SSブログ

第38回 ローズステークスのデータ [競馬データ]

この秋華賞トライアルレースのローズステークスも、従来阪神競馬場で開催されていたのが、変則日程のため、中京競馬場で行われます。
距離も、阪神で施行されている1800mとは違って、2000m芝で行われます。
リニューアル後の中京競馬場での3歳牝馬2000m芝のレースは、いずれも新馬戦か未勝利戦で、条件戦もオープン特別も重賞もありませんので、参考になるデータはありません。

阪神競馬場の馬場改修の為、06年に中京競馬場で代替で行なったレースがありますので、これもリニューアル前なので参考にはなりませんが、一応そのデータを挙げておきます。

まず人気ですが、
1番人気-8番人気-2番人気
となっていました。

前走のレースですが、
1着馬の前走はオークス(1番人気4着)
2着の前走は地方の重賞(関東オークス2番人気11着)
3着馬の前走はオークス(5番人気2着)
となっていました。

前々走のレースですが、
1着馬の前々走は桜花賞(1番人気2着)
2着馬の前々走は桜花賞(7番人気5着)
3着馬の前々走は桜花賞(2番人気14着)
となっていました。


毛色では、
栗毛-芦毛-栗毛
となっていました。

父の血統では、
サンデーサイレンス-ノーザンダンサー系(クロフネ)-サンデーサイレンス
となっていました。

枠番は、
7枠-5枠-4枠
となっていました。




では、昨年までの阪神競馬場で行われた過去のローズステークスのデータを挙げていきたいと思います。
その阪神競馬場ですが、05年までは2000m芝で行われていましたが、06年に阪神競馬場の馬場改装に伴い、07年からは、それまで行われていた2000m芝から距離が200m短くなって1800mで行われるようになりました。
しかも馬場改装に伴い外回りコースとなったことで、直線も長くなっています。
ということで、それ以前とはまったく違ったレースとなっています。
ただ、臨戦過程等はそれまでとよく似た傾向をたどっていますので、とりあえず、まずは2000mで行われていた時代での臨戦過程を今年も再び挙げておきたいと思います。
96年から05年までの10年間、阪神2000m芝で行われたローズS、連対馬20頭、3着馬10頭からです。

まず、前走のレースがオークスだった連対馬ですが20頭中7頭いました。
そのオークス時の着順は2着から14着まで幅がありましたが、オークス時の人気は1番人気が3頭、2番人気、4番人気、5番人気、6番人気が各1頭とほぼ人気上位となっていました。
また、その7頭のオークスの前のレース(前々走)ですが、桜花賞が4頭、フローラS(4歳牝馬特別も含む)が3頭となっていました。

その前々走桜花賞4頭のその時の人気は3番人気以上で、着順は4着以上の上位着順でした。
そして前々走フローラS3頭のその時の人気着順は、それぞれ1番人気1着、3番人気3着、3番人気2着とこちらも上位人気上位着順となっていました。
3着馬では、前走オークスだったのは10頭中1頭のみでその時の人気着順は4番人気2着で、その前々走は桜花賞2番人気5着となっていました。

次に連対馬で前走オークス以外の重賞を走った馬も20頭中7頭いました。
内訳は、G1のNHKマイルが1頭(2番人気1着)、クイーンSが3頭、あとラジオたんぱ杯、小倉記念、地方の重賞(名古屋優駿)が各1頭となっていました。
3着馬では10頭中2頭で、その内訳はNHKマイル(1番人気1着)と地方の重賞(関東オークス)となっています。

そして、連対馬で前走のレースが条件戦だったのは残り6頭で、その着順は1着5頭(1000万下(900万下)5頭、500万下1頭)、3着1頭(900万下)となっていました。
3着馬では10頭中7頭で、ほとんどの前走が条件戦であったことがわかります。
その内訳は、1000万下(900万下)1着が3頭、2着が2頭、500万下1着が2頭となっていました。


では、07年以降昨年19年までの過去13年、阪神競馬場の馬場リニューアル後の1800m芝での臨戦過程も見てみます。

前走のレースですが、連対馬26頭を見てみますと、前走オークスだった馬は、26頭中16頭いました。
内訳は、1着馬が13頭中10頭(08年~14年、16年、18年、19年)、2着馬が13頭中6頭(07年、09年、11年、12年、15年、19年)となっています。
結局、新しい施行となった07年以降では、17年を除けば、少なくとも1頭、前走オークスを走っていた馬が連で絡んでいたことになります。(そのうち09年、11年、12年、19年の4年は連対馬2頭とも前走オークスを走った馬でした。)
その前走オークスを走った馬のオークス時の着順ですが、旧の阪神競馬場同様、1着から15着まで差がありました。(1着4頭、2着3頭、3着2頭、4着2頭、5着1頭、6着1頭、9着1頭、13着1頭、15着1頭)
またそのオークス時の人気は、1番人気3頭(2着、3着、1着)、2番人気4頭(1着、2着2頭、3着)、3番人気2頭(1着2頭)、4番人気1頭(5着)、6番人気2頭(4着、6着)、7番人気(13着)、9番人気2頭(9着、15着)、11番人気1頭(4着)となっていました。
人気面では、6番人気以上の上位人気が、1着馬2着馬合計16頭中12頭と旧阪神競馬場の時とよく似ているものの、下位人気4頭(7番人気、9番人気(2頭)、11番人気)という人気薄の馬が絡んでいるところが違っています。
それから、前走オークス馬16頭のその前のレース(前々走)ですが、桜花賞が10頭、フローラSが3頭、スイートピーS、忘れな草賞、フラワーカップが各1頭となっていました。
その、前々走のそれぞれの人気と着順ですが、まず桜花賞10頭は、2番人気1着、1番人気2着、2番人気2着、4番人気2着、5番人気3着、9番人気6着、6番人気8着、2番人気2着、1番人気4着、4番人気5着となっていて、旧の阪神競馬場の時に比べて、4番人気以下の人気薄の馬、5着以下の下位着順の馬が絡んでいました。
フローラS3頭は、1番人気1着が2頭、2番人気5着が1頭となっていて、旧と比べて同じく上位人気の馬が来ているものの、旧では3着以上だったのが1頭5着の馬が来ているところに違いが見えます。
そして、旧の阪神競馬場では1頭も来なかったスイートピーS(1番人気1着)と忘れな草賞(1番人気1着)とフラワーカップ(2番人気1着)が各1頭入っていて、桜花賞、フローラS以外の馬が絡んでいたのも大きな違いとなっています。

3着馬では、前走オークスだったのは13頭中3頭(10年、17年、19年)と、旧阪神競馬場の時の1頭と同じく少ない結果となっています。
その時の人気着順は、10年の3着馬エーシンリターンズが7番人気14着で、その前々走は桜花賞11番人気3着、17年の3着馬リスグラシューが3番人気5着で、その前々走は桜花賞3番人気2着、19年の3着馬ウィクトーリアが6番人気4着で、その前々走はフローラS3番人気1着となっていました。

あと、前走オークス以外の重賞を走った連対馬は、26頭中3頭いました。
内訳は、桜花賞が1頭(3番人気1着)、クイーンSが1頭(11番人気8頭)、フローラSが1頭(8番人気14着)となっています。
旧の阪神競馬場での7頭と比べると少なくなっています。

そして、あと残りの7頭の連対馬では、旧の阪神競馬場で1頭もいなかった前走のオープン特別のレース(白百合S)を走ったのが1頭(6番人気1着)、条件戦で1000万下戦は1頭(3番人気2着)、500万下戦だったのは4頭(2番人気1着、4番人気1着、4番人気1着、1番人気1着)、未勝利戦が1頭(1番人気1着)となっていました。
この辺り、旧の阪神競馬場の時と様相はかなり変わっています。

3着馬では、残り13頭中9頭ですが、前走1000万下戦が8頭(1着が3頭、3着が2頭、4着が2頭、6着が1頭)(1番人気が5頭、2番人気が1頭、3番人気が1頭、10番人気が1頭(3着))、前走500万下戦が1頭(1番人気1着)となっています。
3着馬13頭全体で見てみますと、前走オークス7番人気(14着)、同じくオークス3番人気(5着)、同じくオークス6番人気4着、1000万下戦5番人気(2着)、同じく1000万下戦3番人気(4着)の4頭を除く8頭の前走の人気は、すべて1番人気となっていました。
ちなみに、連対馬26頭では、前走1番人気だったのは5頭のみとなっていました。

一応、もう一度阪神1800m芝となったこの13年間を細かくまとめていきますと、1着馬の前走は、07年(前走桜花賞1着)、15年(前走500万下戦4番人気1着)、17年(前走500万下戦4番人気1着)を除いて10頭はオークス(1着が3頭、3着が2頭、4着が2頭、5着が1頭、9着が1頭、13着が1頭)でした。
同じく2着馬の前走は、13頭中6頭がオークス(1着が1頭、2着が3頭、6着が1頭、15着が1頭)でした。
2着馬のその他の7頭は、クイーンS(8着)、フローラS(14着)、オープン特別(1着)、1000万下特別(2着)、500万下特別2頭(1着、1着)、未勝利戦(1着)となっていて、結局、過去12年の連対馬24頭の前走は、13年2着馬(前走500万下特別)、14年2着馬(未勝利戦)、15年1着馬(前走500万下戦)、17年1着馬(前走500万下戦)、17年2着馬(1000万下特別)、18年2着馬(前走500万下戦)の6頭を除いた以外の18頭は、オークスを含めた重賞が17頭、オープン特別が1頭と、前走はオープン以上のレースとなっています。

3着馬の前走は、13頭中オークスが3頭(14着、5着、4着)、クイーンSが1頭(2着)、残り9頭が1000万下特別7頭(1着が3頭、3着が2頭、4着が1頭、6着が1頭)と500万下戦2頭(1着が2頭)となっていました。


それから、臨戦過程で、この13年間の上位1着~3着までの計39頭中前2走の中でオークスの経験があったのは22頭でした。
同じく、前3走の中で桜花賞の経験があったのは、39頭中17頭でした。

さらに、96年以降24年、距離、施行、競馬場に関係なく、前走、前々走にこだわらないで、G1を経験した馬をそれぞれのレースで見ていきますと、まずオークスですが、ローズS1着馬では15頭が経験していました。
そのオークス時の着順は、1着(3頭)、2着、3着(3頭)、4着(3頭)、5着、7着、9着、11着、13着となっていました。
同じく2着馬では14頭いて、着順は1着、2着(4頭)、4着、5着、6着、7着、10着(2頭)、14着、15着となっていました。
同じく3着馬では9頭いて、着順は2着(2頭)、3着、4着、5着、7着、12着、13着、14着となっていました。


ここで毎年取り上げられている「オークス馬1着馬」からローズSへ直行した馬の動向を、また細かく載せておきたいと思います。
(第1回から昨年までのオークス優勝馬のローズステークス直行馬の成績)
オークスの人気着順→ローズステークスの人気着順→秋華賞(それ以前はエリザベス女王杯)の人気着順
85年ノアノハコブネ 21番人気1着→5番人気11着→11番人気12着
86年メジロラモーヌ 1番人気1着→1番人気1着→1番人気1着
00年シルクプリマドンナ 1番人気1着→1番人気4着→1番人気10着
03年スティルインラブ 2番人気1着→1番人気5着→2番人気1着
04年ダイワエルシエロ 6番人気1着→1番人気7着→不出走
08年トールポピー 4番人気1着→2番人気6着→1番人気10着
10年アパパネ 1番人気1着→1番人気4着→1番人気1着
11年エリンコート 7番人気1着→3番人気10着→5番人気10着
12年ジェンティルドンナ 3番人気1着→1番人気1着→1番人気1着
13年メイショウマンボ 9番人気1着→4番人気4着→3番人気1着
14年ヌーヴォレコルト 2番人気1着→2番人気1着→1番人気2着
15年ミッキークイーン 3番人気1着→1番人気2着→1番人気1着
16年シンハライト 1番人気1着→1番人気1着→不出走

以上、昨年まで13頭のオークス馬が直行して出走してきましたが、ローズSで1着になったのは86年のメジロラモーヌ、12年のジェンティルドンナ、14年のヌーヴォレコルト、シンハライトの4頭となっています。
その他の9頭は、2着、4着3頭、5着、6着、7着、10着、11着と、ミッキークイーン以外の8頭は3着以内にも入っていませんでした。
11年まで25年も3着以内に入っていなかったので、12年と14年、このデータのみで無謀にもジェンティルドンナ、ヌーヴォレコルトをそれぞれ消して勝負しました。
やはり無謀でございました。
ということで、続く15年はミッキークイーンを本命にいたしました。(結局、ミッキークイーンは2着、複勝のみの配当でした)
そして16年は、逆にシンハライトを本命にせず▲に留めたところ、これも裏目、どの配当も取れませんでした

次に96年以降24年、桜花賞を走った経験のある馬ですが、ローズS1着馬では13頭が経験していて、桜花賞時の着順は、1着(5頭)、2着(2頭)、3着、4着(2頭)、6着、8着となっていました。
同じく2着馬では10頭いて、着順は1着、2着(3頭)、4着、5着(2頭)、7着、10着、11着となっていました。
同じく3着馬では8頭いて、着順は1着、2着、3着、5着、6着、9着、12着、14着となっていました。

次にNHKマイルですが、ローズS1着馬ではまだ1頭も経験はありません。
2着馬では2頭いて、着順は1着と15着となっています。
3着馬では1頭いて、着順は1着となっています。

それから阪神ジュベナイルF(阪神3歳牝馬S含む)では、ローズS1着馬では4頭いて、その阪神ジュベナイル時の着順は1着、2着(2頭)と10着でした。
2着馬では6頭いて、同じく着順は2着、3着(2頭)、6着、9着(2頭)となっていました。

3着馬では7頭いて、同じく着順は2着、3着、4着、5着、6着(2頭)、7着となっていました。


続いて他のデータも見ていきます。

まず毛色ですが、阪神2000m芝の時の連対馬は、鹿毛が8頭と最も多く、次に栗毛が5頭、黒鹿毛が3頭、青鹿毛が2頭、芦毛、青毛が各1頭となっています。
3着馬では、鹿毛が7頭、栗毛が2頭、栃栗毛が1頭となっていました。

以降(阪神1800m芝)では
07年では栗毛-鹿毛-栗毛
08年では鹿毛-栗毛-鹿毛
09年では鹿毛-鹿毛-黒鹿毛
10年では栗毛-鹿毛-栗毛
11年では芦毛-鹿毛-栗毛
12年では鹿毛-青毛-鹿毛
13年では鹿毛-鹿毛-青毛
14年では栗毛-鹿毛-黒鹿毛
15年では鹿毛-鹿毛-鹿毛
16年では黒鹿毛-黒鹿毛-黒鹿毛
17年では栗毛-鹿毛-黒鹿毛
18年では鹿毛-鹿毛-鹿毛
19年では鹿毛-黒鹿毛-鹿毛
となっていました。

阪神1800m芝以降、こう見てみますと、16年を除けば、毎年鹿毛馬が少なくとも1頭連対していて、連対馬26頭中16頭も占めています。
その人気は、1番人気が5頭、2番人気が2頭、5番人気が2頭、6番人気が2頭、7番人気が2頭、9番人気が1頭、10番人気が1頭、15番人気が1頭となっていて、16頭中7頭が6番人気以下の下位人気でした。
あと、栗毛が5頭(1番人気、2番人気、4番人気、8番人気、9番人気)、黒鹿毛が3頭(1番人気、6番人気、11番人気)、青毛が1頭(2番人気)、芦毛が1頭(1番人気)となっていました。

3着馬13頭では、鹿毛馬が5頭、黒鹿毛馬が4頭、栗毛が3頭、青毛が1頭となっていました。
それぞれの当日人気は、鹿毛が1番人気、2番人気(2頭)、3番人気、13番人気、栗毛が3番人気、5番人気、7番人気、黒鹿毛は3番人気、6番人気、9番人気、10番人気、青毛が10番人気となっています。

父の血統では、阪神2000m芝の11年間の連対馬は、ヘイルトゥリーズン系が10頭(サンデーサイレンス9頭、ブライアンズタイム1頭)と最も多く、次いでノーザンダンサー系、ナスルーラー系が各4頭、ミスタープロスペクター系が3頭となっていました。

3着馬は、ノーザンダンサー系が10頭中6頭、ミスタープロスペクター系が2頭、ナスルーラ系とサンデーサイレンスが各1頭となっていました。

それ以降、リニューアル後の阪神開催の13年間の連対馬26頭では、サンデーサイレンス系が18頭、ノーザンダンサー系が4頭、ナスルーラ系が2頭、ディクタス系、ミスタープロスペクター系が各1頭となっていました。
3着馬12頭では、サンデーサイレンス系が8頭、ミスタープロスペクター系が3頭ノーザンダンサー系が2頭となっていました。


次に、当日の1番人気ですが、96年から順に競馬場に関係なく、1着(単勝オッズ1.5)、3着(1.4)、1着(1.6)、4着(1.4)、4着(2.8)、2着(2.5)、1着(1.2)、5着(1.9)、7着(2.5)、2着(2.2)、1着(2.6倍)、1着(1.6倍)、3着(2.7倍)、2着(1.4倍)、4着(2.1倍)、1着(2.8倍)、1着(1.5倍)、1着(3.8倍)、6着(2.2倍)、2着(2.6倍)、1着(1.6倍)、6着(2.9倍)、6着(3.0倍)、1着(2.2倍)となっていて、24頭中14頭が連対、3着が2頭と7割が複勝圏内となっていました。
あと4着が3頭、5着、6着(2頭)、7着が1頭と結局3頭を除いて掲示板に載っています。

また、当日の2番人気ですが、同じく、96年から順に、7着(単勝オッズ4.0)、1着(3.9)、9着(4.4)、1着(5.1)、11着(4.1)、4着(2.9)、10着(9.1)、1着(3.0)、3着(2.7)、1着(2.4)、3着(3.0倍)、2着(3.4倍)、6着(4.0倍)、4着(7.6倍)、7着(4.1倍)、6着(3.5倍)、2着(3.8倍)、14着(4.9倍)、1着(2.5倍)、3着(6.4倍)、11着(3.7倍)、7着(4.3倍)、6着(3.0倍)、2着(4.2倍)、3着(4.3倍)となっていて、24頭中8頭が連対、3着が4頭とそれほどいい結果を残せていません。


以上ですが、今年は変則で中京競馬場で行われるのでかなり難解ですね。
とりあえず、競馬場や距離等施行が変わっても、強い前走オークス組から検討を始め、あとは勘とひらめきで予想していきたいと思います。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:競馬