SSブログ

第18回 チューリップ賞のデータ [競馬データ]

06年12月の阪神競馬場の馬場のリニューアル以降、今回で5回目になります。
その中で、「阪神1600m芝」の形態は大きく様変わりしたこともあって、傾向もその前後ではかなり違いが見られました。
基本的には、先週のアーリントンカップと同じかと思います。
そのアーリントンカップの人気の組み合わせを順に見ていきますと、07年は「2番人気-1番人気-3番人気」と固く収まり、翌08年は「5番人気-9番人気-10番人気」と一転大荒れになりました。
09年は「6番人気-13番人気-3番人気」と08年ほどではないにしても同じく荒れた結果となりました。
10年は、「5番人気-1番人気-8番人気」と、過去2年に比べるとかなり収まった形となりましたが、それでも07年から比べるとそれなりに荒れているかと思います。
そして先週は、「4番人気-11番人気-5番人気」とまた大きく荒れてしまいました。
その傾向はほぼ過去の阪神1600m芝の傾向の移り変わりとまさに連動する結果となっていました。

対してこのチューリップ賞ですが、同じくリニューアル後の人気の組み合わせを順に見ていきますと、まず最初の3年ですが、07年は「1番人気-2番人気-5番人気」、08年は「5番人気-1番人気-2番人気」、09年は「1番人気-7番人気-8番人気」となっていて、毎年1番人気が連に絡むなどアーリントンカップに比べるとそれほど荒れていないように見えます。
それでも、07年と08年の人気の内容はまったく同じだったのですが、08年は07年に比べて微妙に順番が違って3連単は少々荒れましたし、09年は圧倒的1番人気が1着となりながらも3連複、3連単はそれなりに配当が付きました。
そして昨年10年は、「9番人気-1番人気-8番人気」と09年とほぼ似ていますが、人気の偏り等で今までより荒れた結果となりました。

ということは、やはり他の1600m芝と同じように徐々に荒れる傾向にあると言えるかと思います。
そのあたり今年も注意が必要かなと思います。

いずれにせよ、まずは「1番人気が今年も5年連続絡むのかどうか」、そして、さらに「昨年以上に荒れていくのかどうか」、この2点の見極めからまず始めなくてはならないかと思います。
ちなみに、リニューアル以前の、92年以降、94年中京開催と95年京都開催を除く06年までの13年では、1番人気は8年で連に絡み、3着には1頭入っていました。
その1番人気が連に絡まなかった5年ですが、そのうち4年では代わりに2番人気が連に絡み、もう1年は3番人気が連に絡んでいました。
このようにリニューアル前後で通しても、1番人気が基本的には強いレースであることがわかります。


さて、あとは、アーリントンCのデータの時と同じく、このチューリップ賞の07年~10年までのリニューアル後の4年間のデータを昨年と同様の流れで取り上げていこうと思います。


まず毛色ですが、1着馬は黒鹿毛と鹿毛が各2頭となっていました。
2着馬は鹿毛が2頭、栗毛、黒鹿毛が各1頭となっていました。
3着馬は栗毛が2頭、芦毛、青鹿毛が各1頭となっていました。


血統では、父あるいは母の父(BMS)でヘイルトゥリーズン系が絡んでいた馬は、4年間の1着馬から3着馬計12頭中9頭占めていました。
内訳は、父が4頭(タニノギムレット、アグネスタキオン、ダンスインザダーク、スペシャルウイーク)、BMSが5頭(サンデーサイレンスが4頭、サンデーサイレンスの仔ダンスインザダークが1頭)となっていました。
と言っても、その9頭中8頭は06年から09年までの3年間のもので、その中でただ1頭ヘイルトゥリーズン系が絡まなかった馬は、08年3着馬のオディール(父はノーザンダンサー系のクロフネ、BMSはナスルーラ系)となっていました。
そして、昨年10年は、1着馬のBMSが前述したダンスインザダークでしたが、2着馬、3着馬はどちらもヘイルトゥリーズン系絡みではありませんでした。
それともう一つ特筆すべきことは、その昨年の1着~3着までの3頭の父はすべてミスタープロスペクター系のキンングカメハメハとなっていたことでした。
このキングカメハメハは、08年からの種牡馬で、一昨年の09年後半辺りから開花した印象があります。
また、このレースの昨年でのワンツースリーに代表されるように、全体的に阪神マイルでの活躍が目立っています。
ちなみに、阪神マイルでの先週までのキングカメハメハ産駒の戦績ですが、施行条件関係なしにして、1着が11頭、2着7頭、3着9頭、4着以下64頭となっています。
ちなみに今回の出走馬で父がキングカメハメハの馬はツカサリボン1頭となっています。
また、同じ系統のキングマンボ系では、ハピシンとライステラスの2頭がいます。
また、今回の出走馬で、父がヘイルトゥリーズン系の馬は、ケイティーズジェム、ジョーアカリン、タガノラヴキセキ、ビッグスマイル、フジチャン、メデタシ、ユースティティア、レーヴディソールの9頭、BMSでは、ジョーアカリン、ビッグスマイルの重複する2頭と、出走馬のほとんどが該当しています。
あと、父がヘイルトゥリーズン系だった4頭以外の父も見てみますと、ミスタープロスペクター系が5頭、ノーザンダンサー系が2頭(ヴァイスリージェント系、ニジンスキー系)、ナスルーラ系(グレイソブリン系)となっています。

ただし、その8頭のうち5頭のBMSはサンデーサイレンス系(うちサンデーサイレンスが4頭)となっていました。


次に臨戦過程での前走ですが、同じく4年間の1着から3着馬計12頭中9頭が「1600m芝」を走っていました。
その着順ですが、1着が7頭、2着、4着が各1頭となっています。
あと残り3頭ですが、そのうち2頭が前走は1400mダート(3番人気13着、1番人気1着)で、あと1頭は1800m芝(1番人気1着)となっていました。
それから、前走のレースの施行ですが、12頭中4頭がG1の阪神JFで、あと未勝利戦が3頭、エルフィンSと500万下条件戦が各2頭、シンザン記念が1頭となっていました。
また、毎年阪神JFを勝った経験のある馬が毎年連に絡んでいて(1着2頭、2着2頭)、その4頭はすべて当日1番人気となっていました。
今回は言うまでもなく、前走阪神JFで勝ったレーヴディソールが出走しています。


枠の出目ですが、順に挙げていきますと、07年は「6枠-4枠-1枠」、08年は「5枠-1枠-8枠」、09年「4枠-5枠-1枠」、「6枠-8枠-2枠」となっていました。
これだけではさすがに傾向はつかみにくいですが、偶然にもこの4年1枠ないし2枠の内枠が毎年絡んでいましたし、また「4枠~6枠」のいわゆる中枠の馬が1頭ないし2頭毎年絡んでいました。
その内枠ですが、順に5番人気、1番人気、8番人気(以上3頭とも1枠)、8番人気(2枠)となっていました。


以上ですが、ともかくも1番人気になるであろうレーヴディソールの取捨選択ですね。
まずは素直に本命にするのか、逆に荒れると見てはずしてしまうのか、またレーヴディソールを本命あるいは対抗にしたとしても荒れた時のように残りは人気薄の馬を絡めるのか、このあたりしっかりと検討していきたいと思っています。
ちなみに、過去4年の1着から3着までの単勝オッズを見ていきますと、07年は3着に58.0倍(5番人気)、08年は1着に13.8倍(5番人気)、09年は2着に51.8倍(7番人気)、3着に56.9倍(8番人気)、10年は1着に39.0倍(9番人気)、3着に23.9倍(8番人気)と、二桁オッズの馬が必ず1頭ないし2頭ずつ毎年入っていました。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 1

コメント 1

bigonon

唐津っ子さん、いつもnice! ありがとうございます<m(__)m>

by bigonon (2011-03-05 10:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0