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第25回 武蔵野ステークスのデータ [競馬データ]

現施行の1600mダートになった2000年以降、02年の中山競馬場開催を除く19年、連対馬38頭、3着馬19頭からです。


元々この武蔵野Sは、以前は2100mダートで行われていましたが、2000年にG1のジャパンカップダートが新しく創設されたことに伴い、その前哨戦として位置づけられ、距離も1600mダートに変更になりました。
そして、08年にジャパンカップダートがそれまでの東京競馬場から阪神競馬場に変わりましたが、この武蔵野Sの施行はそれまでとは変わりませんでした。
ただし、ジャパンカップダートの日程は1週遅くなって12月初めに変更になったことに伴いこの武蔵野Sも、「中3週」を維持するためにそれまでから1週遅れの日程に変更になりました。
さらに、10年にジャパンカップダートの前哨戦として京都競馬場で重賞の「みやこステークス」が新設されたそのあおりを受けて、それまでよりさらに1週遅れの開催となりました。
よって、ジャパンカップダートまでの間隔が、10年より「中3週」から「中2週」となっています。
14年からは、そのジャパンカップダートは新しく中京競馬場での「チャンピオンズカップ」として施行も名称も変更して行なわることになりましたが、日程的には変更はありませんので、間隔も同じ「中2週」となります。
とりあえず、毎年触れていますが、過去のジャパンカップダート(チャンピオンズカップ)と直結しているのかどうか今年もまず検証しておきたいと思います。

連対馬38頭のうちジャパンカップダート(チャンピオンズカップ)に出走したのは延べ20頭いました。
そのうち実際連対したのは、
00年1着のサンフォードシチー(ジャパンカップダートで2着)
01年1着のクロフネ(同1着)
05年2着のカネヒキリ(同1着)
10年1着のグロリアスノア(同2着)
13年1着のベルシャザール(同1着)
15年1着のノンコノユメ(チャンピオンSで2着)
の6頭となっています。
また3着になったのは、03年2着のハギノハイグレイドの1頭となっていました。

そして3着馬19頭では、そのうち5頭がジャパンカップダート(チャンピオンズカップ)に出走し、15着、3着、14着、9着、4着という結果となっていました。
それから、武蔵野Sで3着以上をはずした馬がジャパンカップ、またはチャンピオンズカップで巻き返して連対を果したのは、07年4着から2着となったフィールドルージュ、08年9着から1着となったカネヒキリ、09年8着からトパーズS勝ちを経て2着となったシルクメビウス、18年7着から2着となったウェスタールンドの4頭となっています。
こう見てみますと、前哨戦には位置づけられるものの、現時点ではステップアップレースまではもう一歩という感じがいたします。
それでも、一昨年9年ぶりに連に絡みましたので、一応武蔵野Sからチャンピオンズカップに挑んだ馬は検討が必要かと思います。


では、参考データに戻ります。
まず血統ですが、連対馬では、00年から(中山開催の02年を除く)06年までの6年連続、BMS(母の父)がノーザンダンサー系の馬が少なくとも1頭(03年、04年は2頭とも)絡んでいましたが、翌07年から11年までの5年連続で、逆に1頭も連に絡みませんでした。
しかし、12年の連対馬2頭とも、久々にBMSがノーザンダンサー系の馬で占めました。
しかしながら、続く13年、14年、15年は、またBMSがノーザンダンサー系の馬の連対はありませんでした。
16年は、久々に2着にBMSがノーザンダンサー系の馬が入りましたが、翌17年、連対馬はそれぞれ2頭共、BMSはノーザンダンサー系ではありませんでした。
翌18年は、2着馬にBMSがノーザンダンサー系の馬が来ましたが、昨年19年は、BMSがノーザンダンサー系の馬は連対しませんでした。
さて今年はどうでしょうか。

ちなみに、不思議なことに、3着馬に関しては、中山開催の02年を除く16年までの16年、1頭もBMSがノーザンダンサー系の馬は来ていませんでした。(その中山開催の02年もノーザンダンサー系ではありませんでした)
しかし17年、初めてBMSがノーザンダンサー系の馬が来ました。
しかしながら、18年、そして昨年19年の3着馬のBMSはまた、ノーザンダンサー系ではありませんでした。


さて、BMSがノーザンダンサー系の馬が連対しなかった07年から11年までの5年間と13年から15年までの3年間ですが、その中の08年、2着に父がノーザンダンサー系(ストームバード系)のサンライズバッカスが3回目の連に絡み、また09年は、1着に父がノーザンダンサー系(ストームバード系)のワンダーアキュートが、また10年3着には父がノーザンダンサー系(ヴァイスリージェント系)のブラボーディジーが入りました。

そして、14年では連対馬2頭とも、15年は3着馬が、昨年19年は1着馬が、それぞれ父がノーザンダンサー系でした。
ということは、BMSがノーザンダンサー系だった馬は来なかったものの、何とかノーザンダンサー系の強さの片鱗みたいなのは残っていたようです。
結局、父も、BMSもノーザンダンサー系の馬が1頭も3着以内に絡まなかった年は、18年中、07年、11年、13年、18年の4年ということになります。
一応今年も、その過去の傾向であった、「このレースはノーザンダンサー系が強い」ということに再び触れておきたいと思います。
全体的に見てみますと、BMSがノーザンダンサー系の馬は、連対馬38頭中11頭が入っていました。
この11頭中8頭は、00年以降02年を除く06年までの6年間の連対馬12頭中のもので、この期間にとってはかなりの連対率の高いものでありました。
内訳は、ダンチヒ系、ヌレイエフ系、ニジンスキー系がそれぞれ2頭ずつ、ヴァイスリージェント系、ストームバード系が各1頭となっていました。
それから、12年の連対馬2頭のBMSの内訳ですが、ディキシーランドバンド、ヴァイスリージェント系となっていました。
また、BMSがノーザンダンサー系でなかった27頭のうち8頭の父はノーザンダンサー系でした
(ただし、その8頭中3頭はサンライズバッカスが3回連に絡んだもの、もう5頭は01年1着のクロフネ、09年1着のワンダーアキュート、14年1着のワイドバッハ、同じく14年2着のエアハリファ、19年1着のワンダーリーデル)
つまり連対馬38頭中19頭がノーザンダンサー系絡みということになります。
ということで、基本的には連対馬ではノーザンダンサー系の強いレースと言えるかと思います。
しかし、先ほど触れましたように、07年から19年までの13年間では、ノーザンダンサー系絡みは連対馬26頭中8頭とかつての強さに陰りを見せています。
特に08年は、出走馬16頭中10頭のBMSがノーザンダンサー系であったにもかかわらず、結局上位3頭は、BMSがノーザンダンサー系でなかった残り6頭の中で決まってしまいました。
その13年間の期間では、07年、10年、11年、13年、15年、17年、18年の7年がノーザンダンサー系絡みではない同士での連対、12年、14年がノーザンダンサー系絡み同士での連対、残る08年と09年、19年の3年が絡みと絡みではない同士での連対となっていました。
さて今年の連対馬はどうでしょうか。

対して3着馬19頭では、上記で触れたように、17年以外の18年では、BMSがノーザンダンサー系だった馬は1頭もいませんでした。
代わりに、BMSは、19頭中8頭がミスタープロスペクター系やアリダー系のネイティヴダンサー系、あと、サンデーサイレンス系4頭、ナスルーラ系3頭、がリボー系2頭、テディ系1頭となっていました。
それから、19頭の3着馬の父ですが、ミスタープロスペクター系が6頭、ノーザンダンサー系が4頭(ダンチヒ系2頭、ヴァイスリージェント、ストームバード系が各1頭)、ブライアンズタイムが3頭、あとナスルーラ系が2頭(レッドゴッド系、ボールドルーラ系)、サンデーサイレンス系も2頭(マンハッタンカフェ、スパイキュール)、ワイルドアゲイン、シンボリクリスエスが各1頭となっていました。
ちなみに今回の登録馬19頭では、まずBMSがノーザンダンサー系の馬は、モズアスコットの1頭、父がノーザンダンサー系の馬は、デュードヴァンをはじめ、8頭となっています。


次に臨戦過程ですが、連対馬では、前走が宝塚記念9番人気10着だったサイレントディール(03年1着)、前走マーチS4番人気8着だったサンライズバッカス(06年2着)、前走オープン特別4番人気9着だったダイショウジェット(09年2着)、前走プロキオンS3番人気9着のグロリアスノア(10年1着)、前走シリウスS6番人気9着のクインズサターン(18年2着)、前走シリウスS1番人気6着のタイムフライヤー(19年2着)の5頭を除いて、あとの31頭は前走掲示板に載っていました。

そして、08年1着となったキクノサリーレ、12年1着となったイジゲン(共に前走準オープン1着)の2頭を除く連対馬36頭の前走は重賞(地方も含む)かオープン特別となっていました。

3着馬の前走では、19頭中13頭が重賞(地方も含む)かオープン特別で掲示板に載っていました。
残りの6頭は、ベルモントパティ(04年、1000万下特別1着)、ワイルドワンダー(09年、1年前のジャパンカップダート10着)、ブラボーデイジー(10年、前走府中牝馬S8着)、アドマイヤロイヤル(11年、1600万下特別1着)、ダノンカモン(12年、中京記念15着)、モーニン(15年、準オープン1着)となっています。
この中での前走重賞で掲示板をはずした3頭ですが、それぞれの前走のレースが、1頭はG1、2頭は芝のレースでしたので、あまり参考にはならないかと思います。
ちなみに、今回の登録馬19頭で前走重賞かオープン特別で掲示板に載っていたのは、ケンシンコウ、サンライズノヴァ、スマートセラヴィー、ソリストサンダー、タイムフライヤー、デュードヴァン、メイショウワザシ、モズアスコット、レピアウィット、ワンダーリーデルの10頭となっています。


次に年齢を見てみますと、1着馬では3歳と5歳が各7頭、4歳と6歳が各2頭、7歳が1頭となっていました。
2着馬では、5歳が6頭、3歳が5頭、4歳が4頭、6歳が3頭、7歳が1頭となっていました。
3着馬では、6歳が5頭、3歳と4歳と5歳が各4頭、7歳が2頭となっていました。


毛色は、連対馬では、鹿毛が15頭、黒鹿毛、栗毛が各8頭で、青鹿毛と芦毛が各3頭、栃栗毛が1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛と黒鹿毛が各7頭、栗毛と芦毛が各2頭、青鹿毛が1頭となっていました。


あと1番人気の馬ですが、19年中1着馬が5頭、2着馬が4頭、3着馬が2頭となっていました。
また、3連単が始まった04年以降16年間では、そのうち9年が10万以上の配当でした。
(3連複が始まった03年の配当は10万円台、17年の3連単は170万円台、3連複は30万円台、昨年19年の3連単は230万円台、3連複は40万円台)
基本的には大荒れの傾向があります。


それから、毎年の単勝オッズを見てみますと、圧倒的1番人気の一本かぶりがあった年も含めて、00年、11年、12年、13年、14年、18年を除く13年で、3着以内の単勝オッズは、少なくとも3頭中2頭が二桁オッズとなっていました。(09年の3頭とも二桁オッズ、17年と19年の3頭中1頭は三桁オッズ、2頭は二桁オッズ)


以上ですが、今年も難解ですね。
ともかくも、人気と単勝オッズが出てから、単勝二桁オッズの馬の取捨選択とBMSがノーザンダンサー系の馬の取捨選択の検討を、今年もまずやっていこうと思います。

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