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第56回 スプリンターズステークスのデータ [競馬データ]

G1になった90年以降、99年までの12月開催と00年以降のこの時期での開催の計30年(02年と14年の新潟競馬場での開催は除く)、連対馬60頭、3着馬30頭から見てみます。


まずは当日の人気の組み合わせからですが、連対馬では、
01年に「3番人気と4番人気」
10年に「10番人気と3番人気」
11年に「3番人気と9番人気」
で決まったこの3年以外の27年は、1番人気か2番人気の片方かまたは両方(6回)が絡んでいました。
その01年の3番人気と4番人気での組み合わせも含め、30年中、1番人気から4番人気までの中で連対が決まった年は15回ありました。
さらに広げて1番人気から5番人気の中で決まった年は20回ありました。
基本的には、このように比較的上位人気内で決まるレースとなっています。
ちなみに残り10回は、
「2番人気-11番人気」(91年)
「1番人気-7番人気」(97年)
「7番人気-2番人気」(98年)
「16番人気-1番人気」(00年)
「1番人気-10番人気」(06年)
「6番人気-2番人気」(09年)
「10番人気-3番人気」(10年)
「3番人気-9番人気」(11年)
「1番人気-11番人気」(15年)
「1番人気-11番人気」(18年)
となっていました。
また、3番人気と4番人気の組み合わせで決まった01年ですが、2番人気の馬がハナ差で3着となっていました。
しかし、10番人気と3番人気の組み合わせで決まった10年の3着馬は7番人気(1番人気馬は7着、2番人気馬は5着)、3番人気と9番人気で決まった11年の3着馬も7番人気でした。(1番人気馬は4着、2番人気馬は11着)
ということは、09年まで20年間続いていた3着以内に1番人気か2番人気、もしくはその両方が入っていた記録は10年で途切れ、さらに続いて11年も入らなかったということになります。
しかしながら、その翌年12年は「2番人気-1番人気」、その次の年13年も「1番人気-2番人気」と固い決着となり、さらに新潟開催の14年を除き、15年、16年、17年、18年、19年、20年、そして昨年21年と、1番人気か2番人気、もしくはその両方が連で絡んだ記録は9年連続と、また元に戻った感があります。
ちなみに、新潟開催の02年の新潟開催は「1番人気-3番人気」での組み合わせ、14年は「13番人気-2番人気」での組み合わせで、結局全体的に見ても、「90年以降32年中、3着以内に1番人気か2番人気のどちらか、あるいは両方絡んだのは30年ということになります。
とりあえず、1番人気馬と2番人気馬のそれぞれの取捨選択、あるいは両方ともという取捨選択、それらの検討がまず大事かと思います。

さて、反対に人気薄が絡んだ時はどうだったのでしょう。
連対馬で6番人気以下の馬が絡んだのは、30年中10回ということになりますが(新潟開催を含めると、32年中11回)、その組み合わせは上記でも載せましたが、新潟開催も含めて11回分を再度挙げますと
2番人気と11番人気(91年)
1番人気と7番人気(97年)
7番人気と2番人気(98年)
16番人気と1番人気(00年)
1番人気と10番人気(06年)
6番人気と2番人気(09年)
10番人気と3番人気(10年)
3番人気と9番人気(11年) 
13番人気と2番人気(新潟14年)
1番人気と11番人気(15年)
1番人気と11番人気(18年)
と結構荒れた結果となってはいましたが、片方は1番人気もしくは2番人気、あるいは3番人気となっていますので、基本的には1番人気、2番人気、3番人気の上位人気の3頭の馬の取捨選択から始めるのがセオリーのようですね。
さらにもう少し突っ込んで、先ほど挙げた6番人気以下の下位人気で連対した10頭(新潟開催は除く)の詳細を見ていくことにします。
91年11番人気2着のナルシスノワール
97年7番人気2着のスギノハヤカゼ
98年7番人気1着のマイネルラヴ
00年16番人気1着のダイタクヤマト
06年10番人気2着のメイショウボーラー
09年6番人気1着のローレルゲレイロ
10年10番人気1着のウルトラファンタジー
11年9番人気2着のパドトロワ
15年11番人気2着のサクラゴスペル
18年11番人気2着のラブカンプー
ですが、この10頭の臨戦過程を見てみますと、ナルシスノワールとローレルゲレイロを除く8頭は、前走か前々走のどちらかで連対していました。(その8頭のうちウルトラファンタジー以降の4頭を除く4頭の前走か前々走で連対しなかったレースの着順は、なぜか4頭とも7着でした)
また、残る2頭。ナルシスノワールは前走12着でしたが、実質前々走だったG1の安田記念では5着と健闘していました。
また、ローレルゲレイロは、前走セントウルS14着、前々走安田記念15着と二桁着順が続きましたが、その前の3走前は高松宮記念で見事優勝していました。
ちなみに、新潟開催の14年は、13番人気のスノードラゴンが1着でしたが、その2走前、ダートですが1200mの地方重賞で2着、その前の3走前、G1の高松宮記念で2着となっていました。

次に3着馬ですが、1番人気は2頭(98年の単勝1.1倍の1番人気タイキシャトル、19年の単勝2.8倍の1番人気ダノンスマッシュ)、2番人気は3頭、3番人気は3頭、4番人気は2頭、5番人気は1頭と、5番人気以上の上位人気は30頭中11頭なっていました。
あと6番人気以下の下位人気19頭ですが、6番人気3頭、7番人気4頭、8番人気2頭、9番人気3頭、そして10番人気が2頭、12番人気が1頭、13番人気が2頭、15番人気、16番人気が各1頭と、6番人気以下の人気薄の馬が上位人気馬より上回っています。
ちなみに、新潟開催での02年の3着馬は2番人気、14年の3着馬は5番人気でした。


次に血統ですが、毎年書いていますが、中山競馬場は結構ノーザンダンサー系が絡んでいます。
連対馬で父がノーザンダンサー系だったのは14頭で、またBMS(母の父)がノーザンダンサー系だったのは22頭(父もBMSもノーザンダンサー系だった馬3頭も含む)いました。
3着馬では、父がノーザンダンサー系だったのは9頭、BMSがノーザンダンサー系だったのは6頭となっています。
3着以上でノーザンダンサー系の中で多かったのは、ダンチヒ系がのべ15頭(そのうち11頭が2着)、次にノーザンテーストがのべ8頭、続いてニジンスキー系が7頭、ヴァイスリージェント系が5頭、リファール系が4頭、ヌレイエフ系、フェアリーキング系、ストームバード系が各3頭、ノーザンディクティクター系が各1頭となっていました。
今回の登録馬では、父がノーザンダンサー系なのは、ストームバード系のエイティーンガール、マリアーズハート、ダンチヒ系のシュネルマイスター、サドラーズウェルズ系のジャンダルム、ナイトシフト系のタイセイビジョン、ヴェントヴォーチェの2頭がいます。

BMSでノーザンダンサー系は、サドラーズウェルズ系のシュネルマイスター、ストームバード系のナムラクレア、ダンチヒ系のメイケイエール、ラヴィングアンサーの2頭、ヴァイスリージェント系のメイショウミモザとなっています。
両方絡んでいる登録馬は、ダンチヒ系の父、サドラーズウェルズ系のBMSのシュネルマイスター1頭となっています。
このノーザンダンサー系絡みの馬ですが、90年以降、中山開催の過去30年では、16年まで少なくとも1頭3着以内に入っていましたが、翌17年、初めて3着以内に絡みませんでした。

さらに翌18年も3着以内で絡まず、ここ2年連続ノーザンダンサー系は入っていませんでした。
しかし、19年は2着、3着、20年は2着、21年は1着、2着、3着すべてに入っています。
結局、中山開催の過去30年中28年で、少なくとも1頭、ノーザンダンサー系絡みの馬が3着以内に入っていたことになります。
新潟開催の2年では、02年は3頭共ノーザンダンサー系絡みの馬でしたが、14年は3着以内に1頭も絡みませんでした。

続いて、3着以内で多かったのは、17頭の連対馬、5頭の3着馬の計22頭の父がミスタープロスペクター系となっていました。(3着馬の中の1頭は、BMSもミスタープロスペクター系)
また、BMSがミスタープロスペクター系だったのは、連対馬2頭、3着馬7頭の計9頭となっていました。(3着馬の中の1頭は、父もミスタープロスペクター系)
今回の登録馬では、父がミスタープロスペクター系の馬は、ウインマーベル、ダイアトニック、ダイメイフジ、ファストフォース、レイハリアの5頭で、またBMSがミスタープロスペクター系の馬は、ヴェントヴォーチェの1頭となっています。

続いて3着以上で多かった父の血統は、14頭の連対馬、9頭の3着馬と、3着以上で計23頭の父を出しているヘイルトゥリーズン系となっていました。
また、BMSでは、5頭の連対馬、4頭の3着馬と計7頭いました。
父での内訳は、連対馬では、サンデーサイレンスが6頭(デユランダルが3回、アドマイヤマックスが2回、ビリーヴが1回)、デヴィルズバック系が3頭、サンデーサイレンスの仔フジキセキが3頭、ディープインパクト、ダイワメジャーが各2頭、ブライアンズタイム、シンボリクリスエス、ロージズインメイ、サクラプレジデント、オンファイヤ、モーリスが各1頭となっています。
BMSではシルヴァーホーク、サンデーサイレンスが各2頭、ヘイロー、ロベルト、フジキセキ、タイキシャトル、キュアザブルース、マーベラスサンデーが各1頭となっていました。
この父がヘイルトゥリーズン系だった23頭のうち、
1着馬2頭(15年ストレイトガール《父はフジキセキ、BMSはタイキシャトル》、20年グランアレグリア《父はディープインパクト、BMSはナスルーラ系のタピット》)
2着馬のべ3頭(08年と10年キンシャサノキセキ《父はフジキセキ、BMSはリボ―系のプレザントコロニー》、15年サクラゴスペル《父はサクラプレジデント、BMSはキュアザブルース》
3着馬5頭(06年タガノバスティーユ《父はブライアンズタイム、BMSはサクラユタカオー》、10年サンカルロ《父はシンボリクリスエス、BMSはミスタープロスペクター系》、12年ドリームバレンチノ、《父はローズインメイ、BMSはミスタープロスペクター系》、16年ソルヴェイグ《父はダイワメジャー、BMSはジャングルポケット》、20年アウィルアウェイ《父はジャスタウェイ、BMSはミスタープロスペクター系のキングカメハメハ》)の計10頭を除く13頭のBMSはノーザンダンサー系となっていました。
今回の登録馬で父がヘイルトゥリーズン系、BMSがノーザンダンサー系の馬は、父がミッキーアイル、BMSがストームバード系のナムラクレア、父がミッキーアイル、BMSがダンチヒ系のメイケイエール、父がハーツクライ、BMSがヴァイスリージェント系のメイショウミモザ、父がダイワメジャー、BMSがダンチヒ系のラヴィングアンサーの4頭がいます。
また、父がヘイリトゥリーズン系でBMSがノーザンダンサー系以外では、サンライズオネスト、テイエムスパーダ、トゥラヴェスーラ、ナランフレグの4頭となっていました。
また、BMSがヘイルトゥリーズン系の登録馬は、ウインマーベル、エイティーンガール、ジャンダルム、タイセイビジョン、ダイメイフジ、レイハリア、ワールドウインズの7頭となっています。 


次に毛色ですが、1着馬では鹿毛が17頭、黒鹿毛が5頭、栗毛、芦毛が各3頭、青毛、青鹿毛が各1頭となっていました。
2着馬では鹿毛が16頭、黒鹿毛と栗毛が各6頭、青鹿毛と芦毛が各1頭となっていました。
3着馬では鹿毛が12頭、栗毛が8頭、黒鹿毛が7頭、芦毛、青鹿毛、青毛が各1頭となっています。

02年の新潟開催での上位3頭の毛色ですが、「鹿毛-芦毛-鹿毛」、14年の新潟開催では、「芦毛-鹿毛-鹿毛」となっていて、鹿毛馬がやはり活躍していました。


年齢では、1着馬で最も多かったのは4歳馬と5歳馬の各8頭となっていました。
続いて、3歳馬が6頭、6歳馬が5頭、7歳馬、8歳馬が各1頭となっています。
2着馬では、5歳が16頭と最も多くなっています。
続いて4歳馬が9頭、7歳馬が2頭、3歳馬、6歳馬が各1頭となっていました。
3着馬では4歳馬が10頭、5歳馬が8頭、6歳馬が6頭、3歳馬が3頭、7歳馬が2頭となっていました。

02年の新潟開催では、「4歳-6歳-4歳」となっていました。
14年の新潟開催では、「6歳-5歳-4歳」となっていました。


続いて枠番の出目ですが、1着馬で一番多かったのは4枠が8頭、続いて5枠が7頭、7枠の各6頭、8枠の4頭、それから1枠が2頭、2枠、3枠、6枠の各1頭となっています。
2着馬で一番多かったのは2枠の8頭で、続いて4枠と5枠と7枠の各4頭、1枠と6枠の各3頭、あと3枠、8枠が各2頭となっていました。
3着馬では、7枠が7頭と最も多く、続いて1枠が6頭、2枠と3枠と6枠が各5頭、5枠と8枠が各1頭、4枠はなしとなっています。


それから、「スプリンターズステークスで連続して3着以内に入った馬」を、02年、14年の新潟開催も含んで挙げていきたいと思います。
91年以降32年間で連続して3着以内に入った馬を列挙していきます。

ナルシスノワール 91年2着→92年3着
ニシノフラワー 92年1着→93年3着
ヤマニンゼファー 92年2着→93年2着
サクラバクシンオー 93年1着→94年1着
ビコーペガサス 94年2着→95年2着
タイキシャトル 97年1着→98年3着
ブラックホーク 99年1着→00年3着
アグネスワールド 99年2着→00年2着
ダイタクヤマト 00年1着→01年3着
ビリーヴ 02年1着→03年2着
デュランダル 03年1着→04年2着→05年2着
ビービーガルダン 08年3着→09年2着
カレンチャン 11年1着→12年2着
ロードカナロア 12年1着→13年1着
レッドファルクス 16年1着→17年1着
ダノンスマッシュ 19年3着→20年2着
以上16頭います。
その16頭をもう少し詳しく見ていきますと、まず2連覇したのはサクラバクシンオーとロードカナロアとレッドファルクスの3頭、3年連続3着以内に入ったのはデュランダル1頭となっています。
さらに見ていきますと、2頭が同時に2年連続3着以内に入ったのは、「ニシノフラワーとヤマニンゼファー」(92年、93年)と「ブラックホークとアグネスワールド」(99年、00年)の2回となっています。
では、上記の16頭の共通点を探してみましょう。

その各馬の2年目の前走の着順はどうであったのか見てみますと、ニシノフラワー(前走マイルCS13着)、ナルシスノワール(前走札幌記念11着)、ビコーペガサス(前走マイルCS4着)、デュランダルの3年目(前走香港のG1 5着)、カレンチャン(前走セントウルS4着)の5頭を除く11頭の前走はいずれも3着以内に入っていました。(1着5頭、2着5頭、3着1頭)
この3着以内を外した5頭のうち、ナルシスノワールとカレンチャンの2頭を除く3頭の前走はG1レースでしたので、これらを例外ととらえるならば(この3頭の前々走はそれぞれG2で3着、G2で2着、G1で1着、カレンチャンの前々走はG1で1着)、前々走、前走共に大きく負けていたのはナルシスノワールただ1頭ということになります。
また、デュランダルの2年目での前走は2着でした。
今年は、昨年3番人気2着のダノンスマッシュ(前走香港G1のチェアマンズスプリントプライズ1番人気6着、前々走高松宮記念2番人気1着)、10番人気3着のアウィルアウェイ(前走北九州記念3番人気14着、前々走CBC賞6番人気3着)の2頭が登録してきました。
ダノンスマッシュは一昨年3着、昨年2着ですから今年で3回目の挑戦になります。
ここは悩むところですね。

それから、連続ではなく1年置いて3着以内に復帰したのは2頭いました。
アドマイヤマックス 03年3着→04年未出走→05年3着
キンシャサノキセキ 08年2着→09年12着→10年2着
この2頭の2回目の時の前走の着順はそれぞれ12着(G1の安田記念)と1着(G1の高松宮記念)でした。
しかしながら、今回の登録馬では、残念ながら、連続も1年置いても、その登録馬はいません。

以上ですが、今年も人気とオッズが出てからの検討ということになりますね。
ともかく、上記のデータで一つ一つ丁寧に検討しながら結論を出していこうと思います。


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