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第56回 フローラステークスのデータ [競馬データ]

今年も昨年までと同じく、オークスのトライアルレースとしての検証から始めたいと思います。
89年以降、このフローラS(4歳牝馬特別)から計167頭オークスに出走していますが、結局11頭のみの連対(約6.5%)となっています。
連対した馬の内訳は、
89年1着のライトカラー(2番人気5着から)
94年2着のゴールデンジャック(6番人気1着から)
01年1着のレディパステル(1番人気2着から)
01年2着のローズバド(3番人気3着から)
07年2着のベッラレイア(1番人気1着から)
10年1着同着のサンテミリオン(1番人気1着から)
11年2着のピュアブリーゼ(3番人気3着から)
13年2着のエバーブロッサム(2番人気2着から)
16年2着のチェッキーノ(3番人気1着から)
17年2着のモズカッチャン(12番人気1着から)
20年2着のウインマリリン(4番人気1着から)
となっていました。
また、フローラS(4歳牝馬特別)からオークスで3着になっていた馬ですが、同じく89年以降8頭いました。
その内訳は、
92年3着のキョウワホウセキ(1番人気1着から)
97年3着のダイイチシガー(3番人気2着から)
03年3着のシンコールビー(14番人気1着から
05年3着のディアデラノビア(2番人気1着から)
10年3着のアグネスワルツ(4番人気2着から)
12年3着のアイスフォーリス(2番人気2着から)
13年3着のデニムアンドルビー(1番人気1着から)
16年3着のビッシュ(1番人気5着から)
となっていました。
結局、3着以内に入ったのは19頭(11.3%)となっています。
そのフローラSでの着順別で見てみますと、1着10頭、2着5頭、3着2頭、5着2頭となっていました。
ともかくも、少ない連対率ながら01年にワンツーがあるように、一応はオークストライアルとしては重要なレースに違いはないので、今年もオークスの検討時は、しっかりと見ていきたいと思っています。


では、昨年までと同じ展開で見ていきます。
89年以降32年、連対馬64頭、3着馬32頭からです。
途中で、01年に「4歳牝馬特別」からこの「フローラステークス」への名称変更になっていて、施行も00年に1週早く変更になっています。


まずは臨戦過程の前走ですが、G1の「桜花賞」、オープン特別の「忘れな草賞」、500万下条件戦の「ミモザ賞」の3レースの中からの連対が目立っています。
連対馬64頭中半分近くの30頭を占めています。
また、00年にそれまでその3レースとの間隔が「中2週」だったのですが、施行が早くなり「中1週」へと変わりました。
それ以降多少傾向が変わってきています。
(ただ、そのあと、ミモザ賞だけは02年に施行が1週早くなり、また「中2週」に戻りました。さらに11年に1週早くなり「中3週」になっています。)
その00年以前と以降に分けて詳細を見てみますと、まず00年より以前では、前走この3レースのいずれかを走ったのは22頭中実に19頭も占めていました。
対して00年以降では、中1週も影響しているのでしょうか、42頭中4分の1弱の10頭となっています。
このデータも、00年以降ではあまり重要な要素ではなくなったのかも知れません。
ただ、16年の2着馬パールコード、20年の1着馬ウインマリリンの前走は、中3週のミモザ賞で、それぞれ1番人気1着、4番人気1着となっていましたので、ちょっとは気にとめてもいいかも知れません。

それでは、前走のレースごとで見ていきましょう。
まず89年から99年までの11年間、前走が桜花賞だった馬は44頭出走して10頭連対していました。
対して00年以降19年間では、桜花賞組は12頭出走して連対馬はまだ出ていません。
最近、中1週の影響もあって、前走桜花賞の出走馬がなかなかいませんが、今年も前走桜花賞の馬の出走はありません。
続いて前走忘れな草賞だったのは、00年より前では、26頭出走して8頭連対馬を出しています。
対して00年以降18年では、20頭出走して3頭連対していました。
しかしながら、こちらも中1週の影響から今回の出走馬で前走忘れな草賞だった馬の出走もありません。
それから前走ミモザ賞だったのは、00年より前では18頭出走し1頭という結果でした。
対して00年以降では42頭出走し8頭連対しています。
今回の出走馬で前走ミモザ賞の馬ですが、2番人気6着のオメガロマンス1頭が出走しています。
あと、残り前走が上記3レース以外の34頭ですが、まず00年より前ではそのうち3頭が連対していました。
その前走の内訳は、500万下条件1800mダート戦で1番人気1着が2頭、あともう1頭は、フラワーC5番人気2着となっていました。
この3頭の当日の人気ですが、2番人気、3番人気、1番人気と上位となっていました。

00年以降では、前走が上記3レース以外は31頭連対していて、そのうち13頭は、前走フラワーC(9頭)、アネモネ賞(2頭)、フィリーズレビュー(1頭)、クイーンC(1頭)のいわゆる桜花賞へつながるレースを走っていました。
その前走ですが、着順は6着以上、また当日の人気は6番人気以上の上位人気に推されていました。
今回の出走馬で、これらのレースで6番人気以上の上位人気かつ6着以上だったのは、フラワーC1番人気3着のユーバーレーベン1頭となっています。

あと桜花賞トライアル以外の残りの18頭は、
00年の前走牝馬未勝利戦1番人気1着から挑んだマニックサンデー
03年の前走500万下条件戦9番人気7着から挑んだシンコールビー
06年の前走牝馬未勝利戦3番人気1着から挑んだブロンコーネ
07年前走500万下条件特別戦1番人気1着から挑んだベッラレイア
09年前走毎日杯6番人気7着から挑んだワイドサファイア
同じく09年前走500万下条件特別戦5番人気1着から挑んだアグネスワルツ
11年前走未勝利戦1番人気1着から挑んだバウンシーチューン
同じく11年前走500万下条件戦13番人気9着から挑んだマイネソルシエール
12年前走500万下条件特別1番1着から挑んだミッドサマーフェア
13年前走未勝利戦1番人気1着から挑んだデニムアンドルビー
14年前走500万下条件特別2番人気4着から挑んだサングレアル
同じく14年500万下条件特別2番人気1着から挑んだブランネージュ
15年前走500万下特別2番人気1着から挑んだシングウィズジョイ
17年前走500万下条件2番人気1着から挑んだモズカッチャン
同じく17年前走500万下特別4番人気2着から挑んだヤマカツグレース
18年前走500万下特別4番人気1着から挑んだサトノワルキューレ
同じく18年前走未勝利戦1番人気1着から挑んだパイオニアバイオ
19年前走500万下条件戦2番人気1着から挑んだウィクトーリア
となっていました。

その18頭のそれぞれフローラSの当日人気は、ベッラレイア、ミッドサマーフェア、デニムアンドルビー、サトノワルキューレが各1番人気、シングウィズジョイが2番人気、ワイドサファイア、ウイクトーリアが3番人気、サングレアルが4番人気と、この4番人気以上の上位人気の全8頭以外の10頭は順に、9番人気、14番人気、8番人気、8番人気、9番人気、15番人気、6番人気、12番人気、10番人気、13番人気の下位人気となっていました。
この18頭ですが、バウンシーチューン、ミッドサマーフェア、デニムアンドルビー、シングウィズジョイ、パイオニアバイオ以外の12頭はこのフローラSが初めての東京コースで、また前走は、1600mのアグネスワルツ、2400mのサトノワルキューレ以外は1800mあるいは2000mといわゆる中距離を走っていました。
そのうちシンコールビー、ワイドサファイア、マイネソルシエール、サングレアル、ヤマカツグレース以外の10頭は前走1着で、またマニックマンデーとブロンコーネの2頭は、レース間隔が桜花賞や忘れな草賞と同じ「中1週」でした。(シンコールビー、ワイドサファイア、マイネソルシエール、ミッドサマーフェア、ブランネージュ、シングウィズジョイ、モズカッチャン、ヤマカツグレースは中3週、デニムアンドルビーは中2週、ベッラレイア、パイオニアバイオは中4週、サトノワルキューレは中5週、バウンシーチューンは中6週の間隔で、アグネスワルツは5ヶ月、サングレアルは3ヵ月半、ウィクトーリアは2ヶ月のそれぞれ休養明けとなっていました)

それから3着馬の前走もここでまとめておきます。
こちらは、連対馬と違って前走の施行云々とは関係ないように見えますので、全体的に3着馬32頭で見てみます 。
まず、連対馬で最初に挙げた3レースを前走で走ったのは32頭中8頭(桜花賞4頭、ミモザ賞3頭、忘れな草賞1頭)で、それ以外の重賞レースを前走で走ったのは9頭(フラワーC5頭、クイーンC2頭、フィリーズレビュー、チューリップ賞が各1頭)となっていました。
あと残り15頭は、オープン特別1頭、500万下条件戦(ミモザ賞以外)9頭、未勝利戦5頭となっていて、04年3着ムーンフェイズの前走500万下条件特別6番人気5着、11年3着のピュアブリゼの前走500万下条件戦2番人気2着、12年3着のダイワデッセーの前走500万下条件特別7番人気6着、15年3着のマキシマムドパリの前走500万下条件特別1番人気2着、16年3着のアウェイクの前走500万下条件特別6番人気8着の5頭以外はすべて前走1着でした。


次に毛色ですが、連対馬では鹿毛が28頭、黒鹿毛と栗毛が各14頭、青鹿毛が6頭、芦毛が2頭となっています。
特に、99年以降から06年、09年、11年、13年、18年、20年の6年を除く16年で、黒鹿毛か青鹿毛が絡んでいました。
今回の出走馬17頭では、黒鹿毛馬が3頭、青鹿毛馬が3頭、それぞれ出走しています。
3着馬では、32頭中鹿毛が17頭、栗毛が9頭、芦毛が3頭、それ以外は、黒鹿毛、青鹿毛、青毛が各1頭となっていました。


次に父の血統ですが、サンデーサイレンスがこのレースで初めて連対した95年以降26年連対馬52頭から見てみますと、連対馬ではヘイルトゥリーズン系が36頭、ナスルーラ系、ノーザンダンサー系が各5頭、ミスタープロスペクター系が4頭、ディクタス系(ナリタトップロード)、トゥルビョン系(メジロマックイーン)が各1頭連対していました。
3着馬は、95年以降25頭では、ヘイルトゥリーズン系が13頭、ノーザンダンサー系、ミスタープロスペクター系(エルコンドルパサー、ウオーエンブレム、キングカメハメハ、ルーラーシップ)が各4頭、ナスルーラ系が3頭、トゥルビョン系(シンボリルドルフ)、ブランドフォード系が各1頭となっています。


馬体重ですが、450kgより軽い馬は、89年以降64頭中30頭連対していました。
3着馬では、32頭中16頭となっています。
最高馬体重ですが、連対馬では16年2番人気2着となったパールコードの502kg、3着馬では91年3番人気3着となったミルフォードスルーの492kgとなっていました。


枠番の出目ですが、連対馬では、2枠と8枠が各11頭、3枠が9頭、1枠と7枠が各8頭、4枠と6枠が各7頭、5枠が3頭となっていました。
3着馬では、4枠と7枠と8枠が各6頭、3枠と5枠と6枠が各4頭、1枠が2頭、2枠がなしとなっています。


以上ですがこのレース、15年のように、「2番人気-1番人気-3番人気」と固く収まる時もあれば、14年のように、「4番人気-6番人気-13番人気」と3連単の配当が100万馬券と大荒れになった時もあって、毎年予想で悩む難解なレースとなっています。
今年も難解ですね。
ともかく、上記のデータをひとつひとつ整理して検討し、結論を出していこうと思います。

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