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第70回 チャレンジカップのデータ [競馬データ]

14年から名称を朝日チャレンジカップからチャレンジカップと変更になっています
その前の朝日チャレンジカップとしては、11年までは、9月に阪神での2000m芝として施行されていました。
元々は、秋の天皇賞へのステップレースとしての色彩が強いレースでした。
しかし、翌12年からは、この12月の第2週に移して、同じ阪神で、1800m芝に距離が変わって行われることになりました。
さらに、別定からハンデ戦に条件も変わりました。
今回で7回目になります。
参考になるレースと言えば、11年までこの同じ時期に阪神1800m芝で行われていた「鳴尾記念」が該当するかと思います。
ただ、このレースは別定戦でしたので、その辺りは微妙なところではありますけれども。

昨年17年に別定戦に戻り、さらにまた2000m芝にも戻りましたが、そのまま見ていきます。

とりあえず、この鳴尾記念のデータを参考までに挙げていきたいと思います。
阪神競馬場の大改装後の06年以降、11年までの6年間、連対馬12頭、3着馬7頭(同着含む)からです。
そして、その項目ごとに、この5年間行われた朝日チャレンジカップ(12年、13年)及びチャレンジカップ(14年~17年)のデータを載せていきたいと思います。


まず鳴尾記念の人気の組み合わせですが、1着-2着-3着の順で見ていきますと、
06年 「1番人気-2番人気-3番人気」 3連単12490円
07年 「8番人気-3番人気-(5番人気、4番人気)」(3着馬は同着)3連単124220円と102930円
08年 「1番人気-3番人気-13番人気」 3連単は48770円
09年 「7番人気-4番人気-2番人気」 3連単は60260円
10年 「2番人気-1番人気-4番人気」 3連単は5660円
11年 「4番人気-6番人気-1番人気」 3連単は27480円

このように、過去6年間の人気の傾向はとらえどころのないものとなっていました。
その中で1番人気は6年中3年で連対(3着以内は4年)しています。

さてこの6年間の朝日チャレンジカップ(チャレンジカップ)では、
12年 「6番人気-4番人気-13番人気」 3連単は901440円
13年 「1番人気-9番人気-6番人気」 3連単は119330円
14年 「5番人気-(9番人気-2番人気)」(2着馬は同着) 3連単は167840円と118990円
15年 「1番人気-2番人気-11番人気」 3連単は27650円
16年 「9番人気-5番人気-11番人気」 3連単は470230円
17年 「1番人気-5番人気-2番人気」 3連単は12120円

と、15年と17年以外は10万以上の配当と荒れた結果となりました。
特に12年は、100万円に近い配当と大荒れとなっています。
ただ、昨年17年は、06年~11年の朝日杯チャレンジカップと同じ施行の2000m芝別定戦で、人気もよく似た傾向となっていることから、12年~16年の1800m芝ハンデ戦とは違う傾向になったのかも知れません。
今年はこの部分で悩むところですね。


枠順は、06年から順に、
06年 「2枠-5枠-2枠」
07年 「2枠-2枠-(7枠、8枠)」
08年 「8枠-7枠-7枠」
09年 「8枠-4枠-7枠」
10年 「8枠-7枠-5枠」
11年 「8枠-2枠-7枠」
となっていて、こちらも内枠、外枠と二分されていてとらえどころのない傾向となっています。
ただ、最初の06年を除けば、あとの5年は、同着も含めて「7枠」と「8枠」が仲良く同時に3着以上入っていて、特に08年以降4年連続で8枠が1着になっています。

さてその後の6年間の朝日杯チャレンジカップ(チャレンジカップ)では、
12年 「5枠-2枠-3枠」
13年 「4枠-8枠-8枠」
14年 「5枠-(5枠-8枠)」
15年 「6枠-5枠-4枠」
16年 「7枠-2枠-5枠」
17年 「3枠-6枠-5枠」
となっていて、12年は06年に近い出目でしたが、一転、13年、14年は、07年以降の傾向を引き継いだ形となり、15年、16年、17年はその中間となりました。
共通項としては、4枠5枠の中間の枠が、どちらか、または両方かが毎年3着以内に絡んでいました。


年齢では、同じく06年から順に、
06年 「3歳-3歳-4歳」
07年 「6歳-5歳-(5歳、3歳)」
08年 「5歳-4歳-3歳」
09年 「6歳-4歳-4歳」
10年 「3歳-3歳-3歳」
11年 「3歳-3歳-3歳」

と、こちらも傾向としては統一性がありませんが、6年中5年で「3歳馬」が少なくとも1頭は3着以内に入り、06年、10年、11年の3年で連対を独占、さらに10年、11年では3着以内も独占していました。

続く朝日チャレンジカップ(チャレンジカップ)では、
12年 「5歳-5歳-7歳」
13年 「4歳-8歳-4歳」
14年 「3歳-(6歳-4歳)」
15年 「5歳-6歳-6歳」
16年 「3歳-4歳-6歳」
17年 「3歳-7歳-3歳」

と、12年は、07年に近い結果となり、2頭出走していた3歳馬は7番人気5着と2番人気12着と振るわず、代わりに3着以上にそれまで一度も入らなかった7歳馬が入りました。
13年は、09年に近い形で4歳馬が2頭入り、さらに前年と同じく、それまで3着以上にそれまで一度も入らなかった8歳馬が入りました。
この年の3歳馬ですが、4頭出走し、3番人気6着、2番人気10着、7番人気13着、8番人気14着と前年に続き奮いませんでした。
しかしながら、チャレンジカップと名称を変えた14年は、5番人気の3歳馬が勝ち、かつての3歳馬が強かった鳴尾記念が帰ってきたようでした。
しかしながら、他にも3歳馬は3頭が出走し、6番人気4着、4番人気8着、1番人気9着という結果で、4着にも入る善戦をした3歳馬がいた反面、圧倒的1番人気のエイシンヒカリが9着と、まだ鳴尾記念ほどの勢いは感じられないようです。
続く15年は、18頭とフルゲートにもかかわらず、3歳馬の出走は1頭のみと、勢い以前の寂しい頭数で、結果は12番人気6着となっています。
16年は、同じく18頭とフルゲートになりましたが、3歳馬の出走は2頭のみとこの年も少なくなりました。
しかし、そのうちの1頭、9番人気マイネルハニーが、見事人気薄で1着となりました。
もう1頭の2番人気ブラックスピネルも3着以内は外しましたが、5着と掲示板に載りました。
昨年17年は、12頭の出走で3歳馬は3頭、そのうち1番人気1着、2番人気3着と、2頭が3着以内に入りました。
もう1頭も11番人気5着と掲示板に載り、3歳馬が強かった鳴尾記念と同じ様相となりました。
やはり、施行が同じ、2000m芝の別定戦に戻ったからでしょうか。
しかし、もう1頭が06年から11年までの鳴尾記念当時入らなかった7歳馬でしたので、この辺りは悩むところですね。
さて今年の3歳馬はどうでしょうか。
ちなみに、今年も出走馬が12頭と少なくなりましたが、3歳馬は、ステイフーリッシュ、レイエンダ、ロードヴァンドールの3頭となっています。


毛色では、同じく06年から順に、
06年 「栗毛-黒鹿毛-青鹿毛」
07年 「青鹿毛-栗毛-(黒鹿毛、鹿毛)」
08年 「栗毛-黒鹿毛-栗毛」
09年 「鹿毛-栗毛-鹿毛」
10年 「鹿毛-鹿毛-栗毛」
11年 「鹿毛-青鹿毛-鹿毛」
となっていて、6年中11年を除く5年で栗毛馬が3着以上に入っており、そのうち06年から09年までの4年間は連対馬の中に入っていました。
その栗毛馬が3着以内に入らなかった11年は、栗毛馬そのものが13頭中1頭(スマートギア、9着)しか出走していませんでした。

そして、その後の5年間の朝日チャレンジカップ(チャレンジカップ)では、
12年 「鹿毛-黒鹿毛-栗毛」
13年 「鹿毛-栗毛-栗毛」
14年 「黒鹿毛-(黒鹿毛-青鹿毛)」
15年 「青鹿毛-黒鹿毛-鹿毛」
16年 「鹿毛-鹿毛-鹿毛」
17年 「鹿毛-鹿毛-鹿毛」
となっていて、12年には3着に、13年には2着、3着に栗毛馬が入り、鳴尾記念の傾向を引き継いだかに見えましたが、14年、15年、16年、17年と1頭も入りませんでした。
しかしながら、12年の栗毛馬の出走馬は5頭(3着に入った栗毛馬は13番人気のタガノエルシコ)、13年の栗毛馬の出走馬は8頭(2着に入った栗毛馬は9番人気のカワキタフウジン、3着に入った栗毛馬は6番人気のハナズゴール)となっていましたが、14年の栗毛馬は1頭(4番人気8着)、15年の栗毛馬は3頭(12番人気6着、6番人気8着、13番人気11着)、16年の栗毛馬は2頭(7番人気8着、10番人気13着)と前の2年と比べると少ない頭数でした。
ちなみに、今回の出走馬で栗毛馬は、ダッシングブレイズ、ロードヴァンドールの2頭と、前の年同様、少ない出走数となっています。


血統では、1着馬は、06年と08年でグラスワンダーを父に持つサクラメガワンダーが勝っていますが、サクラメガワンダーのBMS(母の父)はサンデーサイレンス、あと2年、07年と09年のそれぞれの勝ち馬、ハイアーゲームとアクシオンの父はサンデーサイレンス、要は、06年から09年までの4年の勝ち馬すべてサンデーサイレンスが絡んでいたことになりました。
しかし、10年の勝ち馬ルーラーシップ(父キングカメハメハ、BMSトニービン)も、11年の勝ち馬レッドデイヴィス(父アグネスタキオン、BMSトニービン)にもサンデーサイレンスは絡んでいませんでした。
しかし、11年の父はアグネスタキオンで、サンデーサイレンス系となっていました。
サンデーサイレンスそのものですが、10年の初頭にアクシオンが勝って以来サンデーサイレンス産駒の勝ち星はなくなっていますので、それ以降のサンデーサイレンス絡みとなりますとBMSがサンデーサイレンスの馬のみということになります。

では、その後の朝日チャレンジカップ(チャレンジカップ)での1着馬を見てみますと、12年の勝ち馬はショウリュウムーンで、父はキングカメハメハ、BMSはサンデーサイレンスの仔、ダンスインザダークでした。
13年の勝ち馬はアルキメデスで、父もBMSも両方ミスタープロスペクター系でした。
14年の勝ち馬はトーセンスターダムで、父はサンデーサイレンスの仔ディープインパクト、BMSはミスタープロスペクター系でした。
15年の勝ち馬はフルーキーで、父はノーザンダンサー系ダンチヒ系統のリダウツチョイス仔ディープインパクト、BMSはサンデーサイレンスでした。
16年の勝ち馬はマイネルハニーで、父はサンデーサイレンス系のマツリダゴッホ、BMSはブライアンズタイム系のナリタブライアンでした。
17年の勝ち馬はサトノクロニクルで、父はサンデーサイレンス系のハーツクライ、BMSはロベルト系のインティカブでした。

続いて06年以降11年までの鳴尾記念の2着馬6頭の父を見てみますと、サンデーサイレンス(06年)、マーベラスサンデー(09年)、マンハッタンカフェ(10年)、アグネスタキオン(11年)のサンデーサイレンス系4頭と、フレンチデピュティ(07年)、チーフベアハート(08年)のノーザンダンサー系2頭となっています。

続く朝日チャレンジカップ(チャレンジカップ)の2着馬ですが、12年はアドマイヤタイシで、父は、ノーザンダンサー系のシンングスピール、BMSはミスタープロスペクター系となっていました。
13年はカワキタフウジンで、父はサンデーサイレンス系のマーベラスサンデー、BMSはブライアンズタイムとなっていました。
14年の同着2着馬のうち1頭はデウスウルトで、父はミスタープロスペクター系のキングカメハメハ、BMSはサンデーサイレンスとなっています。
もう1頭はフルーキーで、父はノーザンダンサー系ダンチヒ系統のリダウツチョイス、BMSはサンデーサイレンスとなっています。
15年はヒストリカルで、父はサンデーサイレンス系のディープインパクト、BMSはノーザンダンサー系のノーザンテーストとなっていました。
16年はベルーフで、父はノーザンダンサー系ダンチヒ系のハービンジャー、BMSはサンデーサイレンスとなっていました。
17年はデニムアンドルビーで、父はサンデーサイレンス系のディープインパクト、BMSはミスタープロスペクター系のキングカメハメハとなっています。

3着馬では、同着を含めて7頭を見てみますと、06年の3着馬(キングヘイロー×スキャン)以外の6頭はすべてサンデーサイレンス系が絡んでいました。

12年の朝日チャレンジカップの3着馬はタガノエルシコで、父はブライアンズタイムの仔マヤノトップガン、BMSは、サンデーサイレンスの仔、ダンスインザダークでした。
13年の3着馬はハナズゴールで、父はサンデーサイレンス系のオレハマッテルゼ、BMSはミスタープロスペクター系でした。
14年の3着馬は、2着が同着だったため、なしとなっています。
15年の3着馬はスベリアンスパーブで、父はノーザンダンサー系ヌレイエフ系統のシベリアンホーク、BMSはナスルーラ系グレイソブリン系統のウイズアプルーヴァルでした。
16年の3着馬はケイティープライドで、父はサンデーサイレンス系のディープインパクト、BMSはノーザンダンサー系ヴァイスリージェント系統のフレンチデピュティでした。
17年の3着馬はブレスジャーニーで、ミスタープロスペクター系のバトルプラン、BMSはブライアンズタイム系のタニノギムレットでした。


臨戦過程では、06年から11年までの鳴尾記念の連対馬12頭の前走を見てみますと、前走G1だったのが7頭(天皇賞(秋)が3頭、菊花賞が2頭、マイルCS、日本ダービーが各1頭)、アルゼンチン共和国杯が2頭、京都新聞杯、オープン特別(カシオペアS)、準オープン特別が各1頭となっています。

12年の朝日チャレンジカップの1着馬の前走はスワンS(15番人気6着)で、2着馬の前走は福島記念(8番人気2着)となっていました。
13年の1着馬の前走は準オープン特別(1番人気1着)、2着馬の前走は福島記念(5番人気8着)となっていました。
14年の1着馬の前走は菊花賞(5番人気8着)、2着馬の前走は同着2頭とも準オープン特別(6番人気1着、1番人気1着)となっていました。
15年の1着馬の前走は富士S(2番人気5着)、2着馬の前走はオープン特別(3番人気1着)となっていました。
16年の1着馬の前走は福島記念(2番人気4着)、2着馬の前走はオープン特別(1番人気3着)となっていました。
17年の1着馬の前走は菊花賞(6番人気10着)、2着馬の前走はアルゼンチン共和国杯(4馬人気8着)となっていました。

鳴尾記念の3着馬6頭では、オープン特別が4頭(アンドロメダSが2頭、カシオペアS、トパーズSが各1頭)、日本ダービー、菊花賞、札幌記念が各1頭となっていました。

朝日チャレンジカップ(チャレンジカップ)の3着馬の前走は、12年がオープン特別(カシオペアS)、13年がエリザベス女王杯、14年は2着同着のため3着馬はなし、15年は準オープン(8番人気1着)、16年は福島記念8番人気5着、17年は菊花賞12番人気12着となっています。


以上ですが、以前の鳴尾記念はデータ的にはとらえどころがないのでかなり参考にするにはなかなか難解ですね。
それから朝日チャレンジカップになった12年から一昨年16年まではハンデ戦になっていますので、その辺りも考えて参考にしなくてはなりません。
そして、昨年、1800m芝から2000m芝へ、ハンデ戦から別定戦へと、かつての鳴尾記念の施行に戻りましたので、これも考慮に入れなくてはなりません。
ともかくも、今年も上記の過去のデータを丁寧に整理しながら、結論を出していこうと思います。


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