第13回 アルテミスステークスのデータ [競馬データ]
昨年までと同じ内容に加味して展開していきたいと思います。
12年に新設された2歳牝馬限定の重賞で、今回で13回目になります。
12月に入って行われるG1の阪神ジュベナイルフィリーズステークスの前哨戦に位置づけられるレースとなっています。
優先出走権に関しては何も言われていませんが、賞金面から2着まで入れば十分出走可能かと思われます。(地方所属馬は2着以内に入れば優先出走権が与えられます)
では、昨年までと同様、参考までに、11年まで11月第2週に行われていた「赤松賞」のデータの一部を挙げておきたいと思います。
このレースは、500万下の特別でありながら、このレースの勝ち馬が、遠くはスティンガー、近くはアパパネなど後に活躍することが多く、出世レースと呼ばれていました。
条件戦と重賞では大きく違うと思いますし、日程も1週繰り上がっていますので、参考までになるかどうかはまだわからないところですが、一応項目ごとに過去11回のアルテミスSの結果を併記しておこうと思います。
東京競馬場の馬場の改装が終了した03年以降11年までの赤松賞の9年、連対馬18頭、3着馬9頭からです。
まず「1番人気」ですが、9年中8年で3着以内に入っていました。
内訳は、1着が3回、2着が2回、3着が3回となっていました。
連対率は55.5%とまずまずで、複勝率は88.8%とかなりの信用度となっています。
また、2番人気も9年中7年で3着以内に入っていましたが、その7年とも同時に1番人気が3着以内に入っており、つまり「1番人気と2番人気」の固い組み合わせが9年中7年も入っていたことになり、レースとすれば比較的固いレースとなっています。
その1番人気と2番人気が同時に絡まなかった2年ですが、そのうち1年は06年の時の唯一1番人気が3着以内に入らなかった時で、「13番人気-5番人気-7番人気」という組み合わせで決着して、その3連単は約289万と大荒れとなりました。
あともう1年は最後の年の11年で、1番人気は3着となりましたが、その連の組み合わせは「8番人気-5番人気」で決まって馬連は万馬券となりました。
このように、比較的固いレースと言われながらも突然荒れる要素を持ったレースとなっています。
ちなみに、1番人気と2番人気が同時に3着以内に入った7年間の残り1頭の人気を見てみますと、3番人気が2頭、4番人気が1頭、5番人気が1頭、6番人気が2頭、7番人気が1頭となっていました。
では、過去11年のアルテミスSの上位3頭の人気の結果はどうなっていたかと言いますと、
第1回は「1番人気-4番人気-7番人気」
第2回は「2番人気-6番人気-5番人気」
第3回は「9番人気-1番人気-11番人気」
第4回は「12番人気-1番人気-6番人気」
第5回は「1番人気-2番人気-5番人気」
第6回は「2番人気-13番人気-4番人気」
第7回は「6番人気-5番人気-2番人気」
第8回は「1番人気-2番人気-5番人気」
第9回は「1番人気-2番人気-3番人気」
第10回は「7番人気-2番人気-8番人気」
第11回は「2番人気-1番人気-6番人気」
第12回は「1番人気-2番人気-4番人気」
となっていました。
こう見ますと、1番人気か2番人気のどちらかか、両方(第5回、第8回、第9回、第11回、第12回)が3着以内(12回中11回は連対)に入っていたことがわかります。
では、1番人気か2番人気のどちらかで3着以内に入らなかった時の着順を見てみると、
第1回の2番人気馬バリローチェは18頭中17着
第2回の1番人気馬クリスマスは18頭中7着
第3回の2番人気馬シャルールは17頭中8着
第4回の2番人気カイザーバルは15頭中7着
第6回の1番人気馬トーセンブレスは15頭中6着
第7回の1番人気グレイシアは15頭中11着
第10回の1番人気フォラブリューテは11頭中5頭
となっていました。
次に赤松賞での枠の出目を見てみます。
まず連対馬の枠の出目ですが、1枠が1頭、2枠が1頭、3枠が3頭、4枠が1頭、5枠が1頭、6枠が3頭(6-6で決まった年あり)、7枠が3頭、8枠が5頭となっています。
つまり、9年中5年で8枠が絡んでいたことになります。
また、6枠、7枠、8枠の外枠まで広げますと、9年中9年で外枠が片方か両方で絡んでいました。(両方は2年、6-6、7-8)
あと、3着では、2枠が1頭、4枠が3頭、5枠が1頭、6枠が3頭、7枠が1頭で、1枠、3枠、8枠がなしとなっています。
過去8回のアルテミスSですが、
第1回は「1枠-4枠-7枠」
第2回は「3枠-2枠-2枠」
第3回は「8枠-2枠-5枠」
第4回は「8枠-8枠-6枠」
第5回は「8枠-6枠-3枠」
第6回は「7枠-4枠-2枠」
第7回は「2枠-6枠-5枠」
第8回は「8枠-8枠-5枠」
第9回は「7枠-3枠-7枠」
第10回は「6枠-2枠-1枠」
第11回は「8枠-3枠-6枠」
第12回は「4枠-7枠-8枠」
という順での決着でした。
連対としては最初の2年とも外枠は絡みませんでしたが、3回目以降は順に外枠の8枠が3年連続1着、その後、7枠が1着、6枠が2着、8枠同士の連対、7枠が1着、6枠が1着、8枠が1着、そして昨年23年は7枠が2着と毎年外枠が絡んでいました。
基本的には、1回目は7枠が3着(7番人気)、2回目は7枠が5着(15番人気)、そして3回目は8枠が1着(9番人気)、他にも8枠が5着(7番人気)、4回目は8枠が1着(12番人気)、同じく8枠が2着(1番人気)、6枠が3着、5回目は8枠が1着、6枠が2着、6回目は7枠が1着、7回目は6枠が2着、8枠が4着、8回目は8枠が1着、2着、9回目は7枠が1着、3着、10回目は6枠が1着、11回目は8枠が1着、6枠が3着、12回目は7枠が2着、8枠が3着と来ていますので、やはり外枠には要注意ということでしょうか。
ちなみに8枠の成績をまとめてみますと、第1回の8枠2頭は、15番人気10着、16番人気11着、第2回の8枠2頭は、14番人気9着、9番人気13着、第3回目の8枠2頭は、9番人気1着、7番人気5着、第4回目の8枠2頭は、12番人気1着、1番人気2着、第5回は1番人気1着、10番人気6着、第6回は1番人気6着、15番人気15着と第7回は4番人気4着、9番人気9着、第8回は1番人気1着、2番人気2着、第9回は10番人気8着、7番人気10着、第10回は4番人気4着と6番人気7着、第11回は1着と5着、第12回は3着と6着という結果でした。
次に赤松賞の毛色ですが、1着馬では、鹿毛が5頭、栗毛が2頭、黒鹿毛、芦毛が各1頭となっていました。
2着馬では、鹿毛が5頭、黒鹿毛が4頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が3頭、栗毛と芦毛が各2頭、黒鹿毛と青毛が各1頭となっていました。
ちなみにアルテミスSでは、
第1回は「黒鹿毛-鹿毛-黒鹿毛」
第2回は「鹿毛-芦毛-鹿毛」
第3回は「鹿毛-栗毛-栗毛」
第4回は「黒鹿毛-栗毛-黒鹿毛」
第5回は「黒鹿毛-鹿毛-栗毛」
第6回は「栗毛-鹿毛-鹿毛」
第7回は「青鹿毛-黒鹿毛-黒鹿毛」
第8回は「黒鹿毛-鹿毛-栗毛」
第9回は「白毛-黒鹿毛-栗毛」
第10回は「鹿毛-鹿毛-青鹿毛」
第11回は「鹿毛-鹿毛-鹿毛」
第12回は「鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
という結果でした。
今のところ、毛色に関しては、連動性はなさそうです。
傾向としては、偶然かも知れませんが、第5回と第8回と第9回を除いて3着以内に同じ毛色の馬が2頭ずつ入っていました。(第11回は3頭共)
全体的に見てみますと、
1着馬は、鹿毛が5頭、黒鹿毛が4頭、栗毛、青鹿毛、白毛が各1頭
2着馬は、鹿毛が6頭、黒鹿毛が3頭、栗毛が2頭、芦毛が1頭
3着馬は、鹿毛と栗毛が各4頭、黒鹿毛が3頭、青鹿毛が1頭
となっています。
赤松賞の父の血統は、連対馬では、ヘイルトゥリーズン系が13頭(サンデーサイレンス系が9頭、シンボリクリスエスが2頭、グラスワンダー、マヤノトップガン、タイキシャトルが各1頭)、ノーザンダンサー系が2頭(ノーザンテースト系、フェアリーキング系)、ナスルーラ系(グレイソブリン系)、あとはテディ系、ミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)が各1頭となっていました。
3着馬では、ヘイルトゥリーズン系が5頭(いずれもサンデーサイレンス系)、あとは、テディ系、ノーザンダンサー系(リファール系)、ナスルーラ系(レッドゴッド系)、トゥルビョン系(メジロマックイーン)が各1頭となっていました。
ちなみにアルテミスSの1着から3着までの父の血統ですが、
第1回は「ハーツクライ-ディープインパクト-ステイゴールド」と、3頭の父ともヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔となっていました。
第2回は「ダイワメジャー-ゼンノロブロイ-タイキシャトル」と、この年も3頭ともヘイルトゥリーズン系で占められ、連対馬2頭の父は第1回に続きサンデーサイレンスの仔となりました。
第3回は「ステイゴールド-キングカメハメハ-アルデバランⅡ」と、前2年と違い、1着馬のみヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔で、2着、3着馬の父は、2頭ともミスタープロスペクター系となりました。
第4回は「メイショウサムソン-ダイワメジャー-ステイゴールド」と1着にノーザンダンサー系の仔が入って初めてノーザンダンサー系が3着以内に入りました。
あと、2着、3着にはヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔産駒が入っています。
5回は「ハーツクライ-ディープインパクト-アイルハヴアナザー」と、連対馬2頭の父はヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔産駒、3着馬にミスタープロスペクター系産駒が来ました。
第6回は「オルフェーヴル-リーチザクラウン-ディープインパクト)」と、3頭ともヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンス系、連対馬は2頭共サンデーサイレンスの孫の産駒、3着はサンデーサイレンスの仔の産駒となっています。
第7回は「ディープインパクト-クロフネ-ヴィクトワールピサ」と、1着、3着の2頭がサンデーサイレンス系産駒、2着がノーザンダンサー系のヴァイスリージェント系産駒となっています。
第8回は「ディープインパクト-ディープインパクト-キングズベスト」と、1着、2着の2頭がサンデーサイレンス系産駒、3着がミスタープロスペクター系産駒となっています。
第9回は「クロフネ-キングカメハメハ-エピファネイア」と、1着がノーザンダンサー系のヴァイスリージェント系、2着がミスタープロスペクター系、3着がヘイルトゥリーズン系のロベルト系となっています。
第10回は「エピファネイア-ドゥラメンテ-エピファネイア」と、1着がヘイルトゥリーズン系のロベルト系、2着がミスタープロスペクター系、3着がヘイルトゥリーズン系のロベルト系となっています。
第11回は「キタサンブラック-ドゥラメンテ-キズナ」と、1着と3着がサンデーサイレンス系、2着がミスタープロスペクター系となっています。
第12回は「ハービンジャー-ハーツクライ-ルーラーシップ」と、1着がノーザンダンサー系、2着がサンデーサイレンス系、3着がミスタープロスペクター系となっています。
以上ですが、アルテミスステークスの12回目までのデータを見る限りでは、赤松賞と関連性があるところもあれば、関連性がないところもあるようですね。
やはり、500万下と重賞の差はありますね。
そういう意味では難解なレースです。
とりあえず今年も、昨年までと同様、「1番人気」の馬本命で行くのか、「2番人気」の馬本命で行くのか、1番人気と2番人気の2頭軸で行くのか、まずはこの三者の中から一つ選んで勝負したいと思います。