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第51回 函館2歳ステークスのデータ [競馬データ]

9月下旬から8月初旬前後に変わった97年以降、札幌競馬場で行われた09年を除く21年間、連対馬42頭、3着馬21頭からです。
ただし、12年からその8月初旬前後からさらに今週の7月中旬に日程が変更になっています。


毎年取り上げていますが、このレースの特徴である、「牝馬が強い」、「血統でノーザンダンサー系絡みが強い」、それに「毛色で鹿毛の馬はそれほど強くない」という3つの観点から今年も検証していきたいと思います。


まず「牝馬が強い」ということですが、連対馬では01年、14年、16年以外必ず牝馬が絡んでいて、42頭中24頭が連対していました。
特に99年、03年、07年、11年、13年、15年の計6回、牝馬のワンツーとなっていました。
牡馬のワンツーとなった01年は3着~5着が牝馬、同じく14年の4着馬が牝馬、同じく16年の4着、5着が牝馬でした。
また、13年では、それまでなかった牝馬のワンツースリーを達成、15年も牝馬のワンツースリーを達成しています。
つまり、その01年の3着馬は牝馬ということですので、過去21年間の中で、14年、16年を除く19年もの年で少なくとも1頭は牝馬が3着以内にいたということになります。
その14年は4着に12番人気の人気薄の牝馬、16年にも4着に8番人気の下位人気の牝馬が来ていましたので、ともかくもまずは牝馬からの検討がセオリーかと思います。
(牝馬が2着に来た昨年は、その2着馬が7番人気、4着にも9番人気の牝馬が来ていました。)

一応全体的なデータも出しておきますと、1着馬では牡馬が12頭、牝馬が9頭と牡馬が優勢となっています。
2着馬では6頭が牡馬、15頭が牝馬と圧倒的に牝馬が多くなっています。
3着馬では13頭が牡馬、8頭が牝馬で、こちらは牡馬の数が勝っています。
ちなみに、09年に札幌競馬場で行われたこの函館2歳ステークスでは、1着馬と3着馬が牝馬でした。
今回の登録馬18頭では、牝馬は10頭となっています。


次に、「血統でノーザンダンサー系絡みが強い」ということですが、父もしくはBMS(母の父)のどちらかかまた両方でノーザンダンサー系が絡んだ馬は、42頭中27頭となっていました。
その残りの15頭、つまり父にもBMSにもノーザンダンサー系が見られなかった連対馬は、98年1着のリザーブユアハート、03年1着のフィーユドゥレーヴ、06年1着のニシノチャーミー、07年1着のハートオブクイーン、同2着のジョイフルスマイル、08年1着のフィフスペトル、10年2着のマイネショコラーデ、11年1着のファインチョイス、12年2着のコスモシルバード、13年1着のクリスマス、同2着のプラチナティアラ、15年1着のブランボヌール、16年2着のモンドキャンノ、17年2着のウインジェルベーラ、18年2着のラブミーファインで、15頭中8頭が勝っていました。
またその15頭中11頭の前走は新馬戦1着で、あと4頭はラベンダー賞1着と2着、未勝利戦1着が2頭となっています。
余談ですが、07年と13年の連対馬2頭はノーザンダンサー系絡みではない馬の独占となりましたが、そのうち07年のノーザンダンサー系絡みの出走馬は11頭中3頭と例年になく少ないものでした。
しかし、この3頭の成績は、2番人気3着(イイデケンシン)、10番人気4着(ホウザン)、9番人気5着(アポロフェニックス)とすべて掲示板に載っていました。
善戦しても連対しなければそれまでですが、それでもこの結果はこのレースでのノーザンダンサー系絡みの強さを物語るものがあります。
ただ、もう1年の13年は、初めて1着から3着まで1頭もノーザンダンサー系絡みの馬が入らなかった年となりましたが、その出走馬は16頭中6頭で、そのうち掲示板に載ったのは、2番人気4着(オールパーパス)、5番人気5着(ハッピースプリント)の2頭となっていました。
ちなみに、14年は1着から3着までノーザンダンサー系絡みが占めましたが(4着馬もノーザンダンサー系絡みでした)、この年のノーザンダンサー系絡みの馬は、出走馬16頭中9頭となっていました。

それから3着馬では、97年以降21頭中11頭と、連対馬ほどではないにしてもそれなりの結果となっています。
ちなみに札幌で行われた09年は16頭中8頭のノーザンダンサー系絡みの馬が出走し、掲示板に載ったのは2着馬(2番人気)1頭で、あとはそのうち5頭が二桁着順と奮いませんでした。
この辺り、函館競馬場と札幌競馬場との違いがあるのかも知れませんね。
今回の登録馬18頭では、7頭がノーザンダンサー系絡みとなっています。


それから、「鹿毛の馬がそれほど強くない」ということですが、連対馬42頭の毛色の内訳は鹿毛が13頭、栗毛が11頭、黒鹿毛が10頭、青鹿毛、芦毛が各4頭となっていて、一応鹿毛は栗毛より2頭、黒鹿毛より3頭多いトップとなってはいますが、割合から言えば鹿毛の13頭はそれほど高い数字とは言えないと思われます。
ただ、3着馬では、鹿毛が20頭中10頭と多く、あと栗毛が5頭、黒鹿毛が3頭、芦毛が2頭、青鹿毛が1頭となっていました。
ちなみに札幌開催09年は、「栗毛-鹿毛-栗毛」の順番で上位は決着しています。
今回の登録馬で鹿毛馬は18頭中5頭となっています。


あと、他のデータも列挙しておきたいと思います。

まず前走ですが、もちろん新馬戦勝ちの馬が圧倒的に多く、42頭中27頭となっています。
ちなみに、その27頭の前走での人気ですが、1番人気が14頭、2番人気が5頭、3番人気が3頭、4番人気が1頭、5番人気が4頭(2頭は12年の連対馬、残りは14年と18年のそれぞれの1着馬)となっていました。
3着馬では、前走新馬戦だったのは21頭中15頭で、その人気は1番人気7頭、2番人気2頭、3番人気2頭、4番人気2頭、8番人気1頭、10番人気1頭となっています。

次に目立っていたのが前走「ラベンダー賞」組で9頭連対しています。
そのうち8頭はラベンダー賞の連対馬で、残り1頭は3着となっていました。
ちなみに、97年以降(11年まで)ラベンダー賞連対馬は28頭中18頭が函館2歳Sに出走しています。
また、連対したラベンダー賞組9頭のうち07年1着のハートオブクイーン、10年2着のマイネショコラーデの2頭を除く7頭がノーザンダンサー系絡みの馬となっていました。
3着馬では、前走「ラベンダー賞」組は14頭中3頭が入っており、そのうち2頭はラベンダー賞では2着で、もう1頭も降着で11着でしたが入線では2着に入っていました。
しかしながら、12年から函館2歳ステークスが日程繰上げとなったためラベンダー賞は廃止となってしまいました。

あと連対馬残り6頭ですが、前走未勝利戦勝ちとなっていました。
その人気は1番人気が4頭、3番人気と5番人気が各1頭となっていました。
3着馬でも残り3頭の前走は未勝利戦勝ちで、それぞれの人気は1番人気、2番人気、3番人気となっています。
ちなみに札幌で行われた09年は、1着馬が前走新馬戦5番人気1着、2着馬が前走ラベンダー賞1番人気1着、3着馬が前走新馬戦2番人気1着となっていました。


以上ですが、今年もとりあえず牝馬の検討からですね。
15年は、16頭中牝馬の出走は12頭で、1着から4着まで独占、16年は、16頭中牝馬の出走は6頭で、3着以内には1頭も入りませんでしたが4着、5着に入り、17年は、17頭中11頭で、2着、3着、5着と3頭掲示板に入りました。
昨年18年は、8頭出走し、2着、4着、5着と3頭掲示板に載りました。
今年は、登録馬18頭の段階で10頭ですから、今年も特に牝馬の検討は丹念にする必要がありますね。
あとは、残りの上記のデータを丁寧に検討しながら結論を出していこうと思います。

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