第５７回 札幌記念のデータ

９７年以降、函館競馬場代替競馬となった１３年を除く２３年、連対馬４６頭、３着馬２３頭からです。


まず、毎年取り上げていますが、前の年かあるいはその年に「Ｇ１」で勝って札幌記念に出走した馬の成績を今年も先に挙げていこうと思います。
９７年以降該当する馬は３０頭いまして、１着が８頭、２着が６頭、３着が５頭、４着が３頭、５着が２頭、６着、７着が各１頭、８着が２頭、１２着、１４着が各１頭となっていました。
結局、３０頭中２４頭が掲示板に載り、そのうち１４頭が連対、５頭が３着と、１７頭が複勝圏内に入っていました。
今回の出走馬では、昨年の阪神ＪＦと今年の桜花賞を制したソダシ、今年の香港でのクイーンエリザベス２世カップを制したラヴズオンリーユーの２頭が該当します。


次に毛色ですが、１着馬は、２３頭中１５頭が鹿毛で、他の毛色の１着馬８頭は、９９年１番人気１着のセイウンスカイ（芦毛）、０７年５番人気１着のフサイチパンドラ（栗毛）、０８年５番人気１着のタスカータソルテ（黒鹿毛）、０９年７番人気１着のヤマニンキングリー（栗毛）、１６年５番人気１着のネオリアリズム（栗毛）、１７年６番人気１着のサクラアンプルール（栗毛）、１８年２番人気１着のサングレーザー（青鹿毛）、２０年２番人気１着のノームコア（芦毛）となっていました。
２着馬は、２３頭中１３頭が鹿毛で、他の毛色の２着馬は、９７年４番人気２着のエリモシック（青鹿毛）、９９年２番人気２着のファレノプシス（黒鹿毛）、０２年１０番人気２着のトウカイポイント（栗毛）、０６年９番人気２着のレクレドール（黒鹿毛）、０９年２着のブエナビスタ（黒鹿毛）、１２年１番人気２着のダークシャドウ（栗毛）、１３年１番人気２着のゴールドシップ（芦毛）、１５年８番人気２着のヒットザターゲット（栗毛）、１９年４番人気２着のサングレーザー（青鹿毛）、２０年６番人気２着のペルシアンナイト（黒鹿毛）となっています。
昨年までいつも取り上げていますが、１着馬のみ、あるいは２着馬のみで見ていきますと、鹿毛馬以外の連続１着、あるいは連続２着は、０７年までの１１年間ありませんでした。
しかし、初めて０７年栗毛、０８年黒鹿毛と連続で鹿毛馬以外の馬が１着となってそれまでの傾向が崩れ、さらに０９年も鹿毛馬以外の栗毛の馬が１着となり３年連続となりました。
ちなみにその後の１０年、１１年、１２年、１４年、１５年は鹿毛馬が連続で来ていました。（除外した函館開催の１３年の１着馬もちなみに鹿毛馬でした）
しかし翌１６年の１着馬は栗毛馬が１着でしたので、１７年の１着馬の予想ではここは連続で栗毛馬は来ないと見るところですが、前例もありましたのであえて栗毛馬のエアスピネル本命で勝負しました。
結果エアスピネルは５着、勝ったのはサクラアンプルールで「栗毛馬」でした^^;
さらに１８年は青鹿毛のサングレーザーが勝ちましたので、０７年、０８年、０９年に続いて１６年、１７年、１８年と共に３年連続して鹿毛馬以外の毛色の馬が来たことになりました。
しかし、１９年の勝ち馬ブラストワンピースは鹿毛馬で、４年連続鹿毛馬以外とはなりませんでした。
昨年２０年の１着馬は芦毛でしたので、２年連続鹿毛以外の毛色の馬の１着馬が来たのはこれまで少なかったので、ここは確率的に鹿毛馬が来そうなものですがさてどうでしょうか。

対して２着馬に関しては、この傾向は１２年まで続いていました。（１３年の函館開催でも続きました。）
しかしながら１４年の２着馬は芦毛馬、１５年の２着馬は栗毛馬と、２着馬で初めて鹿毛馬以外の馬が２年連続来てしまいました。
翌１６年からは、１７年、１８年と３年連続鹿毛馬となりました。
しかし、１９年の２着は前年の勝ち馬で青鹿毛のサングレーザー、昨年の２着は黒鹿毛のペルシアンナイトで、ここ２年連続で鹿毛馬以外の馬が来ていました。
さて今年の２着馬として、鹿毛以外の毛色の馬が３年連続となるのか、確率的に鹿毛馬が来るのか、悩むところですね。
ちなみに、今回の登録馬１３頭で鹿毛馬は、サトノセシル、ステイフーリッシュ、トーラスジェミニ、ブラストワンピース、ユーキャンスマイル、ラヴズオンリーユーの６頭となっています。

続いて３着馬ですが、鹿毛が１０頭、栗毛が７頭、黒鹿毛が５頭、芦毛が１頭となっていました。
こちらは、０２年から０５年まで連続４年、鹿毛馬以外の毛色の馬が３着に入りました。
それから０６年以降、１２年までの７年連続、鹿毛馬以外の連続３着はありませんでしたが、それ以降で、１４年芦毛、１５年栗毛、そして１７年栗毛、１８年黒鹿毛と２年連続が２回あって、計３回、連続鹿毛以外の毛色の馬が来たことになりました。
昨年の３着馬は栗毛馬でしたので、今年は４回目の２年連続鹿毛以外の毛色の馬が来るのか、鹿毛馬に戻るのか、ここも悩むところです。

また、連対馬の毛色の組み合わせですが、９９年、０９年、２０年の３回、鹿毛以外の毛色同士の組み合わせで決まった以外はすべて鹿毛が絡んでおり、特に９８年、００年、０１年、０３年～０５年、１０年、１１年の計８年は鹿毛馬同士の組み合わせで決着しています。
ただ、１２年以降、函館開催の１３年を除く、昨年２０年までの８年連続、鹿毛馬同士の組み合わせの決着はありません。
その鹿毛馬以外の毛色同士の組み合わせで決まった９９年と０９年ですが３着も鹿毛馬以外の毛色でしたので、この２年は３頭共鹿毛馬以外の毛色だったことになります。
また、連対馬が鹿毛馬同士の組み合わせだった８年のうち、９８年、００年、０１年、１０年、１１年の５年は、３着馬も鹿毛馬でしたので、この５年は３頭共鹿毛馬の毛色だったことになります。


次に、当日の人気ですが、
０５年　「９番人気－１２番人気－１３番人気」
０７年　「５番人気－１２番人気－３番人気」
１５年　「５番人気－８番人気－４番人気」
１７年　「６番人気－１２番人気－１番人気」
と、この４年は大荒れで決着しましたが、その４年と、
１９年　「３番人気－４番人気－１番人気」
を加えた５年以外の残り１８年は１番人気か２番人気のどちらかあるいは両方が連に絡んでいました。
そのうち１番人気は１４回、２番人気は１０回、連に絡んでいました。（そのうち１番人気－２番人気の組み合わせは６回ありました）

３着馬では、函館開催の１３年を除く、過去２３年、２３頭中１番人気が５頭、２番人気が３頭、３番人気が５頭、４番人気が５頭と４番人気以上の上位人気が１８頭も占めています。
それ以下では、６番人気が１頭（００年）、７番人気が２頭（１０年、１４年）、８番人気が１頭（９９年）、１３番人気が１頭（０５年）となっています。

１番人気馬ですが、９７年以降、函館開催の１３年を除く２３年間では、００年（７着）、０５年（７着）、０７年（７着）、１５年（８着）の４年以外の１９年で３着以内に入っていました。
内訳は、１着が７頭、２着が７頭、３着が５頭となっています。
ちなみに、１番人気馬は、１１年に勝って以来、翌年から１３年の函館開催も含めて昨年２０年まで９年連続勝っていません。


年齢ですが、連対馬では５歳が１９頭と最も多く、次に４歳が１１頭、３歳と６歳が各５頭、７歳と８歳が各２頭となっていました。
３着馬では、同じく５歳が９頭と最も多く、続いて４歳が６頭、７歳が４頭、３歳が２頭、６歳が１頭となっています。


血統ですが、まず連対馬の父では、一番多かったのはヘイルトゥリーズン系の２４頭で、その内訳は、サンデーサイレンスが８頭、その仔（ディープインパクトが５頭、ダンスインザダーク、ネオユニヴァースが各２頭、アグネスタキオン、スペシャルウイーク、マンハッタンカフェ、ステイゴールド）の産駒が１２頭、ブライアンズタイム、グラスワンダー、スクリーンヒーロー（グラスワンダーの仔）が各１頭となっていました。
次に多かったのはノーザンダンサー系の１１頭で、その内訳は、ダンツィヒ系が６頭、ダンシングブレーヴ系統（リファール系）も３頭、カーリアン系統（ニジンスキー系）が２頭となっていました。
続いて、ミスタープロスペクター系（キングカメハメハが３頭、エンドスイープ、アグネスデジタル）が５頭、グレイソブリン系が４頭、ハイペリオン系、トウルビョン系（トウカイテイオー）が各１頭となっていました。
それから母の父（ＢＭＳ）の主なところでは、ノーザンダンサー系が１９頭、サンデーサイレンス系が５頭、セントサイモン系が４頭、ネヴァーベンド系、アリダー系が各２頭となっています。

３着馬では、父では、ヘイルトゥリーズン系が１２頭（サンデーサイレンスが５頭、マンハッタンカフェが２頭、グラスワンダー、フジキセキ、ステイゴールド、ディープインパクト、オルフェーヴルが各１頭）、ノーザンダンサー系が６頭（ダンチヒ系が２頭、エルグランセニョール、ヌレイエフ、サドラーズウエルズ系、ヴァイスリージェント系が各１頭）、ナスルーラ系が３頭（ネヴァーベンド系、ボールドルーラー系、グレイソブリン計）、ミスタープロスペクター系（エルコンドルパサー、キングカメハメハ）が２頭となっていました。
ちなみにここ４年、１７年は１着から３着までの３頭はキングカメハメハ産駒、１８年の１着、２着は共にディープインパクト産駒、３着はダンチヒ系のハービンジャー産駒、１９年の１着はダンチヒ系のハービンジャー産駒、２着、３着は共にディープインパクト産駒、２０年の１着、２着はダンチヒ系のハービンジャー産駒、３着はオルフェーヴル産駒と、同じ産駒の馬が３着以内に２頭ないし３頭、占めています。


性別ですが、連対馬では、牡馬が３２頭、牝馬が１３頭、セン馬が１頭と、牝馬が健闘しています。
３着馬では、牡馬が１８頭、牝馬が５頭と牡馬が圧倒的にがんばっていました。
今回は、ウインキートス、サトノセシル、ソダシ、ラヴズオンリーユーの４頭の牝馬が出走しています。

通して見てみますと、牝馬の出走がなかった０８年、１０年、１７年以外の２０年中１２年で牝馬が連対、３着のみに入った３年を足せば、３着以内では２０年中１５年で牝馬が少なくとも１頭入ったことになります。


前走ですが、特に００年以降の２０年間、連対馬４０頭中１４頭が前走函館競馬場で走っており、そのうち１１頭が函館記念でした。
その函館記念での着順ですが、掲示板を大きくはずした馬もいますので、着順に関しては不問となっています。
３着馬では、００年以降２０頭中７頭が前走函館競馬場を走っていて、そのうち５頭が前走函館記念（７着、３着、２着、１着、１着）となっています。（残りの２頭は、準オープン戦、オープン戦共に１着）
ちなみに今回の出走馬１３頭中、前走函館競馬場を走っていたのは、アイスバブル（函館記念１４番人気２着）、サトノセシル（クイーンステークス８番人気３着）、ディアマンミノル（１１番人気４着）、バイオスパーク（函館記念１２番人気３着）、マイネルウィルトス（函館記念３番人気８着）の４頭となっています。

また、前走函館競馬場以外だった連対馬残り２６頭も見てみますと、そのうち１８頭が前走Ｇ１レース（海外Ｇ１も含む）となっていました。
今回の出走馬で、前走Ｇ１レースを走ったのは、ソダシ（オークス１番人気８着）、ユーキャンスマイル（天皇賞（春）５番人気７着）、ラヴズオンリーユー（香港　クイーンエリザベス２世カップ３番人気１着）の４頭となっています。
あと残りの８頭は、０５年のヘヴンリーロマンス、０６年のレクレドール、０７年のフサイチパンドラ、０９年のヤマニンキングリー、１２年のフミノイマージン、１５年のダービーフィズ、同じく１５年のヒットザターゲット、１９年のブラストワンピースで、前走は前者の３頭とフミノイマージンの計４頭が札幌競馬場のクイーンＳ（それぞれ１０番人気２着、７番人気３着、３番人気５着、５番人気８着）で、あとヤマニンキングリーが前走中京記念１番人気２着、ダービーフィズが前走エプソムＣ４番人気３着、ヒットザターゲットとブラストワンピースが前走目黒記念で、それぞれ４番人気３着、１番人気８着となっていました。
今回の出走馬では、前走目黒記念８番人気１着のウインキートスが出走しています。

また３着馬では、残り１３頭中１０頭が前走Ｇ１となっていました。
その１０頭中４頭の前走は二桁着順となっていました。
あとの３頭の前走は、クイーンＳ５番人気５着、ダイヤモンドＳ３番人気１１着、エプソムＣ１番人気３着となっていました。


枠番の出目ですが、函館開催の１３年を除く２３年間では、１着馬は、１枠が５頭（そのうち４頭が１７年から昨年２０年までの４年連続）、２枠が２頭、３枠が４頭、４枠が２頭、５枠が３頭、６枠が３頭、７枠が２頭、８枠が２頭となっていました。
２着馬は、１枠が２頭（９７年、９８年）、２枠が４頭、３枠が４頭、４枠が５頭、５枠が１頭、６枠が３頭、７枠が２頭、８枠が２頭となっています。
３着馬は、１枠が１頭（１６年）、２枠が２頭、３枠が５頭、４枠が２頭、５枠が２頭、６枠が６頭、７枠が２頭、８枠が３頭となっていました。

１枠、２枠、３枠の内枠が少なくとも１頭３着以内に入ったのは、０３年、０６年、１４年の３年を除く、２３年中２０年となっています。
逆に、６枠、７枠、８枠の外枠が少なくとも１頭３着以内に入ったのは、０７年、０８年、１０年、１２年、１７年、２０年の６年を除く、２３年中１７年となっていました。


以上ですが、今年もまずは前走Ｇ１を走った馬の取捨選択からといったところでしょうか。
特にその中で人気が集中しそうなソダシとラヴズオンリーユーの牝馬の選択から始まりそうですね。
ともかくも、今年も上記で書いたデータを丁寧に踏まえながら、勘も働かせて結論を出していこうと思います。

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