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第65回 阪急杯のデータ [競馬データ]

1400m芝に施行が変わった06年以降、昨年20年までの15年間、連対馬30頭(07年は1着同着)、3着馬15頭からです。


まず当日の人気ですが、
06年では「11番人気-3番人気-1番人気」
07年では「3番人気-4番人気(1着同着)-2番人気」
08年では「3番人気-1番人気-6番人気」
09年では「7番人気-3番人気-2番人気」
10年では「2番人気-5番人気-7番人気」
11年では「4番人気-1番人気-5番人気」
12年では「4番人気-3番人気-1番人気」
13年では「1番人気-2番人気-11番人気」
14年では「2番人気-8番人気-5番人気」
15年では「2番人気-4番人気-9番人気」
16年では「1番人気-4番人気-5番人気」
17年では「7番人気-4番人気-12番人気」
18年では「7番人気-1番人気-2番人気」
19年では「11番人気-4番人気-2番人気」
20年では「6番人気-2番人気-1番人気」(2着入線の1番人気馬は3着に降着、3着入線の2番人気馬は2着に繰り上がり)
という順番で決着しました。

こう見てみますと、連対馬では、1番人気(5頭)、2番人気(5頭)、3番人気(5頭)、4番人気(7頭)の中から1頭(8年)か2頭(7年)、入っていました。
それ以下の残り8頭では、5番人気、6番人気が各1頭、7番人気3頭、9番人気1頭、11番人気2頭となっています。
また、3着馬での上位4番人気以上の人気馬では、1番人気3頭、2番人気4頭の7頭で、それ以下の残り8頭は、5番人気3頭、6番人気、7番人気、9番人気、11番人気、12番人気となっていました。
また、3着以内が4番人気以上の上位人気馬の中から3頭で決まったのは、07年と12年の2年のみということで、全体的に荒れやすい傾向とはなっています。
ちなみに、15年中、3連複の配当が1万円を超えたのは5年(10年、14年、15年、17年、19年)、3連単の配当が10万円を超えたのは4年(06年、15年、17年、19年)となっていました。
特に17年は両方とも10万円を超える大荒れの結果となっています。


次に臨戦過程ですが、15年間の連対馬30頭と3着馬15頭のそれぞれの近走を見てみますと、
08年の3着のローブレコルテ
09年の2着のローレルゲレイロ
09年1着のビービーガルダン
10年2着のワンカラット
10年3着時、11年1着時、14年2着時のサンカルロ
11年2着のガルボ
13年2着のマジンプロスパー
13年3着のオリービン
14年3着のレッドオーヴァル
15年1着のダイワマッジョーレ
16年1着のミッキーアイル
16年2着のオメガヴェンデッタ
17年2着のヒルノディバロー
17年3着のナガラオリオン
19年1着のスマートオーディン
19年2着のレッツゴードンキ
20年2着のフィアーノロマーノ
ののべ19頭を除く、計45頭中26頭は近3走で「1着」を少なくとも1回は経験していました。
少なくとも、毎年1頭はその近3走で「1着を」少なくとも1回経験している馬が3着以内に入っていたことになります。(06年、07年、12年、18年は3頭とも、08年、09年、11年、14年、15年、20年は2頭、10年、13年、16年、17年、19年は1頭)
そのローブデコルテですが、5走前にG1のオークスで勝っていました。
またビービーガルダンは前々走のG1のスプリンターズSで3着、ワンカラットは前年の桜花賞で4着となっていました。
あとサンカルロは、このレースで初めて3着になるまでは、一応G1を走っていたものの目立つ成績は収めてはいませんでしたが、前走の阪神Cでは2着となっていました。
そしてその後G1のスプリンターズSで3着になり、そしてその後この阪急杯を再び走って1着となりました。
また、その後、その翌年(13年)の阪急杯では4着、そして前走の阪神Cでも4着で、またその翌年(昨年14年)の阪急杯で3着となり、三度3着以内に入りました。
ガルボもそれまでG1を走っていたものの目立った活躍はしていませんでしたが、前走の京都金杯では2着となっています。
マジンプロスパーは前年の阪急杯での勝ち馬、オリービンは、4走前にこの阪神のマイルのオープン特別で勝っていました。
レッドオーヴァルは、その前年の桜花賞で2着となっていました。
ダイワマッジョーレは、前走同じ阪神1400m芝の重賞阪神Cで3着でした。
ミッキーアイルは、前年の阪急杯で2着でした。
オメガヴェンデッタは、1400m芝での成績が1勝、3着3回、6着1回(京都)とこの距離の巧者でした。
ヒルノディバローは、元々ダートの条件戦ですべて4着以上というダート巧者でしたが、芝に変わってからは一転成績は振るわなくなりました。
ただ、確実な脚は持っていて、着順の割には結構勝ち馬との着差は1秒以内に収まっていました。
ナガラオリオンは、前走まですべてダートで、このレースが初芝でした。
その前走まで同じ距離の1400mダートを24走も走っていて、そのうち3着以上は半分の12レースで記録していました。(1着4回、2着2回、3着6回)
この馬も確実な脚を持っていて、人気薄(12番人気)でしたが展開で嵌ったものと思われます。
スマートオーディンも同じく確実な脚を持っていて、人気薄(11番人気)でしたけれども、見事最後方から嵌って突き抜けて1着となりました。
レッツゴードンキは、阪神を走るのは実に3年ぶりで、それまでの阪神での戦績は、桜花賞1着、阪神JF2着、チューリップ賞3着、ローズS4着、3年前の阪急杯6着と、阪神巧者となっていました。
フィアーノロマーノは、それまでの阪神での戦績が2勝、2着1回で、前走阪神杯では2着でした。
というように、終わってからこういういったことに気づくのでは遅いので、前3走1着の経験のない馬に関しては、事前に可能性というものを探る必要があるかと思います。
ちなみに今回の登録馬17頭で、近3走で「1着」を経験しているのは9頭となっていて、残り8頭が前3走1着の経験のない馬となっています。


毛色は、
1着馬では鹿毛が7頭、黒鹿毛が4頭(1着同着1頭含む)、栗毛と青鹿毛が各2頭、芦毛が1頭
2着馬では鹿毛と黒鹿毛と栗毛が各4頭、青鹿毛、青毛が各1頭
3着馬では鹿毛が6頭、栗毛と黒鹿毛が各3頭、芦毛が2頭、芦毛が1頭となっていました。


血統で目立つところでは、06年から08年の3年間ではサンデーサイレンス産駒が毎年3着以上に1頭入り、そして別に父あるいは母の父(BMS)がミスタープロスペクター系だった馬が毎年3着以上に1頭入っていました。
しかし、09年ではそのサンデーサイレンス産駒もまたその孫も3着以内に入らず、またミスタープロスペクター系絡みの馬も入りませんでした。
代わりに、連対馬は両方とも父がノーザンダンサー系の馬が入り、3着馬も、父はヘイルトゥリーズン系のタイキシャトルでしたがBMSはノーザンダンサー系となっていました。
さらに、10年も同じくサンデーサイレンス産駒もまたその孫も3着以内に入らず、ミスタープロスペクター系のみ3着馬のBMSとして入っていました。
また、その連対馬2頭の父は、09年同様両方共ノーザンダンサー系でした。
11年は、2年間絡まなかったサンデーサイレンス系産駒がまた戻って来ました。
1着はヘイルトゥリーズン系のシンボリクリスエス産駒でしたが、2着、3着は共に、それぞれサンデーサイレンス系のマンハッタンカフェ産駒、デユランダル産駒となっていました。
しかし12年はサンデーサイレンス系産駒がまた入らず、代わりにBMSがミスタープロスペクター系の馬が2着、3着に入りました。
13年は、1着にミスタープロスペクター系、3着にサンデーサイレンス系が入りました。(2着はナスルーラ系のグレイソブリン系)
14年は、1着と3着にサンデーサイレンス系が入り、2着には同じヘイルトゥリーズン系のシンボリクリスエスがはいりました。
15年は、1着、2着がサンデーサイレンス系、3着はミスタープロスペクター系が入りました。
16年も、1着、2着がサンデーサイレンス系、3着はノーザンダンサー系でした。
17年は、1着がミスタープロスペクター系、2着、3着がサンデーサイレンス系でした。
18年は、1着、2着がノーザンダンサー系、3着がミスタープロスペクター系でした。
18年は、1着、2着がノーザンダンサー系、3着がミスタープロスペクター系でした。
19年は、1着、3着がサンデーサイレンス系、2着がミスタープロスペクター系でした。
20年は、1着馬がサンデーサイレンス系、2着がノーザンダンサー系、3着がミスタープロスペクター系となっていました。
結局、06年以降サンデーサイレンス系産駒が3着以内に1頭も入らなかった年は、15年中、09年、10年、12年、18年の4年となっています。
ただ、3着以内に入ったサンデーサイレンス系産駒計15頭(1着5頭、2着4頭、3着6頭)のうち、13年の11番人気3着のオリービン、17年12番人気3着のナガラオリオン、19年11番人気1着となったスマートオーディンの3頭を除く12頭の人気は一桁の
番人気以上の上位人気で(1番人気4頭、2番人気4頭、4番人気3頭、5番人気2頭、6番人気1頭)、単勝オッズも、そのオリービン、ナガラオリオン、スマートオーディンと14年5番人気3着のレッドオーヴァル、17年4番人気2着のヒルノディバロー、20年6番人気1着のベストアクターを除く9頭は一桁となっていました。
また、13年までサンデーサイレンス系産駒の1着馬は出ていませんでしたが、14年初めてその系統のダイワメジャー産駒のコパノリチャードが1着となり、続く15年も同じくダイワメジャー産駒のダイワマッジョーレが1着、さらに16年では、ディープインパクト産駒のミッキーアイルが1着となり、この3年連続サンデーサイレンス系が勝っています

続く17年はミスタープロスペクター系、18年はノーザンダンサー系が勝っていましたが、19年は、サンデーサイレンスの孫(フジキセキの仔のダノンシャンティ産駒)のスマートオーディン、20年はディープインパクト産駒のベストアクターと、ここ2年はサンデーサイレンス系産駒が勝っていました。

ノーザンダンサー系絡みの馬についてもまとめてみますと、06年は3頭中2頭、07年は3頭中1頭、08年は3頭中2頭、09年は3頭中3頭、10年は3頭中2頭、11年は3頭中1頭、12年は3頭中1頭、13年は3頭中2頭と8年連続3着以内に入っていました。

しかし翌14年は初めて1頭も絡みませんでした。(最高位4着)
続く15年は3頭中2頭絡み、16年は3頭中1頭絡んでいます。
17年は14年に続いて2回目の絡まなかった年となりました。(最高位4着)
続く18年は3頭中2頭、19年は3頭中1頭、20年は3頭中2頭と3年連続絡んでいます。
結局、15年中13年で少なくとも1頭絡んでいたことになります。
ちなみに、今回の登録17頭でノーザンダンサー系絡みの馬は、カツジ、ザイツィンガー、ジャンダルム、タマモメイトウ、ブラックムーン、ベストアクター、ミッキーブリランテ、メイケイダイハード、レステンシアの9頭となっています。

また、今回の登録馬で、サンデーサイレンス系産駒は、インディチャンプ、ザイツィンガー、ダノンファンタジー、トライン、ベストアクター、ミッキーブリランテ、メイショウキョウジ、レステンシアの8頭となっています。


年齢では、
06年では「7歳-4歳-6歳」
07年では「8歳-5歳-5歳」
08年では「4歳-6歳-4歳」
09年では「5歳-5歳-4歳」
10年では「5歳-4歳-4歳」
11年では「5歳-4歳-4歳」
12年では「5歳-5歳-6歳」
13年では「5歳-6歳-4歳」
14年では「4歳-8歳-4歳」
15年では「6歳-4歳-5歳」
16年では「5歳-5歳-4歳」
17年では「7歳-6歳-8歳」
18年では「5歳-4歳-7歳」
19年では「6歳-7歳-6歳」
20年では「6歳-6歳-5歳」
の順番という組み合わせでした。
07年、12年、17年、19年、20年以外の10年で4歳馬が少なくとも1頭3着以内に入っていました。
ただし12年と17年の4歳馬の出走数は、毎年3頭以上の4歳馬の出走があった中、1頭(それぞれ11番人気16着、1番人気8着)のみとなっていました。(07年の4歳馬は3頭の出走で最高位は4着、19年の4歳馬は3頭の出走で最高位は5着、20年の4歳馬は3頭の出走で最高位7着)
ちなみに、今回の登録馬で4歳馬は、メイヨウチタン、レステンシアの2頭となっています。

参考までに、12月に行われる3歳以上の同じ施行の重賞阪神カップでは、
06年では「3歳-7歳-3歳」
07年では「5歳-6歳-4歳」
08年では「4歳-5歳-3歳」
09年では「6歳-6歳-3歳」
10年では「7歳-4歳-6歳」
11年では「5歳-3歳-4歳」
12年では「6歳-5歳-3歳」
13年では「5歳-6歳-4歳」
14年では「6歳-4歳-5歳」
15年では「4歳-5歳-4歳」
16年では「3歳-5歳-7歳」
17年では「6歳-7歳-3歳」
18年では「5歳-3歳-5歳」
19年では「3歳-5歳-3歳」
20年では「4歳-3歳-5歳」
となっています。
翌年、明け4歳となる「3歳馬」も結構目立っています。


枠の出目では、「5枠-7枠-6枠」で決まった最初の06年以外、翌年以降は内枠の活躍が目立っています。
その内枠の活躍が目立っていた07年以降では、連対馬は、1枠が7頭、2枠が7頭、3枠が5頭、4枠が1頭、5枠が1頭、6枠が2頭、7枠が4頭、8枠が1頭となっています。
ただし、連対馬では、07年から15年までは少なくとも1頭、1枠から3枠までの馬が連対していましたが、翌16年は、「7枠-6枠」(3着馬は2枠)で決まっています。
しかし、17年以降は、「2枠-4枠」、「2枠-1枠」、「3枠-5枠」、「7枠-3枠」と昨年までの4年、連続内枠が絡んでいます。
3着馬は、1枠が1頭、2枠が6頭、3枠が5頭、4枠が1頭、5枠、6枠、7枠がなくて、8枠が2頭となっています。
12年と17年(どちらも8枠)を除けば、あとはすべて内枠となっていました。
ちなみに、その内枠をはずした12年と17年の4着はどちらも3枠でした。


以上ですが、今年もまずは内枠の馬からの検討ということになりますね。
そして次に、上位人気4頭から何頭上位3着以内に入るかの検討になるかと思います。
また血統面では、14年と17年以外少なくとも1頭3着以内に入っているノーザンダンサー系絡みの馬の取捨選択ですね。
今年は登録馬で9頭と多いので、この取捨選択は難解です。
また、その中に上位人気が予想される有力馬も含まれていますので、これも難解ですね。
そして、今年も上位人気となりそうなサンデーサイレンス系産駒の取捨選択も難しいところです。
と、今年も昨年までとほぼ同じ文章になりましたが、いろいろ悩むことが多そうな阪急杯となりそうです。
とにかく、勘をひらめかせながら、今年も1頭1頭丁寧に検討していこうと思います。

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