第27回 富士ステークスのデータ [競馬データ]
現在の1600mに距離が変更になった00年以降、02年の中山競馬場開催を除く23年、連対46頭、3着馬23頭からです。
グレードですが、20年から、G3からG2に格上げされています。
まず連対馬の前走ですが、連対馬46頭中、
08年の5番人気2着馬リザーブカード(5歳、前走京成杯オータムH1番人気6着)
09年の6番人気1着馬アブソリュート(5歳、前走安田記念8番人気13着)
09年の11番人気2着馬マルカシェンク(6歳、前走朝日CC8番人気14着)
10年の14番人気2着馬ライブコンサート(6歳、前走安田記念18番人気15着)
12年の5番人気1着馬クラレント(3歳、前走オープン特別6番人気8着)
13年の9番人気2着馬リアルインパクト(5歳、前走ダービー卿CT7番人気12着)
14年の12番人気2着馬シャイニープリンス(4歳、前走京成杯オータムH10番人気6着)
15年の4番人気1着馬ダノンプラチナ(3歳、前走皐月賞5番人気11着)
17年の4番人気2着馬イスラボニータ(6歳、前走安田記念1番人気8着)
19年の3番人気2着馬レイエンダ(4歳、前走新潟記念1番人気10着)
20年の5番人気1着馬ヴァンドギャルド(4歳、前走安田記念9番人気10着)
22年の3番人気2着馬ソウルラッシュ(4歳 前走安田記念6番人気10着)
23年の1番人気1着馬ナミュール(4歳 前走安田記念9番人気16着)
23年の4番人気2着馬レッドモンレーヴ(4歳 前走安田記念10番人気6着)
の14頭を除く32頭は掲示板に載っていました。
つまり、08年以降、ここ過去16年では、11年、16年、18年、21年の4年だけが連対馬2頭とも前走掲示板に載っていたことになります。
さて今年はどうでしょうか。
3着馬では、連対馬と違って前走掲示板に載っていたのは23頭中12頭で、残り掲示板をはずした6着以下の11頭のうち7頭は3歳馬でした。
残り前走掲示板をはずした3歳馬以外の3着馬4頭は、
07年8番人気3着の5歳馬トウショウカレッジ(前走オープン特別3番人気9着)
12年14番人気3着の5歳馬ヒットジャポット(前走オープン特別2番人気6着)
17年11番人気3着の5歳馬クルーガー(前走マイラーズC8番人気10着)
19年4番人気3着の5歳馬レッドオルガ(前走ヴィクトリアマイル3番人気11着)
と、すべて5歳馬となっていました。
全体的に3着馬で3歳馬は計9頭となっていましたが、つまり2頭だけが前走掲示板に載っていたことになります。
その前走掲示板に載っていた2頭の前走ですが、1頭は地方のダートの重賞(1番人気2着)で、身近で走った芝のレース(皐月賞)では13番人気6着と掲示板をはずしていました。(逆に、前走掲示板をはずしていた中の1頭に、その前走は地方のダートの重賞を走った3歳馬がいて、同じく身近で走った芝のレース(関屋記念)では3番人気4着と掲示板に載っていました。)
もう1頭は、前走NHKマイル4番人気1着となっていました。
それから、前走掲示板をはずした3歳馬7頭のうち5頭の前走は二桁着順(そのうち2頭の前走は日本ダービーで、それぞれ2番人気12着、6番人気18着)でした。
また、3着馬の3歳馬9頭はそれまで少なくとも1回はG1に出走していました。
ちなみに、今回の登録馬13頭の中で3歳馬は、ゴンバデガーブース、ロジリオンの2頭が登録しています。
その2頭ですが、いずれもG1出走の経験がありました。
またそのうち、ロジリオンが前走掲示板に載っていました。
次に連対馬46頭の前走の内訳ですが、重賞が40頭、オープン特別が5頭、1600万下条件特別戦が1頭となっていました。
その中で、前走1600万下条件特別で連対した1頭のその時の人気と着順は1番人気1着となっていました。
ちなみにその馬の前々走は重賞(札幌記念)で6番4着となっていました。
前走オープン特別で連対した5頭では、そのレースでの人気着順はそれぞれ、1番人気4着、5番人気1着、1番人気1着、6番人気8着、2番人気1着となっていました。
ちなみに今回の登録馬ですが、17頭中11頭が前走重賞を走っていました。
また、前走重賞で掲示板を外した連対馬14頭の共通点を探ってみますと、14頭のうち7頭がその年のマイルの重賞で連対していました。
残り7頭ですが、12年1着のクラレントはNHKマイルで3着、13年2着のリアルインパクトは過去に安田記念を勝っていました。
また、14年2着のシャイニープリンスは、その年のオープン特別のマイルで勝っていて、前年のこの富士Sで3着となっていました。
15年1着のダノンプラチナは前年の朝日杯フューチュリティで勝っていました。
20年の1着のヴァンドギャルドは、その年のマイラーズCで3着となっていました。
しかし、残り2頭、19年2着のレイエンダは、マイル経験は東京新聞杯の1走しかなく、6番人気8着とマイルで勝った経験はありませんでした。
また、23年の2着のレッドモンレーヴは、条件戦のマイル戦3勝2着1回と好成績を収めていましたが、唯一のマイル重賞ダービー卿CTでは1番人気7着と敗れています。
今回の登録馬で前走重賞で掲示板をはずしていたのは7頭いますが、そのうち今年のマイルの重賞で連対していたのは、ダービー卿CTで勝ったパラレルヴィジョンの1頭となっています。
3着馬23頭では、前走重賞だったのは16頭で、そのうち8頭は3歳馬でした。
その3歳馬8頭とも、その年の重賞で3着以内に入っていました。
残り3歳馬以外の前走重賞だった8頭は、4歳馬が1頭、5歳馬が6頭、6歳馬が1頭で、その前走は8頭のうち6頭が掲示板に載っていました。(3着が3頭、4着が2頭
5着が1頭、残り掲示板を外した2頭は5歳馬で10着、11着)
あと、前走オープン特別だったのは5頭で、その前走での人気着順は順に3番人気9着、3番人気2着、14番人気1着、2番人気6着、4番人気14着でした。
あと残り2頭の前走は1600万下特別で、人気着順はそれぞれ1番人気1着、2番人気1着、そして前々走はそれぞれ、重賞(朝日杯CC)で2番人気4着、オープン特別2番人気9着でした。
同じく連対馬の前々走を見てみますと、
00年1着のダイワカーリアン(函館記念6番人気9着)
05年1着のウインラディウス(関屋記念4番人気11着)
06年1着のキネティクス(京王杯オーラムH13着
07年1着のマイネルシーガル(NHKマイルC8着)
08年1着のサイレントプライド(東京新聞杯3番人気8着)
09年2着のマルカシェンク(新潟記念10番人気9着)
10年2着のライブコンサート(マイラーズカップ10番人気15着)
11年1着のエイシンアポロン(前の年の天皇賞(秋)7番人気17着)
11年2着のアプリコットフィズ(クイーンS8番人気12着)
12年1着のクラレント(日本ダービー14番人気15着)
13年2着リアルインパクト(中山記念7番人気8着)
14年2着シャイニープリンス(関屋記念9番人気13着)
19年1着ノームコア(中山牝馬S1番人気7着)
21年2着サトノウィザード(東京新聞杯4番人気9着)
23年1着ナミュール(ヴィクトリアマイル2番人気7着)
の15頭が掲示板をはずしていて、残る30頭が掲示板に載っていました。
その掲示板をはずした15頭の次走(つまり前走)ですが、
09年2着のマルカシェンク(前走14着)
10年2着のライブコンサート(前走15着)
12年1着のクラレント(前走8着)
13年2着のリアルインパクト(前走12着)、
14年2着のシャイニープリンス(前走6着)
23年1着のナミュール(前走16着)
を除く9頭中8頭が重賞で1着(3頭)、2着(1頭)、3着(3頭)、4着(1頭)と上位着順となっていました。
あと1頭もオープン特別で2番人気1着となっていました。
この中のマルカシェンク、ライブコンサート、リアルインパクト、シャイニープリンスの4頭と11年2着馬アプリコットフィズ(前走も2着)、21年2着馬サトノウィザードの計6頭を除いた9頭はすべて富士S1着馬となっていますので、1着馬23頭中9頭(前走1着、3着、4着、8着)の前々走は掲示板をはずしていたことになり、また逆に、2着馬は09年、10年、11年、13年、14年、21年を除いた17頭の前々走は掲示板に載っていたことになります。
さらに連対馬46頭中
05年2着のタニノマティーニ(前々走オープン特別6番人気4着)
10年1着のダノンヨーヨー(前々走1000万下条件特別1番人気1着)
12年2着のファイナルフォーム(前々走500万下条件戦1番人気1着)
14年1着のステファノス(前々走オープン特別1番人気1着)
15年2着のサトノアラジン(前々走オープン特別1番人気1着)
16年1着のヤングマンパワー(前々走準オープン2番人気1着)
の6頭を除く40頭の前々走は重賞となっていました。
結局、前走、前々走とも重賞で掲示板に載っていたのは、1着馬22頭中8頭、2着馬22頭中9頭となっています。
また3着馬22頭では7頭となっていました。(地方の重賞も含む)
今回の登録馬13頭中11頭が前走重賞となっていますが、その11頭共前々走も重賞となっています。
ちなみに3着馬の前々走をまとめて見ますと、23頭中15頭が5着以上の上位着順、残り8頭が6着(2頭)、7着、9着、12着、13着、15着(2頭)となっていて、5着以上の15頭の人気は東京新聞杯で7番人気(2着)、ラジオNIKKEI賞で6番人気(5着)、安田記念で11番人気5着だった3頭を除く残り12頭は4番人気以上の上位人気となっていました。
次に父の血統ですが、連対馬ではヘイルトゥリーズン系が25頭(そのうちサンデーサイレンスが6頭、サンデーサイレンスの仔が16頭、サンデーサイレンスの孫が1頭)、ノーザンダンサー系が10頭、ミスタープロスペクター系が7頭、グレイソブリン系(トニービン系)が2頭、プリンスリーギフト系(サクラバクシンオー)、マンノウォー系が各1頭となっていました。
3着馬では、ヘイルトゥリーズン系が12頭(そのうちサンデーサイレンスの仔フジキセキ、マンハッタンカフェ、アグネスタキオン、ディープインパクトと、サンデーサイレンスの孫オルフェーヴルを含むサンデーサイレンス系が10頭)、あとノーザンダンサー系が4頭(ラストタイクーン、チーフベアハート、キングヘイロー、ローエングリン)、ミスタープロスペクター系も4頭(フォーティナイナー、キングカメハメハ、ロードカナロア2頭)、グレイソブリン系が2頭(スターオブコジーン、ジャングルポケット)、トゥルビョン系(トウカイテイオー)、となっていました。
毛色は、00年~2021年(02年を除く)の順番で、(鹿-鹿)、(栗-栗)、(栗-栗)、(鹿-鹿)、(黒鹿-鹿)、(栗-栗)、(黒鹿毛-鹿毛)、(栗毛-鹿毛)、(黒鹿毛-黒鹿毛)、(黒鹿毛-栗毛)、(栗毛-黒鹿毛)(栗毛-鹿毛)、(鹿-鹿)、(鹿―青鹿)、(芦-鹿)、(黒鹿毛-黒鹿毛)、(栗毛-黒鹿毛)、(黒鹿毛-黒鹿毛)、(芦毛-黒鹿毛)、(鹿毛-鹿毛)、(青鹿毛-鹿毛)、(栗毛-黒鹿毛)、(鹿毛-鹿毛)と、連対馬では23年中11年が同じ毛色同士の組み合わせとなっていました。
全体的には、連対馬では、鹿毛が17頭、黒鹿毛が14頭、栗毛が12頭とほぼ拮抗していて、あと、芦毛が2頭、青鹿毛が1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が11頭、栗毛が5頭とこちらも拮抗、あと、黒鹿毛が4頭、青毛、青鹿毛、芦毛が各1頭となっています。
年齢では、1着馬では、4歳が7頭、3歳と5歳が各6頭、7歳が4頭となっていました。
2着馬では、5歳が9頭と最も多く、4歳が8頭、6歳が4頭、3歳は2頭となっていました。
3着馬では、3歳が9頭、5歳が8頭、4歳が4頭、6歳と8歳が各1頭となっています。以上ですが今年も難解ですね。
毎年触れていますが、3連単の配当は、始まった04年以降20年中、04年は4千円台、11年は3万円台、15年は2万円台、16年は2万円弱、17年は5万円台、18年は1万円弱、19年は3万円台、20年は4万円台、22年は2千円台、23年は2万円台と、そのうち半分の10年でほぼ一般的な配当となっていました。
しかし、それ以外の半分の10年では、09年、10年で100万以上の配当が連続で出ていましたし、06年、07年、12年、13年、14年の5年では10万以上の配当、残り05年、08年、21年は10万に近い配当と、かなり荒れる傾向があるレースとなっています。
まずは、かなり荒れるのか、ほどほど荒れるのか、意外に荒れないのか、今年もその3つの見極めからとなりますね。
ともかく、上記のデータを一つ一つ整理しながら、まずは今年もその3つの中から一つ選んでそこから予想を展開していこうと思っています。