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第60回 京都金杯のデータ [競馬データ]

今年の京都金杯も昨年に続き、京都競馬場長期整備工事に入っているため中京競馬場1600m芝で行われます。
右回りから左回りに変更、そして直線、坂がなかった京都競馬場から、いきなり直線に入ったところに坂のある中京競馬場に変わるので、まったく過去のデータは使えないことになります。
でも、とりあえず、参考にならないかも知れませんが、京都1600m芝変更になった2000年以降、一昨年までの21年間、連対馬42頭、3着馬21頭のデータを挙げ、それぞれのデータの後、昨年中京で行われた結果を載せていきたいと思います。


まずは臨戦過程から入ります。
連対馬では、前走ないし前々走でG1のマイルCSを走った馬は42頭中18頭いました。
これを京都金杯1着馬で前走がマイルCSを走った馬で限定してみますと、12年までいませんでしたが、13年初めて前走マイルCS6番人気6着だったダノンシャークがこの京都金杯を制しました。
しかしながら、その後の翌14年から20年までの6年間の1着馬の前走はマイルCSではありませんでした。
つまり、1着馬21頭中前走マイルCSだったのはまだ1頭のみとなっています。
ただし、18年の4番人気1着馬、ブラックムーンの「前々走」はマイルCSで、17番人気6着でした。
13年以前も含めて、このように前々走マイルCSだった1着馬は、ブラックムーンを含め21頭中8頭(00年、01年、02年、05年、06年、07年、10年、18年)いました。
特に、05年以降の5頭の前々走のマイルCSでの人気はすべて二桁人気となっていました。
しかしながら、今回の出走馬では、前々走または前走がマイルCSの馬の出走はありません。
また、昨年中京で行われた京都金杯で唯一前々走でマイルCSを走っていたブラックムーンは、16番人気14着となっています。

2着馬では、前走でマイルCSを走っていたのは7頭(5番人気4着、12番人気13着、6番人気12着、11番人気6着、12番人気5着、8番人気7着、4番人気10着)で、前々走では2頭(1番人気8着、15番人気15着)で、計8頭となっていました。
その9頭の前々走の人気ですが、10年の前々走マイルCS15番人気15着だったガルボ、15年の前々走富士S9番人気5着だったエキストラエンド、18年の前々走富士S11番人気3着クルーガー以外の6頭は、すべて人気が3番人気以上の上位人気でした。
その連対馬で前走か前々走でマイルCSを経験した計18頭のその着順ですが、2着から15着と幅広くなっていました。
結構、マイルCSを経験していた馬がいますが、上記の通り、残念ながら今回マイルCSを経験した馬はいません。


あと残りの連対馬で、前走も前々走もマイルCSを走っていない24頭(1着馬12頭、2着馬12頭)ですが、そのうち
01年2着のエリモセントラル(前走G2の阪神牝馬S、9番人気14着)
13年2着のトライアンフマーチ(前走G3の朝日チャレンジC、8番人気11着)
14年1着のエキストラエンド(前走G2の毎日王冠、9番人気9着)
15年1着のウインフルブルーム(前走G3のチャレンジC、4番人気8着)
16年1着のウインプリメーラ(前走オープン特別、5番人気5着)
16年2着のテイエムタイホー(前走G2の阪神カップ、6番人気16着)
17年2着のブラックスピネル(前走G3のチャレンジカップ、2番人気5着)
18年2着のマイスタイル(前走G3の中日新聞杯、2番人気8着)
の8頭を除く16頭は前走で3着以上となっていました。(その前走は、1着が10頭、2着が2頭、3着が4頭)
その前走3着以上の16頭の前走の距離ですが、

「1600m芝」は10頭
「1800m芝」は5頭
「3000m芝」は1頭(菊花賞(17年1着の3アスピネル))
でした。
その16頭の前走のレースの内訳ですが、G1の菊花賞が1頭、G3の重賞が4頭(鳴尾記念3頭、京阪杯1頭)、オープン特別が6頭、1600万下特別が4頭、1000万下特別が1頭となっていました。

あと、前走3着以内をはずした8頭ですが、
前走14着のエリモセントラルも前走は「阪神1600m芝」でしたが、前々走は1600万下(京都1600m芝)で1着でした。
前走11着のトライアンフマーチの前走は「阪神1800m芝」でしたが、前々走は中京記念(中京1600m芝)で3着でした。
前走9着のエキストラエンドの前走は「東京1800m芝」でしたが、前々走は準オープン特別(東京2000m芝)で1着でした。
前走8着のウインフルブルームの前走は「阪神1800m芝」でしたが、前々走はオープン特別(京都1800m芝)で1番人気1着でした。
前走5着のウインプリメーラの前走は「阪神1600m芝」でしたが、前々走はオープン特別(京都1800m芝)2番人気8着、3走前は小倉記念(小倉2000m芝)3着でした。
前走16着のテイエムタイホーは前走は「阪神1400m芝」でしたが、前々走はオープン特別(阪神1400m芝)で1着でした。
前走5着のブラックスピネルは前走は「阪神1800m芝」でしたが、前々走は富士S(1600m芝)8番人気7着でこの馬だけは、3走以内で3着以内に入っていませんでした。(3走前は4着)
前走8着のマイスタイルは、前走は「中京2000m芝」でしたが、前々走福島記念(福島2000m芝)で2着でした。

それから、マイルCSを経験していない24頭の前走、前々走に関してですが、前走もしくは前々走でG2以下のレースを走った馬のその着順は、トライアンフマーチ(前走G3で11着、前々走G3で3着)、エキストラエンド(前走G2 9着、前々走準オープン1着)、オースミナイン(前走準オープン1着、前々走準オープン5着)、ウインフルブルーム(前走G3で8着、前々走オープン特別で1着)、ウインプリメーラ(前走オープン特別5着、前々走オープン特別8着)、テイエムタイホー(前走G216着、前々走オープン特別1着)、ブラックスピネル(前走G35着、前々走G37着)、パクスアメリカーナ(前走オープン特別1着、前々走NHKマイル6着)、マイスタイル(前走中日新聞杯8着、前々走福島記念2着)の9頭を除く15頭は前走、前々走とも4着以内に入っていました。
また、その例外の9頭中7頭の前走、前々走のどちらかで3着以内に入っていました。(残り2頭は、どちらかで5着となっています)

昨年の中京での京都金杯の前走、前々走は
1着ケイデンスコール 前走   オーロカップ(L 1400m芝)4番人気6着
               前々走 信越S(L 1400m芝)11番人気5着
2着ピースワンパラディ 前走  キャプタルS(L 1600m芝)1番人気1着
                     
       前々走 ポートアイランドS(L 1600m芝)1番人気2着

今回の出走馬の前走か前々走で、マイルCS馬を経験していない馬の中で、前走か前々走でG2レース以下のレースを走ってその前走、前々走とも4着以内だったのは、ヴィジュネルの1頭となっています。
また、例外だった中の7頭のように、前走、前々走のどちらかで3着以内だった出走馬は、エアロロノア、サトノフェイバー、シュリの4頭、残り2頭のような出走馬は、ステルヴィオの1頭となっています。

3着馬では、こちらは近3走で見てみますが、21頭中12頭がその中で少なくとも1回は「G1」を走っていました。
そのうちマイルCSを走っていたのは、意外にも少なく5頭となっていました。
その内訳は、01年3着のアグネスデジタルが前走マイルCS1着、06年3着のアルビレオが3走前にマイルCS13着、11年3着ライブコンサートが前走マイルCS5着、14年3着ガルボが前々走マイルCS14着、17年3着フィエロが前々走マイルCS6着となっていました。
ちなみに、この5頭のマイルCS時の1着馬からの着差ですが、アグネスデジタルは1着でしたので省くとして、アルビレオは0.8秒、ライブコンサートは0.2秒、ガルボは1.3秒、フィエロは0.3秒となっていました。
それから近3走以内でG1を走っていなかった残り9頭のうち2頭は、08年、09年の3着馬2頭で、前走は両馬とも阪神Cでそれぞれ15番人気7着、1番人気2着となっていました。
その2頭の前々走ですが、順に4番人気1着、3番人気2着となっていました。
そしてあと7頭の内訳は、
00年の14番人気3着馬で、前走はダートの重賞シリウスSの10番人気16着、前々走は1200m芝の重賞CBC賞で6番人気8着、3走前は1200m芝のオープン特別で1番人気14着となっていました。
12年の3番人気3着馬で、前走は牝馬の重賞愛知杯4番人気10着で、前々走は1600m芝の準オープンで4番人気1着、3走前は1600m芝の府中牝馬特別で11番人気4着となっていました。
13年の7番人気3着馬で、前走はオープン特別1600m芝18番人気1着、前々走は1700mダートのオープン特別で11番人気12着、3走前は1800m芝のオープン特別で12番人気11着となっていました。
15年の7番人気3着馬で、前走オープン特別1600m芝8番人気5着、前々走は準オープン特別1600m芝1番人気1着、3走前は準オープン特別1600m芝9番人気2着となっていました。
16年の7番人気3着馬で、前走はオープン特別1400m芝3番人気2着、前々走は1200m芝4番人気5着、3走前は1200m芝の重賞セントウルSで7番人気7着となっていました。
18年の11番人気3着馬で、前走は重賞ターコイズS1600m芝12番人気9着、前々走はオープン特別1600m芝1番人気1着、3走前は重賞中京記念1600m芝6番人気7120年の14番人気3着馬で、前走は3勝クラス1400m芝3番人気1着、前々走は3勝クラス1600m芝6番人気5着、3走前は3勝クラス1400m芝10番人気12着となっていました。
この前3走でG1を走っていない9頭の共通項ですが、ちょっときついかも知れませんが、9頭中8頭でその3走内で、「1着」もしくは「1番人気」を1度経験していました。

昨年の中京で行われた京都金杯の3着馬の前3走は、
3着エントシャイデン 前走 リゲルS(L 1600m芝)7番人気10着
                     
     前々走 京成杯AH(L 1600m芝)12番人気8着
              3走前 関屋記念(G3 1600m芝)6番人気6着

今回の出走馬では、近3走で上記で挙げたマイルCSを走った馬の出走はありません。
あと、前3走でG1を走っていた登録馬は、カイザーミノル、ダイアトニック、ダイワキャグニー、ディアンドルの4頭となっています。

前3走でG1を走っていない馬の中で、その前3走内で「1着」ないし「1番人気」を1度以上経験している出走馬は、エアロロノア、カイザーミノル、クリノプレミアム、サトノフェイバー、ザダル、シュリ、ダイアトニック、トーラスジェミニ、ヴィジュネルの9頭がいます。
ただ、昨年の中京開催での3着馬は、これらのデータにははまってはいません。


次に、このレースはハンデ戦ですが、そのハンデ頭で連対したのは、01年02年連続で優勝したダイタクリーヴァの2回(それぞれ58kgと58.5kg、いずれも1番人気)と10年2着となったスマートギア(57kgで1番人気)、13年2着となったトライアンフマーチ(58kgで6番人気)、それから18年2着となったクルーガ(57.5kgで3番人気)、20年2着となったダイアトニック(57kgで2番人気)での合計のべ6頭となっています。
また、ハンデ頭として3着に入ったのは、01年のアグネスデジタル(58kgで3番人気)、14年のガルボ(58kgで5番人気)、17年のフィエロ(57.5kgで5番人気)の3頭となっています。
すべて人気は6番人気以上(1番人気3頭、2番人気、3番人気が各1頭、5番人気2頭、6番人気1頭)となっていました。

昨年の中京開催でのハンデ頭は、重量57.5kgを背負っていた8番人気57.5kgのサトノアーサーでしたが、12着となっています。
今回のハンデ頭は重量58kgを背負うステルヴィオですが、とりあえずは当日の人気には要注意です。


それから1番人気の馬ですが、21年中11年で連対しておりまずまずの成績を収めております。
その連対した1番人気11頭の当日単勝オッズですが、13年1着となったダノンシャークの3.6倍、昨年14年2着となったオースミナインの4.1倍以外、1.6倍から2.8倍の間と、人気を集めた形での1番人気となっていました。
あと連をはずした1番人気9頭ですが、順にそれぞれ3.2倍、3.7倍、4.0倍、3.6倍、4.3倍、2.7倍、4.1倍、3.8倍、3.0倍、3.1倍と、2.7倍の1頭(12年5着のサダムパテック)を除いて比較的高い数字となっていました。

昨年の中京開催での1番人気馬は単勝オッズ2.2倍のシュリでしたが、5着となっています。


あと血統で目立つのは、連対馬では、父か父の母(BMS)のどちらかでノーザンダンサー系が絡んでいたのが42頭中16頭いたというところでしょうか。
また、ナスルーラ系が絡んでいたのも42頭中僅差の14頭いました。

3着馬の父の血統では、21頭中14頭がヘイルトゥリーズン系産駒で、そのうち4頭はサンデーサイレンス、同じく9頭がサンデーサイレンスの仔(マンハッタンカフェが3頭、タヤスツヨシ、ダンスインザダーク、アドマイヤボス、ディープインパクト、ステイゴールド、ダイワメジャーが各1頭)、1頭がグラスワンダーとなっていました。
あと残り7頭のうち5頭はいずれもミスタープロスペクター系でそのうち2頭はフォーティナイナーでした。(あと残り2頭はノーザンダンサー系)

それから1着馬の父に関しては、サンデーサイレンス系が8頭、ノーザンダンサー系が6頭と最も多い勝ち数を争っています。
サンデーサイレンス系では、1600m芝に変更になった00年以降21年中、13年勝ったダノンシャーク、14年勝ったエキストラエンド、20年勝ったサウンドキアラのディープインパクト産駒の3頭、01年、02年連続で勝ったフジキセキ産駒のダイタクリヴァ、05年に勝ったサンデーサイレンス産駒のハットトリック、15年1着馬のスペシャルウイーク産駒のウインフルブルーム、16年1着馬のステイゴールド産駒のウインプリメーラの計のべ8頭となっていました。
あと他で勝ち馬を出しているのは、ナスルーラ系(いずれもグレイソブリン系)の3頭、同じくミスタープロスペクター系の2頭(キングカメハメハ、アドマイヤムーン)、ヘイルトゥリーズン系(ブライアンズタイム、グラスワンダー)の2頭となっています。
大きくくくれば、ヘイルトゥリーズン系が10頭と最も多く、ノーザンダンサー系が続いて6頭、ナスルーラ系が3頭、ミスタープロスペクター系が2頭ということになります。
12年までは、意外にも06年以降7年連続勝っていなかったサンデーサイレンス系でしたが、13年は1着から6着まで、14年は1着から4着まで、15年は3着を除く1着から7着まで、16年は1着と2着をそれぞれ占めていました。
しかし、17年、18年、19年とこの3年の1着馬はサンデーサイレンス系ではありませんでした。(17年は3着から5着までが、18年は3着、4着が、19年は2着から4着までそれぞれサンデーサイレンス系産駒でした。)
20年は、4年ぶりにサンデーサイレンス系(ディープインパクト)産駒が1着となり、あと、3着から5着までサンデーサイレンス系産駒となりました。
ちなみに2着馬は、1着馬とは逆に、05年以降16年中、07年、17年、18年、20年を除く12年でこのサンデーサイレンス系が入り、3着馬も05年以降16年中、07年、09年、11年、15年、16年を除く11年で入っていました。

昨年の中京開催での京都金杯の父の血統ですが、
1着ケイデンスコール  ロードカナロア(ミスタープロスペクター系)
2着ピースワンパラディ ジャングルポケット(ナスルーラ系)
3着ディープインパクト サンデーサイレンス系
また、上位3頭共、ノーザンダンサー系絡みではありませんでした。


毛色ですが、1着馬では、鹿毛と栗毛が各8頭と競い合っています。
続いて黒鹿毛が2頭、青毛、青鹿毛、芦毛が各1頭となっています。
2着馬では鹿毛が11頭、栗毛が5頭、黒鹿毛が4頭、青毛が1頭となっていました。
3着馬では、栗毛が9頭と圧倒的にリードしていて、あと、鹿毛、青毛、黒鹿毛、青鹿毛が各3頭となっていました。
全体的に栗毛の活躍が目立ちます。

昨年の中京開催での上位3頭の毛色ですが、
1着馬 鹿毛
2着馬 鹿毛
3着馬 芦毛
となっています。


枠番では、
1着馬は、21頭中15頭が1枠から4枠の間で決まっています。
2着馬は、21頭中14頭が1枠から4枠の間の馬が入っています。
3着馬は、21頭中12頭が1枠から4枠の間となっていました。
まとめますと、連対馬では、1枠が7頭、2枠が6頭、3枠が8頭、4枠が8頭、5枠が3頭、6枠が4頭、7枠が1頭、8枠が5頭となっています。
3着馬では、1枠が2頭、2枠が1頭、3枠が4頭、4枠が4頭、5枠が6頭、6枠がなし、7枠が3頭、8枠が1頭となっていました。

昨年の中京開催での京都金杯での枠番ですが、
「1枠-2枠-7枠」
となっています。


次に年齢ですが、1着馬では4歳馬が8頭、6歳馬が7頭、5歳馬が6頭とそれぞれ拮抗しています。
2着馬では4歳馬が7頭と最も多く、続いて5歳馬と6歳馬が各5頭、7歳馬が3頭、8歳馬が1頭となっていました。
3着馬では4歳馬が8頭と最も多く、6歳馬が5頭、5歳馬が4頭、7歳馬が3頭、8歳馬が1頭となっていました。
全体的に4歳馬が目だっています。

昨年の中京開催での上位3頭の年齢ですが、
「5歳-5歳-6歳」
となっていました。
ちなみに、昨年の出走馬16頭中4歳馬は2頭(7番人気4着、4番人気8着)となっています。


以上ですが、とにもかくにも今年も中京競馬場での京都金杯、予想は依然難解ですね(^^;
とりあえずは、一応上記のデータを参考にしながら、昨年の中京開催での京都金杯、そして過去の中京競馬場1600m芝での傾向も加味しながら結論を出していこうと思います。

タグ:京都金杯
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