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第6回 アルテミスステークスのデータ [競馬データ]

昨年までと同じ内容に加味して展開していきたいと思います。


12年に新設された2歳牝馬限定の重賞で、今回で6回目になります。
12月に入って行われるG1の阪神ジュベナイルフィリーズステークスの前哨戦に位置づけられるレースとなっています。
優先出走権に関しては何も言われていませんが、賞金面から2着まで入れば十分出走可能かと思われます。(地方所属馬は2着以内に入れば優先出走権が与えられます)

初年の12年は、1着馬コレクターアイテム、2着馬アユサンがそれぞれ阪神ジュベナイルフィリーズSに出走しましたが、結果はそれぞれ4着、7着と上位3着以内には入れませんでした。
ただ、アユサンはその後、桜花賞馬になっています。
あと、この2頭以外ではもう2頭出走しましたが、結果は二桁着順でした。

2回目の13年は、1着馬マーブルカテドラルが同じく出走しましたが、5着と上位3着以内に入りませんでした。
その後は、着順は奮いませんでしたけれど、3大牝馬クラシックにすべて出走を果たしています。
2着馬パシフィックギャルは阪神JFには出走しませんでしたけれど、次走のフラワーCでは2着となっています。
他に、1番人気のクリスマスが7着で敗れましたが、阪神JFにも出走し4着となっています。
また、この3頭以外2頭、阪神JFに出走しましたが、前年同様二桁着順となっていました。

3回目の14年は、1着馬ココロノアイ、2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンラークの上位3頭とも阪神JFに出走し、ココロノアイは3着、レッツゴードンキは2着と、初めて直結を見ました。(トーセンラークは17着)
他に、5着のスマートプラネットが出走し、阪神JFでも同じく5着となっています。
その後、ココロノアイは、桜花賞トライアルのチューリップ賞で1着となり、その後牝馬3冠レースに出走しています。(桜花賞10着、オークス7着、秋華賞14着)
そして、レッツゴードンキは、チューリップ賞では3着でしたが、その後の桜花賞では見事優勝、その後オークス(10着)、秋華賞(17着)と同じく牝馬3冠レースすべてに出走いたしました。

4回目の15年は、1着馬デンコウアンジュ、2着馬メジャーエンブレム、3着馬クロスコミアの上位3頭とも阪神JFに出走を果たし、その中でメジャーエンブレムがこのトライアルレースを経た馬として見事阪神JFで優勝を果たしました。(デンコウアンジュは7着、クロスコミアはその後、500万下戦1着を経て、阪神JFでは8着)
その後メジャーエンブレムは、クイーンCで1着になった後、桜花賞で1番人気4着となりましたが、NHKマイルでは見事1番人気1着となっています。
他に、4着のペプチドサプルが阪神JFでも同じく4着、5着のウインファビラスは見事阪神JFで2着となっています。(その後桜花賞12着、オークス14着、秋華賞12着)

あと、15着のマシェリガールが出走、17着となっています。

5回目の昨年16年は、1着馬リスグラシュー、2着馬フローレスマジック、3着馬シグルーン上位3頭のうち、リスグラシューとシグルーンの2頭が阪神JFに出走、リスグラシューは2着と連対、シグルーンは14着でした。
リスグラシューはその後、チューリップ賞で3着となり、その後牝馬3冠レースに出走しています。(桜花賞2着、オークス5着、秋華賞3着)
出走のなかったフローレスマジックはその後、クイーンCで3着、フローラS3着、オークスで6着となっています。

とりあえず、上位に入った馬は、牝馬3冠レースに出走の可能性があり、さらにアユサン、レッツゴードンキのように桜花賞馬、またメジャーエンブレムのようにNHKマイルを制す馬をそれぞれ出す可能性もあるということでしょうか。
そういう意味では、徐々にレースとして重要性が出てきた感がいたします。

ともかくも、まだ過去5回ということですので、過去のデータとしては少ないですが、昨年までと同様、参考までに、11年まで11月第2週に行われていた「赤松賞」のデータの一部を挙げておきたいと思います。
このレースは、500万下の特別でありながら、このレースの勝ち馬が、遠くはスティンガー、近くはアパパネなど後に活躍することが多く、出世レースと呼ばれていました。
条件戦と重賞では大きく違うと思いますし、日程も1週繰り上がっていますので、参考までになるかどうかはまだわからないところですが、一応項目ごとに過去4回のアルテミスSの結果を併記しておこうと思います。

東京競馬場の馬場の改装が終了した03年以降11年までの赤松賞の9年、連対馬18頭、3着馬9頭からです。

まず「1番人気」ですが、9年中8年で3着以内に入っていました。
内訳は、1着が3回、2着が2回、3着が3回となっていました。
連対率は55.5%とまずまずで、複勝率は88.8%とかなりの信用度となっています。
また、2番人気も9年中7年で3着以内に入っていましたが、その7年とも同時に1番人気が3着以内に入っており、つまり「1番人気と2番人気」の固い組み合わせが9年中7年も入っていたことになり、レースとすれば比較的固いレースとなっています。
その1番人気と2番人気が同時に絡まなかった2年ですが、そのうち1年は06年の時の唯一1番人気が3着以内に入らなかった時で、「13番人気-5番人気-7番人気」という組み合わせで決着して、その3連単は約289万と大荒れとなりました。
あともう1年は最後の年の11年で、1番人気は3着となりましたが、その連の組み合わせは「8番人気-5番人気」で決まって馬連は万馬券となりました。
このように、比較的固いレースと言われながらも突然荒れる要素を持ったレースとなっています。
ちなみに、1番人気と2番人気が同時に3着以内に入った7年間の残り1頭の人気を見てみますと、3番人気が2頭、4番人気が1頭、5番人気が1頭、6番人気が2頭、7番人気が1頭となっていました。

では、過去3年のアルテミスSの上位3頭の人気の結果はどうなっていたかと言いますと、
第1回は「1番人気-4番人気-7番人気」
第2回は「2番人気-6番人気-5番人気」
第3回は「9番人気-1番人気-11番人気」
第4回は「12番人気-1番人気-6番人気」
第5回は「1番人気-2番人気-5番人気」

となっていました。

ちなみに第1回の2番人気馬(バリローチェ)は18頭中17着と大敗、第2回の1番人気馬(クリスマス)は18頭中7着、第3回の2番人気馬シャルールは8着、第4回の2番人気カイザーバルは7着と敗れています。
いずれにせよ、過去5年では1番人気と2番人気が同時に3着以内に入ったのは、昨年の1回のみで、赤松賞で9年中7年入っていた時とは違った傾向を見せています。


次に赤松賞での枠の出目を見てみます。
まず連対馬の枠の出目ですが、1枠が1頭、2枠が1頭、3枠が3頭、4枠が1頭、5枠が1頭、6枠が3頭(6-6で決まった年あり)、7枠が3頭、8枠が5頭となっています。

つまり、9年中5年で8枠が絡んでいたことになります。
また、6枠、7枠、8枠の外枠まで広げますと、9年中9年で外枠が片方か両方で絡んでいました。(両方は2年、6-6、7-8)
あと、3着では、2枠が1頭、4枠が3頭、5枠が1頭、6枠が3頭、7枠が1頭で、1枠、3枠、8枠がなしとなっています。

過去5回のアルテミスSですが、

第1回は「1枠-4枠-7枠」
第2回は「3枠-2枠-2枠」
第3回は「8枠-2枠-5枠」
第4回は「8枠-8枠-6枠」
第5回は「8枠-6枠-3枠」

という順での決着でした。
連対としては最初の2年とも外枠は絡みませんでしたが、3回目以降は外枠の8枠が3年連続1着となっています。
基本的には、1回目は7枠が3着(7番人気)、2回目は7枠が5着(15番人気)、そして3回目は8枠が1着(9番人気)、他にも8枠が5着(7番人気)、4回目は8枠が1着(12番人気)、同じく8枠が2着(1番人気)、6枠が3着、5回目は8枠が1着、6枠が2着と来ていますので、やはり外枠には要注意ということでしょうか。

ちなみに8枠の成績をまとめてみますと、第1回の8枠2頭は、15番人気10着、16番人気11着、第2回の8枠2頭は、14番人気9着、9番人気13着、第3回目の8枠2頭は、9番人気1着、7番人気5着、第4回目の8枠2頭は、12番人気1着、1番人気2着、16年は1番人気1着、10番人気6着という結果でした。


次に赤松賞の毛色ですが、1着馬では、鹿毛が5頭、栗毛が2頭、黒鹿毛、芦毛が各1頭となっていました。
2着馬では、鹿毛が5頭、黒鹿毛が4頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が3頭、栗毛と芦毛が各2頭、黒鹿毛と青毛が各1頭となっていました。

ちなみにアルテミスSでは、
第1回は「黒鹿毛-鹿毛-黒鹿毛」
第2回は「鹿毛-芦毛-鹿毛」
第2回は「鹿毛-栗毛-栗毛」
第4回は「黒鹿毛-栗毛-黒鹿毛」
第5回は「黒鹿毛-鹿毛-栗毛」

という結果でした。
今のところ、毛色に関しては連動性はなさそうです。
傾向としては、偶然かも知れませんが、第5回を除いて3着以内に同じ毛色の馬が2頭ずつそれまでの4回とも入っていました。


父の血統は、連対馬では、ヘイルトゥリーズン系が13頭(サンデーサイレンス系が8頭、シンボリクリスエスが2頭、グラスワンダー、マヤノトップガン、タイキシャトルが各1頭)、ノーザンダンサー系が2頭(ノーザンテースト系、フェアリーキング系)、ナスルーラー系(グレイソブリン系)、あとはテディ系、ミスタープロスペクター系(キングカメハメハ)が各1頭となっていました。
3着馬では、ヘイルトゥリーズン系が5頭(いずれもサンデーサイレンス系)、あとは、テディ系、ノーザンダンサー系(リファール系)、ナスルーラ系(レッドゴッド系)、トゥルビョン系(メジロマックイーン)が各1頭となっていました。

ちなみにアルテミスSの1着から3着までの父の血統ですが、
第1回は「ハーツクライ ディープインパクト ステイゴールド」と、3頭の父ともヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔となっていました。
第2回は「ダイワメジャー ゼンノロブロイ タイキシャトル」と、この年も3頭ともヘイルトゥリーズン系で占められ、連対馬2頭の父は第1回に続きサンデーサイレンスの仔となりました。
第3回は「ステイゴールド キングカメハメハ アルデバランⅡ」と、前2年と違い、1着馬のみヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔で、2着、3着馬の父は、2頭ともミスタープロスペクター系となりました。
第4回は「メイショウサムソン-ダイワメジャー-ステイゴールド」と1着にノーザンダンサー系の仔が入って初めてノーザンダンサー系が3着以内に入りました。
あと、2着、3着にはヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔産駒が入っています。
第5回は「ハーツクライ
ディープインパクト アイルハヴアナザー(ミスタープロスペクター系)」と、連対馬2頭の父はヘイルトゥリーズン系のサンデーサイレンスの仔産駒、3着馬にミスタープロスペクター系産駒が来ました。


以上ですが、5回目でも、上記を見る限りでは、赤松賞と関連性があるファクターもあれば、関連性がないファクターもあるようですね。
やはり、500万下と重賞の差はありますね。
そういう意味では難解なレースです。
今年も昨年までと同様、「1番人気」の馬本命で行くのか、1番人気の馬を消すのか、まずはこの二者択一から悩もうと思います。

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