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第65回 有馬記念のデータ [競馬データ]

84年から36年、連対馬72頭、3着馬36頭からです。


まずは今年も例年通り、「毛色」と「当日の人気」の関係とそれに付随する事柄から始めたいと思います。

まずは、全体的な毛色のデータですが、
連対馬では、鹿毛が36頭、黒鹿毛が16頭、栗毛が9頭、芦毛が6頭、栃栗毛が3頭、青鹿毛が2頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が15頭、栗毛が9頭、黒鹿毛が7頭、芦毛が3頭、栃栗毛、青鹿毛が各1頭となっていました。

まずその中の栗毛ですが、連対馬ではその人気は1番人気から6番人気となっていて、当日単勝オッズも1.7倍から14.5倍とほぼ上位となっています。
また、その9頭中8頭が優勝していました。
それからその栗毛の連対馬の前走の人気ですが、1番人気から4番人気の間となっていました。
また前々走は1番人気か2番人気となっていました。

同じく3着馬の栗毛9頭の人気も見てみますと、それぞれ14番人気、5番人気、13番人気、3番人気、6番人気、10番人気、11番人気、3番人気、9番人気となっていて、連対馬と違ってほとんどが人気薄となっていました。
またその単勝オッズも連対馬と違って、最低が6.7倍、最高が81倍と、全体的に結構高いオッズとなっています。
そしてその栗毛の3着馬の前走の人気ですが、1番人気が9頭中4頭で、着順も1着が3頭と2着が1頭と連対していました。
あと残り5頭の前走は、それぞれ
15番人気5着(ジャパンカップ)
8番人気5着(天皇賞(秋))
11番人気5着(ジャパンカップ)
5番人気1着(ジャパンカップ)
5番人気4着(ジャパンカップ)
となっていました。
そして前々走は、7番人気9着と12番人気8着だった2頭以外の6頭の人気が1番人気から4番人気となっていて、その着順は1着2頭、2着1頭、3着1頭、4着1頭、5着1頭、9着1頭となっていました。
また、連対馬と3着馬の栗毛馬計18頭中10頭が、父かBMS(母の父)のどちらかでノーザンダンサー系が絡んでいました。

今回の登録馬で栗毛の馬ですが、バビット、ラッキーライラックの2頭となっています。
この2頭の中で、過去の連対のデータに合致する、前走の人気が1番人気から4番人気、かつ前々走の人気が1番人気か2番人気だった馬は、ラッキーライラックとなっています。
3着馬としては、前走のデータ(1着かG1で掲示板に載った馬)から、やはりラッキーライラックが有力となります。

次に黒鹿毛ですが、まず連対馬16頭の有馬記念での内訳は1着が6頭、2着は10頭となっていました。
この黒鹿毛も、当日の人気オッズは、1番人気が5頭、2番人気が4頭、3番人気が2頭、5番人気、6番人気、7番人気が各1頭、8番人気が2頭となっていました。
単勝オッズは、11年7番人気2着エイシンフラシュの26.8倍、17年8番人気2着クイーンズリングの33.1倍を除けば、1.2倍から19.1倍の間でほぼ上位となっていました。
そして前走は、84年3番人気2着カツラギエースの前走ジャパンカップ10番人気1着、10年2番人気1着のヴィクトワールピサの前走ジャパンカップ8番人気3着、11年番人気7番人気2着のエイシンフラッシュの前走ジャパンカップ5番人気8着、15年5番人気2着のサウンズオブアースの前走ジャパンカップ5番人気5着、17年8番人気2着のクイーンズリングの前走エリザベス女王杯8番人気7着、19年3番人気2着のサートゥルナーリアの前走天皇賞(秋)2番人気6着の16頭中6頭以外は、1番人気から4番人気、着順も1着から4着と上位人気上位着順でした。
また前々走は、同じくヴィクトワールピサの凱旋門賞での10番人気7着以外は、1番人気から4番人気の間、着順は6着以上となっていました。
今回の黒鹿毛馬の登録馬は、キセキ、サンアップルトン、ブラックホール、ペルシアンナイト、ラストドラフト、ワールドプレミアの5頭となっていますが、例外以外のデータをクリアしているのは残念ながらいません。
例外の中で前々走1番人気から4番人気の間、着順は6着以上で、前走がG1だったという準じる馬は、前々走天皇賞(秋)4番人気5着だったキセキ、前々走有馬記念4番人気3着だったワールドプレミアが挙げられます。
いずれにせよ、黒鹿毛馬も当日の人気には要注意です。

それから3着馬の黒鹿毛馬7頭ですが、その当日人気は、2番人気が1頭、3番人気1頭、4番人気が3頭で、あと8番人気、11番人気の下位人気が各1頭となっていました。
前走では、栗毛と同じような傾向で、1頭が6番人気10着以外は、1番人気が2頭、2番人気が3頭、3番人気が1頭となっていました。
また7頭の前走の着順は、1着2頭、2着2頭、4着1頭(以上の4頭はジャパンカップ以外のレースの着順)、10着2頭(いずれもジャパンカップの着順)となっていました。
しかしながら、黒鹿毛の登録馬で、前走の例外以外で3着に該当する馬は残念ながらいません。

次に芦毛ですが、連対馬6頭の有馬記念での内訳は、1着が3頭、2着が3頭という結果となっていました。
そのうち5頭はいずれも88年から93年の間での連対、あと1頭は12年1着馬のゴールドシップとなっています。
この連対した芦毛の当日の人気とオッズですが、1番人気が4頭、2番人気が1頭、4番人気が1頭、そしていずれも単勝オッズは一桁となっていました。
その前走の人気は、1番人気4頭、3番人気と4番人気が各1頭、前々走の人気は、1番人気が5頭、2番人気が1頭となっていました。

芦毛の3着馬ですが、90年1番人気3着のホワイトストーンと、13年2番人気で、14年1番人気で、連続3着となったゴールドシップの2頭(延べ3頭)となっていました。
その前走、前々走の人気ですが、ホワイトストーンは前走が5番人気、前々走が2番人気、ゴールドシップは、13年は前走2番人気、前々走1番人気、14年は前走7番人気(凱旋門賞)、前々走1番人気となっていました。
今回の登録馬で芦毛は、クロノジェネシス1頭が登録していますが、前走2番人気、前々走2番人気ですので、過去のデータとしてはクリアしています。
あとは当日の人気で4番人気以上の上位人気になるかどうかというところですが、予想では十分上位人気となりそうですので、毛色としては有力馬の1頭となります。

それから、あとの毛色では、青鹿毛は過去01年1着のマンハッタンカフェと15年1着のゴールドアクターの2頭で、当日人気、オッズは、マンハッタンカフェが3番人気の7.1倍、ゴールドアクターが8番人気の17.0倍となっていました。
前走、前々走は、マンハッタンカフェの前走が菊花賞6番人気1着、前々走がセントライト記念4番人気4着、ゴールドアクターの前走がアルゼンチン共和国杯1番人気1着、前々走が準オープン1番人気1着とすべてほぼ上位となっています。
3着馬では、16年3着だった、その前年の優勝馬ゴールドアクターで、当日人気とオッズは3番人気の7.9倍、前走、前々走は、ジャパンカップ3番人気4着、セントライト記念1番人気1着となっていました。
今回、青鹿毛馬の登録馬はディープポンド1頭ですが、前走菊花賞7番人気4着、前々走神戸新聞杯4番人気4着でしたので、過去のデータからでは微妙なところです。

あと、今回の登録馬の残りはすべて鹿毛馬となりますので、その鹿毛馬についてまとめてみたいと思います。
今回の鹿毛馬の登録馬ですが、23頭中13頭となっています。
さて、過去の鹿毛馬のデータを見ていきますと、その連対した鹿毛馬36頭ですが、優勝馬とは密接な関係があります。
まず過去36年の鹿毛馬の勝った年をあげていきますと、84年から87年までの4年連続、89年の1年、91年から93年までの3年連続、そして05年から07年までの3年連続、09年の1年、14年の1年、16年17年18年の3年連続と、35年中16年なっていました。

見ていただければわかるとおり、89年、09年、14年を除けば2年以上連続優勝をしているかと思えば、94年から04年までの11年間で1頭も鹿毛馬の優勝がないという極端な結果となっています。
とりあえず、過去36年の連対した鹿毛馬36頭の傾向をあげてみたいと思います。
まず有馬記念での内訳は、1着馬が16頭、2着馬が20頭で、その当日人気は1番人気から15番人気まで多岐にわたっており、単勝オッズも一桁台は1番人気から4番人気の間で20頭、単勝オッズ10倍台は、4番人気から7番人気の間で5頭、あと20倍台以上(24.1倍~137.9倍)は6番人気から15番人気の間で11頭となっていました。
つまり、連対馬として人気薄を狙うのであれば、鹿毛馬ということになります。
例えば、08年、2着に入ったのは14頭中14番人気で単勝オッズ90.2倍だった「鹿毛馬」のアドマイヤモナークという具合です。
その連対した鹿毛馬36頭の前走は、二桁人気が6頭、二桁着順も9頭もいるなど巻き返しも可能となっています。
対して前々走の人気は前走と違って上位人気の傾向があって、5番人気以上の上位人気がそのうち33頭を占め、あと残りの3頭のうち2頭も6番人気、7番人気と準じていました。
その残る1頭が、08年2着となったアドマイヤモナークで、初めて前々走の人気、着順として、二桁台(前々走は天皇賞(秋)の13番人気12着)が出た形となっています。

もっと細かく見ていきますと、その連対した鹿毛馬の中の3歳馬(連対10頭)の前走は、15年2着に入ったトゥザワールドの前走菊花賞2番人気16着以外、すべて4着以上の上位着順となっていました。
今回の登録馬で、鹿毛馬の3歳馬は、前走アルゼンチン共和国杯3番人気1着のオーソリティ1頭となっていますが、前々走も青葉賞3番人気1着ですので、データ的には十分圏内に入っています。

次に鹿毛馬の連対した4歳馬(11頭)では、前走の人気は、07年1着のマツリダゴッホの8番人気、12年2着のオーシャンブルーの6番人気を除くと、11頭中9頭は5番人気以上の上位で、前走の着順も87年1着のメジロデュレンの10着、07年のマツリダゴッホの15着を除けば、11頭中9頭は4着以上の上位着順でした。
また前々走も、オーシャンブルーの5番人気を除けば人気は、11頭中10頭は3番人気以上の上位人気、着順も昨年のディープインパクトの失格前の3着を入れれば6着以上の上位でした。
それから当日の人気は、メジロデュレンの10番人気、マツリダゴッホの9番人気、オーシャンブルーの10番人気を除けば、11頭中8頭は4番人気以上の上位人気となっていました。
今回鹿毛馬の4歳馬の登録馬は6頭いますが、例外を除いた前走、前々走のデータでは、そのうちカレンブーケドールとラヴズオンリーユーの2頭がクリアしています。
鹿毛馬の4歳馬の3着馬(6頭)では、前走の人気は、11年9番人気3着のトゥザグローリー(前走8番人気)以外5番人気以上の上位人気、着順もトゥザグローリーの11着を除いて3着以上となっていました。
こちらは、ラヴズオンリーユーがクリア、カレンブーケドールが前走4着だけ準じる位置にいます。

鹿毛の連対した5歳馬(9頭)では、前走の着順は9頭中3頭が二桁着順、当日の人気も2頭が二桁人気で、また残り1桁人気の7頭の当日人気も、1番人気が1頭、2番人気も1頭、4番人気が4頭、6番人気が1頭となっていて、穴馬を狙うのであればこの5歳の鹿毛馬という構図となっています。
また、鹿毛の5歳馬の3着馬(5頭)では、前走の着順は5頭中3頭が二桁着順、当日の人気は1頭が二桁人気、あと2番人気、6番人気(2頭)、9番人気となっていました。
そして、5頭中4頭が前走、または前々走で天皇賞(秋)を、また同じく5頭中4頭の前走がジャパンカップでした。
今回、5歳の鹿毛馬は、アールスター、サラキア、フィエールマン、ブラストワンピース、ユーキャンスマイルの5頭が登録していますが、上記のデータを見る限りでは、どの馬が3着以内に来ても不思議ではないようです。

それから連対した鹿毛の6歳馬(3頭)ですが、すべて当日人気2桁台で、当日オッズもそのうち2頭(ダイユウサク、アメリカンボス)が3桁台となっています。
その3頭とも前々走はG1を走っていました。
一方、鹿毛の6歳馬の3着馬ですが、まだ入っていません。
今回の6歳馬の鹿毛馬の登録馬は、クレッシェンドラヴ、ミッキースワローの2頭となっています。
2頭とも下位人気になりそうで来てもおかしくないですが、前々走が2頭ともG2のオールカマーというところが引っかかるところです。

あと、7歳馬の鹿毛馬は、04年2着で2回目の連対となったタップダンスシチーと08年2着のアドマイヤモナークの2頭となっていますが、タップダンスシチーは当日人気が3番人気、前走が7番人気17着、前々走が1番人気1着、アドマイヤモナークは当日が14番人気、前走16番人気12着、前々走が13番人気12着となっていました。

しかしながら、今回7歳馬の鹿毛馬の登録もありません。


あと、今年も気になるデータを一つ二つ挙げておきます。
当日単勝オッズで20倍(24.1倍)より大きい下位人気の馬は連対馬72頭中13頭いますが、その13頭の血統を見てみますと、07年の1着馬マツリダゴッホと12年の2着馬オーシャンブルー、17年の2着馬クイーンズリングを除く10頭がヘイルトゥリーズン系以外の父となっていました。
そのヘイルトゥリーズン系の連対馬は、72頭中36頭いましたが、そのうち6番人気以下の人気薄だった馬は、オーシャンブルーの10番人気(27.6倍)、マツリダゴッホの9番人気(52.3倍)、ゴールドアクターの8番人気(17.0倍)、クイーンズリングの8番人気(33.1倍)、マヤノトップガンの6番人気と5頭となっていました。
つまりヘイルトゥリーズン系の連対馬36頭中31頭が5番人気以上の上位人気だったということになります。
ちなみに連対したサンデーサイレンス産駒に関しては、14頭連対馬がいましたが、9番人気のマツリダゴッホと10番人気のオーシャンブルーを除く12頭の人気は1番人気から4番人気の間となっていました。
また、サンデーサイレンスの仔の産駒、いわゆるサンデーサイレンスの孫の連対ですが、
07年初めてアグネスタキオン産駒のダイワスカーレットが2着

08年でもこの馬は1着と連続連対を果たしました。
09年は、1着がステイゴールド産駒のドリームジャーニー、2着がスペシャルウィーク産駒のブエナビスタ
10年では、1着がネオユニヴァース産駒のヴィクトワールピサ、2着が2年連続でブエナビスタと、2年連続でサンデーサイレンスの孫のワンツーとなりました。
11年は、1着にステイゴールド産駒のオルフェーヴルが1着
12年も1着ゴールドシップ、2着オーシャンブルーと2頭ともステイゴールド産駒、
13年も1着に再びステイゴールド産駒のオルフェーヴル、2着にはハーツクライ産駒のウインバリアシオン、
14年の1着には、意外にも初の連対となったディープインパクト産駒のジェンティルドンナが1着
15年には2着にネオユニヴァース産駒のサウンズオブアースが入りました。
16年は、連対としては2頭目のディープインパクト産駒サトノダイヤモンドが1着、ディープインパクトの全兄ブラックタイド産駒キタサンブラックが2着となりました。
17年は、前年2着のキタサンブラックが1着、マンハッタンカフェ産駒のクイーンズリングが2着となりました。
よって、07年以降17年までサンデーサイレンスの孫が11年連続連対、そのうち、08年から14年までの7年連続と、16年、17年で1着を記録(15年の1着は、同じヘイルトゥリーズン系のロベルト系ゴールドアクター)
また、07年以降、09年、10年、12年、13年、15年、16年、17年で、11年中8年で、サンデーサイレンスの孫が2着となっています。
実に、07年以降17年まで、サンデーサイレンスの孫の産駒が、連対馬22頭中17頭が連対していました。
07年1着もサンデーサイレンス産駒のマツリダゴッホでしたから、結局22頭中18頭がサンデーサイレンス系でした。
ところが、欲18年の連対馬2頭ともサンデーサイレンス系ではなく、12年連続連対とはなりませんでした。
そのあと、昨年19年では、1着にハーツクライ産駒のリスグラシューが入りました。
これで、07年以降昨年19年までの13年間、連対馬26頭中19頭がサンデーサイレンス系ということになります。
結局、07年以降昨年19年までの13年間で、サンデーサイレンス系以外の産駒が7頭連対したことになりますが、その7頭は、
08年14番人気2着のアドマイヤモナーク(ノーザンダンサー系)
11年 7番人気2着のエイシンフラッシュ(ミスタープロスペクター系)
14年 9番人気2着のトゥザワールド(ミスタープロスペクター系)
15年 8番人気1着のゴールドアクター(ヘイルトゥリーズン系ロベルト系)
18年 3番人気1着のブラストワンピース(ノーザンダンサー系)
18年 1番人気2着のレイデオロ(ミスタープロスペクター系)
19年 3番人気2着のサートゥルナーリア(ミスタープロスペクター系)
となっています。
それから余談として、94年に初めてナリタブライアンでヘイルトゥリーズン系が1着となって以来26年、96年(ナスルーラ系のサクラローレル、00年(ノーザンダンサー系のテイエムオペラオー)、18年(ノーザンダンサー系のブラストワンピース)以外すべてヘイルトゥリーズン系が1着となっています。
結局、01年以降ヘイルトゥリーズン系産駒が17年連続勝利中でしたが、18年、ブラストワンピースがその連続記録更新をストップさせてしまいました。
しかし、昨年、リスグラシューが1着になったということで、今年から再び連勝記録が始まっていくのでしょうか。
それとも、初めてミスタープロスペクター系の有馬記念馬が誕生するなど、ヘイルトゥリーズン系産駒以外の馬が勝つのでしょうか。
非常に注目されるところです。

さて、話を下位人気馬に戻しますと、3着馬の人気薄馬ですが、20倍(22.7倍)より大きい下位人気の馬は36頭中13頭いますが、その父の血統は連対馬と違って、ヘイルトゥリーズン系が約半分の7頭(サンデーサイレンスが5頭、あと2頭はサンデーサイレンスの仔マーベラスサンデーとハーツクライ)、ノーザンダンサー系が3頭、ミスタープロスペクター系が2頭、ナスルーラ系が1頭となっていました。
この3着馬でもヘイルトゥリーズン系ががんばっていますが、98年3着にサンデーサイレンス産駒のステイゴールドが3着になって以来22年中17年でヘイルトゥリーズン系が3着となっています。
残り5頭は、
99年  5番人気3着 テイエムオペラオー(ノーザンダンサー系)
00年 10番人気3着 ダイワテキサス(ノーザンダンサー系)
10年 14番人気3着 トゥザグローリー(ミスタープロスペクター系)
11年  9番人気3着 トゥザグローリー(ミスタープロスペクター系)
12年  2番人気3着 ルーラーシップ(ミスタープロスペクター系)
となっています。

もう一つ気になるデータとして、94年に1番人気のナリタブライアンが父がヘイルトゥリーズン系として初めて1着になって以来、13年までの20年間、「父がヘイルトゥリーズン系で1番人気になったのは13頭(94年以降20年)で、連をはずした馬はいません。」というものがありました。
しかし14年、それまでの100%だったデータが、1番人気になったゴールドシップが3着で連対できなかったということで、14頭目にして崩れたこととなりました。
さらに、翌15年、そのゴールドシップが再び1番人気となりましたが、今度は8着と沈み、2年連続外れたこととなりました。
16年は、1番人気のディープインパクト産駒サトノダイヤモンドが1着、続く17年でも1番人気のブラックタイド産駒のキタサンブラックが1着となり、また1番人気のヘイルトゥリーズン系が連対馬として返り咲くようになりました。
そのあと、続く1番人気馬は、18年2着のレイデオロ、19年9着のアーモンドアイで、いずれもミスタープロスペクター系でした。
ともかくも、94年以降26年、1番人気となったヘイルトゥリーズン系の馬、計17頭中15頭が連対ということであれば、今年もまた、1番人気にそのヘイルトゥリーズン系産駒がなったとすれば、一応重要視しなければなりませんね。

参考までに、初めて父がヘイルトゥリーズン系の馬が連対(1着)して以来のデータをまとめて下記に載せておきたいと思います。
(  )内は単勝オッズです。
94年 1番人気(1.2倍)1着 ナリタブライアン  ブライアンズタイム産駒
97年 1番人気(3.0倍)2着 マーベラスサンデー サンデーサイレンス産駒
99年 1番人気(2.8倍)1着 グラスワンダー シルヴァーホーク産駒
03年 1番人気(2.6倍)1着 シンボリクリスエス クリスエス産駒
04年 1番人気(2.0倍)1着 ゼンノロブロイ サンデーサイレンス産駒
05年 1番人気(1.3倍)2着 ディープインパクト サンデーサイレンス産駒
06年 1番人気(1.2倍)1着 ディープインパクト サンデーサイレンス産駒
08年 1番人気(2.6倍)1着 ダイワスカーレット アグネスタキオン産駒
09年 1番人気(3.4倍)2着 ブエナビスタ スペシャルウイーク産駒
10年 1番人気(1.7倍)2着 ブエナビスタ スペシャルウイーク産駒
11年 1番人気(2.2倍)1着 オルフェーヴル ステイゴールド産駒
12年 1番人気(2.7倍)1着 ゴールドシップ ステイゴールド産駒
13年 1番人気(1.6倍)1着 オルフェーヴル ステイゴールド産駒
14年 1番人気(3.5倍)3着 ゴールドシップ ステイゴールド産駒
15年 1番人気(4.1倍)8着 ゴールドシップ ステイゴールド産駒
16年 1番人気(2.6倍)1着 サトノダイヤモンド ディープインパクト産駒
17年 1番人気(1・9倍)1着 キタサンブラック ブラックタイド産駒
となっています。


あと、一般的なデータを載せておきます。
まず1番人気ですが、36年中23年で連対していました。
つまり13頭が連をはずしたことになります。
そのうち1頭は競争中止、3頭が3着でした。
その4頭を除く連をはずした8頭の父の血統ですが、ノーザンダンサー系が4頭、ネイティヴダンサー系、パーソロン系、ハイペリオン系、ヘイルトゥリーズン系が各1頭となっていました。
対して、ヘイルトゥリーズン系で1番人気となったのは17頭(94年以降24年間)は、前述したように13年までは連をはずした馬はいませんでしたが、14年初めて連対をはずして3着となり、15年はさらに沈んで8着となりました。
しかし、16年、17年と連対(1着)馬に返り咲いています。
逆に、父がノーザンダンサー系だった馬が1番人気になったのは過去5頭で、前述したようにそのうち連をはずしたのは4頭ですから、結局その人気に応えたのは1頭(00年1着のテイエムオペラオー)だけだったということになります。
あと、18年、初めてミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)産駒レイデオロが1番人気になりましたが、2着でしたけれども見事連対を果たしています。
しかし、19年、再びミスタープロスペクター系(ロードカナロア)産駒アーモンドアイが1番人気になりましたが、残念ながら9着と連対を果たせませんでした。


次に、年齢からの傾向をまとめてみたいと思います。
まず3歳馬ですが、連対馬は26頭となっていて、また3着馬では94頭となっていました。
その連対馬26頭のうち前走で菊花賞を走っていたのは15頭で、1頭(14年2番人気16着だったトゥザワールド)を除いていずれも1着~4着と上位着順でした。
また、3着馬9頭のうち同じく前走で菊花賞を走っていたのは4頭で、着順は5着、4着、1着、1着でした。
今回前走菊花賞だった3歳馬は、ディープポンド(菊花賞7番人気4着)とブラックホール(菊花賞14番人気5着)とバビット(菊花賞3番人気10着)が3頭登録しています。
それから、前々走で菊花賞を走っていてこの有馬記念で連対したのは過去2頭いて、その時の菊花賞での人気は2頭とも1番人気(1着、5着)でした。
同じく、前々走で菊花賞を走っていてこの有馬記念で3着となったのは過去3頭いて、こちらはいずれも菊花賞では2番人気(2着、4着)となっていました。
しかしながら今回の出走馬で前々走菊花賞を走った馬はいません。

4歳馬では、連対馬26頭、3着馬11頭となっていますが、前走で最も多かったのはジャパンカップでした。
連対馬では17頭、3着馬では6頭います。
その前々走ですが、連対馬では天皇賞(秋)が13頭(その時の人気は1番人気~4番人気)は、それ以外では富士S、凱旋門賞、京都大賞典(2頭)の計4頭(そのうち3頭は1番人気、もう1頭は2番人気)となっています。
それから、前々走が天皇賞(秋)以外の連対馬は4頭いたわけですが(京都大賞典が2頭、凱旋門賞、富士Sが各1頭)、いずれも1番人気か2番人気でした。
そして、3着馬6頭の前々走は、そのうち5頭が天皇賞(秋)となっていました。(そのうち4頭の人気は1番人気~4番人気、あと1頭は10番人気)
残る1頭の前々走は、京都大賞典1番人気5着となっています。
今回の4歳馬の登録馬は9頭いますが、そのうち前走ジャパンカップだったのは、カレンブーケドール(5番人気4着)、ワールドプレミア(7番人気6着)の2頭となっています。
カレンブーケドールの前々走はオールカマー2番人気2着で、データ的にはかろうじてクリアしています。
ワールドプレミアの前々走は有馬記念4番人気3着で、データ的には天皇賞(秋)以外ということでクリアはしていませんが、レースがG1の昨年の有馬記念ですので、ここは判断に悩むところです。
あと、4歳馬の前走ジャパンカップ以外の連対馬9頭ですが、まず前走は天皇賞(秋)が5頭(2番人気が4頭、8番人気が1頭)、鳴尾記念(2番人気)、毎日王冠(1番人気)、金鯱賞(6番人気)、アルゼンチン共和国杯(1番人気)が各1頭となっていました。

前々走の人気は、1番人気が6頭、2番人気、3番人気、5番人気が各1頭となっていました。
これに該当しそうな4歳馬の出走馬は、前走天皇賞(秋)2番人気3着、前々走が宝塚記念2番人気1着だったクロノジェネシスが筆頭に挙げられます。
他の4歳馬の出走馬は、データ的には厳しいですが、その中で、前走G1のエリザベス女王杯3番人気3着、前々走府中牝馬S1番人気5着だったラヴズオンリーユーが準じているかと思います。
同じく3着馬では5頭いますが、その前走の人気は1番人気3頭、4番人気、5番人気が各1頭で、いずれも3着以内でした。

前々走の人気は、1番人気が1頭、2番人気が2頭、4番人気、6番人気が1頭となっています。
連対馬でクリアしていたクロノジェネシスと準じていたラヴズオンリーユーの2頭はこの3着馬のデータに該当しています。

5歳馬では、連対馬15頭、3着馬11頭、計26頭となっていましたが、上記の毛色のところで若干触れたようにその当日の人気は結構下位人気となっていました。
連対馬と3着馬の合計26頭で見てみますと、1番人気が5頭、2番人気が3頭、3番人気が3頭、4番人気が7頭、6番人気が3頭、8番人気、9番人気、10番人気、13番人気、15番人気が各1頭となっていました。
同じように前走のレース別で見ていきますと、前走天皇賞(秋)だったのは、連対馬3頭、3着馬も2頭、計5頭いました。
その天皇賞(秋)での人気と着順はそれぞれ、連対馬3頭では10番人気17着、1番人気3着、4番人気6着、3着馬では2番人気1着、5番人気10着となっていました。
前々走の人気ですが、連対馬は1番人気1頭(2着)、2番人気2頭(2着、9着)、3着馬は2番人気4着となっていました。
前々走は、フィエールマンが天皇賞(春)1番人気1着、ブラストワンピースが宝塚記念4番人気16着でしたので、両馬とも人気ではクリアしています。
ただ、ブラストワンピースの16着がどうかですね。
それから前走ジャパンCだった5歳馬ですが、連対馬4頭、3着馬6頭と計10頭いました。
その前走のジャパンCでの着順ですが、連対馬(4頭共1着)は、4頭中2頭は3着、4着(いずれも1番人気)、残り2頭は共に11着(8番人気と4番人気)となっていました。
前々走は、連対馬4頭共天皇賞(秋)で、人気は1番人気が2頭、2番人気、4番人気が各1頭となっていました。
今回の5歳馬で前走ジャパンカップだった馬は、ユーキャンスマイル1頭ですが、前走は6番人気12着でしたが、前々走はアルゼンチン共和国杯1番人気4着でしたので、その前々走がどうかということになります。
3着馬6頭では、前走ジャパンカップは15番人気7着、11番人気14着、9番人気4着、2番人気3着、3番人気4着、5番人気1着となっていました。

また前々走は、6頭中3頭が天皇賞(秋)で、人気は2番人気2頭、3番人気1頭となっていました。
残り3頭の前々走は、エリザベス女王杯4番人気1着、オールカマー1番人気1着、京都大賞典1番人気3着となっています。
ユーキャンスマイルは、過去のデータでは3着の可能性ありということになるでしょうか。
それから、前走ジャパンCと天皇賞(秋)以外の5歳馬残りの連対馬7頭と3着馬3頭、計10頭も見てみます。
前走に関しては、その前走が有馬記念で11着だった93年の1着馬トウカイテイオー、同じく前走がエリザベス女王杯8番人気7着だった17年の2着馬クイーンズリング、同じく前走が凱旋門賞14着だった14年の3着馬ゴールドシップを除く5頭はすべて前走掲示板に載っていて、前々走に関しては海外で7着だった06年2着のポップロックを除く7頭は同じく掲示板に載っていました。
今回、前走ジャパンC、もしくは天皇賞(秋)の二つのレース以外を走っていた5歳馬の登録馬は3頭ですが、そのうち前走掲示板に載っていたのは、ラッキーライラック、サラキアの前走エリザベス女王杯1着馬、2着馬ですが、前々走もそれぞれ3着、1着と掲示板に載っていました。

6歳馬では、連対馬3頭、3着馬1頭の計4頭となっていますが、その連対馬3頭はすべて鹿毛馬、3着馬1頭は栗毛馬となっていました。
また、連対馬3頭の当日の人気は3頭とも二桁人気で、前走は、ジャパンカップが2頭(11番人気10着、14番人気10着)、オープン特別が2番人気1着、3着馬1頭は当日6番人気、前走はG1のマイルCS1番人気1着、前々走は、連対馬3頭、3着馬1頭ともG1を走っていました。
今回の6歳馬の登録馬は4頭ですが、そのうちキセキが前走ジャパンカップ6番人気8着、前々走天皇賞(秋)4番人気8着と一応臨戦過程ではクリアしています。
ただ毛色は黒鹿毛となっています。

7歳馬では、連対馬(2着)2頭、3着馬2頭の計4頭となっていますが、6歳と同じく連対馬は2頭とも鹿毛馬、3着馬2頭とも栗毛馬となっていました。
連対馬の方は、まず1頭は04年3番人気2着のタップダンスシチーで、前走は凱旋門賞で7番人気17着、前々走は宝塚記念で1番人気1着、そしてもう1頭は08年14番人気2着のアドマイヤモナーク(14番人気)で前走はジャパンカップ16番人気12着、前々走は天皇賞(秋)13番人気12着となっていました。
また、3着馬の方は、まず1頭は00年13番人気3着のダイワテキサスで、前走はジャパンCで15番人気5着、前々走は天皇賞(秋)で7番人気9着、そしてもう1頭は08年10番人気3着のエアシェイディで、前走は天皇賞(秋)8番人気5着、前々走はオールカマー2番人気5着となっていました。
また、この4頭ですが、いずれも血統でノーザンダンサー系絡みとなっていました。
しかしながら、今回7歳馬の登録馬はありません。

そして8歳馬以上ですが、09年初めて3着にその8歳馬のエアシェイディが入りました。
その人気は11番人気、単勝オッズは32倍となっていました。
前走はジャパンカップ11番人気5着、前々走は天皇賞(秋)12番人気8着となっていました。
しかしながら今回は、8歳馬の登録はありません。


次に枠順のデータですが、08年は「8-8」で決まりましたが、この極端な外枠同士での連対は初めてで、過去36年では1枠~4枠の内枠が絡んだレースはそのうち33年と圧倒的に多く、残りは、「6-7」(88年)、「5-7」(94年)とその「8-8」(08年)となっていました。
さらに1枠~3枠の内枠で絞っても36年中25年とかなりの連対率となっています。


あと他にも、いろんな方面からのデータがありますが、昨年と同様ここまでで十分しつこくなっていますので、以上とさせていただきます。
そのデータですが、結構絞れる利点はあるものの、逆にデータが裏目に出てエライ目にあうこともしばしばありました。
とにもかくにも有馬記念はやっぱり勝ちたいレースですね。
昨年までと同様、上記のデータ、特に毛色のデータを丁寧になぞらえながら、また勝負勘も働かせながら、しっかり検討して結論を出していこうと思います。

タグ:有馬記念
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