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第28回 チューリップ賞のデータ [競馬データ]

06年12月の阪神競馬場の馬場のリニューアル以降の14年、連対馬28頭、3着馬14頭からです。


まずリニューアル後の人気の組み合わせを順に見ていきますと、
07年 「1番人気-2番人気-5番人気」
08年 「5番人気-1番人気-2番人気」
09年 「1番人気-7番人気-8番人気」
10年 「9番人気-1番人気-8番人気」
11年 「1番人気-2番人気-6番人気」
12年 「4番人気-3番人気-1番人気」
13年 「3番人気-7番人気-5番人気」(1番人気は7着)
14年 「1番人気-4番人気-6番人気」
15年 「5番人気-7番人気-2番人気」(1番人気は11着)

16年 「2番人気-1番人気-10番人気」
17年 「1番人気-7番人気-2番人気」
18年 「1番人気-3馬人気-2馬人気」
19年 「1番人気-4番人気-7番人気」
20年 「4番人気-2番人気-1番人気」
となっていて、1番人気は、12年の3着、13年の7着、15年の11着、20年の3着の4年以外、07年から11年までの5年連続と14年、16年、17年、18年、19年と、14年中10年で連対していました。
しかしながら、1番人気が連対した時の相手は、07年、11年、16年、18年のように2番人気、あるいは3番人気と固く収まった時もあれば、残り6年のように、4番人気(2回)、5番人気、7番人気(2回)、9番人気と、中にはひも穴が来た時もあって、相手探しの難しいレースとなっています。
そして、12年の場合、圧倒的1番人気(単勝1.3倍)のジョワドヴィーヴルが3着になったこともあって、「4番人気-3番人気」の組み合わせの馬連の配当が、8070円と高配当になってしまったこともありました。
如何に、1番人気の馬が、連をはずすことはよもやないだろうという、絶対的イメージが強いレースだったということを物語っていた出来事でした。
ところが、その翌年の13年の1番人気(単勝2.3倍)レッドオーヴァルが7着と敗れて、「3番人気-7番人気」の組み合わせで決着しましたが、その馬連の配当は5070円と前年より下位人気との組み合わせにもかかわらず、安くなってしまいました。

前年の結果が多少予想に影響があったのかも知れません。
いずれにせよ、「1番人気」の馬は基本的に強く、一応は中心視するのがセオリーのようです。
しかし、この12年、13年、15年、20年と、ここ9年中4年で連対をはずしたこともあって、1番人気馬の選択にはちょっと難解な部分も感じますね。
そういう意味では、難解であり厄介なレースだと思います。

ちなみに、リニューアル以前の、92年以降、94年中京開催と95年京都開催を除く06年までの13年では、1番人気は8年で連に絡み、3着には1頭入っていました。
その1番人気が連に絡まなかった5年ですが、そのうち4年では代わりに2番人気が連に絡み、もう1年は3番人気が連に絡んでいました。
このあたり、リニューアル前後でも傾向は変わっていないようですね。
このように、通して1番人気の馬が基本的には強いレースであることがわかりますが、もしはずして勝負する時は、代わりに2番人気か3番人気のどちらの馬で勝負するかが大きな鍵になるようです。

反対に絡んだ人気薄の馬も見てみたいと思います。
過去14年で、1着から3着までの中で単勝オッズが二桁だった馬を挙げていきますと、
07年は3着に58.0倍(5番人気)
08年は1着に13.8倍(5番人気)
09年は2着に51.8倍(7番人気)、3着に56.9倍(8番人気)
10年は1着に39.0倍(9番人気)、3着に23.9倍(8番人気)
11年は2着に12.1倍(2番人気)、3着に90.1倍(6番人気)
12年は1着に37.2倍(4番人気)
13年は2着に24.6倍(7番人気)、3着に13.6倍(5番人気)
14年は2着に18.1倍(4番人気)、3着に39.1倍(6番人気)
15年は2着に15.2倍(7番人気)
16年は2着に41.1倍(10番人気)
17年は2着に52.5倍(7番人気)
18年は該当馬はなし
19年は2着に17.2倍(4番人気)、3番人気に34.1倍(7番人気)
20年は1着に15.3倍(4番人気)
となっていて、18年を除けば、二桁オッズの馬が必ず1頭ないし2頭ずつ3着以内に毎年入っていました。(2頭は14年中6年)
そのうち、最初の07年と18年を除いて、その翌年08年から昨年20年まで毎年1着か2着のどちらかに入っていました。


次に毛色ですが、

1着馬は鹿毛が5頭、黒鹿毛が3頭、栗毛、芦毛、青鹿毛が各2頭となっていました。
2着馬は鹿毛が6頭、黒鹿毛が3頭、栗毛が2頭、芦毛、栃栗毛、青鹿毛が各1頭となっていました。
3着馬は鹿毛が6頭、栗毛が3頭、黒鹿毛、青鹿毛が各2頭、芦毛が1頭となっていました。


血統では、父あるいは母の父(BMS)でヘイルトゥリーズン系が絡んでいた馬は、14年間の1着馬から3着馬計42頭中35頭占めていました。
内訳は、父が29頭(ディープインパクトが10頭、ダイワメジャーが4頭、ハーツクライが3頭、アグネスタキオン、ステイゴールドが各2頭、タニノギムレット、ダンスインザダーク、スペシャルウイーク、オレハマッテルゼ、ゼンノロブロイ、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、キズナが各1頭)、BMSが6頭(サンデーサイレンスが5頭、サンデーサイレンスの仔ダンスインザダークが1頭)となっていました。
逆にヘイルトゥリーズン系が絡んでいない馬7頭ですが、

08年2番人気3着のオディール(父はノーザンダンサー系のクロフネ、BMSはナスルーラ系のダルシャーン)
10年1番人気2着のアパパネ(父はミスタープロスペクター系のキングカメハメハ、BMSはノーザンダンサー系のソルトレイク)
10年8番人気3着のエーシンリターンズ(父はミスタープロスペクター系のキングカメハメハ、BMSはサーゲイロード系のキャロルハウス)
11年2番人気2着のライステラス(父はミスタープロスペクター系のソングオブウインド、BMSもミスタープロスペクター系のスピードワールド)
13年3番人気1着のクロフネサプライズ(父はノーザンダンサー系のクロフネ、BMSはナスルーラ系のトニービン)
17年1番人気1着のソウルスターリング(父はノーザンダンサー系のフランケル、BMSはブランドフォード系のモンズーン)
18年1番人気1着のラッキーライラック(父はミスタープロスペクター系のルーラーシップ、BMSはノーザンダンサー系のクロフネ)
となっていて、10年のエーシンリターンズ以外の6頭は3番人気以上の上位人気でした。


次に臨戦過程での前走ですが、同じく14年間の1着から3着馬計42頭ですが、そのうち36頭が「1600m芝」を走っていました。
その着順ですが、1着が15頭、2着が9頭、3着が5頭、4着が2頭、5着が3頭、7着、8着が各1頭となっています。
あと残り6頭ですが、そのうち2頭が前走は1400mダート(3番人気13着、1番人気1着)で、あと4頭は、1400m芝(5番人気1着)、1800m芝(1番人気1着)、1400m芝(1番人気1着)、1500m芝(3番人気1着)となっていました。

それから、前走のレースの施行ですが、42頭中21頭がG1の阪神JFで、あとエルフィンS、500万下条件戦が各5頭、未勝利戦が4頭、シンザン記念、クイーンCが各2頭、フェアリーS、紅梅賞、新馬戦が各1頭となっていました。
また、07年以降14年で阪神JFを勝った経験のある馬がこのチューリップ賞に出走したのは10頭。
その10頭は、13年の2番人気9着だったローブティサージュを除いて、1着6頭、2着2頭、3着1頭で、上位3着以内に入っていました。
そして、そのローブティサージュの2番人気を除いて、他の9頭はすべて当日1番人気となっていました。
今年は、前走阪神JFを1番人気で勝ったソダシは直接桜花賞に向かうということで、今回登録はありません。

一応、今年も阪神JF1着馬のデータをまとめたものを追記しておきます。
(左から、年度、馬名、阪神JFでの人気・着順・単勝オッズ、チューリップ賞での人気・着順・単勝オッズ・枠番)
07年 ウオッカ        4番人気1着 11.1倍   1番人気1着 1.4倍 6枠
08年 トールポピー     3番人気1着  6.6倍   1番人気2着 2.2倍 1枠
09年 ブエナビスタ     1番人気1着  2.2倍   1番人気1着 1.1倍 4枠
10年 アパパネ       2番人気1着  4.6倍   1番人気1着 2.2倍 8枠
11年 レーヴディソール  1番人気1着  1.6倍   1番人気1着 1.1倍 6枠
12年 ジョワドヴィーヴル 4番人気1着  6.8倍   1番人気3着 1.3倍 4枠
13年 ローブティサージュ 5番人気1着  8.1倍   2番人気9着 3.5倍 8枠
14年 レッドリヴェール   5番人気1着 14.6倍   出走なし
15年 ショウナンアデラ   5番人気1着 9.8倍    出走なし
16年 メジャーエンブレム  1番人気1着 2.5倍    出走なし
17年 ソウルスターリング  1番人気1着 1.5倍   1番人気1着 1.5倍 7枠
18年 ラッキーライラック   2番人気1着 4.1倍   1番人気1着 1.8倍 5枠
19年 ダノンファンタジー  1番人気1着 2.6倍    1番人気1着 1.3倍 1枠
20年 レスシテンシア    4番人気3着 11.2倍   1番人気3着 1.4倍 3枠


枠の出目ですが、順に挙げていきますと、
07年 「6枠-4枠-1枠」
08年 「5枠-1枠-8枠」
09年 「4枠-5枠-1枠」
10年 「6枠-8枠-2枠」
11年 「6枠-7枠-5枠」
12年 「7枠-8枠-4枠」
13年 「4枠-7枠-4枠」
14年 「3枠-8枠-8枠」
15年 「7枠-1枠-8枠」
16年 「6枠-5枠-4枠」
17年 「7枠-6枠-3枠」
18年 「5枠-4枠-8枠」
19年 「1枠-8枠-5枠」
20年 「8枠-1枠-3枠」
となっていました。
これだけではさすがに傾向はつかみにくいですが、強いて言えば、14年、15年、20年を除いて、「4枠~6枠」のいわゆる中枠の馬が1頭ないし2頭(07年、09年、11年、13年、18年の4年)、3頭(16年のみ)毎年絡んでいたところが目立っています
(14年の4着、5着は共に「6枠」、15年、20年の4着も「6枠」でした。)
また、07年から10年までの4年間と15年と19年と20年に、1枠か2枠の内枠が1頭、3着以内に絡んでしました。
その内枠の6頭の人気ですが、順に5番人気、1番人気、8番人気、7番人気(以上4頭とも1枠)、8番人気(2枠)、1番人気(1枠)、2番人気(1枠)となっていました。
入らなかった11年から14年までの4年間、16年、17年、18年の計7年ですが、11年、12年の4着にはそれぞれ「2枠」(4番人気)、「1枠」(2番人気)、13年の5着には「1枠」(6番人気)、16年の5着には「1枠」(6番人気)、17年の4着には「1枠」(3番人気)がそれぞれ掲示板に入っていました。(14年は、1枠は3番人気10着、2枠は10番人気)


以上ですが、とにもかくにも、今年も、前走阪神ジュベナイルフィリーズ組として、3番人気4着でただ1頭登録してきたメイケイエールが1番人気になりそうですので、その取捨選択からですね。
あとは、今年も上記のデータを丁寧にひも解きながら検討していきたいと思います。

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