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第55回 ステイヤーズステークスのデータ [競馬データ]

別定戦になった97年以降24年、連対馬48頭、3着馬24頭からです。


まず平場のレースの中では最も長い距離のレースとなりますので、今年も血統から見ていきたいと思います。
連対馬では、父はヘイルトゥリーズン系が26頭、続いてノーザンダンサー系が12頭とこの二つの系統でほとんど占めています。
あと、ミスタープロスペクター系が8頭(アドマイヤドンが述べ4頭、エルコンドルパサーがのべ3頭、スウェプトオーヴァーボードが1頭)、そしてナスルーラ系(トニービン)、ディクタス系(サッカーボーイ)が各1頭となっていました。
母の父(BMS)は、ノーザンダンサー系が15頭(ニジンスキー系統が5頭、フェアリーキング系がのべ4頭、サドラーズウェルズ系が2頭、あと、ノーザンアンサー、ディキシーランドバンド、ノーザンテースト、フレンチデピュティ)
ヘイルトゥリーズン系が11頭(ダンスインザダークが4頭、リアルシャダイ、シルバーホークが各2頭、サンデーサイレンス、ヘイロー、ブライアンズタイムが各1頭)
ナスルーラ系が10頭(グレイソブリン系(トニービン)、プリンスリーギフト系が各3頭、ネヴァーベンド系が2頭、あと、レッドゴッド系、ナシュア系が各1頭)
ハイペリオン系ものべ2頭、ディクタス系、トゥルビョン系、レイズアネイティヴ系も各2頭、
あと、フェアトライアル系、アイスカペイド系、リボ-系、ミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)となっていました。

3着馬では、父は、ヘイルトゥリーズン系が10頭、ノーザンダンサー系が6頭、ナスルーラ系が5頭、エルコンドルパサーがのべ3頭となっていました。
BMSは、ノーザンダンサー系が6頭、ナスルーラ系が5頭、ヘイルトゥリーズン系がのべ4頭(シルヴァーホークのべ2頭とブライアンズタイム2頭)、ネイティヴダンサー系が3頭、あと、ハイペリオン系、フェアトライアル系、ニアークティック系、トゥルビョン系、ディクタス系(サッカーボーイ)、サーゲイロード系が各1頭となっています。

また、父かBMSのどちらかあるいは両方でノーザンダンサー系が絡んでいたのは、1着馬24頭中11頭、2着馬は24頭中14頭、3着馬24頭中12頭とほぼほぼ同じとなっています。
ちなみに、上位3頭ともノーザンダンサー系絡みではない馬で占められた年は、06年、11年、13年、19年、20年と5年ありました。
その5年のうち、11年と13年と19年の4着馬はいずれもノーザンダンサー系絡みでした。
いずれにしても、とりあえずノーザンダンサー系絡みの馬には要注意です。
逆に、上位3着までのノーザンダンサー系が絡んでいなかった35頭のそれぞれの当日の人気を見てみますと、1番人気が10頭、2番人気が6頭、3番人気が3頭、4番人気が5頭、5番人気が1頭と、6番人気が4頭、7番人気が2頭、8番人気が2頭、11番人気が1頭、12番人気が1頭と、ほぼ上位人気となっていました。
ちなみに今回の登録馬18頭でノーザンダンサー系が絡んでいるのは、アイアンバローズ、アドマイヤアルバ、バレリオの3頭となっています。


次に臨戦過程ですが、前走が2400m芝以上を走っていたのは連対馬48頭のうち42頭にも及び、その42頭のうち29頭が、前々走も含めて2400m以上のレースの場所が少なくともひとつが京都競馬場となっていました。
また前走が2400m以上の距離だった連対馬42頭のうち19頭がアルゼンチン共和国杯でした。
あと残りの前走2400m未満だった6頭は、
97年2着のアドマイヤラピス(前走2200m)
02年2着のダイタクバートラム(前走1800m)
05年2着のエルノヴァ(前走2000m)
09年2着のゴールデンメイン(前走2000m)
13年2着のユニヴァーサルアバンク(前走2000m)
15年1着のカムフィー(前走2000m)
そのうちアドマイヤラピスとエルノヴァの両牝馬はそれ以前に2400m以上で好走の経験がありました。
またダイタクバートラムは、それまで最高2200m1回しか経験がありませんでしたが、このレースで連対してからはこのレースに翌々年勝つなど主に長距離で使われ好走するようになりました。
それからゴールデンメインは、条件特別戦の時に2400mや2500mで3度の連対経験を持っていました。
ユニヴァーサルバンクは、2400mのオープン特別(阪神)で勝った経験がありました。
カムフィーは、2400m以上をそれまで10レース走って、連対経験はなかったものの、3着5回、4着2回と掲示板に7回載っていました。
毎年書いていますが、このレースを検討する場合、基本的にはこれまでで2400m以上で好走のある馬を取り上げるのはもちろんですが、長距離経験のない馬でも血統的判断で将来は長距離で活躍するだろうという先見の目も必要かと思います。

3着馬では、24頭中19頭が前走2400m以上で、そのうち12頭がアルゼンチン共和国杯でした。
残りの2400m未満だった4頭は、
07年3着のアドマイヤモナーク(前走2000m)
08年3着のトウカイエリート(前走2000m芝)
10年3着のネヴァブション(前走2000m芝)
12年3着のデスペラード(前走1800m芝)
20年3着のポンテザール(前走2000m芝)
となっていました。


その前走アルゼンチン共和国杯だった馬を、昨年と同様、もう少し突っ込んでみたいと思います。
上位3頭の過去17年で見てみます。
年度、馬名、アルゼンチン共和国杯での人気着順→ステイヤーズSの人気着順という順で挙げさせていただきます。
04年 ダイタクバートラム  5番人気 4着→ 1番人気1着
     グラスポジション   1番人気10着→ 4番人気2着
05年 デルタブルース    1番人気 5着→ 1番人気1着
     サクラセンチュリー  3番人気 1着→ 2番人気3着
06年 アイホッパー      2番人気 2着→ 1番人気1着
     トウカイトリック    5番人気 5着→ 2番人気2着
     チェストウイング   3番人気 4着→ 4番人気3着
07年 マキハタサイボーグ 12番人気 9着→ 7番人気1着
     ネヴァブション    1番人気 9着→ 2番人気2着
08年 エアジパング    11番人気15着→ 6番人気1着
09年 モンテクリスエス   6番人気 7着→ 2番人気3着
10年 コスモヘレノス    9番人気 3着→ 5番人気1着
     ジャミール      2番人気 2着→ 2番人気2着
11年 トウカイトリック  16番人気12着→ 7番人気3着
12年 トウカイトリック  14番人気10着→ 8番人気1着
13年 デスペラード     9番人気 6着→ 1番人気1着
14年 デスペラード     7番人気 9着→ 3番人気1着
    クリースカイザー   4番人気 2着→ 1番人気3着
15年 3着以上なし
16年 アルバート       4番人気 2着→ 1番人気1着
    モンドインテロ     1番人気 4着→ 2番人気3着
17年 アルバート       2番人気 4着→ 1番人気1着
    プレストウィック     6番人気 9着→ 3番人気3着
18年 3着以上なし
19年 3着以上なし
20年 オセアグレイト     8番人気11着→ 7番人気1着


04年以降過去17年では、3着以上51頭中23頭で、15年と18年と19年を除いて毎年少なくとも1頭入っていました。(3頭が1年、2頭が7年、1頭が6年)
こう見てみますと、06年までは、アルゼンチン共和国杯で5番人気以上の上位人気の馬が入っていましたが、07年以降は二桁人気の馬も目立つようになりました。
ちなみに、今回の前走アルゼンチン共和国杯だった登録馬のその前走の人気着順は、
アイアンバローズ(6番人気6着)
トーセンカンビーナ(15番人気7着)
アドマイヤアルバ(14番人気9着)
ゴースト(11番人気14着)
セダブリランテス(8番人気15着)
の5頭となっています。

それから、前走アルゼンチン共和国杯を走って3着以内に入った馬の、ステイヤーズSでの当日人気ですが、一貫して、二桁人気の馬が入っていないことがわかります。(1番人気7頭、2番人気7頭、3番人気1頭、4番人気2頭、5番人気、6番人気各1頭、7番人気3頭、8番人気1頭)

またそれ以外の前走アルゼンチン共和国杯出走のデータでは、その年に天皇賞(春)を経験していた馬は、23頭中11頭いました。
それから、このレースで結構強いノーザンダンサー系絡みの馬は、23頭中7頭でした。
その前々走のレースですが、重賞が23頭中17頭いて、そのうち7頭が京都大賞典でした。
あと残り6頭の前々走は、オープン特別が3頭(1着2頭、3着)、準オープンが2頭(共に1着)、1000万下戦が1頭(1着)となっていました。
今回の前走アルゼンチン共和国杯の登録馬5頭では、そのうちアイアンバローズ(前々走京都大賞典3番人気12着)、アドマイヤアルバ(前々走オールカマー15番人気8着)の2頭が前々走重賞となっています。
あとの3頭の前々走はいずもオープン特別の丹頂ステークスとなっています。


次に毛色ですが、連対馬では鹿毛が25頭、栗毛が16頭、黒鹿毛が5頭、芦毛、青鹿毛が各1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が12頭、黒鹿毛が5頭、栗毛が4頭、芦毛が3頭となっています。


年齢は、連対馬では、4歳が12頭、5歳が11頭、6歳が10頭、3歳が8頭、7歳と8歳が各2頭、7歳、9歳、10歳が各1頭となっています。

3着馬では、5歳が8頭、4歳が6頭、6歳が4頭、7歳が3頭、8歳、9歳、11歳が各1頭と続いています。


それから当日の1番人気ですが、24年中16年で連に絡んでいました。
3着には2頭います。


以上ですが、とりあえず今年も1番人気馬の取捨選択からとなりますね。
最近の1番人気は、10年9着、11年11着、12年8着、13年1着、14年3着、15年1着、16年1着、17年1着、18年1着、19年2着、20年3着となっていますが、1番人気が2年以上連続連に絡まなかったのは、この10年から12年まで絡まなかった時のみとなっています。
逆に、1番人気が3年以上連続連対したのは97年以降、97年~99年、04年~06年、そして15年~19年の3回あります。
昨年3着と連を外しましたが、最近の傾向のように、また連対を果たすのでしょうか。
ともかくも、上記のデータを丁寧にひも解きながら結論を出していこうと思っています。

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