第１３回 武蔵野ステークス

 現施行の１６００ｍダートになった２０００年以降、０１年の中山競馬場開催を除く７年、連対馬１４頭、３着馬７頭からです。

昨年も触れましたが、このレースは実際、ジャパンカップダートと直結しているのでしょうか。
また検証しておきたいと思います。
連対馬１４頭のうちジャパンカップダートに出走したのは延べ９頭いました。
そのうち実際連対したのは、武蔵野Ｓ００年１着のサンフォードシチー（ジャパンカップダートで２着）、０１年１着のクロフネ（同１着）、０５年２着のカネヒキリ（同１着）の３頭となっています。
また３着になったのは、０３年２着のハギノハイグレイドの１頭となっていました。
また、３着馬７頭では、そのうち２頭がジャパンカップダートに出走し、１５着、３着という結果となっていました。
それから、武蔵野Sで３着以上をはずした馬がジャパンカップで巻き返して連対を果したのは、昨年０７年４着から２着となったフィールドルージュ１頭のみとなっています。
こう見てみますと、前哨戦には位置づけられるものの、その中で連対できたのは実力馬中の実力馬でしたので、まだまだ現時点ではステップアップレースというところまでは行っていないようです。

さて、予想での参考データに戻ります。
まず血統ですが、今年も、「このレースはノーザンダンサー系が強い」ということに触れておきたいと思います。
先に母の父（ＢＭＳ）から見ていきます。
連対馬１４頭のＢＭＳですが、８頭がノーザンダンサー系でした。
内訳は、ダンチヒ系、ヌレイエフ系、ニジンスキー系がそれぞれ２頭ずつ、ヴァイスリージェント系、ストームバード系が各１頭となっていました。
また、ＢＭＳがノーザンダンサー系でなかった６頭のうち３頭の父はノーザンダンサー系でした。
つまり連対馬１４頭中１１頭がノーザンダンサー系絡みということになります。
ということで、基本的には連対馬ではノーザンダンサー系の強いレースと言えるかと思います。
ただ、昨年の連対馬２頭は共にノーザンダンサー系絡みではありませんでしたので、今回ばかりはやみくもにノーザンダンサー系絡みで勝負にいっていいものか少々悩むところです。
対して３着馬７頭では、まずＢＭＳの中にはノーザンダンサー系だった馬は１頭もいませんでした。
代わりに、７頭中４頭がミスタープロスペクター系やアリダー系のネイティヴダンサー系、７頭中２頭がリボー系となっていました。
それから父では、７頭中２頭がノーザンダンサー系で、共にダンチヒ系でした。
ちなみに今回の出走馬でノーザンダンサー系絡みの馬は、アグネスジュダイ、カルナバリート、ベルーガ、（ダンチヒ系）、アドマイヤスバル、タケミカヅチ（ニジンスキー系）、エスケーカントリー（トップサイダー系）、カネヒキリ（ヴァイスリージェント系）、サンライズバッカス（ストームバード系）、ゼンノコーラル、ボードスウィーパー（ノーザンテースト系）、ワールドハンター（セクレト系）、ベルモントプロテア（ダンチヒ系Ｘニジンスキー系）となっていて、１６頭中ほとんどの１２頭が該当しています。

次に臨戦過程ですが、連対馬では、前走が宝塚記念９番人気１０着だったサイレントディール（０３年１着）、前走マーチＳ４番人気８着だったサンライズバッカス（０６年２着）の２頭を除いて、あとの１２頭が前走掲示板に載っていました。
そして、すべての連対馬の前走は重賞かオープン特別となっていました。
３着馬の前走ですが、７頭中６頭が重賞かオープン特別ですべて掲示板に載っていました。
あと１頭の前走は、１０００万下特別１番人気１着となっていました。
今回の出走馬で前走重賞かオープン特別で掲示板に載っていたのは、１６頭中９頭となっています。

次に年齢を見てみますと、１着馬では５歳が４頭、３歳が３頭とこの二つの年齢に集中していました。
２着馬では、３歳、４歳、５歳が各２頭、７歳が１頭となっていました。
ということで、昨年まででは６歳の連対がまだありません。
３着馬では、４歳と６歳が２頭、３歳、５歳、７歳が各１頭となっていました。

毛色は、連対馬では、栗毛は４頭で６年中４年片方に絡んでいました。
それから、鹿毛、黒鹿毛が各３頭、芦毛、青鹿毛が各１頭となっていました。
３着馬では、鹿毛が４頭、黒鹿毛が３頭となっていました。

以上ですが、まずは連の軸は２頭ともノーザンダンサー系絡みで勝負するのか、ノーザンダンサー系が絡まない馬を１頭入れるのか、あるいは２頭ともノーザンダンサー系が絡まない馬で勝負するのか、ここから始めようと思っています。
でも、かなり難しい選択となりそうですね。
ともかくじっくり考えたいと思います。

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