせは8年、450kg以上の馬と450kgより小さい馬との組み合わせは14年となっていました。
このデータを3着馬で見てみますと、過去26年の3着馬26頭のうち、450kgより小さい馬は14頭、450kg以上は12頭となっています。
ちなみに、1着~3着馬まで450kgより小さい馬が全部占めてしまったのは、26年中6年(89年、92年、98年、01年、03年、04年)となっていました。
あと、1着~3着までで2頭入ったのは8年、1頭だったのは10年、1頭も入らなかったのは前述したとおり2年(06年、10年)となっています。

さて、このデータの中で毎年取り上げていたデータがあります。
この馬体重の傾向として「450kg以上の連対馬はすべて当日5番人気以上の上位人気である」というものでした。
86年から一昨年までずっと続いていたデータですが、昨年のオークス馬となったエリンコートの当日の馬体重は456kg、そして人気は7番人気、26年目にして初めてこのデータが崩れた瞬間でした。
でも、崩れたとしても、一応は頭に入れておきたいデータです。
さて、その過去25年で450kg以上の連対馬は52頭中22頭いたわけですが、その22頭中エリンコートを除く21頭が前述した通り、すべて5番人気以上の上位人気となっていました。
その21頭の単勝オッズですが、そのうち18頭のオッズは一桁台でした。
あと残り二桁台となる残り3頭ですが、いずれも5番人気で、オッズは、「11.4」(95年2着ユウキビバーチェ)、「12.8」(06年2着フサイチパンドラ)、「11.7」(07年1着ローブデコルテ)となっていました。
ちなみに、7番人気だったエリンコート(11年1着)の単勝オッズは「37.2倍」でした。
もし、このエリンコートを例外とみなすならば、6番人気以下の下位人気の450kg以上の馬はまず「消し」ということになります。

では、3着馬の450kg以上の馬はどうなのかを調べてみますと、全部で12頭いて、その内訳は2番人気4頭、3番人気2頭、4番人気3頭と5番人気以上は9頭占めていました。
しかし、あと3頭は7番人気が2頭(95年ワンダーパヒューム、06年アサヒライジング)、8番人気が1頭(10年アグネスワルツ)と、例外は連対馬では昨年の1頭(7番人気)に対し3着馬は3頭いたことになります。
まゆつばかも知れませんが、「7番人気~8番人気」辺りにも注意が必要かも知れません。

それから、逆に450kgより小さい馬の人気も見てみますと、連対馬の中の該当する30頭では、1番人気~5番人気は15頭、6番人気以下は15頭と半々という結果となっています。
3着馬でも、該当馬14頭中1番人気~5番人気は7頭、6番人気以下も同じく7頭と半々の結果となっていました。

次に、この馬体重の傾向のデータを基に、450kg以上の馬と450kgより小さい馬とに分けてそれぞれの臨戦過程を見ていきたいと思います。
まず、450kg以上の連対馬22頭の臨戦過程ですが、その前走は22頭中15頭が桜花賞でした。
その桜花賞での着順ですが、06年の2着フサイチパンドラ(前走桜花賞の2番人気14着)、08年1着のトールポピー(前走桜花賞1番人気8着)を除く13頭はすべて掲示板に載っていました。
あとの桜花賞以外の残り7頭の前走ですが、「4歳牝馬特別」の頃の2頭を含めて「フローラ賞」が合わせて3頭、「忘れな草賞」が2頭、「チューリップ賞」「スイートピーS」が各1頭ずつとなっていて、その着順はすべて「1着」、人気は1番人気が5頭、2番人気が2頭となっていました。
ちなみに、今回の出走馬で、前走450kg以上で、桜花賞で掲示板に載っていたのは、ジェンティルドンナ(2番人気1着、456kg)、アイムユアーズ(3番人気3着、450kg)の2頭、また、前走450kg以上で、桜花賞以外のオープン以上で1番人気か2番人気で1着だったのは、ミッドサマーフェア(フローラS1番人気1着、452kg)1頭となっています。
さらに前々走も見てみますと、その人気は22頭中19頭が3番人気以上の上位人気で、あとの3頭は、9番人気1着と6番人気1着、6番人気1着という成績でした。
またその22頭の前々走の着順ですが、00年2着のチアズグレイスの(1番人気)10着、昨年07年1着のローブデコルテの(3番人気)5着の2頭以外は3着以上の上位着順となっていました。

それから、450kg以上3着馬12頭の前走も見てみますと、まず桜花賞が8頭で、そのうち7頭が4着以上の上位着順、あと1頭が5番人気8着となっていました。
あと残り4頭ですが、忘れな草賞が2頭で共に1着(3番人気と2番人気)、そして4歳牝馬特別の1頭を含むフローラ賞が合わせて2頭で、それぞれ4番人気3着、4番人気2着となっていました。
それからその前々走ですが、12頭すべて5番人気以上の上位人気かつ5着以上の上位着順となっていました。
先ほど前述した、ジェントルドンナ、アイムユアーズ、ミッドサマーフェアの3頭ですが、前々走のこのデータには3頭とも該当しています。


対して、450kgより小さい連対馬30頭ではどうでしょう。
まず当日人気ですが、5番人気以上の上位だったのは15頭、6番人気から9番人気が7頭、10番人気以下の二桁人気が8頭となっていました。
また、当日の単勝オッズですが、10倍以上の二桁だった馬は30頭中21頭もいました。
前走ですが、やはり桜花賞が抜き出ていまして30頭中18頭にもなります。

そのうち12頭が掲示板に載っていました。
あと掲示板に載っていない6頭の中で最低着順の馬は03年2着のチューニーの9番人気12着でした。(前々走はクイーンC1番人気1着)

また、前走桜花賞18頭の前々走の着順ですが、1着が11頭、2着が4頭、3着が1頭と、ここまでで16頭占めています。
あと残り2頭ですが、1頭は92年2着のサンエイサンキューで、前走桜花賞は2番人気7着、前々走は牡牝混合レースである弥生賞で5番人気6着となっていました。
あともう1頭は、昨年08年2着のエフティマイアで、前走桜花賞は15番人気2着、前々走はクイーンC10番人気6着となっていました。
また、18頭の前々走の人気ですが、1番人気が8頭、2番人気が3頭、3番人気が3頭、4番人気、5番人気、6番人気、10番人気が各1頭となっていました。
これを今回の出走馬で見てみますと、450kg以下の馬体重で前走桜花賞だったのは、4番人気2着だったヴィルシーナ(前々走クイーンC2番人気1着、434kg)、11番人気5着だったメイショウスザンナ(前々走フラワーカップ1番人気2着、448kg)の2頭で、その2頭とも上記のデータの圏内に入っています。
あと残りの当日馬体重450kg以下の前走桜花賞以外の12頭ですが、フローラS(4歳牝馬特別も含む)が8頭、忘れな草賞が2頭、400万下条件戦が2頭となっていて、88年マルシゲアトラスの7着、89年のライトカラーの5着(両馬とも4歳牝馬特別)以外の10頭は3着以上の上位着順でした。(このマルシゲアトラスとライトカラーの前々走は桜花賞)

その12頭の前々走の着順ですが、12頭中5頭が連対、残り7頭は5着以下の下位着順となっています。
その7頭のうち前述したマルシゲアトラスとライトカラーを除く5頭の次走(つまり前走に当たる)は1着が3頭、2着、3着が各1頭となっています。
その前走の人気も、5頭が3番人気以上の上位であったのに対して、残り7頭は6番人気以下の下位人気となっていました。
今回の出走馬で、前走馬体重で450kgを下回る前走フローラ賞の馬は、6番人気18着(前々走アネモネ賞3番人気6着、428kg)のチェリーメドゥーサの1頭、忘れな草賞は、1番人気1着(前々走フラワーC4番人気5着、442kg)のキャトルフィーユの1頭となっていました。
あと準じるところでは、前走フローラSで1番人気1着となったミッドサマーフェアは前走の馬体重は450kgでしたが、プラス10kgによるもので、当日は450kgを割る可能性があります。
このミッドサマーフェアを含めて上記の馬がこのまま当日も馬体重が450kgを下回るのであれば、過去のデータからフローラS1着馬ミッドサマーフェアと忘れな草賞1着馬キャトルフィーユの2頭が一応圏内に入ることになります。
でも、もし当日馬体重が増えて450kg以上になったとして、当日5番人気以上の上位人気にならなければ、過去のデータから連対するのは難しいということになります。
あと、出走馬で過去の臨戦過程を経ていない前走450kgより小さい馬は、前走NHKマイル6番人気7着のハナズゴール(414kg)、前走スイートピーS2番人気1着のダイワズーム(448kg)の2頭となっています。

同じく450kgより小さい連対馬のデータを3着馬で見てみましょう。
過去26年で450kgより小さい馬の3着馬14頭を見てみますと、当日の人気は、1番人気が2頭、2番人気も2頭、3番人気、4番人気、5番人気、7番人気が各1頭、8番人気が2頭、9番人気が1頭、11番人気が2頭、16番人気が1頭となっていました。
450kg以上の馬体重の3着馬の当日6番人気以下の下位人気が10頭中2頭(共に7番人気)であったのに対して、450kgより小さい馬体重の3着馬は14頭中7頭と比較的下位人気の馬が来ています。
3着馬で穴狙いするのであれば、馬体重の軽い馬が狙いどころとなりそうです。
それから前走のレースですが、まず桜花賞は7頭で、その着順は1着が3頭、9着が3頭、10着が1頭となっていました。
また、その前々走は1着が3頭、2着が2頭、3着が1頭、4着が1頭となっていました。
該当するのは、1着のジェンティルドンナ(前々走4着)、2着のヴィルシーナ(前々走1着)、3着のアイムユアーズ(前々走1着)、5着のメイショウスザンナ(前々走2着)、10着のサンシャイン(前々走1着)の5頭となっています。
あと桜花賞以外の残り7頭ですが、まず前走フローラS(4歳牝馬特別)が5頭で、いずれも連対していました。
1着のミッドサマーフェアー、2着のアイスフォーリスが該当します。
それから、残る2頭の前走は、フラワーカップ(4番人気11着)、前走スイートピーS(8番人気3着)の各1頭ずつで、いずれも前々走では連対していました。
今回これに該当する出走馬はスイートピーS1着のダイワズーム(前々走1着)1頭となっています。



あと、他のデータもあげておきます。
父の血統ですが、連対馬で1番多かったのはヘイルトゥリーズン系で、52頭中20頭いました。
そのうちサンデーサイレンス系が14頭となっています。
それから、ナスルーラー系は12頭(その内訳はグレイソブリン系が6頭、プリンスリーギフト系が3頭、ネヴァーベンド系が2頭、ボールドルーラ系が1頭)、

続いてノーザンダンサー系は11頭(その内訳は、ノーザンテーストが5頭、リファール系が3頭、ニジンスキーが2頭、エルグランセニョールが1頭)となっていました。
その父がノーザンダンサー系である11頭ですが、そのうち7頭の母の父(BMS)はナスルーラ系となっています。
それからミスタープロスペクター系が3頭、サンクタス系、セイントサイモン系が各2頭、ハイペリオン系、ブランドフォード系が各1頭となっていました。
3着馬ですが、ナスルーラ系、ノーザンダンサー系が各7頭、ヘイルトゥリーズン系が6頭が主なところです。


毛色ですが、連対馬では鹿毛が27頭と最も多く、次に栗毛が14頭、そして黒鹿毛が5頭、青鹿毛、青毛、芦毛が各2頭ずつとなっていました。
3着馬では、鹿毛が16頭とこちらも最も多く、次いで栗毛、芦毛が各3頭、青鹿毛、黒鹿毛が各2頭となっています。


枠の出目ですが、連対馬ではまず3枠と7枠が10頭と一番多く、次に8枠が9頭、続いて1枠と2枠が各7頭、そして5枠が4頭、4枠が3頭、6枠が2頭となっています。
その4枠ですが、1番人気だった3頭しか連対していません。
それから、98年から09年まで12年連続で少なくとも片方で1枠2枠3枠の内枠が絡んでいましたが、10年は「8-8」で決まり連続記録は途絶えました。(ただし3着は1枠)
しかし、昨年11年は「2-8」で決まり、また戻って来た感がいたします。
全体的に過去26年で見ても、1枠2枠3枠が両方か片方で絡んでいたのは22年にもなります。
3着馬ですが、3枠と6枠が各5頭、5枠と8枠が各4頭、4枠が3頭、2枠7枠が各2頭、1枠は1頭となっていました。


それから1番人気に関してですが、過去26年の連対馬で1番人気が入ったのは13頭(3着馬は2頭)、1番低い単勝オッズは昨年1着ブエナビスタの「1.4倍」、1番高い単勝オッズは10年1着アパパネの「3.8倍」となっていました。


最後に、昨年も出した「追い切り」のデータを参考までに挙げておきます。
記録している95年以降16年連対馬32頭からですが、栗東「坂路」で追われていたのは全部で11頭いました。
800mは、57秒台が1頭、55秒台が2頭、54秒台が6頭、53秒台が2頭でした。
最後の1ハロンが、最高が11.7秒、一番かかったのは14.3秒で、栗東「坂路」で追われた馬としては、全体的にいわゆる普通か平凡といったところです。

それから、「栗東CWコース」で追われていたのは、全部で7頭。
1200mでは、最高が79.4秒、一番かかったのは86.1秒。
最後の1ハロンでは、最高が11.9秒、一番かかったのは12.7秒。

「栗東DWコース」で追われていたのは、全部で6頭。
1200mでは、最高が79.5秒、一番かかったのは85.1秒。
最後の1ハロンでは、最高が11.7秒、一番かかったのは12.5秒。

美浦南のWコースと美浦南Pコースでは、全部で8頭追われていました。
1000mでは、最高が63.8秒、一番かかったのは68.5秒。
最後の1ハロンでは、最高が12.0秒、一番かかったのは13.7秒。

あと2頭は、美浦の坂路で追われ、1頭は数字として最後の1Fの12.5だけが残っていて、あと1頭は、800mが50.2秒、最後の1Fは12.7秒でした。


以上ですが、上記で展開した当日の馬体重に関してはとことんこだわりたいので、当日の馬体重の発表があるレースの70分前までは粘りたいところです。
しかし今年も朝からお出かけで、また憶測で予想しなければならないようです。
ともかく、今年もその予測を根底に、上記のデータを丁寧に展開しながら結論を出していこうと思っています。


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 3

コメント 4

唐津っ子

体重が重い馬は桜花賞GIで,軽い馬はオークスGIで狙えって昔は
定番でしたね.最近は馬場状態とかに左右されることが多いですが・・・

私は今のところ,人気のディープ産駒の2着つけが
馬券的に面白いかなって思ってます.ただディープ産駒が多くて(笑)
by 唐津っ子 (2012-05-16 22:25) 

bigonon

唐津っ子さん、もう私が言うまでもなくオークスは軽い馬からが定説のようですね。
でも、その定説で走ったら結果重い馬が来て、また痛い目に遭うかもとちょっと戦々恐々にもなっています^^;
ディープ産駒の取捨選択も難しそうですね。
とにかく、オークス楽しみましょ(笑)
by bigonon (2012-05-17 19:47) 

bigonon

馬爺さん、いつもnice! ありがとうございます<m(__)m>
by bigonon (2012-05-17 19:53) 

bigonon

マユマユさん、いつもnice! ありがとうございます<m(__)m>
by bigonon (2012-05-17 19:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0