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第52回 スプリンターズステークスのデータ [競馬データ]

G1になった90年以降、99年までの12月開催と00年以降のこの時期での開催の計26年(02年と14年の新潟競馬場での開催は除く)、連対馬52頭、3着馬26頭から見てみます。


まずは当日の人気の組み合わせからですが、連対馬では、
01年に「3番人気と4番人気」
10年に「10番人気と3番人気」
11年に「3番人気と9番人気」
で決まったこの3年以外の23年は、1番人気か2番人気の片方かまたは両方(6回)が絡んでいました。

その01年の3番人気と4番人気での組み合わせも含め、1番人気から4番人気までの中で決まった年は12回ありました。
さらに広げて1番人気から5番人気の中で決まった年は16回ありました。
基本的には、このように比較的上位人気内で決まるレースとなっています。
ちなみに残り9回は、
「2番人気-11番人気」(91年)
「1番人気-7番人気」(97年)
「7番人気-2番人気」(98年)
「16番人気-1番人気」(00年)
「1番人気-10番人気」(06年
「6番人気-2番人気」(09年)
「10番人気-3番人気」(10年)
「3番人気-9番人気」(11年)
「1番人気-11番人気」(15年)
となっていました。


また、3番人気と4番人気の組み合わせで決まった01年ですが、2番人気の馬がハナ差で3着となっていました。
しかし、10番人気と3番人気の組み合わせで決まった10年の3着馬は7番人気、3番人気と9番人気で決まった11年の3着馬も7番人気でした。
ということは、09年まで20年間続いていた3着以内に1番人気か2番人気、もしくはその両方が入っていた記録は10年で途切れ、さらに続いて11年も入らなかったということになります。
しかしながら、その翌年12年は「2番人気-1番人気」、その次の年13年も「1番人気-2番人気」と固い決着となり、さらに新潟開催の14年を除き、15年、16年、そして昨年17年と、1番人気か2番人気、もしくはその両方が連で絡んだ記録は5年連続と、また元に戻った感があります。
ちなみに、新潟開催の02年の新潟開催は「1番人気-3番人気」での組み合わせ、14年は「13番人気-2番人気」での組み合わせで、結局全体的に見ても、「90年以降28年中、1番人気か2番人気のどちらかか両方絡んだの26年」ということになります。
とりあえず、1番人気馬と2番人気馬のそれぞれの取捨選択、あるいは両方ともという取捨選択、それらの検討がまず大事かと思います。


さて、反対に人気薄が絡んだ時はどうだったのでしょう。
連対馬で6番人気以下の馬が絡んだのは、26年中9回ということになりますが(新潟開催を含めると、28年中10回)、その組み合わせは上記でも載せましたが、再度挙げますと
2番人気と11番人気(91年)
1番人気と7番人気(97年)
7番人気と2番人気(98年)
16番人気と1番人気(00年)
1番人気と10番人気(06年)
6番人気と2番人気(09年)
10番人気と3番人気(10年)
3番人気と9番人気(11年) 
1番人気と11番人気(15年)

13番人気と2番人気(新潟14年)

と結構荒れた結果となってはいましたが、片方は1番人気もしくは2番人気、あるいは3番人気となっていますので、基本的には1番人気、2番人気、3番人気の上位人気の3頭の馬の取捨選択から始めるのがセオリーのようですね。

さらにもう少し突っ込んで、先ほど挙げた6番人気以下の下位人気で連対した9頭の詳細を見ていくことにします。
91年11番人気2着のナルシスノワール
97年7番人気2着のスギノハヤカゼ
98年7番人気1着のマイネルラヴ
00年16番人気1着のダイタクヤマト
06年10番人気2着のメイショウボーラー
09年6番人気1着のローレルゲレイロ
10年10番人気1着のウルトラファンタジー
11年9番人気2着のパドトロワ
15年11番人気のサクラゴスペル
ですが、この9頭の臨戦過程を見てみますと、ナルシスノワールとローレルゲレイロを除く7頭は、前走か前々走のどちらかで連対していました。(その7頭のうちウルトラファンタジー、パドトロワを除く4頭の前走か前々走で連対しなかったレースの着順は、なぜか4頭とも7着でした)
また、残る2頭。ナルシスノワールは前走12着でしたが、実質前々走だったG1の安田記念では5着と健闘していました。
また、ローレルゲレイロは、前走セントウルS14着、前々走安田記念15着と二桁着順が続きましたが、その前の3走前は高松宮記念で見事優勝していました。

ちなみに、新潟開催の14年は、13番人気のスノードラゴンが1着でしたが、その2走前、ダートですが1200mの地方重賞で2着、その前の3走前、G1の高松宮記念で2着となっていました。

次に3着馬ですが、1番人気は1頭(98年の単勝1.1倍の1番人気のタイキシャトル)、2番人気は3頭、3番人気は3頭、4番人気は2頭、5番人気は1頭と、5番人気以上の上位人気は26頭中10頭なっていました。
あと6番人気以下の下位人気16頭ですが、6番人気3頭、7番人気4頭、8番人気2頭、9番人気3頭、そして12番人気、13番人気、15番人気、16番人気が各1頭となっていました。
ちなみに、新潟開催での02年の3着馬は2番人気、14年の3着馬は5番人気でした。


次に血統ですが、毎年書いていますが、中山競馬場は結構ノーザンダンサー系が絡んでいます。
連対馬で父がノーザンダンサー系だったのは14頭で、またBMS(母の父)がノーザンダンサー系だったのは18頭(父もBMSもノーザンダンサー系だった馬3頭も含む)いました。
3着馬では、父がノーザンダンサー系だったのは8頭、BMSがノーザンダンサー系だったのは5頭となっています。
3着以上でノーザンダンサー系の中で多かったのは、ダンチヒ系がのべ11頭(そのうち8頭が2着)、次にノーザンテーストがのべ8頭、続いてニジンスキー系が7頭、ヴァイスリージェント系が5頭、リファール系が4頭、ヌレイエフ系、フェアリーキング系が各3頭、ストームバード系が2頭、ノーザンディクティテターが各1頭となっていました。
今回の登録馬では、父がノーザンダンサー系なのは、リファール系のダイメイプリンセスの1頭がいます。
BMSでノーザンダンサー系は、BMSがダンチヒ系のアドマイヤゴッド、ティーハーフの2頭、BMSがストームバード系のグレイトチャーター、タマモブリリアンの2頭、両方では、父がフェアリーキング系、BMSがダンチヒ系のキャンベルジュニア、父がダンチヒ系、BMSがサドラーズウェルズ系のブラヴィッシモの1頭となっています。

このノーザンダンサー系絡みの馬ですが、90年以降、中山開催の過去26年では、一昨年の16年まで少なくとも1頭3着以内に入っていましたが、昨年初めて3着以内に絡みませんでした。
新潟開催の2年では、02年は3頭共ノーザンダンサー系絡みの馬でしたが、14年は3着以内に1頭も絡みませんでした。

続いて3着以上で多かった父の血統は、11頭の連対馬、8頭の3着馬と、3着以上で計19頭の父を出しているヘイルトゥリーズン系となっていました。
また、BMSでは、5頭の連対馬、4頭の3着馬と計7頭いました。
父での内訳は、サンデーサイレンスが6頭(デユランダルが3回、アドマイヤマックスが2回、ビリーヴが1回)、デヴィルズバック系が3頭、サンデーサイレンスの仔フジキセキが3頭、ブライアンズタイム、シンボリクリスエス、ロージズインメイ、サンデーサイレンスの仔サクラプレジデント、オンファイヤ、ディープインパクト、ダイワメジャーが各1頭となっています。
BMSではシルヴァーホーク、サンデーサイレンスが各2頭、ヘイロー、ロベルト、フジキセキ、タイキシャトル、キュアザブルース、マーベラスサンデーが各1頭となっていました。
この父がヘイルトゥリーズン系だった19頭のうち、
1着馬1頭(15年ストレイトガール、《父はフジキセキ、BMはタイキシャトル》)
2着馬のべ3頭(08年と10年キンシャサノキセキ《父はフジキセキ、BMSはリボ―系のプレザントコロニー》、15年サクラゴスペル《父はサクラプレジデント、BMSはキュアザブルース》
3着馬4頭(06年タガノバスティーユ《父はブライアンズタイム、BMSはサクラユタカオー》、10年サンカルロ《父はシンボリクリスエス、BMSはミスタープロスペクター系》、12年ドリームバレンチノ、《父はローズインメイ、BMSはミスタープロスペクター系》、16年ソルヴェイグ《父はダイワメジャー、BMSはジャングルポケット》の計8頭を除く11頭のBMSはノーザンダンサー系となっていました。

今回の登録馬で父がヘイルトゥリーズン系、BMSがノーザンダンサー系の馬は、父がハーツクライ、BMSがダンチヒ系のアドマイヤゴッド、父がダンスインザダーク、BMSがストームバード系のタマモブリリアンの2頭がいます。
また、父がヘイリトゥリーズン系でBMSがノーザンダンサー系以外では、アレスバローズ、キングハート、ナックビーナス、ヒルノディバロー、ラッキーバブルズの5頭となっていました。
また、BMSがヘイルトゥリーズン系の登録馬は、カイザーメランジェ、レッツゴードンキ、レッドファルクス(父はミスタープロスペクター系)、スノードラゴン(父はグレイソブリン系)、ナックビーナス(父もヘイルトゥリーズン系)の4頭となっています。

続いて、13頭の連対馬、3頭の3着馬の計16頭の父がミスタープロスペクター系となっていました。(3着馬の1頭は、BMSもミスタープロスペクター系)
また、BMSがミスタープロスペクター系だったのは、連対馬1頭、3着馬6頭の計7頭となっていました。(3着馬の1頭は、父もミスタープロスペクター系)
今回の登録馬では、父がミスタープロスペクター系の馬は、カイザーメランジェ、セイウンコウセイ、ティーハーフ、ファインニードル、ラインスピリット、ラブカンプー、レッツゴードンキ、レッドファルクス、ワンスインナムーンの9頭で、またBMSがミスタープロスペクター系の馬は、キングハート、ラッキーバブルズ、ワンスインナムーンの3頭となっています。


次に毛色ですが、1着馬では鹿毛が13頭、黒鹿毛が5頭、栗毛、芦毛が各3頭、青毛、青鹿毛が各1頭となっていました。
2着馬では鹿毛が14頭、黒鹿毛、栗毛が各5頭、青鹿毛と芦毛が各1頭となっていました。
3着馬では鹿毛が10頭、栗毛が7頭、黒鹿毛が6頭、芦毛、青鹿毛、青毛が各1頭となっています。

02年の新潟開催での上位3頭の毛色ですが、「鹿毛-芦毛-鹿毛」、14年の新潟開催では、「芦毛-鹿毛-鹿毛」となっていて、鹿毛馬がやはり活躍していました。


年齢では、1着馬で最も多かったのは4歳馬と5歳馬で各7頭となっていました。
続いて、3歳馬と6歳馬が各5頭、7歳馬、8歳馬が各1頭となっています。
2着馬では、5歳が15頭と最も多くなっています。
続いて4歳馬が7頭、7歳馬が2頭、3歳馬、6歳馬が各1頭となっていました。
3着馬では4歳馬が9頭、5歳馬が8頭、6歳馬が5頭、3歳馬が3頭、7歳馬が1頭となっていました。

02年の新潟開催では、「4歳-6歳-4歳」となっていました。
14年の新潟開催では、「6歳-5歳-4歳」となっていました。


続いて枠番の出目ですが、1着馬で一番多かったのは4枠と5枠と7枠の各6頭、続いて8枠の4頭、それから1枠が2頭、3枠、6枠の各1頭、2枠がなしとなっています。
2着馬で一番多かったのは2枠の7頭で、続いて7枠の4頭、1枠、4枠、5枠の各3頭、あと3枠、6枠、8枠が各2頭となっていました。
3着馬では、7枠が7頭と最も多く、続いて2枠と3枠と6枠が各5頭、1枠が3頭、5枠が1頭、4枠8枠はなしとなっています。


それから、「スプリンターズステークスで連続して3着以内に入った馬」を、02年、14年の新潟開催も含んで挙げていきたいと思います。
91年以降28年間で連続して3着以内に入った馬を列挙していきます。

ナルシスノワール 91年2着→92年3着
ニシノフラワー 92年1着→93年3着
ヤマニンゼファー 92年2着→93年2着
サクラバクシンオー 93年1着→94年1着
ビコーペガサス 94年2着→95年2着
タイキシャトル 97年1着→98年3着
ブラックホーク 99年1着→00年3着
アグネスワールド 99年2着→00年2着
ダイタクヤマト 00年1着→01年3着
ビリーヴ 02年1着→03年2着
デュランダル 03年1着→04年2着→05年2着
ビービーガルダン 08年3着→09年2着
カレンチャン 11年1着→12年2着
ロードカナロア 12年1着→13年1着
レッドファルクス 16年1着→17年1着

以上15頭います。

その15頭をもう少し詳しく見ていきますと、まず2連覇したのはサクラバクシンオーとロードカナロアとレッドファルクスの3頭、3年連続3着以内に入ったのはデュランダル1頭となっています。
さらに見ていきますと、2頭が同時に2年連続3着以内に入ったのは、「ニシノフラワーとヤマニンゼファー」(92年、93年)と「ブラックホークとアグネスワールド」(99年、00年)の2回となっています。

では、上記の15頭の共通点を探してみましょう。
その各馬の2年目の前走の着順はどうであったのか見てみますと、ニシノフラワー(前走マイルCS13着)、ナルシスノワール(前走札幌記念11着)、ビコーペガサス(前走マイルCS4着)、デュランダルの3年目(前走香港のG1
5着)、カレンチャン(前走セントウルS4着)の5頭を除く10頭の前走はいずれも3着以内に入っていました。(1着5頭、2着4頭、3着1頭)
この中でナルシスノワールとカレンチャンの2頭を除く3頭の前走はG1レースでしたので、これらを例外ととらえるならば(この3頭の前々走はそれぞれG2で3着、G2で2着、G1で1着、カレンチャンの前々走はG1で1着)、前々走、前走共に大きく負けていたのはナルシスノワールただ1頭ということになります。
また、デュランダルの2年目での前走は2着でした。
今年は、昨年1着のレッドファルクス、2着のレッツゴードンキ、3着のワンスインナムーンの3頭が揃って登録してきました。
今回、レッドファルクスの前走はG1の安田記念9着、前々走は高松宮記念8着。
レッツゴードンキの前走はキーンランドカップ5着、前々走はG1のヴィクトリアマイル6着。
ワンスインナムーンの前走はオープン特別1着、前々走はCBC賞13着。
どの馬も悩むところですね。

それから、連続ではなく1年置いて3着以内に復帰したのは2頭いました。
アドマイヤマックス 03年3着→05年3着
キンシャサノキセキ 08年2着→10年2着
この2頭の2回目の時の前走の着順はそれぞれ12着(G1)と1着でした。
今回の登録馬では、例外として、一昨年、昨年と1着となったレッドファルクスがいて、3年連続3着以内に挑みます。
そのレッドファルクスのように、連覇に挑む馬のデータも載せておきます。
90年にG1になって以降、新潟開催も含めて一昨年までの27年、勝ち馬27頭中翌年に出走して来た馬は17頭いました。

その翌年の着順の内訳は、1着3頭、2着3頭、3着4頭、4着4頭、9着1頭、10着1頭、14着1頭となっていました。
連覇したのは、93年2番人気1着、94年1番人気1着だったサクラバクシンオー、12年2番人気1着、13年1番人気1着だったロードカナロア、16年3番人気1着、17年1番人気1着となったレッドファルクスとなっています。
さて、今年、レッドファルクスの3連覇はあるのでしょうか。
連覇の可能性はあるものの、2着3頭、3着4頭、4着4頭というところが気になりますね。
複勝率は、17分の10(58.8%)とそれなりに高いですが、1頭軸にして勝負して結構多かった4着になったらやっぱりショックですね。
まずは、レッドファルクスを本命にするのかしないのかの選択で悩みそうです。



以上ですが、今年も人気とオッズが出てからの検討ということになりますね。
ともかく、上記のデータで一つ一つ丁寧に検討しながら結論を出していこうと思います。

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