13年まで中山競馬場で行われていた名物レースでしたが、14年からは阪神競馬場に移行して行われています。
変わって今回で5回目になります。
ということで、まったく新しい施行でのレースとなりますので、13年までのデータは使えないことになります。
そういうことで、昨年から施行されている「2歳の阪神1600m芝」の参考レースを探ってみますと、新馬戦、未勝利戦がそれぞれ多数、また500万下特別が数レースありますが、やはり一番近いのは、1週前に行なわれている「阪神ジュベナイルフィリーズ」ということになりますね。
ただ、こちらは牝馬限定レースで、同じ施行で行なわれる「朝日杯フユーチュリティステークス」と連動するのかは未知数です。
それでも、今年もとりあえず阪神ジュベナイルフィリーズのデータを再掲していきたいと思います。
阪神競馬場がリニューアルした後の06年から、先週行なわれたところまでの13年間のデータです。
そしてその後、項目毎に、この3年に阪神で行われた朝日杯フューチュリティステークスの結果を載せていきたいと思います。


それでは、阪神ジュベナイルフィリーズのデータを、項目ごとに羅列していきたいと思います。

まず当日の人気ですが、(  )内単勝オッズ
06年 4番人気(11.1倍)-1番人気(1.6倍)-2番人気(8.9倍)
07年 3番人気(6.6倍)-8番人気(16.0倍)-2番人気(5.5倍) (1番人気(3.9倍)は4着)
08年 1番人気(2.2倍)-3番人気(8.4倍)-4番人気(11.9倍)
09年 2番人気(4.6倍)-5番人気(8.7倍)-6番人気(12.2倍) (1番人気(3.9倍)は5着)
10年 1番人気(1.6倍)-4番人気(19.1倍)-8番人気(47.9倍)
11年 4番人気(6.8倍)-8番人気(12.3倍)-1番人気(4.6倍)
12年 5番人気(8.1倍)-15番人気(89.9倍)-10番人気(44.5倍) (1番人気(2.9倍)は4着)
13年 5番人気(14.6倍)-1番人気(1.7倍)-8番人気(31.3倍)
14年 5番人気(9.8倍)-2番人気(5.6倍)-4番人気(6.3倍) (1番人気(2.9倍)は8着)
15年 1番人気(2.5倍)-10番人気(33.3倍)-3番人気(7.8倍) 
16年 1番人気(2.8倍)-2番人気(3.0倍)-3番人気(6.9倍)
17年 2番人気(4.1倍)-3番人気(5.5倍)-4番人気(9.1倍) (1番人気(3.1)は9着)
18年 1番人気(2.6倍)-2番人気(3.6倍)-4番人気(8.2倍)

となっていました。

 

13年間のうち10年、12年、13年、14年、15年、16年、17年、18年を除く5年の上位3頭は、一桁オッズが2頭、10倍台が1頭という組み合わせとなっていました。
残りの8年のうち、10年、12年、13年は、一桁オッズが1頭、二桁オッズが2頭という組み合わせとなっていて、14年、16年、17年、18年は上位3頭とも一桁オッズ、15年は一桁オッズが2頭と30倍台が1頭という組み合わせでした。
1番人気は、順に、2着、4着、1着、5着、1着、3着、4着、2着、8着、1着、1着、9着、1着と、14年、17年を除いてあとは掲示板に載っていました。
その中で、13年中7年で連対、3着1頭となっていました。

そしてここ3年の朝日杯FSでは、
14年 1番人気(4.6倍)-14番人気(64,7倍)-3番人気(5.3倍) 
15年 2番人気(5.9倍)-1番人気(1.5倍)-11番人気(91.6倍)
16年 6番人気(14.2倍)-7番人気(15.8倍)-12番人気(72.7倍) (1番人気(2.4倍)は4着)
17年 1番人気(2.3倍)-3番人気(5.3倍)-2番人気(3.9倍)

となっていましたが、これを見る限りでは、前の2年とも上位3番人気以上から2頭と二桁人気での組み合わせ、3年目は6番人気以下の人気3頭での組み合わせ、昨年17年は上位人気3頭での組み合わせと、まだ捉えどころのない傾向となっています。
ただ、前の3年で、14番人気、11番人気、12番人気と、3年連続二桁人気で高いオッズの馬がそれぞれ1頭ずつ入っていましたので、昨年は入りませんでしたけれど、二桁人気馬の検討は一応必要かと思います。


阪神JFの血統ですが、まず父は、
06年は、ヘイルトゥリーズン系(ブライアンズタイム系)-ナスルーラ系(グレイソブリン系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
07年は、ナスルーラ系(グレイソブリン系)-ノーザンダンサー系(フェアリーキング系)-ミスタープロスペクター系
08年は、ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
09年は、ミスタープロスペクター系-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ノーザンダンサー系
10年は、ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)-ミスタープロスペクター系
11年は、ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ノーザンダンサー系(フェアリーキング系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
12年は、ミスタープロスペクター系-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
13年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
14年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ミスタープロスペクター系-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
15年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
16年はノーザンダンサー系(サドラーズウェルズ系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
17年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ミスタープロスペクター系-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
18年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ナスルーラ系(レッドゴッド系)-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)

となっていました。
全体的(1着から3着まで合計39頭)に見ていきますと、ヘイルトゥリーズン系が23頭、ノーザンダンサー系が7頭、ミスタープロスペクター系が6頭、ナスルーラ系が3頭となっています。

さてここ3年の朝日杯FSでは、
14年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)
15年はミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)-ミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)-ナスルーラ系(グレイソブリン系)
16年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
17年はヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ミスタープロスペクター系(キングカメハメハ系)-ミスタープロスペクター系(ゴーンウエスト系)
となっていました


またBMS(母の父)は、
06年は、ナスルーラ系(ネヴァーベンド系)-ミスタープロスペクター系-アリダー
07年は、サンデーサイレンス-ナスルーラ系(グレイソブリン系)-ナスルーラ系(グレイソブリン系)
08年は、ノーザンダンサー系(ニジンスキー系)-ネイティヴダンサー系-ミスタープロスペクター系
09年は、ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)-サンデーサイレンス
10年は、ナスルーラ系(グレイソブリン系)-サンデーサイレンス-ミスタープロスペクター系
11年は、ノーザンダンサー系(ニジンスキー系)-ミスタープロスペクター系-ノーザンダンサー系(ニジンスキー系)
12年は、ノーザンダンサー系(サドラーズウェルズ系)-ナスルーラ系(グレイソブリン系)-エタン系
13年は、ノーザンダンサー系(ディキシーランドバンド系)-ノーザンダンサー系(フェアリーキング系)-ミスタープロスペクター系
14年は、ミスタープロスペクター系-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ノーザンダンサー系
15年は、ノーザンダンサー系(サドラーズウェルズ系)-ナスルーラ系(グレイソブリン系)-ナスルーラ系(プリンスリーギフト系)
16年は、ブランドフォード系-ネイティヴダンサー系-ヘイルトゥリーズン系(タイキシャトル)
17年は、ミスタープロスペクター系-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)-ノーザンダンサー系(ストームバード系)
18年は、ナスルーラ系(グレイソブリン系)-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)-サンデーサイレンス
となっていました。

全体的(1着から3着まで合計19頭)に見ていきますと、ノーザンダンサー系が13頭、ネイティヴダンサー系(ミスタープロスペクター系、アリダー、エタン系含む)が11頭、ナスルーラ系が8頭、サンデーサイレンス系が5頭、ブランドフォード系、タイキシャトルが各1頭となっています。

ここ3年の朝日杯FSでは、
14年 ミスタープロスペクター系-ノーザンダンサー系(ダンチヒ系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)
15年 ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス系)-ヘイルトゥリーズン系(サンデーサイレンス)-ノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)
16年は、ノーザンダンサー系(ダンチヒ系)-ナスルーラ系(プリンスリーギフト系)-ナスルーラ系(レッドゴッド系)
17年は、ヘイルトゥリーズン系(ロベルト系)-ノーザンダンサー系(フェアリーキング系)ナスルーラ系(ネヴァーベンド系)
となっていました。    


枠番の出目ですが、
阪神JFでは

06年は、1枠-5枠-2枠
07年は、7枠-5枠-5枠
08年は、7枠-1枠-5枠
09年は、8枠-3枠-8枠
11年は、7枠-6枠-8枠
12年は、1枠-4枠-5枠
13年は、4枠-5枠-3枠
14年は、8枠-6枠-2枠
15年は、1枠-7枠-6枠
16年は、1枠-8枠-2枠
17年は、6枠-4枠-2枠
18年は、7枠-5枠-6枠

となっていました。
06年、12年、13年、17年以外の10年は、外枠の7枠か8枠のどちらかか、両方が3着以内に絡んでいました。

ここ4年の朝日杯FSでは、
14年 1枠-3枠-7枠
15年 8枠-6枠-7枠
16年 8枠-5枠-2枠
17年 1枠-5枠-2枠

となっていました。


毛色ですが、
阪神JFでは、

06年は、鹿毛-鹿毛-鹿毛
07年は、鹿毛-栗毛-鹿毛
08年は、黒鹿毛-栗毛-鹿毛
09年は、鹿毛-栗毛-芦毛
10年は、芦毛-芦毛-芦毛
11年は、鹿毛-栗毛-栗毛
12年は、青毛-芦毛-鹿毛
13年は、黒鹿毛-鹿毛-栗毛
14年は、鹿毛-栗毛-鹿毛
15年は、栗毛-芦毛-芦毛
16年は、青鹿毛-黒鹿毛-栗毛
17年は、栗毛-鹿毛-鹿毛
18年は、鹿毛-芦毛-黒鹿毛

となっていました。
10年に、84年以降初めてG1で芦毛が上位3頭独占するなど、全体的に一貫性がないので、毛色のデータは参考にならない気もします。

ここ4年の朝日FSでは、
14年 芦毛-黒鹿毛-鹿毛
15年 黒鹿毛-黒鹿毛-栗毛
16年 黒鹿毛-鹿毛-栗毛
17年 青鹿毛-鹿毛-鹿毛

となっていました。


臨戦過程では、阪神JFを全体的(1着から3着馬計39頭)で見ていきますと、前走ですが、10年、15年を除く11年ではすべて連対(1着が23頭、2着が10頭)していました。
その10年は、1着馬の前走は1着でしたが、2着馬の前走が3着(ファンタジーS)、3着馬の前走が4着(京王杯2歳S)となっていました。
15年は、1着馬の前走は2着でしたが、2着馬の前走が5着(アルテミスS)、3着の前走が3着(ファンタジーS)となっていました。

前々走は、07年2着のレーヴダムール、08年3着のミクロコスモス、11年1着のジョワドヴィーヴル、12年3着のレッドセシリアの4頭(いずれも前走が初出走の新馬戦で前々走はなし)と12年2着のクロフネサプライズ(前々走は小倉2歳S9着)の計5頭を除く28頭は、1着が29頭、2着が3頭、3着が2頭となっていました。
また、それぞれのデビュー戦ですが、1着22頭、2着10頭、3着5頭、4着1頭、5着1頭となっていました。

前走のレースの内訳ですが、阪神JFの連対馬では、まず前走重賞だったのは16頭いました。(ファンタジーSが5頭(1番人気1着が2頭、5番人気3着、8番人気1着、4番人気2着が各1頭)、アルテミスSが5頭(1番人気2着、1番人気2着、5番人気5着、1番人気1着、2番人気1着)、デイリー杯2歳Sが1頭(1番人気1着)、京王杯2歳Sが2頭(4番人気2着)、札幌2歳Sが1頭(2番人気1着)、新潟2歳S(1番人気1着))となっていました。
前走オープン特別戦だったのは2頭(2番人気1着、3番人気1着)
そして前走500万下戦だったのは6頭いました。(1着4頭、2着2頭)
それから前走新馬戦だったのは2頭(すべて1番人気1着)いました。
それから前走未勝利馬だったのは1頭(1番人気1着)いました。

3着馬では、前走重賞だったのは6頭(ファンタジーSが3頭(1番人気2着、5番人気2着、1番人気3着)、京王杯2歳Sが2頭(4番人気4着、1番人気2着)、アルテミスSが2頭(9番人気1着、5馬人気1着)、前走500万下戦だったのは3頭(いずれも1番人気1着)、前走新馬戦だったのは2頭(いずれも1番人気1着)、あと、オープン特別だったのが1頭(1番人気1着)となっていました。

さてここ3年の朝日杯FSでは、
14年
1番人気1着馬ダノンプラチナの前走は、500万下特別1番人気1着
14番人気2着馬アルマワイオリの前走は、重賞(デイリー杯2歳S)3番人気4着
3番人気3着馬クラリティスカイの前走は、オープン特別4番人気1着となっていました。

15年
2番人気1着馬リオンディーズの前走は、新馬戦1番人気1着
1番人気2着馬エアスピネルの前走は、重賞(デイリー杯2歳S)2番人気1着
11番人気3着馬シャドウアプローチの前走は、重賞(京王杯2歳S)1番人気3着となっていました。

16年
6番人気1着馬サトノアレスの前走は、500万下特別戦2番人気1着
7番人気2着馬モンドキャンノの前走は、重賞(京王杯2歳S)3番人気1着
11番人気3着馬シャドウアプローチの前走は、重賞(デイリー杯2歳S)8番人気2着となっていました。
17年
1番人気1着馬ダノンプレミアムの前走は、重賞(サウジアラビアRC)2番人気1着

3番人気2着馬ステルヴィオの前走は、重賞(サウジアラビアRC)1番人気2着
2番人気3着馬ラワーオブロンドンの前走は、重賞(京王杯杯2歳S)1番人気1着となっていました。


また、阪神JFでは、06年、07年以外の11年では、1頭ないし2頭が3着以内に関東馬が入っていました。
その中で、関東馬が勝ったのは、09年2番人気で勝ったアパパネと、14年5番人気で勝ったショウナンアデラ、15年1番人気で勝ったメジャーエンブレム、そして16年1番人気で勝ったソウルスターリングの4頭となっています。

ここ4年の朝日杯FSでは、14年と16年の1着馬、17年の2着馬、3着馬の計4頭がそれぞれ関東馬でした。
あと残りは、14年、16年の2着馬、3着馬、15年の上位3頭、17年の1着馬の計8頭は関西馬でした。


以上ですが、とにかく上記で書きましたように、今年も阪神JFの過去の13年のレースを参考にしながら、過去4年の朝日杯FSを絡めて検討し、結論を導いていきたいと思います。