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第28回 函館スプリントステークスのデータ [競馬データ]

8月に行われるオリンピックのマラソンが札幌で行われるのに伴い、その期間は通常の札幌競馬場から函館競馬場開催に変わるため、この北海道シリーズのスタートの6月の函館スプリントステークスは養生の関係もあり、札幌競馬場開催となりました。
ここは昨年までの函館開催でのデータは使えないところですが、とりあえず、いつものように従来のデータを挙げていきたいと思います。
一応、その各項目の後に、スタンド改修のため札幌競馬場で行われた09年のデータを載せておきます。
97年以降09年を除く函館競馬場開催の23年間、連対馬46頭、3着馬23頭からです。


まず、牝馬の強いレースです。
特に、03年ビリーヴ、04年05年シーイズトウショウ、06年ビーナスライン、07年アグネスラズベリと、03年から07年までの5年連続で牝馬が勝っていました。
まずは、本命馬を牡馬にするのか牝馬にするのか、この難しい「二者択一」が大きなポイントになるかと思います。
ちなみに函館で行なわれた函館スプリントSの過去23年全体で見てみますと、03年から29年では(札幌での開催の09年を除く)17年中9年で牝馬が勝っていましたが、それ以前の97年から02年までの6年間では、01年に牝馬のメジロダーリングが勝った以外は牡馬(セン馬も含む)が勝利していました。
結局過去23年で見てみますと、23年中10年が牝馬、13年が牡馬となっていました。
逆に、2着馬では、牡馬(セン馬も含む)が23頭中18頭、牝馬は5頭、3着馬では、牡馬が23頭中14頭、牝馬は9頭となっていて、牝馬は2着、3着では苦戦しています。
97年以降での牝馬の勝ち馬、計10頭の当日人気の内訳ですが、1番人気が2頭、2番人気が3頭、3番人気が2頭、5番人気が1頭、12番人気が1頭、13番人気が1頭となっています。
牝馬の2着馬5頭の当日人気の内訳は、1番人気、2番人気、5番人気、6番人気、7番人気が各1頭となっています。
同じく、牝馬の3着馬8頭の人気の内訳は、1番人気、2番人気が各1頭、3番人気が2頭、4番人気、7番人気、8番人気、10番人気、11番人気が各1頭となっています。
結構人気薄の牝馬が来ていたことがわかります。

また、連対馬の牡馬、牝馬の組み合わせを見てみますと、
牡馬-牡馬           9年
牡馬(セン馬含む)-牝馬  4年
牝馬-牡馬(セン馬含む)  9年
牝馬-牝馬           1年
つまり、23年中14年で少なくとも牝馬が1頭連対していたことになります。

その牡馬ー牡馬での組み合わせ9年のうち3着に牝馬が入ったのは4年。
つまり、1着、2着、3着を牡馬で占めたのは23年中5年(99年、02年、08年、15年。19年)のみとなります。
また、牝馬が2頭3着以内に入ったのは97年、06年、13年、14年、16年の5年、3頭占めたのは無しとなっています。

ちなみに札幌開催の09年では、
「牝馬-牡馬-牡馬」
となっていて、牝馬が勝っていました。
人気は1番人気でした。



次に、過去の1着馬の人気を挙げておきますと、06年1着となった牝馬ビーナスラインの13頭中13番人気(単勝オッズ77.4倍)、13年1着となったパドトロワの16頭中6番人気(単勝オッズ18.0倍)、14年1着となったガルボの14頭中8番人気(単勝オッズ35.9倍)、16年1着となった牝馬ソルヴェイグの16頭中12番人気(単勝オッズ39.4倍)の4頭以外の19頭はすべて5番人気以上の上位人気でした。(1番人気6頭、2番人気5頭、3番人気5頭、4番人気1頭、5番人気2頭)

それから、連対馬の当日の人気を見ていきますと、06年までは、1番人気、2番人気のどちらか、もしくは両方が毎年絡んでいました(そのうち1番人気-2番人気で決着したのは2回)。
しかし、07年は「3番人気と6番人気(3着馬は4番人気)」との組み合わせで決まり、10年間続いていたデータは崩れた形となりました。
その翌年08年はまた元に戻って「1番人気と5番人気」の組み合わせ、札幌での09年を飛ばして、10年は「2番人気と1番人気」、11年は「1番人気と3番人気」、12年は「2番人気と1番人気」と、08年から12年までの5年間は06年までと同じ傾向での組み合わせで決まっています。
しかし、その翌年13年は「6番人気と5番人気」、14年は「8番人気と6番人気」、15年は「4番人気と14番人気」と、07年と同じように1番人気と2番人気のどちらとも連対しない組み合わせの決着が3年連続となりました。
あと、16年は、12番人気と2番人気の組み合わせで4年連続とはなりませんでしたが、17年は「3番人気と4番人気」、18年は「3番人気と10番人気」での組み合わせと、また1番人気と2番人気のどちらも絡みませんでした。
19年は、「5番人気と2番人気」、昨年20年は「1番人気と10番人気」で決まっています。
結局、09年の札幌開催を除く過去23年、07年、13年、14年、15年、17年、18年の6年以外の17年は、1番人気、2番人気のどちらか、もしくは両方絡んでいたことになります。
特に、13年以降ここ8年では、16年と19年の2年のみというところが気になるところです。
さて今年はどうでしょうか。

ちなみに、人気別の連対馬の数をあげていきますと、1番人気が11頭、2番人気が10頭、3番人気が6頭と、この上位3番人気までで46頭中27頭占めていました。
続いて、4番人気が2頭、5番人気が4頭、6番人気が5頭、7番人気が1頭、8番人気が2頭、そして、10番人気が2頭(18年2着のヒルノディバロー、20年2着のダイメイフジ)、12番人気(16年1着のソルヴェイグ)、13番人気(06年1着のビーナスライン)、14番人気(15年2着のアースソニック)が各1頭となっていました。
この4番人気の2頭のうち1頭と5番人気以下の連対馬は、すべて二桁台の単勝オッズで、最低10.1倍(4番人気)、最高78.7倍(14番人気)となっていました。
結局、46頭中18頭が二桁台の単勝オッズとなっています。

3着馬の当日の人気ですが、1番人気は2頭(18年、19年)、2番人気は1頭、3番人気は3頭で、連対馬と違ってこの上位3番人気までは23頭中6頭のみとなっていました。
あと、4番人気が4頭、5番人気が2頭、6番人気も2頭、7番人気も2頭、8番人気が1頭、それから10番人気が4頭と3着馬の中では4番人気と共にもっとも多く、あと11番人気が1頭、12番人気が1頭となっていました。
単勝オッズで見てみますと、23頭中一桁台は9頭で、あと残り14頭は二桁以上となっていました。(最低11.5倍(4番人気)、最高211.5倍(11頭中11番人気))

札幌開催の09年は、
1着 グランプリエンゼル  1番人気(4.1倍)
2着 タニノマティーニ    8番人気(17.3倍)
3着 ブラックバースピン 12番人j気(37.7倍)
となっています。


次に年齢別で見てみますと、1着馬ですが、5歳馬が10頭と最も多く、あと4歳馬が6頭、3歳馬と6歳馬が各3頭、7歳馬が1頭となっていました。
2着馬では、1番多かったのは6歳馬の8頭で、続いて4歳馬が6頭、3歳馬が5頭、5歳馬、7歳馬が各2頭となっています。
3着馬では、4歳馬が8頭、5歳馬が6頭、3歳馬が4頭、6歳馬が3頭、7歳馬と9歳馬が各1頭となっていました。

札幌開催の09年は、
「3歳-9歳-6歳」
となっていました。


また、毛色ですが、圧倒的に「鹿毛」が強いレースとなっています。
連対馬の内訳は、鹿毛が26頭、栗毛が7頭、黒鹿毛が5頭、青鹿毛、青毛が各3頭、芦毛が2頭となっていました。
その鹿毛馬ですが、最初の97年では連対はなかったものの、98年以降08年まで11年連続で片方か両方で絡んでいました。
しかし10年はその連続記録が途絶えて、「黒鹿毛と青鹿毛」との組み合わせで決まりました。
しかし続く11年は「黒鹿毛と鹿毛」との組み合わせ、12年は「青毛と鹿毛」との組み合わせ、13年は「鹿毛と青鹿毛」との組み合わせで3年連続鹿毛馬が絡み、また鹿毛馬強しの傾向が戻った感がいたしました。
しかしながら、14年は「青毛と青毛」との組み合わせとなり、97年、10年に続いて3回目の鹿毛馬が連対しない年となりました。
15年、16年は、共に「栗毛と鹿毛」で決まり、17年は「鹿毛同士」と、また鹿毛馬が3年連続連対していました。
しかし、18年は「栗毛と黒鹿毛」の組み合わせで、97年、10年、14年に続いて4回目の鹿毛馬が連対しなかった年となりました。
19年は「鹿毛と栗毛」、昨年20年は「鹿毛と鹿毛」で決まりました。
結局、23年中19年で鹿毛馬が少なくとも1頭連対していました。

ちなみに、その鹿毛馬が絡まなかった4年の3着馬は、そのうち97年、10年、14年は黒鹿毛馬、18年は青鹿毛馬と、結局その4年とも3着以内に鹿毛馬が入らなかった年となっています。
ただ、その4年とも4着馬は鹿毛馬となっていました。

3着馬では、黒鹿毛が9頭と最も多く、続いて鹿毛が8頭、芦毛が2頭、青毛と栗毛と青鹿毛、芦毛が各1頭となっていて、黒鹿毛馬が鹿毛馬より上回っていました。

札幌開催の09年では、
「栃栗毛-鹿毛-青毛」
となっていました。


臨戦過程の前走ですが、人気も着順も上位もあれば下位もあって、そのあたり不問となっています。
ちなみに、連対馬46頭中前走で掲示板に載っていたのは26頭、それ以下は20頭となっていて、前走二桁着順だったのは12頭でした。
3着馬では、前走掲示板に載っていたのは13頭、それ以下は10頭、そのうち二桁は8頭となっていました。

また、前走もしくは前々走で高松宮記念や安田記念、桜花賞などのG1を経た馬が結構見られました。
1着馬では23頭中12頭、2着馬では23頭中11頭、3着馬では23頭中8頭となっています。

札幌開催の09年では、
1着馬 前走 NHKマイルC  13番人気3着
        (前々走オープン特別11番人気1着)
2着馬 前走 CBC賞      15番人気9着
        (前々走オープン特別6番人気15着)
3着馬 前走 オープン特別   11番人気15着
        (前々走高松宮記念 9番人気8着)

今回の登録馬で前走か前々走でG1を走っていたのは、カツジ(前走高松宮記念14番人気15着、シゲルピンクルビー(前走桜花賞10番人気16着)、ジャスティン(ドバイGS11着)、ビアンフェ(前々走スプリンターズS11番人気16着)、ミッキーブリランテ(前々走高松宮記念11番人気10着)の5頭となっています。

その他では、テレビ愛知杯やバーデンバーデンC、CBC賞、鞍馬Sなどのオープン以上の1200m芝のレースを経ている馬の連対も目立っています。

また、前走か前々走で条件戦を経ている馬は、
97年7番人気2着のマザーメリーが前々走で900万下1番人気1着
06年13番人気1着のビーナスラインが前々走準オープン2番人気6着、前走準オープン10番人気11着
11年1番人気1着のカレンチャンが前々走準オープン1番人気1着
11年3番人気2着のテイエムオオタカが前走で1000万下特別1番人気1着
15年4番人気1着のティハーフが前走準オープン1番人気1着
と46頭中計5頭いました。

3着馬では、
99年3着のコウチエラミーが前々走準オープン6番人気7着、前走同じく5番人気10着
12年3着のビスカヤが、前々走準オープン8番人気6着、前走同じく11番人気10着

と23頭中2頭いました。

今回の登録馬で、前走か前々走で条件戦を経ている馬は、コロラトゥーレ、センシュウユウト、マイネルアルケミーの3頭となっています。


次に父の血統ですが、連対馬ではノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系が並んで13頭と最も多く、続いてヘイルトゥリーズン系が11頭、ナスルーラ系が7頭、トゥルビョン系、マンノウオー系が各1頭となっていました。
3着馬では、ノーザンダンサー系が9頭と最も多く、ヘイルトゥリーズン系が5頭、ミスタープロスペクター系が3頭、マンノウォー系、ナスルーラ系が各2頭、エルバジェ系、サーゲイロード系が各1頭となっています。

札幌開催の09年では、
1着馬の父 アグネスデジタル(ミスタープロスペクター系)
2着馬の父 ウォーニング(マンノウォー系)
3着馬の父 プトイットバック(マンノウォー系)
となっていました。


以上ですが、今年は変則開催での札幌競馬場でのレースとなりますが、今までの函館開催と同じ洋芝なのに、コースの形態が違うので、やはり結果は変わってくるように思われます。
そういう意味では、今年は難解ですね(^^;
とりあえず、上記の函館開催時のデータを参考にしながら、札幌開催の09年のレース、それと開催時期が違いますけれど、札幌での1200m芝の重賞、キーンランドカップのデータも検討の段階で入れながら、結論を出していこうと思います。


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